JIS K 6252-2:2015 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引裂強さの求め方―第2部:デルフト形試験片を用いる方法 | ページ 2

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K 6252-2 : 2015
単位 mm
a) 打抜き刃拡大図 b) 切込み刃拡大図
図2−デルフト形試験片の打抜き刃及び切込み刃
図3−デルフト形試験片
表1−試験片の形状
形状 数値
mm
L 長さ 60
B幅 9.0±0.1
b 切込み長さ 5.0±0.1
6.2.2 切込みの外幅の測定
6.2.2.1 一般
デルフト形試験片において実際に引き裂かれる幅(b3)は,切込み部の両外側の合計の幅(図3におい
てのb3=B−b)に相当する。
b3の測定方法は,次の二つがある。測定方法1は,理論的にはより正確であるが,実行するには難しい。
測定方法2は,よく用いる簡単な方法であるが,測定結果は,測定方法1と異なる場合がある。通常は,
測定方法2を用いる。
異なる方法で測定した試験片を用いた試験結果は,比較してはならない。
6.2.2.2 測定方法1 : 読取顕微鏡による測定
測定方法1は,附属書JAを参照する。

――――― [JIS K 6252-2 pdf 6] ―――――

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6.2.2.3 測定方法2 : 打抜き型の形状からの算出
次の式を用いて打抜き型の形状(図1)から,引き裂かれる幅(b3)を算出する。
b3 W w
ここに, W : 打抜き刃の間隔
w : 切込みを入れる刃の幅

6.3 加硫又は成形から試験までの時間

  加硫又は成形から試験までの時間は,JIS K 6250の7.(試料及び試験片の保管)による。

6.4 試験片の数

  試験片の数は,少なくとも3個とする。列理の方向の影響を評価する場合は,列理方向に平行及び直角
の3個ずつで計6個とする。

7 試験温度

  試験温度は,JIS K 6250の11.2(試験温度及び試験湿度)に規定する標準試験温度とする。標準試験温
度以外の温度で試験を行う場合には,JIS K 6250の11.2.2(その他の試験温度)から選択する。
標準試験温度以外で試験をする場合,直ちに試験を行わず,試験片が試験温度になるまで試験温度での
状態調節を十分に行う必要がある。ただし,試験片の劣化を避けるため,必要最小限の時間にすることが
重要である[JIS K 6250の9.(試験片の状態調節)参照]。
比較評価する場合には,同じ温度で試験をしなければならない。

8 操作方法

  箇条7に従って状態調節を行った後,つかみ具の間隔が,30 mmとなるように試験片の切込みを中心に
15 mmの場所でつかむように4.1の試験装置に取り付ける。(500±50) m/minの速度で試験片が破断する
まで引っ張り,最大の力を記録する。

9 計算

  引裂力は,ゴムの厚さ及び幅に依存するため,標準の厚さ及び幅の試験片を引き裂く力として表す。
引裂強さは,次の式によって求め,JIS Z 8401によって丸めの幅0.1で表し,範囲値も求める。
8F
F0
b3d
ここに, F0 : 引裂強さ(N)
8 : 名目上の引き裂かれる部分の断面積(4 mm×2 mm)
F : 引き裂く力の最大値(N)
b3 : 切込み外側の全幅(mm)(6.2参照)
d : 試験片の厚さの実測値(mm)
引裂強さは,中央値を求める。試験片が3個の場合は,全ての値を示す。

10 試験精度

  試験精度は,附属書Aを参照する。

11 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記録する。

――――― [JIS K 6252-2 pdf 7] ―――――

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a) 試料の由来(製品,試験用配合物など)
b) この規格の番号
c) 試験結果
1) 試験片の数
2) 個々の試験片の厚さの中央値
3) 個々の試験片の切込み部の両外側の合計の幅
4) 3の測定方法
5) 状態調節の時間及び温度
6) 試験温度
7) 列理の方向
8) その他試験中の特記すべき引裂きの挙動
9) 標準の操作方法と異なる場合の操作方法
d) 箇条9に従った試験結果
e) 試験年月日

――――― [JIS K 6252-2 pdf 8] ―――――

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附属書A
(参考)
精度
A.1 概要
繰返し精度と再現精度とを示す精度の計算は,ISO/TR 9272(参考文献[2])に従って行った。
A.2 試験の詳細
A.2.1 この試験室間試験プログラム(以下,ITPという。)は,1989年に実施した。加硫した試料をITP
に参加した全ての試験室に送付し,配合物A,配合物B及び配合物Cを用いて試験を実施した。配合内容
は,表A.1に記載した。それぞれの試験室では,試験片の打抜き,試験片の切込み,厚さの測定及び引裂
試験を行った。
表A.1−配合表
単位 部
原料ゴム及び配合剤 A B C
天然ゴム 32 − 83
SBR1500 68 100 17
カーボンブラック
N550 66 − −
N339 − 35 −
N234 − − 37
アロマチックオイル 16 − −
ステアリン酸 1 1 2.5
老化防止剤 3 − 2.8
酸化亜鉛 12 3 3
硫黄 3.2 1.75 1.3
加硫促進剤 2 1 1.5
炭化水素系樹脂 − − 3.5
それぞれの試験室では,1週間に厚さ測定,測定方法1又は測定方法2によって,b3の測定及び引裂試
験を2回行った。
それぞれの組の測定には,2種類の試験片を用いた。
− 方向1 列理の方向に対して90度方向に引き裂く
− 方向2 列理の方向に対して平行方向に引き裂く
測定方法1でb3を測定した試験片を五つの試験室が試験した。測定方法2でb3を測定した試験片を七つ
の試験室が試験した。
A.2.2 評価した精度は,ISO/TR 9272のタイプ1(参加した試験室で混練り及び加硫を行わない。)の精
度である。
A.3 精度評価結果
精度評価結果を,表A.2に示す。

――――― [JIS K 6252-2 pdf 9] ―――――

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表A.2に用いた記号は,次のように定義する。
r : 測定値の試験室内繰返し精度
(r) : パーセントで表した試験室内繰返し精度
R : 測定値の試験室間再現精度
(R) : パーセントで表した試験室間再現精度
プールした(r)及び(R)は,プールしたr,R,及び全平均値を基にして算出した。
表A.2−デルフト形試験の精度評価結果
単位 N
試験室内 試験室間
ゴム材料 引裂強さの平均値
r (r) R (R)
測定方法1
方向1(列理に垂直)
配合A 36.7 4.37 11.9 12.9 35.1
配合B 32.0 5.62 17.6 11.2 34.9
配合C 129.8 3.89 30.0 62.5 48.2
プールした値 66.2 22.8 34.5 37.4 56.6
方向2(列理に平行)
配合A 36.8 1.68 4.57 9.96 27.1
配合B 31.4 3.99 12.7 6.96 22.2
配合C 132.1 25.8 19.5 44.5 33.7
プールした値 66.8 15.6 23.4 24.3 36.3
測定方法2
方向1(列理に垂直)
配合A 40.0 4.73 11.8 17.2 43.2
配合B 37.4 2.37 6.23 19.0 50.8
配合C 157.0 38.5 24.5 67.7 43.2
プールした値 78.1 23.6 30.2 37.2 47.7
方向2(列理に平行)
配合A 40.4 6.73 16.7 12.3 30.7
配合B 37.2 3.69 9.94 17.0 45.6
配合C 163.9 24.0 14.6 80.6 49.2
プールした値 82.5 14.5 17.6 50.7 61.4

――――― [JIS K 6252-2 pdf 10] ―――――

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JIS K 6252-2:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 34-2:2011(MOD)

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