JIS M 8705:2021 鉄鉱石―ロットの水分決定方法 | ページ 3

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附属書B
(規定)
散水量及び/又は降水量の補正
B.1 一般
B.1.1 現在,多くの国において鉄鉱石産業及び鉄鋼産業は,厳しい環境規制が課せられている。鉄鉱石の
荷役過程で発じん(塵)を防止するための散水を行う場合,ロットの水分は,この附属書に規定する手順
に従って散水質量を補正しなければならない。また,この附属書は,降水があったロットの水分の補正方
法についても規定する。
B.1.2 散水は,次の場合に行う。
a) 荷役港で環境規制がある場合。
b) 鉄鉱石の性質,気象状況,荷役設備などによって荷役作業が困難な場合。
B.1.3 降水量補正は,降水によってロットの水分に著しい影響がある場合に行う。
B.1.4 数値の丸め方は,JIS M 8704による。
B.2 散水量補正
B.2.1 一般
揚げ荷役での散水とは,船倉内及び/又は水分用試料を採取する箇所までの荷役途中に行った散水をい
う。積み荷役での散水とは,船倉内及び/又は水分用試料を採取した後の積載コンベヤに行った散水をい
う。
散水量補正には,揚げ荷役での試料採取前散水量の補正及び積み荷役での試料採取後散水量の補正の二
つの方法がある。
B.2.2 散水量の計量
散水量は,±5 %の精度の流量計を用いて計量する。散水量は,使用した水の密度を乗じて質量(m3)(t,
小数点以下を丸めて整数表示)に換算する。
注記 淡水の密度は,1 t/m3とする。
B.2.3 ロットの質量
散水及び降水を含まない揚げ港でのロットの湿鉱質量(m4),又は散水及び降水を含む積み港でのロット
の湿鉱質量(m5)は,喫水検量又は国際的に認められた方法によって求める(t,小数点以下を丸めて整数
表示)。
注記 B.2.4,B.2.5,B.3.6,B.3.7,B.4及びB.5の規定は,ロットの質量を喫水検量で求める場合の計算
方法である。

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B.2.4 水分用試料を採取する前の,揚げ荷役中の散水量を補正した水分の計算
散水を補正したロットの質量分率(%)で表す水分(ws)は,式(B.1)によって小数第3位まで算出し,
これを丸めて小数第2位で表す。
m3
ws=w (100 w) f (B.1)
m4
ここで, w : 散水したロットの平均水分値[質量分率(%)]小数第3位
まで算出する。
m3 : 散水質量(t)
m4 : B.2.3で求めた散水しない到着時のロットの質量(t)
f : 散水中に失われた水の補正係数。揚地では0.85とする。た
だし,これ以外の値を受渡当事者間の協定によって決めて
よい。
注記 最適なfの値を設定するには,次の事項を考慮するのがよい。
1) 大気条件(湿度,気温,風の影響,降雨)
2) 鉄鉱石の種類·特性(サイズ,鉱物特性,気孔率,組織,水分)
3) 散水設備の配置
4) 散水中の化学試薬の有無
B.2.5 水分用試料を採取した後の,積み荷役中の散水量を補正した水分の計算
散水を補正したロットの質量分率(%)で表す水分(ws)は,式(B.2)によって求め,小数第1位で表す。
m3
ws=w (100 w) f (B.2)
m5
ここで, w : 散水前ロットの平均水分値[質量分率(%)]小数第2位ま
で算出する。
m3 : 散水質量(t)
m5 : B.2.3で求めた散水を含む出港時のロットの質量(t)
f : 散水中に失われた水の補正係数
B.3 降水量補正
B.3.1 一般
鉄鉱石の荷役期間中の船倉及び/又は荷役設備への降水の流入を考慮して,試験時の水分からロットの
水分を決定する。
降水量補正には,揚げ荷役での試料採取前降水量の補正及び積み荷役での試料採取後降水量の補正の二
つの方法がある。
B.3.2 降水有効面積
降雨にさらされる有効面積は,a) c) によって計算した面積を加算し整数値(m2)に丸める。
a) 船倉 ロットが降水にさらされる船倉の開口面積(m2)は,本船に備付けの図面を基礎として計算す
る。
b) サージホッパ ロットの荷役時に使用するホッパの開口部の,降水にさらされる面積(m2)は,ホッ
パの図面を基礎として計算する。

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c) ベルトコンベヤ ベルトコンベヤの開放部の面積(m2)は,ロットの荷役中に降水にさらされる,本
船から水分試料採取箇所までの長さに,ベルトの有効幅を乗じて計算する。ベルトの有効幅は,“ベル
ト幅×0.9”とする。
B.3.3 降水期間
降水期間は,ハッチを開けたときから荷役を終了したときまでとする。ただし,ロットの複数港荷揚げ
の場合で,荷役の終了から喫水検量までの間,及び/又は喫水検量以降に降雨の影響を受けたときは,前
者は当該港での,後者は次の港での降水量の補正対象とする。
B.3.4 降水量
降水量は,荷役場所の近くに設置された,適正な雨量計によって測定する。降水量は,ミリメートル単
位で測定する。ただし,荷役場所の近くに雨量計が設置されていない場合は,最寄りの測候所の測定結果
を用いてよい。
B.3.5 降水質量
降水質量(mR)は,単位はトンで表し,式(B.3)で算出し,小数点以下を丸めて整数で表す。
AR
m=
R (B.3)
1 000
ここで, A : B.3.2で求めた降水有効面積(m2)
R : B.3.4で求めた降水量(mm)
降水の密度(t/m3),通常 1 t/m3
B.3.6 水分用試料を採取する前の,揚げ荷役中の降水量を補正した水分の計算
ロットが,水分用試料を採取する前に,荷役中に部分的に又は全体にわたり降水にさらされた場合,ロ
ットの質量分率(%)で表す水分(wR)は,式(B.4)によって小数第3位まで算出し,これを丸めて小数第
2位で表す。
mR
wR=w (100 w) (B.4)
m4
ここで, w : 降水にさらされた試料の平均水分値[質量分率(%)]小数
第3位まで算出する。
mR : 降水質量(t)
m4 : B.2.3で求めた降水に関係のない到着時のロットの質量
(t)
B.3.7 水分用試料を採取した後の,積み荷役中の降水量を補正した水分の計算
ロットが,水分用試料を採取した後に,荷役中に部分的に又は全体にわたり降水にさらされた場合,ロ
ットの質量分率(%)で表す水分(wR)は,式(B.5)によって求め,小数第1位で表す。
mR
wR=w (100 w) (B.5)
m5
ここで, w : 降水にさらされる前の試料の平均水分値[質量分率(%)]
小数第2位まで算出する。
mR : 降水質量(t)
m5 : B.2.3で求めた降水を含む出港時のロットの質量(t)

――――― [JIS M 8705 pdf 13] ―――――

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B.4 水分用試料を採取する前の,揚げ荷役中の散水量及び降水量を補正した水分の計算
水分用試料を採取する前に散水及び降水が同時に生じた場合のロットの,質量分率(%)で表す補正水
分(w0)は,式(B.6)によって小数第3位まで算出し,これを丸めて小数第2位で報告する。
(m3 f mR )
w0=w (100 w) (B.6)
m4
ここで, f,m3,m4,mR及びw : 式(B.1)及び式(B.3)の定義による。
B.5 水分用試料を採取した後の,積み荷役中の散水量及び降水量を補正した水分の計算
水分用試料を採取した後に散水と降水とが同時に生じた場合のロットの,質量分率(%)で表す補正水
分(w0)は,式(B.7)によって求め,小数第1位で報告する。
(m3 f mR )
w0=w (100 w) (B.7)
m5
ここで, f,m3,m5,mR及びw : 式(B.2)及び式(B.3)の定義による。

――――― [JIS M 8705 pdf 14] ―――――

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附属書C
(参考)
水分測定の精度
この規格では,水分測定の精度 戀 表C.1に示す精度をもつことを前提としている。
一つの試験試料から二つの測定試料を調製し,同一試験所で水分測定を行った場合,二つの測定値の差
は,通常,表3に示す許容差r以内であり,そのrは 2 戰
PM
算される。
表C.1−水分測定の精度
単位 質量分率(%)
平均水分値w 精度(戀
w≦3 ±0.14
3 6

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JIS M 8705:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3087:2020(MOD)

JIS M 8705:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 8705:2021の関連規格と引用規格一覧