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K 7211-1 : 2006
図 1 き裂損傷した試験片の断面図[b) 及びc) は手で曲げた後]
図 2 破断損傷した試験片の断面図[b) 及びc) は手で曲げた後]
――――― [JIS K 7211-1 pdf 6] ―――――
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K 7211-1 : 2006
図 3 破砕破壊a) 及び貫通b) の例
4. 原理
適切な寸法の試験片の衝撃強さは,潤滑剤を塗り,かつ,重錘を付加したストライカを,規定
の高さから垂直に落下させ,試験片を打撃することによって得られる。試験片は,ストライカによって表
面に対し垂直に,その中心で衝撃を受ける。
衝撃時のエネルギーを調節するには,二つの方法がある。すなわち,一定の高さで質量を変える方法及
び一定の質量で高さを変える方法である。
備考 高さを変える方法は,速度依存性があり,材料のひずみ速度に依存して異なる結果となること
がある。
試験の統計的方法は,次による。
− 方法A : ステアケース法(優先的に使用)
− 方法B : グループ法(必要に応じて使用)
5. 装置
5.1 試験装置
5.1.1 基本構成 試験装置(図4参照)の基本構成は,次による。
− エネルギーキャリヤ 慣性質量タイプで,重錘及び試験片との摩擦を防ぐために潤滑剤を塗布したス
トライカをもつもの。
ただし,5.1.4 b) のストライカを使用する場合は,重錘を付加しない。
――――― [JIS K 7211-1 pdf 7] ―――――
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K 7211-1 : 2006
− 試験片支持台(図4参照)[必要に応じて押さえ板(図5)を使用]。
装置は,試験片の表面に対して垂直に,その中心で衝突させることができるものとする。
図 4 試験装置(例)
――――― [JIS K 7211-1 pdf 8] ―――――
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K 7211-1 : 2006
単位 mm
試験片の形状
一辺60の正方形 直径140の円板
D2 40±2 100±5
D3 60 140
D4 最小90 最小200
H 12 12
R 1 1
図 5 固定装置(必要に応じて使用)の概略図
5.1.2 落錘装置 落錘装置は,ストライカの保持及び離脱が可能で,一つ以上のガイドで拘束してストラ
イカを落下できるもの。
5.1.3 重錘(質量) 適切な重錘は,ストライカにしっかりと取り付けられるもの。取り付けた重錘の全
質量及びストライカの質量は,規定の質量に対し,許容差1 %以内で作製する。
5.1.4 ストライカ ストライカは次のいずれかによる。ただし,a) を優先的に用いる。
a) ストライカは,直径20±0.2 mmで磨いた半球状の打撃面をもつもの。直径10±0.1 mmの打撃面のも
のを用いてもよい。
備考 ストライカの大きさ,寸法及び表面の状態は,衝撃結果に影響を及ぼす。
望ましいストライカは,耐摩耗及び塑性変形を防ぐために十分な高強度の材料で,一体で作る。実際上,
焼入れ工具鋼又は54HRCの硬さをもつ同様の材料が適している。より硬い材料又はより低い密度の材料
(例えば,チタニウム)で同じ硬さの材料も用いることができる。ストライカの半球状の表面に,ストラ
イカと試験片との摩擦を低減させるために潤滑剤を塗る(JIS K 7211-2 附属書B参照)。
――――― [JIS K 7211-1 pdf 9] ―――――
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K 7211-1 : 2006
b) 鋼製とし,表1のものを標準とする。
表 1 ストライカの種類
種類 球形ストライカ なす形ストライカ
呼び 球1形 球2形 なす1形 なす2形
質量 kg 0.5±0.05 1±0.05 1±0.05 2±0.05
形状 直径約50 mm 直径約63 mm 図6に示す
図 6 なす形ストライカ
参考 b) は,JIS K 7211 : 1976(以下,旧規格という。)の規定事項であり,この規格の発効年月日か
ら5年経過した後は,無効とする。
5.1.5 支持台 支持台(図4及び図5参照)は,堅い基盤の上に強固に取り付け,試験片の下に,スプリ
ング効果を起こす空気が閉じこめられないように設計する。支持台の下に,ストライカが試験片を貫通し
た後,ストライカが移動できる十分な距離をとる。支持台は,内径40±2 mm又は100±5 mmとし,最小
高さ12 mmとする。
5.1.6 ストライカ及び支持台の組合せ ストライカ及び支持台の組合せは,表2による。
表 2 ストライカ及び支持台の組合せ
ストライカ(直径) 支持台(内径)
20 mm 40 mm 標準的な組合せ
10 mm 100 mm 必要に応じて使用
5.1.7 試験装置の基盤 試験装置は,支持台のたわみができるだけ少なくなるように,十分に剛直な構造
体に取り付ける。基盤は少なくとも質量180 kgとする。
試験装置は,一般的に機械的な振動に影響されやすい。基盤を取り付ける基礎は,このシステムのいか
なる機械的な振動の影響も最小限にするように設計する。基盤の重心は,衝撃ストライカの軌道の直線上
とする。
5.1.8 固定装置(必要に応じて使用) 試験片支持台及び押さえ板の二つからなる環状試験片固定装置を
用いる(図5参照)。
固定装置の内径は,40±2 mm又は100±5 mmとする。固定は,試験片に力をかけて行う。固定力は3 kN
以上を推奨する。
参考 空気式又はねじ式固定力による固定は,十分に使えることが分かっている。非固定の試験片の
端は,試験中は自由に動き,試験片が高い振幅の振動を起こすため,固定及び非固定の試験片
での結果は,異なる(JIS K 7211-2 附属書C参照)。
――――― [JIS K 7211-1 pdf 10] ―――――
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JIS K 7211-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6603-1:2000(MOD)
JIS K 7211-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.01 : プラスチック一般
JIS K 7211-1:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISK7124-1:1999
- プラスチックフィルム及びシート―自由落下のダート法による衝撃試験方法―第1部:ステアケース法
- JISK7124-2:1999
- プラスチックフィルム及びシート―自由落下のダート法による衝撃試験方法―第2部:計装貫通法
- JISK7144:1999
- プラスチック―機械加工による試験片の調製
- JISK7151:1995
- プラスチック―熱可塑性プラスチック材料の圧縮成形試験片
- JISK7152-3:2006
- プラスチック―熱可塑性プラスチック材料の射出成形試験片―第3部:小形角板
- JISK7211-2:2006
- プラスチック―硬質プラスチックのパンクチャー衝撃試験方法―第2部:計装化衝撃試験