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K 6335 : 1999
表6 特性値変化の許容限界
特性 タイプ
1 2 3 4 5
破裂圧力の最大減少率 30 30 15 15 15
%
内面ゴム層の切断時伸び最 50 50 50 50 50
大減少率 %1)
内面ゴム層の水蒸気処理後 150 150 150 150 150
の切断時最小伸び %
内面ゴム層の硬さ増加の最 10 10 10 10 10
大値IRHD
1) 水蒸気処理後の切断時の伸び (%) は,処理前の切断時の伸び
(%) の1/2未満であってはならない。
7.2 水蒸気処理の延長(タイプ5だけ) タイプ5のホースは,更に1本のホースを選び,ISO 4023 : 1991
の水蒸気試験B法に規定する方法で,28日間にわたり1.551.65MPaの飽和水蒸気を通す。
試験中にホースから水蒸気の漏れがあってはならない。試験後,内面ゴム層には,き裂,火膨れ及び肌
荒れがあってはならない。また,外面ゴム層にも,き裂及び火膨れがあってはならない。
参考 ISO 4023の水蒸気試験B法は,付表2参照。
8. 耐油試験(クラス2だけ) JIS K 6258に規定する方法で試験を行う。外面ゴム層を100℃のJISNo.3
試験油に72時間浸せき試験を行い,体積変化が100%を超えてはならない。
9. 静的オゾン劣化試験(クラス1,2の外面ゴム層だけ) JIS K 6330-7に規定するA法又はB法のい
ずれかの方法で試験を行い,外面ゴム層にき裂の発生があってはならない。
10. 表示 ホースには次の内容,又は受渡当事者間の協定に基づく表示をしなければならない。
a) 製造業者名又は識別(略号など)
b) 製造の四半期及び年
c) ホースのタイプ及びクラス
d) 最高使用圧力
――――― [JIS K 6335 pdf 6] ―――――
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K 6335 : 1999
付表1 長さの許容差
単位 表示のない数値はmm
長さ 許容差
300以下 ±3
300を超え600以下 ±4.5
600を超え900以下 ±6
900を超え1200以下 ±9
1200を超え1800以下 ±12
1800を超える ±1%
付表2 水蒸気試験B法
1. 装置組立
1.1 下図のように,水平に固定したマニホールドに適切な長さのホースをたるませ(ドレンが溜まるように)
取り付ける。
1.2 入口マニホールド側に圧力調整弁と圧力計(表示用及び記録計用)を取り付け,他方出口マニホールド側
に蒸気トラップを取り付ける。
1.3 両マニホールドには開放用閉止弁を取り付ける。
1.4 このようにした後入口側から規定圧力の飽和蒸気を供給する。
備考 安全のために,ホース表面から25mm離れた位置での温度が室温より11℃以上にならないように設
計した安全カバーを取り付けるのが望ましい。
2. 手順
2.1 ホースを取り付けた後規定の蒸気圧をかける。
2.2 20時間後1分以内に中の蒸気を排出し,室温に4時間放置する。
2.3 このサイクルを規定の期間又はホースが損傷を受けるまで繰り返す。
2.4 蒸気暴露終了後,圧力を下げホースを装置から外し室温で冷却する(16時間100時間)。
備考 蒸気圧力及び温度は,個々の製品規格で定める。同様に評価項目及びその判定基準も個々の製品規
格で定める。
2.5 その後ホースを目視検査及び規定された物性試験を行う。
2.6 同時に蒸気試験前のホースも同じ項目の試験を行う。
2.7 別に定める規定があれば判断基準の損傷が生じるまで蒸気暴露を続けその時間を記録する。
――――― [JIS K 6335 pdf 7] ―――――
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K 6335 : 1999
送気液用ゴムホース原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 山 口 惇 横浜国立大学工学部
(委員) 西 出 徹 雄 通商産業省基礎産業局化学課
大 嶋 清 治 通商産業省工業技術院標準部材料規格課
橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会技術部
神 代 啓 社団法人日本化学工業協会
廣 庭 正 財団法人化学品検査協会
鈴 木 守 社団法人日本ゴム協会
岡 安 英 雄 社団法人日本工作機械工業会
三 浦 吉 成 社団法人日本油空圧工業会
中 田 広 三菱重工業株式会社
小田切 明 治 トキコ株式会社
有 光 幸 郎 社団法人日本農業機械工業会
小 郷 一 郎 社団法人日本船舶標準協会
兼 子 孝 泰 株式会社明治ゴム化成
青 柳 奈須雄 横浜ゴム株式会社
塚 本 茂 之 クラレプラスチックス株式会社
竹 林 忠 昭 弘進ゴム株式会社
服 部 和 洋 東海ゴム工業株式会社
石 井 裕 志 東北ゴム株式会社
松 田 武 幸 株式会社ブリヂストン
渋 谷 政 典 株式会社十川ゴム
庭 田 正 久 日本ゴムホース工業会
(事務局) 三 須 武 社団法人日本化学工業協会
JIS K 6335:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6134:1992(MOD)
JIS K 6335:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.040 : パイプライン部品及びパイプライン > 23.040.70 : ホース及びホースアセンブリ
JIS K 6335:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則
- JISK6251:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方
- JISK6253:2006
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方
- JISK6258:2016
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐液性の求め方
- JISK6330-2:2013
- ゴム及びプラスチックホース試験方法―第2部:ホース及びホースアセンブリの耐圧性
- JISK6330-6:2010
- ゴム及びプラスチックホース―第6部:層間はく離強さの求め方
- JISK6330-7:2011
- ゴム及びプラスチックホース―第7部:静的条件下での耐オゾン性評価
- JISZ8601:1954
- 標準数