JIS K 8913:2006 よう化カリウム(試薬) | ページ 2

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c) 操作 試料側溶液及び標準側溶液それぞれに,JIS K 8102に規定するエタノール(95)(試薬)3 ml
及び塩化バリウム溶液(100 g/l)2 mlを加えよく振り混ぜてから1時間放置した後,それぞれに,チ
オ硫酸ナトリウム溶液(10 g/l)0.5 mlを加えて振り混ぜる。
d) 判定 試料側の濁りは,標準側より濃くないこと。

7.10 窒素化合物(Nとして)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料1.0 gに水を加えて溶かして140 mlにする。
b) 標準側溶液 窒素標準液(N : 0.01 mg/ml)1.0 mlに水を加えて140 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.12[窒素化合物(Nとして) ](4)(蒸留−インドフェノール青法)による。

7.11 重金属(Pbとして)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料8 gを水20 mlに溶かし,塩酸(2+1)24 mlとJIS K 8230に規定する過酸化水素
16 mlを加え水浴上で蒸発乾固する。さらに水10 mlを加え蒸発乾固する操作をよう素の色がなくなる
まで繰り返す。残分に水を加えて40 mlにする(B液)(B液は,7.17の試験にも用いる。)。B液15 ml
(試料量3 g)に水を加えて20 mlにする。
b) 標準側溶液 塩酸(2+1)6 mlとJIS K 8230に規定する過酸化水素4 mlとを水浴上で蒸発乾固した
後,B液5.0 ml(試料量1 g),鉛標準液(Pb : 0.01 mg /ml)1.0 ml及び水を加えて20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.24[重金属(Pbとして)](2)(分液硫化ナトリウム法)による。

7.12 ナトリウム(Na)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料1.0 gを水に溶かして100 mlにする(S液)。S液10 ml(試料量0.1 g)をとり,水
を加えて100 mlにする(X液)。
b) 標準側溶液 S液10 mlにナトリウム標準液(Na : 0.01mg /ml)2.0 ml及び水を加えて100 mlにする(Y
液)。
c) 操作 JIS K 8001の5.30(炎光光度法)(3)(操作)による。

7.13 マグネシウム(Mg)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料2.0 gを水に溶かして100 mlにする(X液)(X液は,7.14の試験にも用いる。)。
b) 標準側溶液 試料2.0 gを10 mlに溶かしてマグネシウム標準液(Mg : 0.01 mg/ml)2.0 ml,カルシウ
ム標準液(Ca : 0.01 mg /ml)2.0 ml及び水を加えて100 mlにする(Y液)(Y液は,7.14の試験にも
用いる。)。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(原子吸光法)(1)(直接噴霧法)(d)による。

7.14 カルシウム(Ca)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.13のX液を用いる。
b) 標準側溶液 7.13のY液を用いる。
c) 操作 JIS K 8001の5.31(1)(d)による。

7.15 バリウム(Ba)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料6.0 gを水10 mlに溶かし,塩酸(2+1)6 ml及び硝酸(1+2)9 mlを加え加熱板上
で蒸発乾固する。冷却した後,塩酸(2+1)3 ml及び硝酸(1+2)4 mlを加えて再び加熱板上で蒸発
乾固する。冷却した後,残分を水に溶かして30 mlにする(C液)。C液15 ml(試料量3 g)に水を加
えて25 mlにする。
b) 標準側溶液 塩酸(2+1)3 mlと硝酸(1+2)4 mlとを加熱板上で蒸発乾固する。冷却した後,C液
5.0ml(試料量1g)にバリウム標準液(Ba : 0.01 mg/ml)2.0 mlを加えて水で25 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.20[バリウム(Ba)](2)(クロム酸バリウム法)による。

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7.16 ひ素(As)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 試料10 gを水素化ひ素発生瓶100 mlに入れ,水を加えて溶かし20 mlにする。
b) 標準側溶液 ひ素標準液(As : 0.001 mg/ml)1.0 mlを水素化ひ素発生瓶100 mlに入れ,水を加えて
20 mlにする。
c) 操作 JIS K 8001の5.19[ひ素(As)](3)[N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀法(AgDDTC法)]
(e)による。

7.17 鉄(Fe)

 溶液の調製及び操作は,次による。
a) 試料側溶液 7.11のB液10 ml(試料量2 g)に塩酸(2+1)1 ml及び水を加えて15 mlにする。
b) 標準側溶液 塩酸(2+1)6 ml及びJIS K 8230に規定する過酸化水素4 mlを水浴上で蒸発乾固する。
冷却した後,鉄標準液(Fe : 0.01mg /ml)0.6 ml及び塩酸(2+1)1 mlを加え,更に水を加えて15 ml
にする。
c) 操作 JIS K 8001の5.22[鉄(Fe)](2)(1,10−フェナントロリン法)による。

8. 容器

 容器は,気密容器とする。

9. 表示

 容器には,次の事項を表示する。
a) 名称 “よう化カリウム”及び“試薬”の文字
b) 種類
c) 化学式及び式量
d) 純度
e) 内容量
f) 製造番号
g) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS K 8913 pdf 7] ―――――

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附属書(参考)JISと対応する国際規格との対比表
: 2006
JIS K 8913 : 2006 よう化カリウム(試薬) ISO 6353-2 : 1983,化学分析用試薬―第2部 : 仕様−第1シリーズ
(I) ISの規定 (II) (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目ごとの
国際 評価及びその内容 理由及び今後の対策
規格 表示箇所 : 本体
番号 表示方法 : 点線の下線又は側線
項目 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 番号 評価
1.適用範囲 試薬として用いるよ 1 化学分析用試薬40品 MOD/変更 JISは1品目1規格。 試薬の規格使用者が各規格を多く
う化カリウムについ 目の仕様について規 引用しやすくするために1品目1
て規定。 定。 規格としている。
なお,対応国際規格は20年以上
見直しをされておらず,市場の実態
に合わない。国際規格の改正を検討
する。
2. 引用規格 JIS K 0067 1 ISO 6353-1 MOD/変更 ISO規格1件を削除し,JISを追 該当する対比項目を参照。
JIS K 8001 加・引用,基本的には同等内容。
JIS K 8102
JIS K 8180
JIS K 8230
JIS K 8322
JIS K 8541
3.一般事項 JIS K 8001による。 − − MOD/追加 項目を追加。 編集上の差異であり,技術的な差異
JIS K 8001を追加。 はない。
4. 種類 − − MOD/追加 種類の項目を追加。 JISは種類として“特級”だけなの
で,ISO規格と技術的な差異はな
い。
5. 性質 − − MOD/追加 よう化カリウムの性質の項目を一般的な説明事項であり,技術的な
追加。 差異はない。

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(I) ISの規定 (II) (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目ごとの
国際 評価及びその内容 理由及び今後の対策
規格 表示箇所 : 本体
番号 表示方法 : 点線の下線又は側線
項目 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 番号 評価
6. 品質 R25.1 MOD/変更 ISO規格は,長期間内容の見直しが
1) 品質に差異のある項目 : よう
素酸塩及びよう素還元性物 行われず,国際市場でISO規格品
が用いられることはほとんどない。
質,硫酸塩,ナトリウム及び
鉄。 また,技術的差異も軽微(1)(2)(3)であ
る。
2) 追加した項目 : 水溶状,乾燥
減量及びバリウム。
− R25.2 試験溶液の調製 MOD/変更 JISは,試験方法の該当項目ごと
編集上の差異であり,技術的な差異
に規定。 は軽微。
7. 試験方法 R25.3 MOD/追加 項目を追加。 一般的な試験条件及び試験結果に
7.1試験条件及 関する事項であり,技術的な差異は
び試験結果 ない。
7.2純度(KI) 第1法(よう素酸カリ R25.3.1 チオシアン酸カリウ MOD/選択 1) 従来のJIS法とISO規格と 実績のある従来のJISの方法も使
ウム滴定法) ム滴定法 の方法を選択できるように 用可能とした。
第2法(チオシアン酸 した。 ISO規格の見直し時に,改正提案の
アンモニウム滴定法) 2) 計算式を追加。 検討を行う予定。
7.3 水溶状 − − MOD/追加 項目を追加。 JISとして必要。
ISO規格の見直し時に,提案の検討
を行う予定。
7.4 乾燥減量 − − MOD/追加 項目を追加。
(110 ℃)
7.5 pH 溶液濃度はg/lで規 R25.3.2 溶液濃度は質量分 MOD/変更 1) SO規格は溶液濃度を質量 JISは操作性から溶液濃度をg/lで
定。
(50 g/l,25 ℃) 率%で規定。 分率%で規定,JISは溶液濃規定。ISO規格の見直し時に,改正
度をg/lで規定。 提案の検討を行う予定。
2) IS K 8001の5.5を引用。
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(I) ISの規定 (II) (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項目ごとの
評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
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国際
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規格 表示箇所 : 本体
: 2
番号 表示方法 : 点線の下線又は側線
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項目 内容 項目 内容 項目ごとの 技術的差異の内容
番号 番号 評価
7.6塩素化合物 比濁法 R25.3.3 比濁法 MOD/変更 試薬,操作などを変更。 JISは,定期的に見直しを行
及び臭素化合物 っているが,ISO規格は,長
(Clとして) 年見直しが行われていないこ
7.7 よう素酸塩よう素酸塩の試験に続い R25.3.4 よう素酸塩及び還元 MOD/変更 1) SO規格は項目を分けている とから実績のある従来のJIS
又はよう素還元てよう素還元性物質を試 性物質を別に試験。 法を踏襲。技術的な差異は軽
が,JISの項目と同様である。
性物質 験。 R25.3.13 2) 試料量などを変更。 微であり,対策は考慮しない。
7.8 りん酸塩 比色法 R25.3.5 抽出比色法 MOD/変更 1) ISは前処理操作により妨害
(PO4) 物質を除去。ISO規格は抽出
により妨害物質を除去。
2) IS K 8001の5.13を引用。
7.9 硫酸塩 比濁法 R25.3.6 種晶添加比濁法 MOD/変更 1) 試料量などを変更。
(SO4)
7.10 窒素化合 蒸留−インドフェノール R25.3.7 蒸留−ネスラー法 MOD/変更 1) SO規格は蒸留−ネスラー ISO規格のネスラー法は環
物(Nとして) 青法 法,JISは蒸留−インドフェ 境・安全上,変更が必要。ISO
ノール青法。JISは有害性の 規格の見直し時に,改正提案
少ない試薬に変更。 の検討を行う予定。
2) IS K 8001の5.12を引用。
7.11 重金属(Pb
比色法(分液硫化ナトリ R25.3.9 比色法(硫化水素又はMOD/変更 1) 試薬など変更。 JISは,定期的に見直しを行
として) ウム法) 硫化水素水を使用) 2) IS K 8001の5.24を引用。 っているが,ISO規格は,長
年見直しが行われていないこ
7.12ナトリウム炎光光度法 R25.3.12炎光光度法 MOD/変更 1) 標準液量などを変更。 とから実績のある従来のJIS
(Na) 2) IS K 8001の5.30を引用。 法を踏襲。技術的な差異は軽
微であり,対策は考慮しない。

――――― [JIS K 8913 pdf 10] ―――――

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JIS K 8913:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6353-2:1983(MOD)

JIS K 8913:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 8913:2006の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0067:1992
化学製品の減量及び残分試験方法
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8102:2012
エタノール(95)(試薬)
JISK8180:2015
塩酸(試薬)
JISK8180:2021
塩酸(試薬)
JISK8230:2016
過酸化水素(試薬)
JISK8322:2020
クロロホルム(試薬)
JISK8541:2015
硝酸(試薬)
JISK8541:2021
硝酸(試薬)