JIS K 6560:2020 革試験方法―染色堅ろう度試験―汗に対する染色堅ろう度試験 | ページ 2

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K 6560 : 2020
6.2 複合試験片の調製
複合試験片の調製は,JIS L 0801の6.2.2(2枚の単一繊維布を使用する複合試験片)のa)(試験片が布
の場合)によって,100 mm×40 mmの大きさの試験片を,100 mm×38 mmの大きさの添付白布2枚の間に
挟むか,又は添付白布と同じ大きさの多繊交織布1枚に隣り合わせ,短片の一つに沿って縫い合わせて複
合試験片とする。このとき,添付白布は,試験片の両側の長辺に約1 mmの隙間ができるように,試験片
の中心に置く。
なお,多繊交織布を使用しないときは,60 mm×60 mmの大きさの試験片を使用してもよい。

7 試験手順

7.1  別々のビーカー(5.13)容器に入れた人工汗液(5.5)中に複合試験片を入れ,曲がったガラス棒な
どで押さえる。複数の試験片を試験する場合,人工汗液を繰り返して使用してはならない。真空排気の容
器(5.10)に入れて,真空ポンプで4分間以内に5 kPaまで減圧し,この減圧状態を2分間保持した後に,
通常の圧力に戻す。更にこの手順を2回,計3回繰り返す。複合試験片を取り出し,余分な試験液を流し
出し,複合試験片を2本のガラス棒の間に挟んで余分の試験液がしたたり落ちない程度までしごきとる。
複合試験片をガラス板又は硬質プラスチック板2枚の間に挟む。
7.2 おもりを使用する場合は,事前におもりを37 ℃±2 ℃の乾燥機(5.2)で少なくとも1時間温めて
おく。2枚のプレートに挟まれた複合試験片を,汗試験機(5.1)に置き,力をかける。この場合,100 mm
×40 mmの試験片には約50 Nの力をかけ,60 mm×60 mmの試験片には約45 Nの力をかける。過剰な人
工汗液が排出されるように,汗試験機を両側に数秒間ずつ約30°傾ける(複数の複合試験片を同時に試験
する場合,力が均等にかかるようにそれぞれを2枚のプレート間の中心部分に配置するように注意する。)。
力のかかった汗試験機を定温乾燥機に入れ,37 ℃±2 ℃で180分±60分静置する。
7.3 180分±10分後に力を取り除き,汗試験機から複合試験片を取り出し,JIS L 0848の図2(乾燥方法)
に規定するように,縫い合わせた一つの短辺をほどく。その後,試験片と添付白布とが縫い留めた点でだ
け接触した状態でつるし,室温で乾燥する。
7.4 表面に塗装仕上げした家具用革を試験する場合は,7.1の手順をとらず,添付白布だけを人工汗液に
浸す。この場合,試験片については,人工汗液で表面を濡らすが,人工汗液中に浸してはならない。添付
白布(5.3)をガラス板,又は硬質プラスチック板上に置き,その上に試験面を下向きにして試験片を覆う。
この複合試験片を2枚目のガラス板,又は硬質プラスチック板で覆う。このとき,試験片と添付白布との
間に気泡が入らないようにする。7.2の操作を行った後,180分後に圧力を取り除き,汗試験機から試験片
及び添付白布を取り出し,室温で乾燥する。

8 判定

  試験片の変退色及び添付白布の汚染の判定は,JIS L 0801の箇条10(染色堅ろう度の判定)による。革
と白布とを固定した周辺,及び切断面から染み出た汚染については,評価を行わない。

9 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の規格番号
b) 試料を識別するための詳細情報及び試料採取に関するJIS K 6556-1との相違点
c) 試験した面の説明,家具用革を試験した場合はその記載

――――― [JIS K 6560 pdf 6] ―――――

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d) 試験片の仕上げ面を研磨した場合は,その記載
e) 使用した汗液の種類
f) 判定方法(計器法で判定した場合だけ,“計器法”と記載する。)
g) 試験片における変退色の等級,及び添付白布の汚染について,繊維の種類ごとの等級の結果[JIS L
0801の箇条11(試験報告書)に規定する方法による。]
例 (アルカリ性) 変退色3級,汚染3-4級(綿),3級(毛)
(アルカリ性) 変退色4級,汚染2-3級(綿),3級(毛)(計器法)
h) この規格で規定した方法との相違点
参考文献 ISO 17072-1,Leather−Chemical determination of metal content−Part 1: Extractable metals

――――― [JIS K 6560 pdf 7] ―――――

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K6
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附属書JA
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(参考)
0 : 2
JISと対応国際規格との対比表
020
ISO 11641:2012,Leather−Tests for colour fastness−Colour fastness to perspiration
JIS K 6560:2020 革試験方法−染色堅ろう度試験−汗に対する染色堅ろう度試

(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
3 用語及び − − 追加 JISでは用語及び定義を追加した。 実質的な差異はない。
定義
5 器具,装 5.1 汗試験機 4.1 JISとほぼ同じ。 変更 JISではJIS L 0848の記載を採用し我が国の試験事情による。実質的
置及び試薬 た。 な差異はない。
5.3 添付白布 4.3 JISとほぼ同じ。 変更 JISではJIS L 0803を引用した。 我が国の試験事情による。実質的
な差異はない。
5.4 イオン交換水 4.4 脱イオン水 変更 ISO規格ではISO 3696グレード3 実質的な差異はない。
であるが,JISではイオン交換水と
した。
5.5 アルカリ性人工 4.5 JISと成分が異なる。 追加 JISではJIS L 0848で規定する汗液我が国の試験事情による。実質的
汗液 についても引用した。 な差異はない。
5.7 研磨紙 4.7 JISとほぼ同じ。 変更 JISではJIS R 6252を引用した。 実質的な差異はない。
5.10 変退色及び汚 4.10 JISとほぼ同じ。 変更 JISではJIS L 0809を引用した。 我が国の試験事情による。実質的
染を判定するため な差異はない。
の測色計
5.13 pH計 4.13 pH計 追加 JISではpH計の仕様を記載した。 実質的な差異はない。
5.14 ビーカー − − 追加 JISではビーカーを追加した。 容器を記載しただけで,実質的な
差異はない。
− 4.14 全量フラスコ 削除 実質的な差異はない。
本文中で使用していないことから,
JISでは削除した。
5.16 pH標準液 − − 追加 JISではpH標準液を追加した。 実質的な差異はない。
5.18 抜型 − − 追加 JISでは抜型を追加した。 実質的な差異はない。

――――― [JIS K 6560 pdf 8] ―――――

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K 6560 : 2020
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
6 試験片及 6.1.2 5 追加 JISでは試験の内容を分かりやすく実質的な差異はない。
び複合試験 するために説明を記載した。
片の調製 6.2 複合試験片の調 5 変更 試験片の調製と複合試験片の調製 我が国の試験事情による。実質的
製 追加 な差異はない。
とに記載を分けた。複合試験片の調
製はJIS L 0801を引用した。JISで
は,多繊交織布を使用しないとき
は,60 mm×60 mmの大きさのもの
を使用してもよいことにした。
7 試験手順 7.1 6.1 − 追加 JISでは試験方法の詳細について記我が国の試験事情による。実質的
載した。 な差異はない。
7.2 6.2 − 追加 JISでは60 mm×60 mmの試験片を 我が国の試験事情による。実質的
使用する場合について加える力を な差異はない。
記載した。
7.4 6.1 − 追加 JISでは注意事項及び汗試験機から我が国の試験事情による。実質的
取り出し後の操作について記載し な差異はない。
た。
8 判定 − 7 判定 変更 JISでは判定及び精度をまとめて記実質的な差異はない。
8 精度 載した。
7 判定 追加 JISでは判定の際の注意事項を記載我が国の試験事情による。実質的
した。 な差異はない。
9 試験報告 f) − − 追加 JISでは判定方法について記載する我が国の試験事情による。実質的
書 こととした。 な差異はない。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 11641:2012,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
K6
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
5
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
60
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
: 2
− MOD 国際規格を修正している。
020
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JIS K 6560:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11641:2012(MOD)

JIS K 6560:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6560:2020の関連規格と引用規格一覧