6
K 6772-1994
(1) 試験機 JIS L 0823の3.2(摩擦試験機II型)に規定する試験機を用いる。
(2) 操作 幅約30mm,長さ約220mmの試験片1枚を採り,JIS L 0849の6.2(摩擦試験機II形による場
合)に規定する操作によって,質量200gのおもりを載せ,毎分30回往復の速度で100回往復摩擦し,
白綿布(3)の汚染の程度を調べる。汚染の程度は,JIS L 0801の10.4(汚染の判定)によって判定する。
注(3) 白綿布は,JIS L 0803に規定する添付白布(綿3号)を用いる。
7.7.2 汗摩擦試験 白綿布(3)を人工汗液(4)に約10分間浸した後軽く絞って,速やかに7.7.1と同じ方法で
摩擦試験を行い,汚染の程度を調べる。
注(4) IS K 9019に規定するりん酸水素二ナトリウム・12水8g,JIS K 8150に規定する塩化ナトリウム
8g及びJIS K 8355に規定する酢酸5gを蒸留水に溶かして1lとする。
7.8 不粘着試験 幅約60mm,長さ約90mmの2枚の試験片の被膜面を向かい合わせて,試料の縦及び
横がそれぞれ60mmの平滑な2枚のガラス板で試験片の幅の1辺と合わせて挟む。これに底面の縦及び横
がそれぞれ約60mm,質量3kgのおもりを載せ,70±2℃の空気恒温器中に24時間保持した後取り出し,
おもりを除いて室温で1時間放冷して2枚の試験片を静かにはがしたとき,被膜面に損傷などの異状が生
じたかどうかを調べる。
7.9 耐寒試験
7.9.1 試験機 規定温度の低温槽中で試験片に落下体を落下させ打撃を与え得るもので,図2に示す構造
の装置を用いる。ただし,落下体の全質量(おもりを含む)は2.5kgとする。
7.9.2 操作 幅20mm及び長さ約100mmの試験片を試料の縦及び横の方向からそれぞれ3枚ずつ採り,
図2に示すような耐寒試験機の落下体を引き上げ,落下体下板とアンビルの間隔を50mmとし,低温槽を
あらかじめ非発泡レザーでは−20±2℃,また発泡レザーでは−10±2℃に保持してから試験片の被膜を外
側にして長さ方向の両端を重ね合わせた端から約5mmの部分を試験片保持具のつかみ具に挟み,試験片
の折曲げ部がアンビルの中央にくるように保持具を耐寒試験機に取り付ける。試験片を取り付けてから5
分経過した後,押しボタンを押して支持台のつめを外し,落下体を落下させる。直ちに落下体を引き上げ
てから試験片保持具を取り出し,試験片を外して,ひび及び割れの有無を調べる。
備考 低温槽はJIS K 1501に規定するメタノールを約3部と水約1部との混合液を用い,ドライアイ
スで冷却し,規定の温度に保持する。
――――― [JIS K 6772 pdf 6] ―――――
7
K 6772-1994
図2 耐寒試験機の一例
7.10 老化試験 幅20mm及び長さ約100mmの試料の試験片を縦及び横の方向からそれぞれ3枚づつ採り,
100±2℃のギヤー式老化試験機中に24時間保った後,これを取り出し,室温まで放冷してから7.9の方法
によって耐寒試験を行い,ひび及び割れの有無を調べる。ただし,低温槽の温度は非発泡レザーでは−10
±2℃,発泡レザーでは−5±2℃とする。
7.11 耐光試験
7.11.1 試験機 JIS B 7751に規定する紫外線カーボンアーク灯式耐光試験機を用いる。
7.11.2 操作 幅60mm以上及び長さ60mm以上の試験片1枚を採り,露光面幅40mm以上及び長さ40mm
以上とし,被膜面を照射側にして取り付け,ブラックパネル温度63±3℃の試験条件で100時間照射した
後試験片を取り出し,放冷後未照射品と目視によって変色及び退色の度合を比較し,JIS L 0801の10.3(変
退色の判定)によって判定する。
7.12 耐硫化試験 幅約60mm及び長さ約90mmの試験片1枚を採り,硫化水素ガスが通過している状態
の硫化水素飽和水溶液中に5分間浸せきした後取り出し,直ちに水洗し,JIS L 0801の10.4によって判定
する。
8. 検査 検査は,形式検査(5)と受渡検査(6)に区分し,7.によって試験を行い,3.,4.及び5.の規定に適合
しなければならない。検査項目は,次のとおりとする。
なお,受渡検査項目は,当事者間の協定によって次の(2)に示す項目の中から選択することができる。
(1) 形式検査項目
(a) 外観
(b) 厚さ
(c) 幅及び長さ
(d) 引張試験(引張荷重及び伸び)
(e) 引裂試験
(f) はく離試験
(g) 摩擦色落ち試験
――――― [JIS K 6772 pdf 7] ―――――
8
K 6772-1994
(h) 不粘着試験
(i) 耐寒試験
(j) 老化試験
(k) 耐光試験
(2) 受渡検査項目
(a) 外観
(b) 厚さ
(c) 幅及び長さ
(d) 引張試験(引張荷重及び伸び)
(e) 引裂試験
(f) はく離試験
(g) 耐硫化性試験
注(5) 形式検査とは,製品の品質が設計で示されたすべての特性を満足するかどうかを,判定するた
めの検査をいう。
注(6) 受渡検査とは,すでに形式検査に合格したものと同じ設計・製造にかかわる製品の受け渡しに
際し,必要と認められる特性が満足するものであるかどうかを,判定するための検査をいう。
9. 表示 レザーには,包装の見やすい箇所に,次の事項を表示しなければならない。
(1) 種類
(2) 寸法(幅,長さ及び厚さ)
(3) 製造業者名又はその略号
(4) 製造年月又はその略号
関連規格 JIS Z 8203 国際単位系(SI)及びその使い方
――――― [JIS K 6772 pdf 8] ―――――
9
K 6772-1994
JIS改正原案作成委員会 構成表
−本委員会−
氏名 所属
(委員長) 牧 廣 拓殖大学
中 島 邦 雄 通商産業省基礎産業局
地 崎 修 通商産業省工業技術院
高 野 忠 夫 財団法人高分子素材センター
小 島 克 己 社団法人日本自動車部品工業会
近 藤 誠 宏 株式会社ホウトク
若 松 種 夫 社団法人日本鞄協会
田 北 啓 生 アキレス株式会社
長 島 広 和 オカモト株式会社
武 田 久 ロンシール工業株式会社
(事務局) 石 河 靖 造 日本ビニル工業会
−分科会−
氏名 所属
田 北 啓 生 アキレス株式会社
長 島 広 和 オカモト株式会社
小 林 伸 平 共和レザー株式会社
高 野 晴 弘 株式会社テスコ
谷 口 正 雄 バンドー化学株式会社
井 上 節 郎 ヤマト化学工業株式会社
武 田 久 ロンシール工業株式会社
JIS K 6772:1994の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.10 : フィルム及びシート
JIS K 6772:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISB7721:2018
- 引張試験機・圧縮試験機―力計測系の校正方法及び検証方法
- JISB7751:2007
- 紫外線カーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機
- JISK1501:2005
- メタノール
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8355:2006
- 酢酸(試薬)
- JISK8355:2021
- 酢酸(試薬)
- JISK9019:2016
- りん酸水素二ナトリウム・12水(試薬)
- JISK9019:2021
- りん酸水素二ナトリウム・12水(試薬)
- JISL0801:2011
- 染色堅ろう度試験方法通則
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISL0823:1971
- 染色堅ろう度試験用摩擦試験機
- JISL0849:2013
- 摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方