JIS H 8615:1999 工業用クロムめっき | ページ 2

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8.6 硬さ試験 硬さ試験は,JIS Z 2244によるほか,次による。
硬さ試験は,少なくとも5か所以上を測定し,その算術平均値をめっきの硬さとする。試験荷重は,原
則として0.490 3N以上とし,荷重保持時間は15秒以上とする。
なお,測定が困難な場合は,8.5の試験片の一部を用いて試験を行ってもよい。
a) 試験片の試験面は平面であることを原則とし,表面は加熱されないよう,ていねいに仕上げる。また,
ポーラスクロムめっきは,平坦部を測定することが望ましい。多孔率が大で平たん部の面積が小さい
場合は,多孔部の部分を除去して測定してもよい。
b) めっきの厚さは,生じたくぼみの対角線の長さの1.5倍以上でなければならない。
c) 硬さの数値を表示する場合は,次のようにする。
例 : 試験荷重0.490 3N,保持時間15秒,ビッカース硬さ800の場合,試験荷重0.490 3Nを表す硬さ
記号HV0.05を用いて,800 HV0.05/15又は800 HV0.05で表す。
8.7 耐磨耗性試験 耐磨耗性試験は,JIS H 8503に規定する砂落し磨耗試験,噴射磨耗試験,往復運動
磨耗試験,平板回転磨耗試験又は両輪駆動磨耗試験のいずれかの方法による。
ただし,受渡当事者間の協定によって有効性が認められた他の方法によってもよい。
8.8 耐食性試験 耐食性試験は,JIS H 8502に規定する中性塩水噴霧試験方法による。
9. 検査 検査は,次による。
a) めっきは8.によって試験を行い,5.の規定に適合したものを合格とする。
b) 試験片は,同一部品のロットからJIS Z 9031によって抜き取る。
備考1. 検査項目及び試験方法の選択に関しては,受渡当事者間の協定による。
2. 試験片の数,検査順序及び検査対象箇所並びに試験片の代替使用は,受渡当事者間の協定に
よる。
10. めっきの呼び方 めっきの呼び方は,JIS H 0404による。ただし,素地が鉄鋼の場合には,その元素
記号であるFeを省略することができる。
なお,めっき前後の加工方法は,表1の記号を用いてめっき厚さの後に斜線を入れて呼び,最終表面粗
さは,JIS B 0601に規定する中心線平均粗さ (Ra) をめっき前後の加工方法の後に ( ) で呼ぶ。
例1. 鋼素地上,工業用クロムめっき20 上,めっき前のバフ仕上げ,めっき後のグラインダ研
削,めっき後のバフ仕上げ,最終表面粗さ1.6

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例2. 鋼素地上,工業用クロムめっき10 上,めっき前の液体ホーニング
例3. 鋼素地上,工業用クロムめっき50 浜 以上,めっき前のバフ仕上げ,めっき後のグラインダ
研削,めっき後のバフ仕上げ,最終表面粗さ0.8
例4. 銅素地上,工業用クロムめっき5 上,めっき後のポーラス加工
11. 表示 送り状又は納品書に,次の事項を表示する。
a) めっきの記号
b) 加工年月日
c) 加工業者名
d) 発注書又は加工仕様書に記載されためっき品質の試験結果
12. 発注書又は加工仕様書への記載事項 発注者は,発注書,加工仕様に次の事項を記載しなければなら
ない。ただし,付記事項については,受渡当事者間の協定によって省略してもよい。
a) 基本事項
1) めっきの記号
2) めっきの有効面(図面に指示するか,又は印を付けた実物見本を提示する。)
3) 外観(最終表面粗さ,光沢など)(限度見本を提示するとよい。)
4) 検査方法
b) 付記事項
1) 素地材料の熱処理の経過

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2) 下地めっきのある場合にはその種類と厚さ
3) 必要とするめっき品質とその試験方法
4) 許容できるめっき表面の欠陥の種類,大きさ,範囲及び場所
参考付表1 めっきの用途及びめっきの厚さの例
単位
区分 用途 めっき厚さの例
ロール 高分子化合物用 30
製紙用(カレンダ類)
紡織用 20
鉄鋼加工用 50
非鉄金属加工用 30
金型 プラスチック成形用 10
一般打抜き及び成形用
ガラス成形用 50
医薬品,食品用 10
鍛造用 30
窯業用 50
シリンダ及びライナー 油圧・空気圧機器用 20
水圧機器用 30
ガソリンエンジン用 50
ディーゼル及びガスエンジン用 100
ピストン及びピストンロッド 油圧・空気圧機器用 20
水圧機器用 30
ポンプ用 20
一般機械用
ディーゼル及びガスエンジン用 100
ガソリンエンジン用 5
ピストンリング ガソリンエンジン用 50
ディーゼルエンジン用 100
工具 切削用 3
計測用
シャフト及びジャーナル 一般機械用シャフト 30
内燃機関用シャフト 50
一般用ジャーナル
その他機械部品 紡織機用部品 20
エンジンバルブ 5
一般機械部品 20
写真及び印刷用品 フェロタイプ 5
フィルム加工用 10
印刷用ロール及び板 2

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附属書1(規定) ピーニング条件の設定方法
1. 適用範囲 この附属書は,疲労強度を向上させる目的でショットピーニング処理を施す場合,そのピ
ーニング強度を設定する方法について規定する。
2. 試験片及び操作 試験片及び操作は,次による。
a) 硬さ400HV30500HV30,厚さ1.6mmの炭素鋼板から,75mm× (20+0.2) mに切り出し,1.3±
0.02mmの厚さに研削する。
b) 試験片の反りは,次の方法で測定したとき,反りの高さは38 下でなければならない。
c) 試験片は,附属書1図1に示した固定台にしっかりと固定し,製品に施す場合と同じ条件及び時間で
試験片の表面にピーニングを行う。
d) ピーニング後,固定台から試験をはずし,深さ計でピーニングを施さない面の曲率を測定(1)し,必要
とする反りを与えるピーニング条件を求める。
注(1) 曲率の測定方法は,次による。
直径5mmの4個のボールを32×16mmの長方形の角に置き,その上に試験片を載せる。試験
片の中心,すなわち32mmの基準長の中心に,深さ計の針の中心がくるよう深さ計を試験片と
対称に並べ,その中心の反りの高さを25 度で測定する。
3. 必要な反りの高さ ピーニング強さについて,特に指定がなければ,反りの高さは,次に示す値以上
であることが必要である。
引張強さが1 100MPaより小さい鋼 0.3mm
引張強さが1 100MPaより大きい鋼 0.4mm
附属書1図1 ピーニング試験片の取付け具

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附属書2(規定) クロムめっきの微小孔及び微小割れの測定方法
1. 適用範囲 この附属書は,クロムめっきの微小孔及び微小割れを調べる方法について規定する。
2. 要旨 この試験は,クロムめっき面に銅めっきを行い,めっき面に析出した銅の分布状況を観察して,
クロムめっきの微小孔又は微小割れの数を調べる方法とする。
3. 測定装置 測定装置は,次によって構成する。
a) 小形直流電源
b) 電解槽
c) 銅板
4. 試験液 試験液は,純水1 000ml当たりJIS K 8983に規定する硫酸銅の特級200g及びJIS K 8951に
規定する硫酸の特級20g (10.9ml) を含んだ溶液(1)を用いる。
注(1) 1 000mlの試験液を調製する場合には,あらかじめビーカーに600700mlの純水を採り規定の
薬品を溶解し,全量をフラスコなどに移して標線まで純水を加えて1 000mlとする。
5. 操作 操作は,次のとおり行う。
a) 試験液を電解槽に満たし,銅板と試験片とを向かい合わせて浸せき(漬)する。めっき後24時間以上
経過した試験片については,電解槽に浸せきする前に,65℃の硝酸1020g/l溶液中に4分間浸せき
し,酸化皮膜を除去して,水洗後試験に供する。
b) 電源の正極側に銅板,負極側に試験片を接続し,温度20±5℃の下で,陰極電流密度30A/m2で1分間
電解(2)して銅めっき(3)を行う。
c) 試験片の試験面に手を触れないようにして取り出し,水洗後乾燥する。
d) 試験面を目視(4)又は倍率100200倍の顕微鏡で観察し,析出した銅めっきの状態から,微小孔又は微
小割れの数を調べる。
注(2) 電解中かくはん(撹拌)してはならない。
(3) クロムめっきの微小孔又は微小割れの部分だけに銅が析出する。
(4) あらかじめ銅めっきしたクロムめっきの微小孔又は微小割れの基準片(例えば,大きさ50×
50mm)と比較して判定するとよい。

――――― [JIS H 8615 pdf 10] ―――――

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JIS H 8615:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6158:1984(MOD)

JIS H 8615:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 8615:1999の関連規格と引用規格一覧