JIS M 8100:1992 粉塊混合物―サンプリング方法通則 | ページ 8

34
M 8100-1992
(2) 一つのロットの荷役が終了したときは,装置の主要部分を清水,乾燥した油気のない圧縮空気又は真
空掃除器によって清掃する。
清水を用いたときは,次に使用するまでに装置を十分に乾燥する。
ロットが変わったときは,対象となるロットから十分な量の粉塊混合物を採り,装置の全系統に流
し,汚染を起こすおそれがあるものを除去する。
3. 機械装置
3.1 サンプラ
3.1.1 設置場所 インクリメントを採取するサンプラは,ロットの全量が通過する場所に設置する。サン
プラは,計量器の直前又は直後で荷役設備に最も近い箇所に設置するのがよい。
3.1.2 サンプラの形式 サンプラの形式については,次による。
(1) サンプラには形状と作動の方法が異なる幾つかの種類があり,試料採取の目的,サンプラの設置スペ
ース,設置コンベヤの仕様(輸送量,ベルト幅,ベルト速度など),輸送物の性状などによって,適切
な形式を選定しなければならない。
(2) サンプラの形式例として,附属書2図1及び附属書2参考表1に全流幅を採取するカッタシュート形,
カッタバケット形,スイングアーム形,カッタフィーダ形,スクレーパ形及びダイバータ形を示す。
これら以外の形式のサンプラについては,偏りがないことをあらかじめ確かめた上でなければ,使用
してはならない。
3.1.3 サンプラの作動 インクリメントは,落下する粉塊混合物から採取するのがよい。サンプラは,そ
の前後端が同じ軌跡を通り,流れに対して垂直な平面で又は流れの平均軌跡に対して垂直な円弧で,落下
する粉塊混合物の全断面を採取するものでなければならない。
3.1.4 サンプラの開口部の幅 サンプラの開口部の形状は,平行又は放射状で,幅(附属書2図1のA)
は最大粒度の3倍以上とする。ただし,ある種の粉塊混合物(例えば,粘着鉱石)の場合は,開口部の幅
が最大粒度の3倍以上あっても詰まりを起こし,偏りを生じるおそれがある。このような場合には偏りが
生じないように,カッタの走行速度,ベルト速度及び粉塊混合物の状態を考慮して前記規定にかかわらず,
開口部の幅を広げるのがよい。
3.1.5 サンプラの大きさ サンプラの大きさは,カッタシュート形は別として,カッタバケット形では,
採取時のカッタの走行速度及び流量に対して採取時のいつ(溢)流又は採取した試料の損失がないように
インクリメントの全量を収容できる十分な大きさがなければならない。
サンプラは,規定する質量以上の試料を採取できる大きさとする。
3.1.6 サンプラの走行速度 インクリメントの採取中,許容差±5%の一定速度で走行するように設計し
なければならない。カッタ走行速度は,ベルトコンベヤの速度及び粉塊混合物の流量に応じて偏りが生じ
ないように決める。

――――― [JIS M 8100 pdf 36] ―――――

                                                                                             35
M 8100-1992
附属書2図1 サンプラの形式例

――――― [JIS M 8100 pdf 37] ―――――

36
M 8100-1992
付属書2図1(続き)

――――― [JIS M 8100 pdf 38] ―――――

                                                                                             37
M 8100-1992
付属書2図1(続き)
参考 ダイバータ形は,メインコンベヤの輸送物の流れのある範囲をダイバータによって二次コンベヤ上
に,そのまま移し替えた後に,二次コンベヤと切換ダンパの操作によって,必要量の試料をホッパ
スケールにはかり採るサンプラである。
このサンプラは,大容量のコンベヤから試料を採取する場合に適している。
附属書2参考表1 サンプラの特徴の比較表
項目 形式
ダイバータ形
カッタシュート カッタバケット スイングアーム カッタフィーダ スクレーパ形
形 形 形 形
輸送断面の採取範 全流幅採取

設置場所 ベルト落ち口 ベルト上 ベルト落ち口
採取量(輸送量変 定量(カッタ速度をコントロールして) 変動する 定量
動に対して)
処 粒度 すべての粒度に適す 20mm程度以下 すべての粒度
理 に適す

粘着性のある あまり適さない 適す あまり適さない 適す
もの
構造 複雑 簡単 複雑 やや複雑 複雑
○良 △ △ ○ △ × △
保守の
△やや良
容易さ
×難
設置のスペース 大 大 中小 大 小 大
概念図 附属書2図1(a) 附属書2図 附属書2図 附属書2図1(d) 附属書2図1(e) 附属書2図
1(b1)(b2) 1(c1)(c2)(c3) 1(f)
3.2 試料調製装置
3.2.1 試料調製装置の配置 試料調製装置の配置は,次のとおりとする。
(1) 機械式試料調製装置は,本体6.の規定に従ってインクリメントごと,小口試料ごと又は大口試料を調
製できるように設計する。
(2) インクリメントの処理装置は,採取場所から粒度試験装置又は粒度,その他の物理特性用試料の調製
装置に至るまで試料の粉化が起きないように十分注意して設計する。乗り継ぎ箇所の数及びその落差

――――― [JIS M 8100 pdf 39] ―――――

38
M 8100-1992
は,できるだけ小さくする。
(3) サンプラと試料調製装置は,一体化するか,又は別々にしてもよい。一体化した場合は,試料調製装
置は,同一特性について連続2個のインクリメントの採取時間間隔より短い時間内でインクリメント
を処理する。
(4) 試料調製装置は,試料を所定の粒度に粉砕することができ,さらに,偏りなく試料を所定の質量に縮
分できるものとする。
(5) 粉砕及び縮分の装置は,試料が激しい空気流にさらされないように遮断するのがよい。
また,微粉や水分の損失を防ぐため,装置内を循環する空気をなるべく少なくするのがよい。
(6) 試料調製装置に最終段階の粉砕装置を組み込めない場合は,この段階の粉砕縮分操作を別に分けて行
ってもよい。
(7) 水分用試料を採取した後に,必要に応じて成分用試料の乾燥器を粉砕前に設置してもよい。
3.2.2 粉砕機 粉砕機は,次による。
(1) 試料調製に使用する各種の粉砕機を附属書2参考表2に示す。試料の硬度,水分,粘着性,粉砕粒度
などに適した形式及び能力をもつ粉砕機を選定する必要がある。粉砕機は試料の詰まり及び滞留がな
く,清掃が容易な構造で,摩耗部分の取替えを容易に行えることが望ましい。
(2) 粉砕の各段階で所定の全量通過の粒度の試料を得るためには,装置を調節して,ふるい上の試料が残
らないようにしなければならない。
(3) 試料を粉砕機にかけると,試料のもろい部分から先に砕ける。これを優先粉砕という。これは,粉砕
の作動機構との関係によるもので,両者の関係は実験的に附属書2表1のように表される。
試料のもろさと成分に相関がある場合,試料を優先粉砕性の大きい機構の粉砕機で粉砕して,十分
に混合しないまま縮分すると,偏りを生じるおそれがある。
附属書2表1 粉砕の作動機構と優先粉砕性との関係
粉砕力の作動機構 優先粉砕性
衝動
摩擦
ねじり
圧縮
(4) 粉砕機の粉砕部分の材質の硬さが試料の硬さより小さいときは,粉砕部分が急速に摩滅して,試料中
に不純物として混入する割合が大きくなるから,材質の選定に注意し,事前に化学成分に偏りがない
かチェックしておくことが望ましい。
また,摩擦などによる発熱によって水分飛散(水分用試料において),及び試料の変質を生じるよう
なものは,使用してはならない。

――――― [JIS M 8100 pdf 40] ―――――

次のページ PDF 41

JIS M 8100:1992の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3082:1987(NEQ)
  • ISO 3084:1986(NEQ)
  • ISO 3085:1986(NEQ)
  • ISO 3086:1986(NEQ)

JIS M 8100:1992の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 8100:1992の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8801:1994
試験用ふるい
JISZ8815:1994
ふるい分け試験方法通則