JIS L 1019:2006 綿繊維試験方法 | ページ 2

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wjlj
上半分の平均繊維長(mm)
W
2
ここに, 椀 槿 各繊維長群の質量にその長さを乗じたものの総和 (mg・mm)
上半分に相当する各繊維長群の質量[境界に当たる群の質量
は比例あん(按)分する]にその長さを乗じたものの和 (mg・
mm)
W : 測定繊維総質量 (mg)
7.2.2 ファイブログラフによる方法 ファイブログラフによる方法は,次による。
a) 試料 50100 g
b) 操作 ファイブログラフサンプラーに歯を上にしてくしを取り付けた後,試料をシリンダに入れ,孔
の開いた試料板に試料を押し込む。次に,試料の表面全体が均等になるように荷重をかけながら旋回
軸アームを左方向に1回転させて,試料をくしに取った後,サンプラーからくしを取り外す。
次に,試料をファイブログラフに取り付け,ブラシで浮遊繊維及びきょう雑物を取り除き,まっす
ぐにそろえた後,光電管で試料を走査しながら照射し,平均繊維長及び上半分の平均繊維長の値を読
み,次の式によって繊維長均斉度 (%) を求める。
試験結果は,繊維長均斉度の2回の平均値をJIS Z 8401によって整数に丸めて表す。ただし,平均
繊維長及び上半分の平均繊維長は,小数点以下1けたまで求める。
ML
繊維長均斉度 (%) 100
ここに, ML : 平均繊維長 (mm)
UHML : 上半分の平均繊維長 (mm)
備考1. 平均繊維長を50 %繊維長,上半分の平均繊維長を2.5 %繊維長として表すことができる。
2. 上半分の平均繊維長は,平均繊維長より長い繊維の平均繊維長をいう。

7.3 引張強さ

7.3.1  繊維束による方法 繊維束による方法は,次による。
a) 試料 100150 mg
b) 操作 操作には,次の方法がある。
1) 法(“0”ゲージ法) 試料をコースコームでくしけずり,ほぼ平行にそろえた房の中から6080
mg を取り,附属のファインコームを用いて,右手の第1指と第2指とで繊維をつかんでいるとき
は左半分を,左手の第1指と第2指とで繊維をつかんでいるときは右半分を,交互にくしけずって
平行にそろえる。このとき,測定に当たって切断される繊維の中央部には手を触れないように注意
する。これを万力に取り付けたクランプ(“0”ゲージ)に,幅56 mm程度のリボン状にして載せ,
適切な張力を与えてまっすぐな状態にし,一定の力で締め付ける。
次に,万力からクランプを外し,クランプの両側から出ている繊維をナイフで完全に切り取る。
プレスレのビームを上げてクランプを測定部(“0”ゲージ用)に挿入してキャリッジを下降させ,
繊維が切断したときのビームの目盛を読む。この場合, 読みが10以下のときは, 操作をやり直す。
また,切断後の繊維の質量(mg)を精密天びんで量る。
2) 法(“3.2 mm”ゲージ法) A法と同様の操作で,クランプ(“3.2 mm”ゲージ)に試料を取り付

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けた後,プレスレのビームを上げてクランプを測定部(“3.2 mm”ゲージ用)に挿入してキャリッ
ジを下降させ,繊維が切断したときのビームの目盛を読む。この場合,読みが10以下のときは,操
作をやり直す。また,切断後の繊維の質量(mg)を精密天びんで量る。
c) 引張強さの表示 測定したビームの読みをS (N),そのときの試料の質量をW (mg) として,次の式に
よって引張強さを求める。
試験結果は,引張強さの5回の平均値をJIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸めて表す。
S
プレスレインデックス(P・I)
W
備考 引張強さ (4 450 N/6.45 cm2 )=P・I×10.81
引張強さ (N/tex) =P・I×5.36
7.3.2 単繊維による方法 単繊維による方法は,JIS L 1069による。

7.4 繊度

7.4.1  マイクロネヤによる方法 マイクロネヤによる方法は,次による。
a) 試料 3.24 g
b) 操作 マイクロネヤ装置にコンプレッサ(0.25 MPa 以上の圧力)からの圧縮空気を圧力調節器で0.175
MPa に調節し,更に0.042 MPa に調節した後,標準校正用綿を用いてマイクロネヤ目盛が標準値の
±0.10の範囲内であることを確認する。次に,試料を十分にほぐした後,シリンダ部に均等に挿入し,
プランジャで押さえる。調節した一定圧の空気を送って指示フロートの上端が示す位置で目盛を0.1
単位で読み,この値をマイクロネヤリーディングとする。
試験結果は,マイクロネヤリーディングの2回の平均値をJIS Z 8401によって小数点以下1けたに
丸めて表す。
7.4.2 ソータによる方法 ソータによる方法は,次による。
a) 試料 5575 mg
b) 操作 7.2.1[B法(群別分類法)]によって試料を繊維長群別に分類し,ビロード板上に平行に並べる。
1.588 mm,4.763 mm及び2 mg以下の繊維長群を除く各群から100本ずつの繊維を取り出し,精密天
びんでその質量を0.01 mgまで量り,次の式によって繊度を求める。
試験結果は,JIS Z 8401によって小数点以下2けたに丸めて表す。
254W
繊度(μg / 2.54 cm) =
liwi
wi
ここに, li : 繊維長群の各繊維長 (mm)
wi : 繊維長群の各繊維質量 (mg)
wi' : 繊維長群から取った各100本の繊維質量 (mg)
W : 測定繊維総質量 (mg)

7.5 成熟度

7.5.1  コースティケヤによる方法 コースティケヤによる方法は,次による。
a) 試料 810 g

――――― [JIS L 1019 pdf 7] ―――――

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b) 試験機 マイクロネヤ(コースティケヤ目盛を用いる。)。
c) 操作 7.4.1 b)と同様の操作でコースティケヤ目盛を読みとった後,全試料を比重1.20 (20 ℃)にした
水酸化ナトリウム[JIS K 8576]溶液に全試料質量の0.1 %の湿潤剤を加え十分浸せきした後,その
試料を温水で完全に洗浄し乾燥する。これを標準状態の試験室の中に水分平衡に至るまで放置し,十
分解じょして再びマイクロネヤで処理前と同様にして測定し,次の式によって成熟度 (%) を求める。
試験結果は,成熟度の2回の平均値をJIS Z 8401によって整数に丸めて表す。
成熟度(%) 100
ここに, A : 処理前の測定値
B : 処理後の測定値
7.5.2 染色による方法 染色による方法は,次による。
a) 試料 3 g
b) 染料及び助剤 染料及び助剤は,次による。
1) .I. ダイレクト・レッド81(C.I. Direct Red 81) 1.2 %
2) .I. ダイレクト・グリーン26(C.I. Direct Green 26) 2.8 %
3) IS K 8150(塩化ナトリウム 特級)5.0 %
備考 %は,いずれも試料の質量に対するもの。
c) 操作 操作は,次による。
1) 前処理 試料を沸騰した水中に入れ,十分湿潤させた後, 取り出して脱水する。
2) 染色 沸騰した蒸留水(浴比40 : 1)に染料を入れ,この染料浴に試料を入れて15分間煮沸し,こ
れに塩化ナトリウム2.5 %を加えてよくかくはんしながら,更に15分間染色し,再び塩化ナトリウ
ム2.5 %を加えてよくかくはんしながら,更に15分間染色する。
3) 後処理 試料を染料浴から取り出し,冷水(浴比50 : 1)で2回十分に洗浄する。次に,過剰の水
を脱水し,沸騰した水(浴比50 : 1)の中で激しくかくはんしながら,正確に30秒間洗浄した後,
取り出して脱水する。さらに,冷水(浴比50 : 1)で2回洗浄して乾燥する。
d) 成熟度の判定 未熟繊維は緑色,成熟繊維は赤色に染まるので,その分布割合によって成熟度を判定
する。

7.6 色沢

 色沢は,次による。
a) 試料 約100 g
b) 試験機 コットンカラリメータ
c) 操作 測定面を平たんに調整した試料を,カラリメータのサンプルウインドの上に置き,約23 Nの一
定の荷重で押さえる。次に,測定用スイッチを入れて2個の光源から試料面に光を照射し,その反射
光に応じて二つの指針(Rd及び+b)を作動させる。カラーダイヤグラムから指針の静止した位置の
Rd及び+bの値を小数点以下1けたまで読み,色沢を求める。
参考 Rdは,明度を示し,明度を増すに従って数値が大きくなる。
+bは,黄味を示し,黄味を増すに従って数値が大きくなる。

7.7 不純物(ノンリント)

 不純物は,次による。
a) 試料 原綿及びきょう雑物の少ない落綿(よろい綿,コーマ落)は100 g,きょう雑物の多い落綿は
200 g。

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b) 試験機 シャーレアナライザ
c) 操作 試料をフィードプレート上にほぐして均等に広げ,シャーレアナライザに供給する。全試料を
シャーレアナライザに通し終わった後,この操作で得たリントを再び同一工程に通す。次に,いった
ん分類されたきょう雑物を集めて,再度同一工程に通す。
この操作によって得たリントときょう雑物の質量 (g)とをそれぞれ量り,次の式によって不純物
(%) を求める。
試験結果は,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸めて表す。
W W
不純物(%) 100
W
ここに, W : 試料質量 (g)
W' : リント質量 (g)

7.8 かす,ネップ及びモート

 かす,ネップ及びモートは,次による。
a) 試料 200 mg
b) 操作 試料を,かす,ネップ及びモートが数えやすいように黒板上へ均一に広げ,一方の隅から,か
す,ネップ及びモート別に,また,必要に応じてそれぞれ大,中,小に分類し, それぞれの個数を数
える。
試験結果は,かす,ネップ及びモートの5回の平均値をJIS Z 8401によって整数に丸めて表す。

7.9 糖分(ハネデュ)

 糖分は,次による。
a) 試料 約1 g
b) 試薬 ベネディクト試薬
備考 ベネディクト試薬は,JIS K 8288に規定するくえん酸三ナトリウム特級193 gとJIS K 8625に
規定する炭酸ナトリウム無水特級100 gとを800 mlの水に溶解したものと,JIS K 8983に規定
する硫酸銅結晶特級17.3 gを100 mlの蒸留水に溶解したものとを混合して1 Lになるまで希釈
する。
c) 操作 試料を適切な大きさのビーカに入れ,蒸留水40 mlを加えて約10分間煮沸する。次に,試料を
軽く圧出して溶液を作り,この溶液の3分の1量のベネディクト試薬を加えて再び煮沸する。
備考 圧出した溶液が30 mlのときは,10 mlの試薬を入れる。
d) 糖分の判定 溶液の変色程度によって,次のように判定する。
(変色程度) (糖分)
青 なし
緑 微量
黄緑 軽量
だいだい やや多量
赤茶 多量

7.10 油脂分

 油脂分は,次による。
a) 試料 約5 g
b) 操作 試料の絶乾質量を求めた後,JIS R 3503に規定するソックスレー抽出装置を用いて, JIS K 8103
に規定するジエチルエーテル(2)特級150 mlで1.5時間以上(少なくとも10回サイフォン)抽出する。
試料を抽出装置から取り出し,空気中で溶媒を揮発した後,絶乾質量(g) を量り, 次の式によって
油脂分 (%) を求める。

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試験結果は,油脂分の2回の平均値をJIS Z 8401によって小数点以下2けたに丸めて表す。
A B
油脂分(%) 100
A
ここに, A : 抽出前の絶乾質量 (g)
B : 抽出後の絶乾質量 (g)
注(2) ジエチルエーテル以外の溶媒を使用した場合は,試験報告書に付記する。

8. 試験報告書

 試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 年月日
b) 規格番号
c) 試験の種類
d) 試験方法
e) 試験条件(試験場所の温度及び湿度)
f) 試験結果
例.年月日,JIS L 1019,繊維長,A法(ダブルソータ法), 20℃ 65%RH,
有効繊維長 39.6mm,短繊維含有率 24.4%

――――― [JIS L 1019 pdf 10] ―――――

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JIS L 1019:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2403:1972(MOD)
  • ISO 3060:1974(MOD)
  • ISO 4913:1981(MOD)

JIS L 1019:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1019:2006の関連規格と引用規格一覧