JIS L 1019:2006 綿繊維試験方法 | ページ 3

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L 1019 : 2006
附属書1(参考)繊維長のベアソータによる試験方法

序文

 この附属書は,本体について補足するものであって,規定の一部ではない。
1. 試験の種類 繊維長
2. 試験方法 ベアソータによる方法
a) 試料 5575 mg
b) 操作 試料を両手の第1指と第2指とで引き抜き,重ね合わせることを数回繰り返して,繊維をほぼ
平行にそろえる。次に,これをソータの右端から約2.5 cmのところに,繊維の一端が一番手前のくし
から約23 mm手前に出るようにして置き,デプレッサでくしの歯に直角に差し込む。この繊維をク
リップで順次少量ずつ抜き取り,くしの中央部で数回すいてもつれを直し平行にそろえる。これをソ
ータの左端から約2.5 cmの一番手前のくしに一端をそろえて移し,手とデプレッサとでくしに差し込
む。この操作を繰り返して全繊維を移す。最後に中央部に残った繊維を最初の右側の位置に戻した後,
上記の操作と同様にして左側へ移す。次に, ソータの前後の向きを変えて長い方の繊維から少量ずつ
順次クリップで引き抜き,ビロード板の下方に印した基線上に繊維の一端をそろえながら,長さ約16
cmになるよう同じ厚さに並べてステープルダイヤグラムを作成する。このステープルダイヤグラムを
用い,附属書1図1に示すように作図して有効繊維長 (mm) 及び短繊維含有率 (%) を求める。
試験結果は,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸めて表す。
附属書1図 1 ステープルダイヤグラム
ここで,OQ21 OAとしQから基線OBに平行線を引き,曲線との交点をP'とする。P'からOBに垂線
P'Pを立て,OK 1
OP
としてKからOBに垂線を立ててK'を求める。SK KK
としSからOBに平行線
4
を引き,曲線との交点R'からOBに垂線R'Rを立てる。OL 1
OR
とし,Lから垂線を立てて曲線上にL'
4
を求め,LL'を有効繊維長とする。
また,短繊維含有率は RB 100 として求める。
OB

――――― [JIS L 1019 pdf 11] ―――――

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附属書2(参考)繊維長の手動式ファイブログラフによる試験方法

序文

 この附属書は,本体について補足するものであって,規定の一部ではない。
1. 試験の種類 繊維長
2. 試験方法 手動式ファイブログラフによる方法
a) 試料 400600 mg
b) 操作 くし(歯を上に向ける)を左手にもち,試料を右手にもって1回3060 mgずつくしに取り付
け,1015回繰り返してくしの全幅にわたってできるだけ均一に繊維を取り付ける。次に, 右手に
別のくし(歯を下に向ける)をもって,取り付け回数を繰り返すごとに段々歯を深く繊維間に食い込
ませるようにして左手の繊維をくしけずる。この操作によって約半分の繊維を右手のくしに移す。次
に,右手のくしの歯を上向けにし,左手のくしの歯の線に沿って上部から当てがい,下方に引き下げ
て右手のくしの繊維を左手のくしに移し,再び前記の要領で約10回くしけずる。最後に左右のくしを
持ち代えて,右手のくしの繊維を左手のくしに移し,仕上げのくしけずりを約10回行い,繊維を平行
にそろえるとともに密度を均一にする。さらに,点検を行って,左右のくしに不同のある場合は,厚
い部分から薄い部分に繊維を移して修整する。
このようにして,二つのくしに準備した試料をファイブログラフに取り付け,ブラシで左右の繊維
を23回ずつ上方から下方に軽く払った後,照射用の蛍光灯をその上から降ろして光を当てる。ここ
で映像は基線から遠ざかるため,右側のハンドル操作によって再び基線上にくるように調節する。こ
の場合,繊維の量を常に一定にするため,インデックスラインの位置を定めておく。
次に,カードクランプに取り付けたカードの上にペンを降ろし,左右のハンドルを両手で注意深く
回しながら,常に映像の中心を基線上に位置させ曲線を描く。曲線が完全に描き終わってからペンホ
ルダを手で動かして垂線を引き,続いて右ハンドルを前と逆に回して水平線を引く。このカードを取
り出し,附属書2図1に示すように曲線の描き初めのS点を通って曲線上を7 mm前後走る直線NSM
を引く。次に,NOの中点Cから曲線に接線CRUを引き,OMは平均繊維長 (mm) ,OUは上半分の
平均繊維長 (mm) として,次の式によって繊維長均斉度 (%)を求める。
試験結果は,繊維長均斉度の2回の平均値をJIS Z 8401によって整数に丸めて表す。ただし,平均
繊維長及び上半分の平均繊維長は小数点以下1けたまで求める。
OM
繊維長均斉度 (%) 100
ここに, OM : 平均繊維長 (mm)
OU : 上半分の平均繊維長 (mm)

――――― [JIS L 1019 pdf 12] ―――――

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附属書2図 1 ファイブログラフ

――――― [JIS L 1019 pdf 13] ―――――

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附属書3(参考)引張強さのステロメータによる試験方法

序文

 この附属書は,本体について補足するものであって,規定の一部ではない。
1. 試験の種類 引張強さ
2. 試験方法 ステロメータによる方法
a) 試料 100150 mg
b) 操作 操作には,次の方法がある。
1) “0”ゲージ法 繊維束によるA法(“0”ゲージ法)と同様の操作でクランプ(“0”ゲージ)に試
料を取り付けた後,ステロメータの測定部(“0”ゲージ用)にクランプを挿入し,スタートレバー
を押してペンジュラムを移動させ,繊維が切断したときのスケールの目盛 (N)を読む。この場合, 読
みが30 N以下のときは,操作をやり直す。また,切断後の繊維の質量 (mg) を精密天びんで量る。
2) “3.2 mm”ゲージ法 繊維束によるB法(“3.2 mm”ゲージ法)と同様の操作でクランプ(“3.2 mm”
ゲージ)に試料を取り付けた後,ステロメータの測定部(“3.2 mm”ゲージ用)にクランプを挿入
し,スタートレバーを押してペンジュラムを移動させ,繊維が切断したときのスケールの目盛 (N)
及び伸び率 (%) を読む。この場合, 読みが30 N以下のときは,操作をやり直す。また, 切断後
の繊維の質量 (mg) を精密天びんで量る。
c) 引張強さの表示 測定したスケールの読みをS (N),そのときの試料の質量をW (mg) として,次の式
によって引張強さを求める。
試験結果は,引張強さの5回の平均値をJIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸めて表す。
S
引張強さ ( N / mg )
W

――――― [JIS L 1019 pdf 14] ―――――

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附属書4(参考)成熟度の顕微鏡による試験方法

序文

 この附属書は,本体について補足するものであって,規定の一部ではない。
1. 試験の種類 成熟度
2. 試験方法 顕微鏡による方法
a) 試料 100150本
b) 操作 ファイブログラフなどのくしを用いて繊維をほぼ平行にし,これをクリップで少量ずつ抜き取
り,スライドグラスの上に一端をそろえて重ならないように置き,この上にカバーグラスを載せる。
次に,スライドグラスとカバーグラスとの間にガラス棒でJIS K 8576に規定する18 %水酸化ナトリ
ウム溶液を数滴たらし,繊維全体にわたるようにして湿潤させる。
繊維が十分に膨潤したことを確かめてから顕微鏡に取り付け,200400倍率のもとで,スライドグ
ラスを移動させながら,繊維のほぼ中央部の壁の厚さと中空部の幅とを1本ずつ比較して成熟繊維と
未熟繊維とに分ける。この場合,附属書4図1に示すように両側の壁の厚さの和が中空部の幅未満の
ものは未熟繊維に,両側の壁の厚さの和が中空部の幅に等しいか,それ以上のものは成熟繊維に分類
して,次の式によって成熟度(%)を求める。
試験結果は,成熟度の5回の平均値をJIS Z 8401によって整数に丸めて表す。
A
成熟度(%) 100
A B
ここに, A : 成熟繊維本数
B : 未熟繊維本数
附属書4図 1 膨潤した状態の綿繊維

――――― [JIS L 1019 pdf 15] ―――――

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JIS L 1019:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 2403:1972(MOD)
  • ISO 3060:1974(MOD)
  • ISO 4913:1981(MOD)

JIS L 1019:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1019:2006の関連規格と引用規格一覧