6
K 7086-1993
以下の平行度であること。
(6) CB試験片に図1のようにピン負荷用ブロックを接着する。
(7) フィルム挿入部分を,ナイフなどの鋭利な刃物で開くことによって,2mmから5mmの予き裂を導入
して初期き裂とする。この場合,はく離が大きく進展しないように試験片を万力などで固定する。二
つ折フィルムを挿入している場合は,折り目の部分を切断する。
(8) CB試験片の場合は,両側面に白色塗料を薄く塗布してき裂進展を観察できるようにする。ENF試験
片の場合は,図2に示すように基準線を入れるため,その部分に白色塗料を薄く塗布した後,軽くけ
がくことによって基準線を付ける。
(9) NF試験において,附属書3に示すCOD計を用いる場合には,き裂側端面をJIS B 0621の直角度50
JIS B 0601の中心線平均粗さ6.3 歎 上げる。
図3 試験板成形の一例
6.3 試験片の数 試験片の数は,次による。
(1) 試験片の数は,5個以上とする。
(2) 異常な結果を示した試験片の値は捨て,この分の試験片を追加して試験する。
――――― [JIS K 7086 pdf 6] ―――――
7
K 7086-1993
6.4 試験片の寸法測定 試験片の厚さは,フィルムの挿入されている部分を除く3か所で0.01mmまで
測定する。試験片長さと幅は,0.05mmまで測定する。3か所での板厚の最大値と最小値の差は,0.2mm以
下であること。3か所での板厚の平均値をその試験片の板厚とする。このようにして求めた試験片板厚の
試験片ごとの最大値と最小値の差は,0.4mm以下であること。
7. 操作及び計算
7.1 DCB試験 操作及び計算は,附属書1による。
7.2 ENF試験 き裂進展初期のモードII層間破壊じん性値を簡便に測定するための操作及び計算は,附
属書2による。き裂進展開始点及びき裂進展過程のモードII層間破壊じん性値を正確に測定するための操
作及び計算は,附属書3による。
8. 平均値,標準偏差及び変動係数の算出
8.1 試験結果 試験結果は個々に算出し,5個以上の試験片の結果を平均してJIS Z 8401によって有効
数字3けたに丸める。
8.2 標準偏差及び変動係数 標準偏差及び変動係数を必要とするときは,次の式(1)及び式(2)によって算
出し,JIS Z 8401によって有効数字2けたに丸める。
2
x−x
s= (1)
n−1
s
CV= 100 (2)
x
ここに, s : 標準偏差
CV : 変動係数 (%)
x : 個々の測定値
x : 測定値の平均値
n : 測定値の数
9. 報告 報告には,必要に応じて,次の事項を記録する。
(1) 試験した材料の種類,等級及び製造業者名
(2) 変形モード,試験片の種類,構成,炭素繊維の体積又は質量含有率
(3) 試験片の形状,寸法,作製方法及び採取方法
(4) はく離き裂導入用フィルムの種類及び厚さ
(5) 予き裂導入の有無及び予き裂長さ
(6) 試験した試験片の数
(7) 試験片の状態調節の温度,湿度及び時間
(8) 試験温度及び湿度
(9) OD測定の方法
(10) 制御方式
(11) 試験速度
(12) 試験結果(初期き裂長さ,き裂進展初期及びき裂進展過程の破壊じん性値の代表値並びにそれらの平
均値,標準偏差及び変動係数,き裂長さとCODコンプライアンスの関係,代表的な荷重−COD線図,
Rカーブ線図及び破面の様相など)
――――― [JIS K 7086 pdf 7] ―――――
8
K 7086-1993
(13) 試験年月日
(14) その他特記すべき事項
――――― [JIS K 7086 pdf 8] ―――――
9
K 7086-1993
附属書1 DCB試験
1. 適用範囲 この附属書は,DCB試験片を用いて,き裂進展初期及び進展過程のモード1層間破壊じん
性値GIC,GIRを求めるための操作と計算について規定する。
参考 この規格では,き裂進展初期の限界荷重を,荷重−COD線図において初期の直線より5%コン
プライアンスが増加した荷重P5と最大荷重片Pmaxのうち最初に出現した荷重として定義して
いる。この場合,限界荷重ではき裂はすでに進展している可能性があるため,き裂進展開始で
はなくき裂進展初期における値としてGICを定義している。P5を用いる代わりに荷重−COD線
図における非線形挙動の開始点PNL(初期の直線から荷重−COD関係が外れる点の荷重)によ
って破壊じん性値GICを計算する考え方もある。この場合,P5で定義したGICよりも低めのじ
ん性値を与え,安全側の評価となる。しかし,PNLの値は試験片によるばらつきが大きいこと,
実施者によってPNLの値が異なることがあるため,この規格ではP5又はPmaxのうち最初に出現
した荷重として限界荷重を定義することにした。
2. 試験装置及び器具 試験機は,本体によるほか,次による。
(1) CB試験ジグ DCB試験ジグは,試験中DCB試験片にモードIの荷重を1対のピンを介して負荷す
るためのもので,ユニバーサル継手機構をもつものとする。DCB試験ジグの一例を附属書1図1に示
す。
(2) き裂開口変位計 き裂開口変位計(以下,COD計という。)は,試験中に試験片に加えられたCODの
すべてを連続的に記録することができるものとし,設定した試験速度において誤差がCOD値の±1%
又はそれ以下である機構のものとする。
――――― [JIS K 7086 pdf 9] ―――――
10
K 7086-1993
附属書1図1 DCB試験ジグの一例
――――― [JIS K 7086 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS K 7086:1993の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.120 : 強化プラスチック
JIS K 7086:1993の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISB0621:1984
- 幾何偏差の定義及び表示
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISK6900:1994
- プラスチック―用語
- JISK7072:1991
- 炭素繊維強化プラスチックの試料の作製方法
- JISK7074:1988
- 炭素繊維強化プラスチックの曲げ試験方法
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方