29
L 1092 : 2009
附属書JC
(参考)
本体及び附属書JAの補足事項
JC.1 はっ水度試験(水滴法)
はっ水度試験として,7.2のスプレー試験以外に,この水滴法がある。
JC.1.1 装置及び材料
装置及び材料は,次による。
a) 試験片保持枠 直径150 mmの金属製のもの。
b) ビュレット 0.1 mLに分割できるもの。
c) ストップウォッチ 0.5秒を計測できるもの。
d) 水 蒸留水又はイオン交換水を用い,試験時の温度は原則として20 ℃±2 ℃とするが,ほかの場合
は,そのときの温度を付記する。
JC.1.2 操作
箇条6の試料から,約200 mm×200 mmの試験片を3枚採取し,直径150 mmの試験片保持枠にしわを
生じないように取り付け,水平状態において試験片上20 mmの高さからビュレットを用いて水を0.1mL
ずつ5か所に滴下し,水滴が試験片中に浸透するまでの時間(秒)を計り,3回の平均値を小数点以下1
けたに丸める。
JC.2 雨試験(シャワー試験)
雨試験として7.3及びJA.3.2以外に,次のA法及びB法がある。A法は,AATCC Test Method 35 (Water
Resistance : Rain Test),及びB法は,BS 5066 (Method of test for the resistance of fabrics to an artificial shower) と
ほぼ同様な試験方法である。
JC.2.1 A法(AATCC法)
JC.2.1.1 装置及び材料
装置及び材料は,次による。
a) 雨試験装置 図JC.1に示すもので,水柱の高さは600 mm2 400 mm間で300 mmを単位として上昇
できる装置。
b) 吸取り用ろ紙 JIS P 3801に規定する2種の円形ろ紙(直径150 mm)を用いる。
c) 天びん 0.1 gまで測定できるもの。
d) 水 蒸留水又はイオン交換水を用い,試験時の温度は20 ℃±2 ℃とするが,ほかの場合は,そのと
きの温度を付記する。
――――― [JIS L 1092 pdf 31] ―――――
30
L 1092 : 2009
単位 mm
図JC.1−雨試験装置の一例
JC.2.1.2 操作
箇条6の試料から,約200 mm×200 mmの試験片を3枚採取し1),0.1 gの単位までひょう量した直径150
mmの吸取り用ろ紙を1枚ずつ試験片の裏側に密着させて,試験片保持具に固定し,雨試験装置に試験片
の表面がスプレーノズルから305 mm離れてその中心が一致するように取り付ける。水柱の高さを調節し
2),スプレーノズルを水平にして給水口から水を注入して5分間ノズルから散布した後,吸取り用ろ紙を
取り出し直ちにその質量を量り,次の式によって浸透量 P (g) を算出し,3回の平均値を小数点以下1け
たに丸める。試験結果には,試験時の水柱の高さ (mm) を付記する。
P = M−M0
ここに, P : 浸透量 (g)
M0 : 試験前のろ紙の質量 (g)
M : 試験後のろ紙の質量 (g)
注1) 試験片は1枚もの,2枚重ねのもの,レインコートなどのように表地と裏地の組合せのものな
どによって調製してもよい。
2) 水柱の高さは600 mm2 400 mmの間で300 mmを単位として設定する。必要に応じ,水柱の高
さを,浸透量が0 gとなる最大の高さからろ紙が破れるか又は浸透量が5 g以上となる最小の高
さまで300 mm単位で増して,それぞれの水柱の高さにおける浸透量を求める。
JC.2.2 B法(BS法)
B法(BS法)は,WIRA法ともいわれ,試験は,次による。
JC.2.2.1 装置及び材料
装置及び材料は,次による。
――――― [JIS L 1092 pdf 32] ―――――
31
L 1092 : 2009
a) シャワー試験装置 図JC.2に示すもの。シャワーヘッドは,図JC.3のような孔開きポリテトラフル
オロエチレン板とし,試験片保持台には,図JC.4のようなうね付きガラス受板 (81 mm×135 mm) を
用いる。
b) 振とう器 重い台の上に立つ柱に沿って試験片保持枠が垂直に300 mm自由落下し,ゴム製のストッ
パに当たって試験片に衝撃を与えるもの。
c) ストップウォッチ 0.5秒を計測できるもの。
d) 天びん 1 mgまで測定できるもの。
e) メスシリンダー シャワーヘッドに水を注入する50 mL及び500 mLのもの及び試験片を透過した水
量を測定する10 mL500 mLのもの。
f) ろ紙 JIS P 3801に規定する2種の円形ろ紙(直径90 mm)を用いる。
g) 水 蒸留水又はイオン交換水を用い,試験時の温度は通常20 ℃±2 ℃とするが,ほかの場合は,そ
のときの温度を付記する。
単位 mm
図JC.2−シャワー試験装置の一例
――――― [JIS L 1092 pdf 33] ―――――
32
L 1092 : 2009
単位 mm
図JC.3−シャワーヘッド部
単位 mm
図JC.4−シャワー水滴がうね付きガラス受板にかかる状況
JC.2.2.2 試験の準備
うね付きガラス受板を水3) で洗浄し,界面活性剤の洗浄液約1.5 Lを入れた2 Lのビーカ中に浸し15分
間放置した後10分間流水3) で洗浄し,更に約50 ℃の水を入れた2 Lビーカ中に1分間浸し,取り出して
乾燥する。
シャワーヘッド部については,孔開きポリテトラフルオロエチレン板をティッシュペーパーで乾かして
からその上に直径90 mmのろ紙を置き,2 mL3 mLの水を入れて板とろ紙を密着させ,更にろ紙を板の
孔へ少し押し込み,これを貯水槽の底に取り付ける。貯水槽を水準器で水平にしてこれに50 mLの水を入
――――― [JIS L 1092 pdf 34] ―――――
33
L 1092 : 2009
れ,水位が約8 mmになるようにする。水滴がろ紙を通して各孔から一様に落下し4),2秒3秒間で水滴
落下が停止するが,そのときの水位が約5 mmになることを確認する。
次に,箇条6の試料から,125 mm×250 mmの試験片を4枚採取する。その質量をmgまで量り,図JC.2
のようにうね付きガラス受板上に置いて試験片保持台に取り付け,試験装置の所定の場所に固定し,メス
シリンダー及びビーカに接続する。
注3) C.2.2.1 g) に規定する水を用いなくともよい。
4) シャワーヘッドの各孔から水滴が一様に落下しない場合は,ガラス棒でろ紙の位置を調整する
か又はろ紙を取り替える。
JC.2.2.3 操作
図JC.2のシャワー試験装置を用い,漏斗に水500 mLを入れ,流量調節管の下のゴムバルブを開いて試
験片上に約7.5分間散布する5)。散布終了から8.5 min+020
s後に試験片を取り外し,振とう器を用いて試験
片上の余分な水滴を除去した後,直ちにその質量を1 mgまで量る6)。試験片の吸水率 (%) は,次の式に
よって算出し,更に,図JC.2のように試験片を透過しメスシリンダーに受けた水の体積を量って漏水量
(mL) 7) とし,吸水率及び漏水量を4回の平均値で表す8)。
M−M0
R 100
M0
ここに, R : 吸水率 (%)
M0 : 試験前の試験片の質量 (mg)
M : 試験後の試験片の質量 (mg)
注5) 流量調節管を500 mLの水が7.5 min±10 sで落ちるように調節しておく。ゴムバルブを開いて
漏斗の水が貯水槽に約7 mmの水位を保つようにすると安定したシャワーが落ちてくる(この
ときの水滴は約65 mgである。)。
6) 吸水した試験片の水分の発散を防ぐため,試験片の質量は密閉器に入れて量る。
7) 必要があれば,漏水量が10 mLに達するまでの時間を計る。
8) 吸水率が10 %以下のときは0.5 %まで,10 %を超えるときは,%の単位まで,また,漏水量が
10 mL以下のときは0.5 mLまで,10 mLを超えるときは1 mL単位まで測定し,算出する。
参考文献 JIS K 0117 赤外分光分析方法通則
JIS K 6404-7 ゴム引布・プラスチック引布試験方法−第7部 : 防水試験
JIS K 8322 クロロホルム(試薬)
JIS K 8848 ヘキサン(試薬)
JIS K 8858 ベンゼン(試薬)
JIS K 8891 メタノール(試薬)
JIS L 0803 染色堅ろう度試験用添付白布
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
AATCC Test Method 35,Water Resistance : Rain Test
BS 5066,Method of test for the resistance of fabrics to an artificial shower
――――― [JIS L 1092 pdf 35] ―――――
次のページ PDF 36
JIS L 1092:2009の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4920:1981(MOD)
- ISO 811:1981(MOD)
- ISO 9865:1991(MOD)
JIS L 1092:2009の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 1092:2009の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK1521:1982
- パークロロエチレン(テトラクロルエチレン)
- JISK2201:1991
- 工業ガソリン
- JISK2246:2018
- 防せい(錆)油
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0208:2006
- 繊維用語―試験部門
- JISL1096:2010
- 織物及び編物の生地試験方法
- JISL1930:2014
- 繊維製品の家庭洗濯試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方