JIS K 0350-70-10:2005 工業用水中のスフェロチルス試験方法 | ページ 2

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K 0350-70-10 : 2005
付表 1 引用規格
JIS B 7132 生物顕微鏡
JIS K 0101 工業用水試験方法
JIS K 0102 工場排水試験方法
JIS K 0211 分析化学用語(基礎部門)
JIS K 0550 超純水中の細菌数試験方法
JIS K 8872 ホルムアルデヒド液(試薬)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製体積計
JIS R 3702 顕微鏡用カバーガラス
JIS R 3703 顕微鏡用スライドガラス
JIS T 1701 医療用遠心機
関連規格 K 0557 用水・排水の試験に用いる水
K 8102 エタノール(95)(試薬)
K 8294 クリスタルバイオレット(試薬)
K 8521 しゅう酸アンモニウム−水和物(試薬)
K 8804 塩基性フクシン(試薬)
K 8983 硫酸銅(II)5和水物(試薬)

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附属書1(参考)さや(鞘)の確認方法及び偽分岐の確認方法
序文 この附属書は,本体6.3において確認されたさや(鞘)及び偽分岐の確認方法を示したものであり,規
定の一部ではない。
1. さや(鞘)の確認方法 さや(鞘)の確認方法には,Hiss法及びクリスタルバイオレット法を適用する。
1.1 Hiss法 本体6.3において確認された透明なさや(鞘)をもった偽分岐のある糸状体細菌を,フクシン
染色液を用いて染色した後,硫酸銅(II)溶液で洗浄し,検鏡する。このとき,さや(鞘)は薄赤,菌体は赤く
染まる。
参考文献 微生物学実習提要 東京大学医科学研究所学友会編(丸善株式会社)(1998年発行 第二版)
a) 試薬 試薬は,次による。
1) 水 JIS K 0557に規定するA2又はA3(1)の水。
注(1) 石英ガラス又はほうけい酸ガラス-1製の蒸留器で精製したもの。
2) フクシン染色液 JIS K 8804に規定する塩基性フクシン約7 gをJIS K 8102に規定するエタノール
(95)100 mlに溶かす。このエタノール溶液5 mlを水6595 mlに溶かし,よく振り混ぜる。
3) 硫酸銅(II)溶液 JIS K 8983に規定する硫酸銅(II)五水和物20 gを水に溶かして100 mlとする。
b) 器具及び装置 器具及び装置は,次による。
1) スライドガラス 本体6.1 c)による。
2) カバーガラス 本体6.1 d)による。
3) 顕微鏡及びその附属品 本体6.1 e)による。
c) 操作 操作は,次による。
1) 清浄なカバーガラスに水を白金耳でとり,更にこのカバーガラスに本体6.3 b)で得られた透明なさ
や(鞘)をもった偽分岐のある糸状性細菌を白金線でとる。カバーガラス上の水とよく混ぜながら薄
く均一に塗り広げ,自然乾燥する。菌体をとる量は,乾いたときに塗抹した部分がわずかに曇る程
度がよい。
2) 塗抹面を上にして火炎の中をややゆっくりと3回連続して通過させる。
3) フクシン染色液を試料を覆うように滴加し,この染色液から蒸気が生じるまで12分間弱く加熱し
て染色する。このとき,沸騰させないように注意する。
4) 硫酸銅(II)溶液で洗い,水洗いせずにそのまま乾燥するか又はぬれたまま塗抹面を下にしてスライ
ドガラスに載せ,検鏡する。
1.2 クリスタルバイオレット法 本体6.3において確認された透明なさや(鞘)をもった偽分岐のある糸状
体細菌を,クリスタルバイオレット溶液で染色する。このときさや(鞘)は薄青,菌体は青く染まる。
a) 試薬 試薬は,次による。
1) クリスタルバイオレット溶液 JIS K 8294に規定するクリスタルバイオレット約11 gを乳鉢で細か
くすりつぶし,その10 gをとり,JIS K 8102に規定するエタノール(95)100 mlを少量ずつ加えて溶
かした後,ろ紙5種Bでろ過する。この溶液20 mlとしゅう酸アンモニウム溶液(JIS K 8521に規定
するしゅう酸アンモニウム一水和物0.8 gを水80 mlに溶かす。)80 mlとを混合する。この溶液は,
褐色瓶に入れて保存する。
参考 市販されているグラム染色液(Huckerの変法A液)を使用してもよい。

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K 0350-70-10 : 2005
b) 器具及び装置 器具及び装置は,次による。
1) スライドガラス 本体6.1 c)による。
2) カバーガラス 本体6.1 d)による。
3) 顕微鏡及びその附属品 本体6.1 e)による。
c) 操作 操作は,次による。
1) 清浄なカバーガラスに水を白金耳でとり,更に,このカバーガラスに本体6.3 b)で得られた透明な
さや(鞘)をもった偽分岐のある糸状性細菌を白金線でとる。カバーガラス上の水とよく混ぜながら
薄く均一に塗り広げ,自然乾燥する。このとき塗抹面がかなり薄い白に見える程度にする。次に,
塗抹面を上にして弱い火炎中をゆっくり3 回通して固定する(2)。
2) クリスタルバイオレット溶液を塗抹面の全体に滴加し,カバーガラスをゆっくり動かしながら約1
分間染色する。染色後,塗抹面を下にしたカバーガラスに,水道水又は洗浄瓶を用い,ごく弱い流
水を静かにそそぎ,色素をよく洗い流す。風乾後,塗抹面を下にして,スライドガラスに載せ,検
鏡する。
注(2) 固定が不完全であると,塗抹した菌体が水洗操作中にはく離してしまう。
2. 偽分岐の確認方法 偽分岐とは,さや(鞘)の中の細胞が枝分かれしてるのではなく,細胞の入ったさ
やに別の細胞が入ったさやが付着して外見上,枝分かれしているように見える状態をいい,400600 倍で
検鏡して確認する。位相差法又は微分干渉法を用いるとよい。
(拡大図)
附属書図 1 スフェロチルス ナタンス
[下水試験方法(社団法人日本下水道協会)(1997年版)の図1-30(1),1に加筆]

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