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7.6 乾燥時間
乾燥時間の試験は,JIS K 5600-3-2によるほか,次による。
7.6.1 試験片の作製 溶剤洗浄によって調整したガラス板 (200×100×2mm) の片面に,試料を塗ったも
のを試験片とする。試験板を垂直に置き,7.3.2に準じて塗り付ける。
備考 ガラス板は,JIS R 3202に規定するフロート板ガラス及び磨き板ガラスとする。
7.6.2 操作 乾燥は,JIS K 5600-1-1の4.3.4のa)(常温乾燥)とし,24時間後に表面乾燥状態の試験を
行う。
7.6.3 判定 判定は,表面乾燥状態の評価によって行い,塗膜が表面乾燥しているとき,乾燥時間は,“24
時間以内”とする。
7.7 塗膜の外観
塗膜の外観の試験は,JIS K 5600-1-1の4.4(塗膜の外観)による。ただし,7.5の試験
が終わった試験片を一般状態に48時間おいた後,拡散昼光のもとで塗面を目視によって調べ,見本品に比
べて流れの程度が大きくなく,色・模様及び隠ぺいの程度の差異が少ないときは,“塗膜の外観が正常であ
る。”とする。
7.8 耐光性
耐光性の試験は,JIS K 5572の附属書によるほか,次による。
7.8.1 試験板 試験板は,表面調整をした繊維強化セメント板(2)を用いる。その片面に,7.3.2の方法に
よって試料を塗って,48時間乾燥したものを試験片とする。試験片は2枚作製する。
7.8.2 操作 試験装置に試験片を装着し,20時間照射後,試験片を取り出し屋内に30分放置後,照射面
と原状試験片の塗面の色の変化を目視によって比較する。この操作を100時間まで続ける。
7.8.3 判定 原状試験片と試験片の色との差が見本品と比べて大きくないとき(3)は,“変色の程度が大き
くない。”とする。
注(3) 当事者間の協定又は製造業者の定める範囲に入ることをいう。
7.9 耐水性
耐水性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.[方法1(浸せき法)]によるほか,次による。
7.9.1 試験片の作製 試験板は,繊維強化セメント板を用い,その片面に7.3.2の方法によって試料を塗
って,7日間乾燥し,次に試験板の裏面及び周辺をパラフィン(4)で塗り包んだものを試験片とする。試験
片は2枚作製する。
注(4) IS K 2235に規定する石油ワックスで,融点5565℃のものとする。
7.9.2 操作 操作は,手順Aとし,容器の中に約150mmの深さまで脱イオン水を入れて,試験片を糸で
つるして約120mmの深さまで浸す。浸せき温度は23±1℃,浸せき時間は96時間とする。
7.9.3 判定 試験片2枚について,試験片を取り出した直後と2時間後の観察で,塗面にしわ・膨れ・割
れ・はがれを認めず,更に2時間放置後の観察で,浸した部分と浸さない部分との間で,つやの変化・く
もり及び変色の程度が大きくないときは,“水に浸したとき異常がない。”とする。
7.10 耐アルカリ性
耐アルカリ性の試験は,JIS K 5600-6-1の7.によるほか,次による。
7.10.1 試験片の作製 試験板は,繊維強化セメント板を3枚用い,7.9.1の方法で作製する。うち1枚は
原状試験片とする。
7.10.2 試験液 JIS K 8575に規定する水酸化カルシウムを用いて調製した,水酸化カルシウム飽和溶液を
用いる。
7.10.3 操作 操作は,容器の中に約150mmの深さまで水酸化カルシウム飽和溶液を入れて,試験片を糸
でつるして約120mmの深さまで浸す。浸せき温度は23±1℃,浸せき時間は1種の場合48時間,2種の
場合18時間とする。
――――― [JIS K 5667 pdf 6] ―――――
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7.10.4 判定 試験片2枚について,試験片を取り出した直後と2時間後の観察で,塗面に膨れ・割れ・は
がれを認めず,更に原状試験片と比べて,色及びつやの変化が大きくないときは,“規定時間浸したとき異
常がない。”とする。
7.11 耐洗浄性
耐洗浄性の試験は,JIS K 5600-5-11によるほか,次による。
7.11.1 試験片の作製 試験板は,繊維強化セメント板 (430×170×3mm) を用い,7.3.2によって試験片を
作製する。上塗り塗装後,塗面を上向きにして水平に保って7日間乾燥したものを試験片とする。試験片
は2枚作製する。
7.11.2 操作 手順は,JIS K 5600-5-11の8.2(耐湿潤摩耗性)によるほか,次による。
a) 洗浄液は,JIS K 3302に規定する石けんを脱イオン水に溶かした0.5%石けん水溶液を用いる。
b) 研磨パッドは,あらかじめ処理(5)した黒豚の剛毛ブラシ(6)を用いる。
c) 摩耗サイクルは,1種の場合300回,2種の場合100回とする。
注(5) ブラシは,温度約23℃の水に,毛先を12mmの深さまで約30分間浸しておき,用いるときに
強く振って水を切り,洗浄液を十分に浸み込ませてから用いる。
(6) 図1に示すように,90×38mmの広さの台に直径3mmの穴を均等に開け,それぞれの穴に黒豚
の硬い毛を均等に植え,長さ19mmに毛先に直角に平らに切りそろえたもの。台は,厚さ約25mm
のきめの細かい堅い木又は厚さ13mmのアルミニウム製のもの。乾燥したブラシの総質量は,
450±1gとする。
穴
図 1 ブラシ植毛平面図の一例
7.11.3 判定 2枚の試験片について試験を行い,試験片のブラシでこすった跡の中央に当たる長さ100mm
の部分の塗膜を拡散昼光のもとで目視で調べ,2枚とも塗膜の破れ・摩耗して素地の露出を認めないとき,
“規定回数の洗浄試験に耐える。”とする。
7.12 屋外暴露耐候性
屋外暴露耐候性の試験は,JIS K 5600-7-6によるほか,次による。
7.12.1 試験片の作製 試験板は,繊維強化セメント板(2) (300×150×6mm) とし,6枚を用意し,試験板
を垂直に置き,7.3.2に準じて塗り付ける。塗り付けが終わってから14日おいたものを試験片とする。試
験片は,見本品と試料についてそれぞれ3枚ずつとし,3枚のうち2枚について耐候試験を行い,残りの1
枚は原状試験片とする。ただし,耐候試験片ごとの成績にばらつきが少ないことが分かっているときは,
試験片は1枚としても差し支えない。
7.12.2 操作
a) 試験の開始時期は,4月又は10月とする。
――――― [JIS K 5667 pdf 7] ―――――
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b) 試験の期間は,12か月とする。
c) 試験観察の時期は,開始後6か月ごととする。
7.12.3 判定 12か月の試験で,はがれがなく,割れと色の変化が見本品の試験片と比べて大きくなく,
また,JIS K 5600-8-6による白亜化の等級が3以下のとき,表1の屋外暴露耐候性の規定に適合するもの
とする。
7.12.4 記録の保存期間 5年間とする。
7.12.5 判定を終了した試験片の色差測定と記録
a) 色差の測定は,清浄にして乾燥した試料耐候試験片(7)と試料原状試験片とについて,JIS K 5600-4-6
による。
注(7) 水に浸してから十分に柔らかくしたビスコーススポンジ,ポリ塩化ビニルスポンジなどで試験
片の全面をこする。こするときには,常に水を流しかけて付着物などで試験片にきずが付かな
いようにし,付着物を除く。洗い終わった後,試験片は室内の清浄な場所に立て掛けて乾かす。
b) 測定値の記録は,屋外暴露耐候性の判定には用いない。
c) 記録の保管は,JIS K 5600-7-6の附属書1(耐候試験の実施及び管理)による。ただし,記録の保存期
間は5年間とする。
7.13 塗膜からのホルムアルデヒド放散等級
塗膜からのホルムアルデヒドの放散等級は,JIS K 5601-4-1
の3.(デシケータ法)による。所定養生時間は,7日間とする。
8. 検査
検査は,7.によって試験し,表1及び表2に適合しなければならない。ただし,屋外暴露耐候
性試験は,過去に生産された製品について,JIS K 5600-7-6の附属書1によって品質の長期管理が行われ,
その屋外暴露耐候性試験の成績が適切であるときは,現在の製品が適合するものとする。
9. 表示
多彩模様塗料の容器には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
a) 名称
b) 種類
c) 正味質量又は正味容量
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
f) 製造番号又はロット番号
g) 薄め方(水と塗料の割合)
h) ホルムアルデヒド放散等級分類記号(8)
注(8) 表2のF☆☆☆☆F☆☆に該当するものに適用する。
――――― [JIS K 5667 pdf 8] ―――――
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K5
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参考表 1 多彩模様塗料
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試 験 板 試 験 日 数 (日)
7
項目
: 2
項 目
番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
材質 寸法(mm) 枚数
003
7.4 容器の中での状態 − − −
7.5 塗装作業性 2
フレキシブル板 500 × 200 × 3
24
7.6 乾燥時間 ガラス板 1
200 × 100 × 2
48
7.7 塗膜の外観 − − −
48 100
7.8 耐光性 2
フレキシブル板 150 × 70 × 3
168 96
7.9 耐水性 2
フレキシブル板 150 × 70 × 3
168 18 48
7.10 耐アルカリ性 3
フレキシブル板 150 × 70 × 3
1種 2種
168
7.11 耐洗浄性 2
フレキシブル板 430 × 170 × 3
168 12 か月
7.12 屋外暴I耐候性 6
フレキシブル板 300 × 150 × 6
7.13 ホルムアルデヒド
ガラス板 又は 168 24
150 × 150 2×2
放散量 アルミ板
備考 1. 記号の説明 : サンプリング,
: 塗り付け, : 判定, : 放置, : 試験片の共用, : その他の操作
2. 試験日数欄の数字は,時間( h )を示す。
K5 667 : 2003
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JIS K 5667:2003の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5667:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA5430:2018
- 繊維強化セメント板
- JISK2235:1991
- 石油ワックス
- JISK3302:1985
- 固形洗濯石けん
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISK5572:2010
- フタル酸樹脂エナメル
- JISK5581:2003
- 塩化ビニル樹脂ワニス
- JISK5600-1-1:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第1節:試験一般(条件及び方法)
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-5:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第5節:試験板の塗装(はけ塗り)
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-8:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第8節:見本品
- JISK5600-3-2:1999
- 塗料一般試験方法―第3部:塗膜の形成機能―第2節:表面乾燥性(バロチニ法)
- JISK5600-4-3:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第3節:色の目視比較
- JISK5600-4-6:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第6節:測色(色差の計算)
- JISK5600-5-11:2014
- 塗料一般試験方法―第5部:塗膜の機械的性質―第11節:耐洗浄性
- JISK5600-6-1:2016
- 塗料一般試験方法―第6部:塗膜の化学的性質―第1節:耐液体性(一般的方法)
- JISK5600-7-6:2002
- 塗料一般試験方法―第7部:塗膜の長期耐久性―第6節:屋外暴露耐候性
- JISK5600-8-6:2014
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)
- JISK5601-4-1:2012
- 塗料成分試験方法―第4部:塗膜からの放散成分分析―第1節:ホルムアルデヒド放散量の求め方
- JISK5663:2003
- 合成樹脂エマルションペイント及びシーラー
- JISK8575:2018
- 水酸化カルシウム(試薬)
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス