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ついて,最高光量(M)及び最低光量(m)を読み取る。
c) 試験片に筋目(方向性をもつ凹凸)がある場合には,この筋目に対する直角方向と平行方向の像鮮明
度は異なるので,両方を測定する。
d) 光学くしは,5種類の幅すべてを用いるか又は必要に応じた幅を選択する。光学くしの使い分けは,
附属書(参考)の4. を参照。
図4に一次標準面からの受光波形,図5に試験片からの受光波形の記録例を示す。ただし,必ずしも波
形を表示又は記録計などに出力する必要はない。
単位 mm
図 4 鏡面光沢度の一次標準面からの受光波形の例
単位 mm
図 5 試験片からの受光波形の例
8. 計算
像鮮明度は,7. の測定で得られた受光波形の最高光量及び最低光量から,次の式で算出する。
C(n) M−m 100 (%)
M+m
ここに, C(n) : 光学くしの幅n(mm)のときの像鮮明度(%)
M : 光学くしの幅n(mm)のときの最高光量
m : 光学くしの幅n(mm)のときの最低光量
――――― [JIS K 7374 pdf 6] ―――――
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9. 結果の表し方
像鮮明度は,次の例のように,用いた光学くしの寸法を括弧内に付記し,JIS Z 8401
の2.(数値の丸め方)によって数値を丸め,丸めの幅0.1で表す。
筋目がある場合の例 縦(筋目が光学くし目に平行) : C (0.5)=37.5 %
横(筋目が光学くし目に直交) : C (0.5)=37.0 %
10. 試験報告
試験報告には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号
b) 試料の名称,種類及び形状の詳細
c) 透過法又は反射法の別
d) 反射法の場合は測定角度
e) 両面の表面状態が異なる試験片を測定する場合は,入射光に対する試験片の面
f) 試験片に筋目(方向性をもつ凹凸)がある場合には,光学くし目に対する筋目の方向(平行又は直交)
g) 像鮮明度及び光学くしの幅
h) 測定年月日
i) その他必要な事項
――――― [JIS K 7374 pdf 7] ―――――
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附属書(参考)像鮮明度測定例
序文
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
1. 像鮮明度の透過測定例 ヘーズ値によって像の鮮明さを評価できないアンチグレアフィルムなどのフ
ィルムの測定例を附属書表1に示す。
附属書表 1 プラスチックフィルムの透過測定
試料番号 試料の状態 ヘーズ値 像鮮明度(%) 視感による
(厚さmm) (%)(1) C(0.125)C(0.25) C(0.5) C(1.0)C(2.0) 違い
試料1-1 透明 1.57 91.5 92.0 93.0 92.9 97.1 ほぼ曇りなし
(0.06 mm)
試料1-2 ヘーズあり 14.11 74.8 75.4 80.0 82.0 90.4 曇り小
(0.2 mm)
試料1-3 ヘーズあり 33.18 67.8 68.6 75.3 77.2 88.5 曇り中
(0.1 mm)
試料1-4 アンチグレア 14.67 6.3 5.7 5.9 11.6 38.4 曇り大
(0.08 mm)
注(1) IS K 7136によるヘーズ値
試料1-1から試料1-3までは,ヘーズ値の小から大までのフィルムである。試料1-4はアンチグレアフィ
ルムで,文字の書いてある紙の上に載せれば文字が見えるが,紙から離してみると文字が見えなくなる。
視感では,試料1-4の曇り感が一番高く見えるが,ヘーズ値で比べると試料1-2と試料1-4とはほぼ同等
の値を示しており,ヘーズ値は像の鮮明度と異なり視感を反映していない。
像鮮明度で判定すると,曇り感の大きいものは像鮮明度が小さく,曇り感の少ないものの像鮮明度が大
きくなり,視感と一致している。またヘーズ値が大きい試料では,光学くし目幅が小さいほど像鮮明度が
小さくなり,特に光拡散性の大きいアンチグレアフィルムでは,像鮮明度の値がグレア(光のぎらつき)
の有無及び程度の判定に役立つ。
2. 像鮮明度の反射測定例 光沢値によって評価できない不均一なプラスチック塗装板の測定例を,附属
書表2に示す。
附属書表 2 プラスチック塗装板の反射測定
試料番号 試料の状態 光沢値(%) 像鮮明度(%) 視感による
Gs(60)(2) (0.125) C(0.25) C(0.5)
C(1.0) C(2.0) 違い
試料2-1 高光沢塗装 90.4 71.1 86.5 91.6 94.6 95.8 光沢感大
試料2-2 光沢塗装 83.3 43.9 59.8 63.2 67.2 74.6 光沢感中
試料2-3 不均一塗装 (3) 87.7 1.4 2.7 22.3 49.5 92.5 光沢感小
注(2) IS Z 8741による光沢値
(3) ゆず肌様塗装面
試料2-3は不均一塗装であるが試料2-2より光沢が大きく,光沢値ではゆず肌の塗装面の判定はできな
い。
――――― [JIS K 7374 pdf 8] ―――――
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視感では2-1,2-2,2-3の順で表面状態が粗くなり,光学くし目幅1.0 mm以下での像鮮明度も2-1,2-2,
2-3の順で値が小さくなり視感と一致し,ゆず肌の塗装面の判定が容易になる。
光学くし目幅2.0 mmの像鮮明度は光沢値と相関性がある。これは光学くし目幅の大きさと不均一性が
関連しているためである。
3. プラスチック片面マット板の像鮮明度測定例
プラスチックマット板は,マット面を文字の書いてある紙の上に載せれば文字が読めるが,紙から離す
に従い文字が読めなくなる試料である。
3種類のプラスチック片面マット板(厚さ1.5 mm)の透過測定例を附属書表3に,反射測定例を附属書
表4に示す。
ヘーズ値が大きくなれば像鮮明度は下がり,マット板の像鮮明度値とヘーズ値は,逆相関関係になり,
いずれもマット面の粗さを表すことができる。ただし,光学くし目幅が小さい場合の像鮮明度に,大きな
差が見られる。
視感の場合,光沢面では周囲の像が反射して見えるがマット面では像が見えない。このため像鮮明度の
値は,これを反映してマット面と光沢面との値は大きく異なる。
これに対し,光沢値は,裏面の影響により像鮮明度ほど差が見られない。
この例のように片面マット板の場合には透過,反射の両方の像鮮明度を測定し,マット面の粗さ(細か
さ)の程度を判定することが一般的に行われている。
附属書表 3 プラスチック片面マット板の透過測定
試料番号 試料の状態 ヘーズ値(%) 像鮮明度(%) 視感による
(4) 違い
C(0.125) C(0.25) C(0.5) C(1.0) C(2.0)
試料3-1 マットなし 0.17 96.9 98.0 98.8 97.2 99.4 曇り小
試料3-2 細かいマット 2.94 48.9 49.7 53.3 56.4 72.7 曇り中
試料3-3 粗いマット 7.91 12.2 11.6 12.5 17.7 40.5 曇り大
注(4) IS K 7136によるヘーズ値
附属書表 4 プラスチック片面マット板の反射測定
試料番号 試料の状態 光沢値(%)(5) 像鮮明度(%) 視感による
Gs(60) 違い
C(0.125) C(0.25) C(0.5) C(1.0) C(2.0)
試料3-1 マットなし 150.2 94.3 95.3 97.7 98.7 99.4 曇り小
試料3-2 101.2 94.7 95.2 96.8 98.0 98.2
光沢面
細かいマット 曇り中
試料3-2 91.5 12.7 14.4 15.4 18.3 26.5
マット面
試料3-3 94.8 81.8 94.4 94.6 97.2 97.7
光沢面
粗いマット 曇り小
試料3-3 55.7 2.6 1.4 2.1 4.1 8.9
マット面
注(5) IS Z 8741による光沢値
――――― [JIS K 7374 pdf 9] ―――――
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4. 光学くし目幅について 5種類の光学くし目幅を規定しているが,どの光学くし目幅での像鮮明度を
採用するかは,視感との相関によって決めるのが望ましい。通常,像鮮明度の高いものは,光学くし目幅
0.125 mm又は0.25 mm,マット面のように反射像の見えにくいものは1.0 mm又は2.0 mm,中間のものは
0.5 mmを用いるとよい。
JIS K 7374:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.10 : 熱硬化性材料
JIS K 7374:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC7711:1991
- タングステン電球フィラメント継線形式の表し方
- JISK6900:1994
- プラスチック―用語
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8741:1997
- 鏡面光沢度―測定方法