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附属書A
(規定)
ディフューザの最大孔径及び通気性の測定方法
A.1 一般事項
この附属書は,ディフューザの最大孔径及び通気性の試験方法について規定する。
A.2 器具及び装置
器具及び装置は,次による。装置の構成を,図A.1及び図A.2に示す。
a) 空気 供給装置から供給され,流量調節弁で調節された清浄な乾燥空気。
b) 字形圧力計 水柱800 mm(7.85 kPa)の圧力差を読み取れる十分な長さをもち,封液として水を用
いるU字形のもの又は同等の性能をもつ校正済のU字形圧力計。
c) シリンダ ディフューザを液面から100 mmの深さに浸せきすることができる長さをもつ容量250 mL
のもの。
d) ガスメータ ディフューザを通過する空気量(毎分3 0006 000 mL)を測定できる湿式ガスメータ。
e) 吸引瓶 ディフューザが入る大きさで,枝付きのもの。空気導入管を通す孔をあけたゴム栓を空気の
漏れがないように取り付けなければならない。
単位 mm
図A.1−最大孔径測定装置
――――― [JIS K 2518 pdf 16] ―――――
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図A.2−通気性測定装置
A.3 試験の手順
A.3.1 最大孔径
図4に示す座金(ただし,黄銅製管は用いない。)及び内径8 mm,長さ1.0 mの管を用いてディフュー
ザをU字形圧力計に接続する。管及びディフューザは,アダプタなどを用いて漏れのないように接続する。
ディフューザが非金属製の場合には水を,ディフューザが金属製の場合には,2-プロパノールを入れたシ
リンダに清浄なディフューザを入れ,ディフューザの頭部から液面までの深さが100 mmになるようにし
て支え,少なくとも2分間浸す。空気導入管を空気供給装置に接続する。最初の動的気泡がディフューザ
を通過し,水又は2-プロパノールの中を上昇するまで,約490 Pa/minの速度で空気圧を増加する。気泡が
続けて次々に発生するようになったときの最初の気泡を最初の動的気泡と認める。U字形圧力計の両側の
水位を読み取り,その圧力差を記録する。
注記1 ディフューザを2-プロパノールなどの液体に浸せきするとき,細孔の中に空気が閉じ込めら
れることがある。このような空気は,ディフューザが加圧された直後か,又は常圧でも時間
経過によって漏れ出すことがある。孔径を測定するとき,このような気泡の漏出は無視する
ことができる。
注記2 最大孔径に近い細孔の分布の均一性は,空気圧を徐々に上げ,表面全体に分布する気泡の流
れの均一性に注目することによって観察される場合がある。
次の式から,最大孔径Ds又はDm( を算出する。
29 225
Ds=p
−100
8930
Dm=p
−80
ここに, Ds : 水中で測定したときの最大孔径(
Dm : 2-プロパノール中で測定したときの最大孔径(
p : U字形圧力計の水柱高さの差(mm)
A.3.2 通気性
内径8 mm,長さ1.0 mの管を用いて清浄な乾燥したディフューザを空気供給装置に接続し,吸引瓶の中
に入れる。管及びディフューザは,アダプタなどを用いて漏れのないように接続する。吸引瓶は,内径8 mm,
長さ0.5 mの管を用いてガスメータに接続する(図A.2参照)。水柱を250 mm(2.45 kPa)に調節し,ガス
――――― [JIS K 2518 pdf 17] ―――――
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メータの脈動がなくなってから適切な時間通過させて,ディフューザを通過する空気の流量(mL/min)を
ガスメータを用いて測定する。
注記 用いるガスメータの感度に応じて,観察時間を,適宜,延長し,平均流量を記録してもよい。
――――― [JIS K 2518 pdf 18] ―――――
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附属書JA
(参考)
潤滑油の高温泡立ち試験方法
JA.1 一般事項
この附属書は,150 ℃における潤滑油(特に自動変速機油及びエンジン油)の泡立ち特性を測定する手
順について記載する。
注記1 泡立ちは,潤滑不良,キャビテーション,オーバーフローによる潤滑剤の損失などを引き起
こし,装置の機械的故障につながることがある。この方法で得られた結果は,それらの問題
を検討するための指標として用いることができる。
注記2 形成された泡まつの量,泡まつが消失するまでの時間と実際の潤滑故障との間の関係は,明
確でない。泡まつの詳細な影響について,これらの関係は,経験から求める場合がある。
JA.2 試験の原理
はかりとった試料を30分間加熱して49 ℃にし,室温まで放冷する。試料を1 000 mL試験容器に移し,
150 ℃に加熱する。金属製ディフューザを用いて,乾燥空気を毎分200 mLの流量で5分間通気する。空
気供給を止める前に生成した泡まつの量,空気供給を止めてから一定時間経過後(時間の選択については,
JA.6を参照)の静的泡まつの量,及び泡まつの消失時間を測定し,全体積増加率を算出する。
JA.3 試験器及び器具
JA.3.1 高温泡立ち試験器
高温泡立ち試験器は,次のa) g)からなる。試験器の例を図JA.1に示す。
a) 恒温槽 恒温槽は,次の1)5)で構成する。
1) 液浴 深さは,少なくとも試験容器の目盛900 mLまで浸すことができ,試験容器の目盛を外部か
ら少なくとも50 mLから900 mLまでを読み取ることができるもの。浴液は,試験温度における揮
発性が低く,化学的に安定でかき混ぜ可能な低粘度の液体1)を用いる。
なお,シリコーン流体は,抑泡剤であり,万一,混入すると試料の泡立ち特性が変化することが
あるため,浴液に使用してはならない。
注記1 液浴は,直径約300 mm,高さ約450 mmの円筒形のほうけい酸ガラス製容器が適してい
る。
注記2 浴は,破損の際に中の液体を収容できるよう,適切な大きさの透明な容器の中に置くの
がよい。
注記3 浴液に窒素をゆっくり通し排出させるか,又は浴液の上面を窒素で覆うと,浴液の黒ず
み(酸化)が減少する。
注1) 浴液には,100 ℃の動粘度が47 mm2/sのポリアルファオレフィンが適している。
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16
17
15 5 6 13
7
9 11
8 14
10
12
1 2 3 4
1 恒温槽 6 空気排出管 11 温度計 16 蓋
2 試験容器保持器 7栓 12 ディフューザ 17 試験容器挿入口
3 温度調節器 8 試験容器 13 かき混ぜ機
4 タイマー 9 空気出口 14 電熱器
5 空気導入管 10 流量計 15 温度計挿入口
図JA.1−高温泡立ち試験器の例
2) 蓋 金属製又は合成樹脂製とし,試験容器挿入口及び温度計挿入口を備えたもの。
3) 試験容器保持器 浮力,液浴のかき混ぜなどの影響を受けずに試験容器を液浴内に垂直に保持でき
るもの。
4) かき混ぜ機 液浴の温度分布を均一にでき,振れの少ないもの。
5) 電熱器及び温度調節器 試料の温度を150 ℃±1 ℃に保持することができるもの。
b) 試験容器 ほうけい酸ガラス製で,図3に示す形状及び寸法のもの。試験容器の内側の底面から1 000
mLの目盛までの距離は,360 mm±25 mmでなければならない。試験容器の上部は,円形とし,上部
――――― [JIS K 2518 pdf 20] ―――――
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JIS K 2518:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6247:1998(MOD)
JIS K 2518:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 75 : 石油及び関連技術 > 75.100 : 潤滑剤,工業用油及び関連製品
JIS K 2518:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7410:1997
- 石油類試験用ガラス製温度計
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK2251:2003
- 原油及び石油製品―試料採取方法
- JISK8034:2006
- アセトン(試薬)
- JISK8680:2006
- トルエン(試薬)
- JISK8839:2007
- 2-プロパノール(試薬)
- JISK9701:2013
- ヘプタン(試薬)
- JISZ8402-6:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第6部:精確さに関する値の実用的な使い方