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JIS K 6335:1999 規格概要
この規格 K6335は、3クラス5タイプの蒸気用ゴムホース(スチームホース)及びホースアセンブリについて最小限の要求事項について規定。
JISK6335 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K6335
- 規格名称
- 蒸気用ゴムホース(スチームホース)
- 規格名称英語訳
- Rubber hoses and hose assemblies for steam -- Specification
- 制定年月日
- 1952年7月22日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 6134:1992(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 23.040.70
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ゴム・エラストマー II 2020
- 改訂:履歴
- 1952-07-22 制定日, 1955-07-22 改正日, 1958-07-22 確認日, 1958-12-16 改正日, 1961-09-01 改正日, 1965-03-01 確認日, 1966-02-01 改正日, 1968-11-01 確認日, 1971-12-01 確認日, 1975-04-01 確認日, 1977-05-01 改正日, 1978-11-01 改正日, 1984-03-01 改正日, 1989-06-01 確認日, 1995-05-01 改正日, 1999-02-20 改正日, 2003-11-20 確認日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS K 6335:1999 PDF [8]
K 6335 : 1999
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS K 6335 : 1995は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,ISO 6134 : 1992との整合を図った。
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS K 6335 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 6335 : 1999
蒸気用ゴムホース(スチームホース)
Rubber hoses and hose assemblies for steam−Specification
序文 この規格は,1992年に第2版として発行されたISO 6134, Rubber hoses and hose assemblies for steam
−Specificationを元に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,表示の一部(規格番号)を不採用とした。また,
対応国際規格には規定されていない規定項目(クラス3のホース)を日本工業規格(日本産業規格)として追加した。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,表1に示す3クラス5タイプの蒸気用ゴムホース(スチームホース)(以下,
ホースという。)及びホースアセンブリについて最小限の要求事項を規定する。
表1 クラス及びタイプ
クラス タイプ
クラス1 : 非耐油性外面ゴム層 タイプ1 : 飽和蒸気温度144℃,最高使用圧力0.3MPa用
クラス2 : 耐油性外面ゴム層 タイプ2 : 飽和蒸気温度165℃,最高使用圧力0.6MPa用
タイプ3 : 飽和蒸気温度184℃,最高使用圧力1.0MPa用
タイプ4 : 飽和蒸気温度204℃,最高使用圧力1.6MPa用
タイプ5 : 飽和蒸気温度204℃,最高使用圧力1.6MPaにおいて長期間用
タイプ1 : 飽和蒸気温度144℃,最高使用圧力0.3MPa用
クラス3 : 非耐油性・非耐オゾン
性外面ゴム層 タイプ2 : 飽和蒸気温度165℃,最高使用圧力0.6MPa用
この規格の要求事項に適合するホースは,蒸気調理などの食品製造における使用,パイルドライバーな
どの特殊用途には適さない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 6134 : 1992 Rubber hoses and hose assemblies for steam−Specification
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成す
るものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新
版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6250 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの物理試験方法通則
備考 ISO 4661-1 : 1993, Rubber vulcanized or thermoplastic−Preparation of samples and test pieces−
Part 1 : Physical testsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6251 加硫ゴムの引張試験方法
備考 ISO 37 : 1977, Rubber, vulcanized−Determination of tensile stress-stran propertiesからの引用事項
――――― [JIS K 6335 pdf 2] ―――――
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K 6335 : 1999
は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6253 加硫ゴムの硬さ試験方法
備考 ISO 48 : 1979, Vulcanized rubbers−Determination of hardness (Hardness between 30 and 85 IRHD)
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6258 加硫ゴム浸せき試験方法
備考 ISO 1817 : 1985, Rubber, vulcanized−Determination of the effect of liquidsからの引用事項は,こ
の規格の該当事項と同等である。
JIS K 6330-2 ゴム及び樹脂ホース試験方法−第2部 : 耐圧性試験
備考 ISO 1402 : 1984, Rubber and plastics hoses and hose assemblies−Hydrostatic testingからの引用事
項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6330-6 ゴム及び樹脂ホース試験方法−第6部 : 接着試験
備考 ISO 8033 : 1991, Rubber and plastics hose−Determination of adhesion between componentsからの
引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6330-7 ゴム及び樹脂ホース試験方法−第7部 : 静的オゾン劣化試験
備考 ISO 7326 : 1991, Rubber and plastics hoses−Assessment of ozone resistance under static conditions
からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS Z 8601 標準数
備考 ISO 3 : 1973, Preferred numbers−Series of preferred numbersからの引用事項は,この規格の該
当事項と同等である。
ISO 1307 : 1992 Rubber and plastics hoses for general-purpose industrial applications−Bore diameters and
tolerances, and tolerances on length
ISO 4023 : 1991 Rubber hoses for steam−Test methods
3. 構造 ホースに使われる両端金具は,使用中のゴムのクリープに対応したものでなければならない。
3.1 内面ゴム層 内面ゴム層は,耐加圧水蒸気性をもたなければならない。
3.2 補強層
3.2.1 タイプ1及び2 補強層は,5.7.のホース要求事項に適合するような繊維で構成する。
3.2.2 タイプ3,4及び5 補強層は,5.7.のホース要求事項に適合するような高強度鋼線で構成する。
3.3 外面ゴム層 外面ゴム層は,9.の規定に適合する耐オゾン性をもたなければならない。加硫後のホー
ス外面ゴム層には,1m当たり最低280個,例えば90度間隔の4列の放射線状になるようにプリッキング
しなければならない。これは,内面ゴム層と外面ゴム層の間に発生する圧力を除去するためである。クラ
ス2のホースの外面ゴム層は,8.の規定に適合する耐油性をもたなければならない。
なお,クラス3のホースの外面ゴム層には,耐油性,耐オゾン性及び外面ゴム層のプリッキングについ
ての規定を適用しない。
4. 寸法及び許容差
4.1 呼び径(内径)及び許容差 呼び径及び許容差は,表2に示す。
――――― [JIS K 6335 pdf 3] ―――――
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K 6335 : 1999
表2 呼び径及び許容差
単位mm
呼び径 許容差
12.5 ±0.75
16 ±0.75
19 ±0.75
20 ±0.75
25 ±1.25
31.5 ±1.25
38 ±1.50
40 ±1.50
50 ±1.50
51 ±1.50
63 ±1.50
80 ±2.00
備考 表2以外の呼び径を必要とする場合,その呼び径は,JIS Z 8601のR20数列の標準数から選び,
許容差はそれよりも一つ大きい呼び径の寸法のとおりとしなければならない。
4.2 ホース長さの許容差 長さの許容差は,ISO 1307の規定による。
参考 ISO 1307の規定内容は,付表1参照。
4.3 内面ゴム層及び外面ゴム層の厚さ 内面ゴム層の厚さは2.0mm以上,外面ゴム層の厚さは1.5mm以
上でなければならない。
5. 耐圧性試験 JIS K 6330-2に規定する方法で試験を行い,ホースは,耐圧試験圧力で過度な膨張及び
局部的急激な変化があってはならない。また,ホースは,表3に規定する耐圧性要求性能に適合しなけれ
ばならない。
表3 耐圧性要求性能
タイプ 耐圧試験圧力 最小破裂試験圧力
MPa MPa
1 1.5 3
2 3.0 6
3 5.0 10
4 8.0 16
5 8.0 16
6. 接着試験 JIS K 6330-6に規定する方法で試験を行い,内面ゴム層と補強層,補強層間及び外面ゴム
層と補強層間のはく離強さは,いずれも1.5kN/m以上でなければならない。
7. 耐水蒸気試験
7.1 保持特性 JIS K 6250の5.5.1(1)に規定する方法で水蒸気試験前のホースの内面ゴム層から試験片を
採取する。JIS K 6251に規定する方法で切断時の伸びを,また,JIS K 6253に規定する方法で硬さを測定
する。
4本のホースを採取して,そのうちの2本をJIS K 6330-2に規定する方法で室温での水圧試験を行い,
破裂させる。
残りの2本のホースについては,ISO 4023 : 1991の水蒸気試験B法に規定する方法で飽和水蒸気を通し
――――― [JIS K 6335 pdf 4] ―――――
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K 6335 : 1999
試験する。このときの水蒸気圧力及び処理時間を表4に示す。
表4 水蒸気圧力及び処理時間
タイプ 水蒸気圧力 処理時間
MPa h
1 0.250.35 166168
2 0.550.65 166168
3 0.951.05 166168
4 1.551.65 166168
5 1.551.65 334336
水蒸気処理をしたホースを,室温で表5に規定する半径の円筒に沿って4回180度に曲げる。それぞれ
の曲げ操作は,90度ずつ回転して行う。
表5 円筒の半径
単位mm
呼び径 円筒の半径
タイプ1及び2 タイプ3,4及び5
12.5 80 180
16 100 200
19 135 240
20 135 240
25 170 300
31.5 240 400
38 300 500
40 300 500
50 375 650
51 375 650
63 500 800
80 650 1 000
曲げ試験後のホースを,JIS K 6330-2に規定する方法で室温での水圧試験を行い,破裂させる。その後,
ホースを切り開いてゴムのき裂,火膨れ及び肌荒れ(加圧水蒸気で処理した後表面に生じるざらつき)を
検査する。JIS K 6251に規定する方法で切断時における内面ゴム層の伸びを,JIS K 6250の5.5.1(1)に規定
する方法で内面ゴム層から作製した試験片について,JIS K 6253に規定する方法で硬さを測定する。水蒸
気処理をした試験片と処理をしていない試験片の平均値を元に,破裂圧力の減少,切断時における伸びの
減少及び硬さの増加を求める。
これらの特性値の変化は,表6に規定した限界値を超えてはならない。
内面ゴム層及び外面ゴム層の表面には,き裂,火膨れ及び肌荒れがあってはならない。
――――― [JIS K 6335 pdf 5] ―――――
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JIS K 6335:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6134:1992(MOD)
JIS K 6335:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.040 : パイプライン部品及びパイプライン > 23.040.70 : ホース及びホースアセンブリ
JIS K 6335:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則
- JISK6251:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方
- JISK6253:2006
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方
- JISK6258:2016
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐液性の求め方
- JISK6330-2:2013
- ゴム及びプラスチックホース試験方法―第2部:ホース及びホースアセンブリの耐圧性
- JISK6330-6:2010
- ゴム及びプラスチックホース―第6部:層間はく離強さの求め方
- JISK6330-7:2011
- ゴム及びプラスチックホース―第7部:静的条件下での耐オゾン性評価
- JISZ8601:1954
- 標準数