JIS M 8850:1994 石灰石分析方法 | ページ 3

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(5) カルセイン指示薬 3, 3'−ビス[N, N'−ジ(カルボキシメチル)アミノメチル]フルオレセイン(カ
ルセイン)0.1gを,硫酸カリウム10gと粉砕混合する。
(6) 塩酸 (1+1)
(7) アンモニア水 (1+1)
(8) 臭素水(飽和 約4%)
10.2.3 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 8.2.3(3)の試料溶液から10mlを分取してビーカー (300ml) に移し入れ,水で約200mlに薄める。
(2) トリエタノールアミン (1+2) 5ml及び硫化ナトリウム溶液 [10.2.2(2) ] 1mlを加えた後,水酸化カリウ
ム溶液を加えてpH12.713.2になるように調節し,かき混ぜて23分間放置する。
(3) カルセイン指示薬 [10.2.2(5) ] 約0.05gを加え,M/50EDTA標準溶液で滴定し,終点付近になったら,
よくかき混ぜながらゆっくり滴定し,蛍光性緑色が消え,だいだい色になった点を終点とする(14)。
注(14) 黒色紙又は黒色板上で行うと,終点が判別しやすい。
備考1. 試料中に酸化マグネシウム5%以上を含む場合は,次のように操作する。
8.2.3(3)の試料溶液から10mlをビーカー (300ml) に正確に分取し,水で約300mlに薄め,
10.2.3(2)及び(3)の手順に従って操作する。次に,試料溶液から10mlをビーカー (300ml) に
正確に分取し,水で約300mlに薄め,トリエタノールアミン (1+2) 5ml及び硫化ナトリウム
溶液 [10.2.2(2) ] 1mlを加えた後,さきに滴定したM/50EDTA標準溶液の使用量より12ml
少ない量を加えてかき混ぜる。水酸化カリウム溶液を加えてpH12.713.2になるように調節
し,かき混ぜて23分間放置する。カルセイン指示薬約0.05gを加え,よくかき混ぜながら
M/50EDTA標準溶液でゆっくり滴定し,蛍光性緑色が消えてだいだい色になる点を終点とす
る(14)。
2. 試料中に酸化マンガン0.1%以上を含む場合は,次のように操作する。
8.2.3(3)の試料溶液から25mlを分取してビーカー (200ml) に移し入れ,臭素水(飽和)5ml
を加え,アンモニア水 (1+1) を滴加して溶液を絶えずアルカリ性に保ちながら5分間以上
煮沸する。沈殿が凝集して溶液が透明になった後,小形ろ紙(5種B)でろ過し,温水で十
分に洗浄する。ろ液及び洗液はビーカー (300ml) に受け,塩酸 (1+1) を加えて酸性とし,
煮沸して過剰の臭素を完全に追い出し,40ml以下になるまで加熱して蒸発を続ける。冷却し
た後,50mlの全量フラスコに移し,水で標線まで薄める。これから20mlを分取してビーカ
ー (300ml) に移し入れ,水で約200mlに薄め,以下,10.2.3(2)及び(3)の手順に従って操作す
る。
10.2.4 計算 試料中の酸化カルシウム含有率を,次の式によって算出する。
V1 F .00011216 250
L 100
W 10
ここに, L : 酸化カルシウム (%)
V1 : 10.2.3(3)のM/50EDTA標準溶液の使用量 (ml)
F : M/50EDTA標準溶液のファクター
W : 7.2.3の試料はかり採り量 (g)
11. 酸化マグネシウム
11.1 方法の区分 酸化マグネシウムの定量方法は,次のいずれかによる。

――――― [JIS M 8850 pdf 11] ―――――

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(1) DTA滴定法 この方法は,酸化マグネシウム含有率0.50%以上の試料に適用する。
(2) 原子吸光法 この方法は,酸化マグネシウム含有率5.00%未満の試料に適用する。
11.2 EDTA滴定法
11.2.1 要旨 8.2.3の試料溶液を分取し,塩酸ヒドロキシルアミンを加えて鉄を還元し,トリエタノール
アミン及び硫化ナトリウムを加えて,妨害イオンをマスキングした後,緩衝溶液を加えてpHを約10に調
節する。EBTを指示薬として,EDTA標準溶液で酸化カルシウムと酸化マグネシウムの合量を滴定する。
これから10.2で滴定した酸化カルシウムを差し引いて,酸化マグネシウムとする。
11.2.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 緩衝溶液 (pH10) 塩化アンモニウム70gを適量の水に溶かし,アンモニア水500mlを加えて水で1l
に薄める。
(2) 塩酸ヒドロキシルアミン溶液 (50g/l)
(3) エリオクロムブラックT (EBT) 溶液 調成方法は,JIS K 8001の4.4(指示薬)による。
(4) その他の試薬は,10.2.2(2)(4)と同じものを用いる。
11.2.3 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 8.2.3(3)の試料溶液から10mlをビーカー (300ml) に正確に分取し(15),水で約100mlに薄める。
(2) 塩酸ヒドロキシルアミン溶液5ml,トリエタノールアミン (1+2) 5ml及び硫化ナトリウム溶液
[10.2.2(2) ] 1mlを加え,次に緩衝溶液 [11.2.2(1) ] を加えてpH10.0±0.2に調節する。
(3) BT溶液 [11.2.2(3) ] 2,3滴を指示薬として加え,M/50EDTA標準溶液で滴定し,終点付近になったら
よくかき混ぜながらゆっくり滴定し,赤味が全く消えて鮮明な青色になった点を終点とする。
注(15) 試料中に酸化マンガン0.1%以上を含む場合は,10.2.4の備考1.に従って操作した50ml全量フラス
コ中の溶液20mlを正確に分取し,水で約100mlに薄め,以下,11.2.3(2)及び(3)に従って操作す
る。ただし,この場合は塩酸ヒドロキシルアミン溶液の添加を必要としない。
11.2.4 計算 試料中の酸化マグネシウム含有率を,次の式によって算出する。
(V2 V1 ) F .00008061 250
D 100
W 10
ここに, D : 酸化マグネシウム (%)
V1 : 10.2.3(3)のM/50EDTA標準溶液使用量 (ml)
V2 : 11.2.3(3)のM/50EDTA標準溶液使用量 (ml)
F : M/50EDTA標準溶液のファクター
W : 7.2.3の試料はかり採り量 (g)
11.3 原子吸光法
11.3.1 要旨 8.2.3の試料溶液の一部を分取し,マトリックス溶液−IIを加えた後,塩酸で一定量に薄め,
原子吸光光度計を用いてマグネシウム吸光度を測定する。
11.3.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 塩酸 (1+100)
(2) マトリックス溶液−II 8.3.2(2)と同じものを用いる。
(3) 標準酸化マグネシウム溶液 (1.0mgMgO/ml) マグネシウム(99.9%以上)0.302gをはかり採ってビー
カー (300ml) に移し入れ,時計皿で覆い,塩酸 (1+1) 10mlを徐々に加えて分解する。500mlの全量
フラスコに移し,水で標線まで薄める。
11.3.3 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 8.2.3の試料溶液の一定量(16)(17)を分取して100ml(17)全量フラスコに移し入れ,マトリックス溶液−II

――――― [JIS M 8850 pdf 12] ―――――

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の一定量(16)(17)を加えて塩酸 (1+100) で標線まで薄め,希釈試料溶液とする。
(2) この溶液の一部を採り,原子吸光光度計を用いて,空気−アセチレンフレーム中に噴霧し,波長
285.2nmにおける吸光度を測定する(12)。
注(16) 酸化マグネシウム含有率2.5%未満の場合の試料溶液の分取量及びマトリックス溶液−IIの添加
量は,表5による。
(17) 酸化マグネシウム含有率2.50%以上5.00%未満の場合は,試料溶液5mlを分取して200mlの全
量フラスコに移し入れ,マトリックス溶液−II 35mlを加える。
表5 試料溶液の分取量とマトリックス溶液−IIの添加量
酸化マグネシウム含有率 試料溶液の分取量マトリックス溶液−IIの添加量
% ml ml
0.60未満 20 0
0.60以上1.25未満 10 10
1.25以上2.50未満 5 15
11.3.4 計算 11.3.5で作成した検量線から酸化マグネシウム濃度を求め,試料中の酸化マグネシウム含有
率を,次の式によって算出する(18)。
C 103 250
D 100
W V
ここに, D : 酸化マグネシウム (%)
C : 希釈試料溶液中の酸化マグネシウム濃度 (mg/100ml)
V : 試料溶液の分取量 (ml)
W : 7.2.3の試料はかり採り量 (g)
注(18) 酸化マグネシウム含有率2.50%以上5.00%未満の場合は,次の式によって算出する。
C 103 250
D 2 100
W V
ここに, D : 酸化マグネシウム (%)
C : 希釈試料溶液中の酸化マグネシウム濃度 (mg/100ml)
V : 試料溶液の分取量 (ml)
W : 7.2.3の試料はかり採り量 (g)
11.3.5 検量線の作成 標準酸化マグネシウム溶液を水で正しく20倍に薄め,その010.0ml(酸化マグネ
シウムとして00.5mg)を100mlの全量フラスコに段階的に取り,マトリックス溶液−II20mlをそれぞれ
に加え,塩酸 (1+100) で標線まで薄める。原子吸光光度計を用いて,空気−アセチレンフレーム中に噴
霧し,波長285.2nmにおける吸光度を測定し,得た吸光度と酸化マグネシウム濃度との関係線を作成して
検量線とする。
12. 酸化りん (V)
12.1 方法の区分 酸化りん (V) の定量方法は,次のいずれかによる。
(1) モリブデン青吸光光度法 この方法は,酸化りん (V) 含有率1.000%未満の試料に適用する。
(2) りんバナドモリブデン酸吸光光度法 この方法は,酸化りん (V) 含有率0.030%以上の試料に適用す
る。
12.2 モリブデン青吸光光度法
12.2.1 要旨 8.2.3の試料溶液を一部取り,水酸化ナトリウムと硫酸で酸濃度を調節した後,モリブデン
酸アンモニウムとアスコルビン酸を加え,加熱して呈色させ,吸光度を測定する。

――――― [JIS M 8850 pdf 13] ―――――

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12.2.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 硫酸 (1+1)
(2) 水酸化ナトリウム溶液 (100g/l) プラスチック瓶に保存する。
(3) モリブデン酸アンモニウム溶液 モリブデン酸アンモニウム(四水和物)2gを温水約20mlに溶かし,
必要ならばろ過し,硫酸 (1+1) 60mlを加えて水で100mlに薄める。
(4) アスコルビン酸溶液 (50g/l) 7.3.2(5)と同じものを用いる。
(5) 標準酸化りん (V) 溶液 (0.1mgP2O5/ml) りん酸二水素カリウムを105110℃で3時間乾燥し,デシ
ケータ中で放冷したもの0.192gをはかり採り,水に溶かして1 000mlの全量フラスコに移し,水で標
線まで薄める。
(6) -ニトロフェノール溶液 (2g/l)
12.2.3 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 8.2.3(3)の試料溶液から一定量(19)を100mlの全量フラスコに正確に分取し,p-ニトロフェノール溶液1
滴を指示薬として加え,溶液が黄色になるまで水酸化ナトリウム溶液を滴加し,次に硫酸 (1+1) を
滴加して無色とした後,更に2,3滴過剰に加える。
(2) これにモリブデン酸アンモニウム溶液10ml及びアスコルビン酸溶液2mlを加え,水で標線まで薄め
る。沸騰水浴中で15分間加熱した後,流水中で室温まで冷却する。
(3) この溶液の一部を光度計の吸収セルに採り,波長830nm付近で吸光度を測定する。
注(19) 試料溶液の分取量は,試料中の酸化りん (V) 含有率に応じて表6による。
表6 試料溶液の分取量
酸化りん(V)含有率 分取量
% ml
0.200未満 25
0.200以上0.500未満 10
0.500以上 5
12.2.4 計算 12.2.5で作成した検量線から酸化りん (V) 量を求め,試料中の酸化りん (V) 含有率を,次
の式によって算出する。
a 103 250
P 100
W V
ここに, P : 酸化りん (V) (%)
a : 分取した試料溶液中の酸化りん(V)検出量 (mg)
W : 7.2.3の試料はかり採り量 (g)
V : 試料溶液の分取量 (ml)
12.2.5 検量線の作成 標準酸化りん (V) 溶液を水で正しく10倍に薄め,その020.0ml[酸化りん (V) と
して020.0mg]を段階的に分取して100mlの全量フラスコに移し入れ,12.2.3(2)及び(3)の手順に従って
操作し,得た吸光度と酸化りん (V) との関係線を作成して検量線とする。
12.3 りんバナドモリブデン酸吸光光度法
12.3.1 要旨 試料を過塩素酸で分解し,加熱して白煙を発生させ,けい酸を不溶性としてろ過する。ろ液
にバナジン酸アンモニウム及びモリブデン酸アンモニウムを加えてりんバナドモリブデン酸を呈色させ,
吸光度を測定する。
12.3.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 過塩素酸 (60%)

――――― [JIS M 8850 pdf 14] ―――――

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(2) モリブデン酸アンモニウム溶液 7.3.2(3)と同じものを用いる。
(3) バナジン酸アンモニウム溶液 メタバナジン酸アンモニウム5gを熱水500mlに溶かし,冷却した後,
過塩素酸20mlを加えて水で1lに薄める。
(4) 標準酸化りん (V) 溶液 (0.10mgP2O5/ml) 12.2.2(5)と同じものを用いる。
12.3.3 試料はかり採り量 試料のはかり採り量は,試料中の酸化りん (V) 含有率に応じて表7による。
表7 試料はかり採り量
酸化りん (V) 含有率 試料はかり採り量
% g
0.500未満 1
0.500以上1.000未満 0.5
1.000以上2.000未満 0.25
12.3.4 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 試料をはかり採って(5),ビーカー (100ml) に移し入れ,少量の水を加えてスラリー状とし,時計皿で
覆って過塩素酸10mlをビーカーの縁から徐々に加える。激しい反応が終ったら,時計皿を少量の水
で洗浄して取り除く。
(2) 砂浴上で加熱し,過塩素酸の濃い白煙が出始めたら再び時計皿で覆い,引き続き10分間加熱する。放
冷後,水約30mlを加え,直ちにろ紙(5種B)でろ過し,水で数回洗浄する。ろ液及び洗液は,100ml
の全量フラスコに受ける。
(3) バナジン酸アンモニウム溶液5.0mlを加え,水で約80mlに薄めて振り混ぜる。これにモリブデン酸ア
ンモニウム溶液10mlを加え,水で標線まで薄め,30分間放置する。
(4) この溶液の一部を光度計の吸収セルに採り,波長460nm付近で吸光度を測定する。
12.3.5 計算 12.3.6で作成した検量線から酸化りん (V) 量を求め,試料中の酸化りん (V) 含有率を,次
の式によって算出する。
a 10 3
P
W
ここに, P : 酸化りん(V) (%)
a : 試料溶液中の酸化りん(V)検出量 (mg)
W : 試料はかり採り量 (g)
12.3.6 検量線の作成 標準酸化りん(V)溶液050.0ml[酸化りん (V) として05.0mg]を段階的に分取
して100mlの全量フラスコに移し入れ,過塩素酸8mlを加え,12.3.4(3)及び(4)の手順に従って操作し,得
た吸光度と酸化りん (V) 量との関係線を作成して検量線とする。
13. 全硫黄
13.1 方法の区分 全硫黄の定量方法は,硫酸バリウム重量法による。
13.2 硫酸バリウム重量法
13.2.1 要旨 試料を塩素酸カリウムと硝酸を加えて分解し,加熱する。塩酸を加えて蒸発乾固を繰り返し,
硫化物硫黄などを硫酸塩硫黄に酸化する。塩酸に溶解し,不溶解物をろ過し,塩酸ヒドロキシルアミンで
鉄を還元した後,塩化バリウムを加えて硫酸バリウムの沈殿を生成させる。沈殿をこし分け,強熱後質量
をはかる。
13.2.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 塩酸

――――― [JIS M 8850 pdf 15] ―――――

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JIS M 8850:1994の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 8850:1994の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISK0050:2019
化学分析方法通則
JISK0115:2004
吸光光度分析通則
JISK0115:2020
吸光光度分析通則
JISK0121:2006
原子吸光分析通則
JISK8001:2017
試薬試験方法通則
JISK8005:2014
容量分析用標準物質
JISK8885:2018
二酸化けい素(試薬)
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8801:1994
試験用ふるい