JIS L 1094:2014 織物及び編物の帯電性試験方法 | ページ 5

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B.3 装置及び材料
B.3.1 試験用金属板 JIS G 4305に規定するSUS 316で,大きさ約100 mm×450 mm,厚さ約1.3 mmの
ステンレス鋼板とし,一端から約150 mmの位置で70°の角度になるように折り曲げたもの。上部の板(100
mm×300 mm)の内面は仕上げ処理3)し,常に滑らかにしておく。上端に金属クランプを取り付け,クラ
ンプの端から230 mmの位置に指示線を付ける。
注3) 仕上げ処理は,初めに粗い研磨紙で磨き,仕上げをJIS R 6252に規定する研磨紙で磨いて,表
面の粗さを約1.1 内とするのがよい。
B.3.2 金属クランプ つかみ幅70 mmの金属製クランプ
B.3.3 アース板 大きさ約200 mm×350 mmのステンレス鋼板をアース線で接地したもの。
B.3.4 摩擦板 大きさ約50 mm×150 mm,質量が約65 gで適切な厚さの木製の板で,両端に幅2 mmの
両面粘着テープを貼り付け,摩擦布を接着できるもの。
B.3.5 ポリウレタン台 大きさが約100 mm×300 mmで,厚さが約25 mmの固くないウレタンフォーム
B.3.6 摩擦布 JIS L 0803に規定する毛(1-1号)及び綿(3-1号)添付白布。ただし,他の摩擦布を用い
た場合は,用いた摩擦布の種類を試験報告書に記載する。
B.3.7 除電装置 自己放電式又は電圧印加式除電器
B.3.8 ピンセット 先端又は全体が絶縁されたもの。
B.3.9 ストップウォッチ 0.5秒以上の精度のもの。
B.4 摩擦布の摩擦板への取付け
摩擦布は,長辺方向を摩擦板の長辺方向に合わせて摩擦布の表面が摩擦面となるように摩擦板にしっか
りと取り付ける。取付けの際は,図B.2のように側面に両面粘着テープ(7.2.2.6)を用いる。
図B.2−両面粘着テープの取付け方法
B.5 操作
B.2の試料から大きさ75 mm×230 mmの試験片を,たて方向及びよこ方向,又はウェール方向及びコー
ス方向に6枚採取する。箇条6の摩擦布から大きさ100 mm×200 mmの摩擦布を採取する。
採取した試験片及び摩擦布を除電装置を用いて除電し,試験用金属板を接地する。除電した試験片の表
面が外側になるように試験用金属板に金属クランプでしっかり取り付ける。このとき,試験片の下端は,
指示線に合わせる。次に,図B.3のように試験用金属板をポリウレタン台の上に置き,除電した摩擦布を
取り付けた摩擦板で1秒間に1回の速さで12回摩擦する。
摩擦は,図B.4のように摩擦板を摩擦布の長辺と試験片の長辺とが直角になるように置き,両手の中指
で摩擦板の表面の側端を支えて行う。
摩擦方法は,摩擦時の荷重が摩擦板と摩擦布の自重だけとなるように注意しながら,試験片の長さいっ
ぱいに一気に手前に引く。次に,親指と中指とを使って持ち上げ,再び元の位置に戻す。この動作を12
回繰り返す。

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図B.3−試験片の取付方法 図B.4−摩擦方法
摩擦後,直ちに試験用金属板をアース板上に立て,絶縁されたピンセットを用いて試験片の右下端をつ
かみ,離する。離は,図B.5の矢印のように弧を描くように行う。
試験片を試験用金属板から約1秒間引き離した後,試験片をピンセットから離し,試験片を再びまつわ
り付かせる。
注記 操作中は,風及び測定者の息が直接試験片に当たらないように注意する。
図B.5−試験片の離方法
ピンセットから試験片を離すと同時にストップウォッチを始動させ,30秒経過ごとに試験片を約1秒間
引き離した後,まつわり付かせる操作を繰り返し,金属クランプにつかまれた部分を除く試験片が自重で
完全に試験用金属板から離れるまでの時間(秒)を測定する。試験片が自重で完全に試験用金属板から離
れる時間が300秒以上の場合は,300秒で試験を中止する。
この操作をたて方向及びよこ方向,又はウェール方向及びコース方向それぞれ3枚の試験片について行
う。次に,異なる種類の摩擦布に替え,同様な操作を行う。
試験結果は,摩擦布ごとにたて方向及びよこ方向,又はウェール方向及びコース方向それぞれ3枚の試
験片の測定値の平均値を算出し,JIS Z 8401の規則B(四捨五入法)によって有効数字2桁に丸める。
B.6 試験報告書
試験報告書は,次の例による。
例 試験年月日
クリンギング測定法
毛摩擦布 たて 26秒
よこ 56秒
綿摩擦布 たて 300秒以上

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よこ 300秒以上
洗濯処理 JIS L 0217 103 3回の後,湯洗い
温湿度状態 25 ℃ 40 %RH

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附属書C
(参考)
測定装置の校正及び動作確認
C.1 半減期測定機の校正
半減期測定機の校正は,試験片と同形の校正用電極板とを試験片取付部に取り付け,これに直接(+)及
び(−)の直流200 V3 000 Vの間で任意電圧を加え,ターンテーブルを回転させて受電部を校正する。
C.2 摩擦帯電圧測定機の校正
摩擦帯電圧測定機の校正は,校正用電極板[露出部分の面積(20 mm±1 mm)×(25 mm±1 mm)]を
試験片取付部に取り付け,ここに(±) 100 V又は(±) 1 000 Vの校正用直流電圧を加え,回転ドラムを回転
させて受電部を校正する。
C.3 ファラデーケージの動作確認
C.3.1 原理
測定系の動作確認を正確に行うためには,測定準備の整ったファラデーケージに一定量の電荷を充電し,
電位の低下がないことを確認する。
C.3.2 手順
手順は,次による。
a) 0.5 V10 Vの電圧の乾電池又は直流電源を準備する。
b) 電位計を測定状態にしてスイッチを閉じ,ファラデーケージに充電する。このとき,電源の電圧及び
電位計の指示値は等しい(図C.1を参照)。
c) スイッチを開にする。電位計の指示値が,スイッチ閉のときと同じ値を示していれば,測定系の絶縁
は正常と判断する。指示値が低下すれば,電荷の漏えいがあり,測定系の絶縁に問題があるので,フ
ァラデーケージ,コンデンサ,配線及び電位計を点検する。
図C.1−電池による動作確認の例
C.4 摩擦帯電減衰測定機の校正
C.4.1 装置
C.4.1.1 校正用電源 直流電源とし,出力電力が(±) 5 000 Vの直流電源

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C.4.1.2 校正用電極 図C.2に示すもの。
単位 mm
図C.2−校正用電極の例
C.4.2 装置の校正
摩擦帯電減衰測定機本体の校正は,試験片ホルダの代わりに測定機内部の校正用電極を試験片テーブル
の上面まで引き上げ,これに(+)又は(−)の5 000 Vの校正用直流電圧を加え,受電部を校正する。
注記 校正用直流電圧は,高電圧であるため,感電しないように注意して取り扱わなければならない。
参考文献 JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS L 1021-16 繊維製床敷物試験方法−第16部 : 帯電性−歩行試験方法
JIS L 1021-17 繊維製床敷物試験方法−第17部 : 電気抵抗測定方法
JIS R 6252 研磨紙
JIS T 8118 静電気帯電防止作業服
JIS Z 8806 湿度−測定方法

JIS L 1094:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS L 1094:2014の関連規格と引用規格一覧