JIS L 1017:2002 化学繊維タイヤコード試験方法

JIS L 1017:2002 規格概要

この規格 L1017は、化学繊維(レーヨン,ナイロン,ビニロン,ポリエステル及びアラミドのフィラメント糸)のタイヤコード,タイヤコードすだれ織物及びその原糸の試験方法について規定。

JISL1017 規格全文情報

規格番号
JIS L1017 
規格名称
化学繊維タイヤコード試験方法
規格名称英語訳
Test methods for chemical fibre tire cords
制定年月日
1953年3月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

59.060.20, 83.160.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1953-03-20 制定日, 1956-03-20 確認日, 1959-02-27 確認日, 1959-12-01 改正日, 1961-03-01 改正日, 1962-11-01 改正日, 1963-11-01 改正日, 1967-02-01 確認日, 1970-02-01 確認日, 1973-06-01 確認日, 1977-02-01 確認日, 1978-03-01 改正日, 1983-03-01 改正日, 1988-07-01 確認日, 1995-11-01 改正日, 2002-03-20 改正日, 2007-05-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS L 1017:2002 PDF [26]
L 1017 : 2002

まえがき

  この規格は,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これに
よってJIS L 1017 : 1995は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS L 1017には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考) 衝撃切断仕事量,疲労強さ,接着力及びディップピックアップ(アラミド)試験
方法
附属書2(参考) タイヤコードすだれ織物の取引における表示方法

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS L 1017 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
L 1017 : 2002

化学繊維タイヤコード試験方法

Test methods for chemical fibre tire cords

序文 この規格は,対応する国際規格はないが,我が国における化学繊維タイヤコードの試験方法として,
1953年(昭和28年)に制定された。
今回の改正では,引用規格の改正に伴う引用規格の名称を変更し,さらにJIS Z 8301(規格票の様式)に
基づき様式を変更している。
1. 適用範囲 この規格は,化学繊維(レーヨン,ナイロン,ビニロン,ポリエステル及びアラミドのフ
ィラメント糸)のタイヤコード,タイヤコードすだれ織物及びその原糸の試験方法について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 8102 エタノール (95) (試薬)
JIS K 8103 ジエチルエーテル(試薬)
JIS K 8105 エチレングリコール(試薬)
JIS K 8111 塩化亜鉛(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8264 ぎ酸(試薬)
JIS K 8858 ベンゼン(試薬)
JIS K 8891 メタノール(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS L 0101 テックス方式
JIS L 0105 繊維製品の物理試験方法通則
JIS L 0208 繊維用語−試験部門
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8806 湿度−測定方法
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS L 0208によるほか次による。
繊維の太さを表す単位。長さ10km当たりの質量のグラム数。1dtexは,0.9D(1D
デシテックス (dtex)
は1.111dtex)に相当する。

――――― [JIS L 1017 pdf 2] ―――――

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L 1017 : 2002
4. 項目 項目は,次のとおりとする。
a) コードゲージ
b) 水分率
c) 正量繊度
d) より
e) 引張強さ及び伸び率
f) 一定伸長時荷重
g) 一定荷重時伸び率
h) 初期引張抵抗度
i) 耐熱強さ
j) 乾熱収縮率
k) 乾熱時収縮応力
l) クリープ率
m) 吸水率
n) 沸騰水収縮率
o) ディップピックアップ
p) 溶剤抽出分
5. 繊度,コード構造及びよりの表示方法
5.1 繊度の表示方法 繊度の表示方法は,JIS L 0101の7.(表示方法)による。
5.2 コード構造の表示方法 コード構造の表示方法は,次の例のとおりとする。
例1. 1 400dtexの2本よりの場合 ·················· 1 400dtex/2
例2. 1 400dtex単糸の下よりだけの場合 ·················· 1 400dtex/1
例3. 1 400dtexの2本引きそろえ糸を下よりし,これを更に2本より ·················· 1 400dtex//2/2
(上より)した場合
5.3 よりの表示方法
a) より方向は,図1に示すとおりS及びZで表示する。
図1 より方向
b) より方向の表示は,“下より方向×上より方向”で表示する。
c) より数は,10cm間の数値で表し,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸めた数値で表す。
d) より方向とより数を併記する場合は,次のとおりとする。

――――― [JIS L 1017 pdf 3] ―――――

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L 1017 : 2002
下より数(より方向)×上より数(より方向)
例 単糸コードをZ方向に10cm間37.0回下よりし,これを2本引きそろえてS方向に10cm間39.0
上よりした場合
37.0 (Z) ×39.0 (S) /10cm
6. 試料の採取及び準備
6.1 試料の採取 原則として,原糸の場合は,パーン,チーズ又はコーンの糸口から約100mを除いたも
のを試料とし,コードの場合は,スプール,ボビン又はコーンの糸口から約25mを除いたものを試料とす
る。
また,すだれ織物の場合は,ロールから長さ50cm以上のタビー付き試料を採取し,さらにこれから任
意に小試片を切り取って試料とする。
6.2 試料の準備 温度又は湿度が影響する試験(1)に用いる試料は,かせ又は単糸状のものとし,試験前
に標準状態(2)(3)に至らせておく。ただし,水分率の試験に用いる試料は,もとの試料から試験に必要な量
を手早く採取し,密閉容器内に保管する。
注(1) 温度又は湿度が影響する試験とは,正量繊度,より,引張強さ,伸び率,一定伸長時荷重,一
定荷重時伸び率,初期引張抵抗度,乾熱収縮率,乾熱時収縮応力,クリープ率,沸騰水収縮率
などをいう。
(2) 合成繊維(ナイロン,ビニロン,ポリエステル及びアラミド)の場合は,予備乾燥を乾燥剤在
中のデシケーター中で真空乾燥してもよい。
(3) 収縮のおそれがないレーヨン,アラミドなどは温度40±5℃の乾燥機中で予備乾燥を行った後,
標準状態としてもよい。
備考1. 標準状態の試験室又は装置が使えない場合には,試料を密閉容器(36%硫酸在中)内に入れ
ておき,20±2℃になるようにする。この場合は,その旨を記録に付記する。
2. 原糸又はコードのパーン,ボビンなどのパッケージをそのまま標準状態に至らせた後,試験
を行う場合は,その旨を付記する。
7. 試験条件
7.1 試験場所 温度又は湿度が影響する試験(1)は,JIS L 0105に規定する標準状態の試験室内で行う。
備考 温度又は湿度が影響する試験を標準状態以外の場所で行った場合は,試験時の温度及び相対湿
度を付記する。
7.2 絶乾質量 絶乾質量は,熱風乾燥機を用い,試料を乾燥させた後に求める。
7.3 公定水分率 公定水分率は,JIS L 0105による。
7.4 初荷重 初荷重は,表示デシテックス数×0.45mNとする。この場合,JIS Z 8401によって100mN
に丸める。
備考 コードの初荷重を算出する場合は,原糸の表示デシテックスに合糸数を乗じて求める。
例 1 400dtex×2の場合
1 400×2×0.415=1 260mN≒1.3N
7.5 温度及び湿度の測定 温度及び湿度は,JIS Z 8806に規定する通風乾湿計による測定法によって測
定する。

――――― [JIS L 1017 pdf 4] ―――――

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L 1017 : 2002
8. 方法
8.1 コードゲージ コードゲージの試験は,6.の試料から4本一組の試料を採取し,たるまないように引
きそろえて平行に並べ,所定のダイヤルゲージ(4)で5か所を測定し,その平均値を0.01mmまで表す。
注(4) ダイヤルゲージは,脚の直径9.5±0.03mm,荷重1 670±30mN(脚の基盤上にあるとき)のもの
を用い,約6.5mmの高さから落下して測定する。
8.2 水分率 水分率の試験は,6.の試料から約5gを採取し,その質量及び絶乾質量を測定し,次の式に
よって水分率を算出する。試験回数は2回とし,その平均値を求め,JIS Z 8401によって小数点以下1け
たに丸める。
m m
Mr 100
m
ここに, Mr : 水分率 (%)
m : 試料の採取時の質量 (g)
m' : 試料の絶乾質量 (g)
8.3 正量繊度 正量繊度の試験は,次のとおりとする。
a) 原糸 原糸の正量繊度は,6.の試料を枠周既知(5)の検尺機(6)を用い,初荷重をかけ,120回/minの速
度で巻き返し,糸長(7)50m又は100mの小かせをつくり,質量を測定する。次に,これを温度105±2℃
の乾燥機中に2時間以上放置し,恒量になるまで乾燥させて絶乾質量を求め,次の式によって正量繊
度を算出し,JIS Z 8401によって整数に丸める。
Rc
m 10 000 1
100
d
L
ここに, d : 正量繊度 (dtex)
Rc : 公定水分率 (%)
m' : 試料の絶乾質量 (g)
L : 試料の長さ (m)
注(5) 枠周は,原則として1.250m又は1.000mとする。
(6) 同等の性能をもつ巻返し機を用いてもよい。
(7) 測定に用いた糸長を付記する。
b) コード コードの正量繊度は,6.の試料に初荷重をかけて,合計の長さが10m以上になるように試料
を切断し,その糸長を測定する。次に,その質量を正確に測定し,a)と同様に絶乾質量を求めて,正
量繊度を算出する。
c) すだれ織物 すだれ織物の正量繊度は,試料から20本のコードを採取し,これに初荷重をかけて50cm
の長さに正確に切断し,20本合わせてその質量を測定する。次に,a)と同様に絶乾質量を求めて,正
量繊度を算出する。
8.4 より よりの試験は,検ねん機を用い,6.の試料に初荷重をかけてつかみ間隔を25cmとし,次の各
項について測定を行う。試験回数は,いずれも10回とし,その平均値を求め,JIS Z 8401によって小数点
以下1けたに丸める。
なお,より数の変化を避けるため,かせの場合は,各かせをかせ枠にかけ,これを回転させながら測定
し,かせ以外の場合は,原則としてよこ取りにして測定する。
a) 原糸のより数 原糸のより数は,よりを完全に解ねんして,その解ねん数を2.5で除し,10cm間のよ
り数を算出する。

――――― [JIS L 1017 pdf 5] ―――――

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