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R 1751-4 : 2013
6.2及び6.3を行った後,光照射容器に試験用ガスを導入する。暗条件でのホルムアルデヒド濃度を15
分間隔で90分になるまで測定する。ホルムアルデヒド濃度が供給濃度の90 %を超える時間を暗条件の時
間,そのときのホルムアルデヒド濃度を暗条件の濃度とする。90分後もホルムアルデヒド濃度が供給濃度
の90 %を下回る場合には,この試験法を適用しない。
6.5 ホルムアルデヒド除去試験
a) 前処理済みの試験片を6.3 b)に従い設置する。
なお,予備試験で使用した試験片を再度使用する場合は,必ずもう一度6.2の前処理を行う。
b) 6.4を行っている場合は,あらかじめ確認した暗条件の時間,光照射容器に試験用ガスを導入する。予
備試験を行っていない場合は,次の操作を行う。光照射容器に試験用ガスを導入し,暗条件でのホル
ムアルデヒド濃度を測定する。ホルムアルデヒドの試験片への吸着が進み,ホルムアルデヒド濃度が
供給濃度の90 %を超える時間を暗条件の時間,そのときのホルムアルデヒド濃度を暗条件の濃度とす
る。90分後もホルムアルデヒド濃度が供給濃度の90 %を下回る場合には,この試験法を適用しない。
c) 光源を点灯し(安定な点灯に時間を要する光源については,光が試験片に当たらないようにするため
の遮蔽物を設置した上であらかじめ点灯しておき,安定した後,遮蔽物を取り除く。)光照射を3時間
継続する。ホルムアルデヒドの光触媒分解が起こると,図1のようにホルムアルデヒドの濃度が低下
して,やがて一定になる。ホルムアルデヒド濃度測定は,1時間を超えない時間に1点以上測定する
こととする。また,最後の1時間(光照射後120分180分)は必ず3点以上測定することとする。
除去量などの計算に用いる試験容器出口におけるホルムアルデヒド濃度([F])は,最後の1時間中に
測定した濃度(3点以上)の平均値とする。
d) 光照射及び容器への試験用ガスの供給を停止し,試験片を容器から取り出す。
7 試験結果の計算
試験容器出口におけるホルムアルデヒド濃度[F]が式(1)を満たさない場合は試験不成立とし,次の計算は
行わない。ホルムアルデヒド除去率RFは式(2)によって計算する。除去率RFの計算値の処理は,JIS Z 8401
によって小数点以下2桁に丸める。除去率RFが5.0 %未満又は95.0 %以上となる場合は,“5.0 %未満”又
は“95.0 %以上”とし,これを除去率とする。次に,1時間当たりのホルムアルデヒド除去量QFを式(3)
を用いて計算する。除去量QFの計算値の処理は,JIS Z 8401によって小数点以下2桁に丸める。
計算に用いるホルムアルデヒド濃度は,水分補正を行わない実測値とする。また,試験用ガス流量fと
しては0 ℃,101.3 kPa換算の実測値を用いる。除去率RFが5.0 %未満又は95.0 %以上の場合はRFに5.0
又は95.0を代入し,得られた除去量QFに“未満”又は“以上”を付け,これを除去量とする。
なお,除去率RFが5.0 %未満の試験片については,箇条8によって試験条件を緩和した測定を行うこと
ができる。
[F≦
] [F]d [ ]0F .005 (1)
[F]0 [F]
RF 100 (2)
[F]0
[F]0 f 60
QF RF (3)
100 224.
ここに, [F] : 試験容器出口におけるホルムアルデヒド濃度(体積分率ppm)
[F]d : 暗条件のホルムアルデヒド濃度(体積分率ppm)
[F]0 : ホルムアルデヒドの供給濃度(体積分率ppm)
――――― [JIS R 1751-4 pdf 6] ―――――
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R 1751-4 : 2013
RF : 試験片によるホルムアルデヒドの除去率(%)
QF : 試験片による1時間当たりのホルムアルデヒドの除去量
(μmol/h)
f : 標準状態(0 ℃,101.3 kPa)に換算した試験用ガス流量(L/min)
8 除去量が小さい試験片の場合の試験方法
平板状の試験片の測定において,得られた除去率RFが5.0 %未満で除去量を正確に測定できないことが
予想される場合は,試験片の枚数及び試験用ガス流量の両方を同時に表1のとおり変更して測定すること
ができる。この場合,試験片の前にガス流路部分を100 mm以上確保する。
なお,試験条件を変更した場合,報告書に記載するホルムアルデヒド除去量は,式(3)から求められる値
の1/2とする。また,試験条件を変更した場合,変更した試験条件における暗条件の時間を確認する必要
がある。
表1−試験条件の変更
変更できる試験条件 変更後の値
試験用ガス流量 0.5±0.025 L/min
試験片の枚数 2枚
9 報告書
試験報告書には,通常,次の内容を記載する。
a) 一般事項
− この規格の番号
− 試験年月日
b) 試験機関
− 試験機関の名称及び所在地
− 試験責任者名
− 気温・湿度
c) 試験片に関する情報
− 試験片の種類,製造番号,バッチ番号など
− 材質,形状及び寸法
− 試験片の選択プロセス(抜取り方法など)
− 試験機関到着日,包装から取り出した日時及び試験片を準備した日時
d) 結果
− 試験片による1時間当たりのホルムアルデヒドの除去量
− 参考値として,ホルムアルデヒド除去率
e) 試験条件
− ホルムアルデヒドの供給方法
− ホルムアルデヒド供給濃度,試験ガス流量及び水蒸気濃度
− 箇条8適用の有無(試験用ガス流量及び試験片枚数の変更)
− 光照射条件(光源の種類,選択した屋内照明環境条件,紫外線カットフィルタの種類及び照度)
− 前処理条件(水洗及び乾燥の条件,紫外線照度・照射時間)
――――― [JIS R 1751-4 pdf 7] ―――――
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R 1751-4 : 2013
f) 試験装置
− 試験装置の形式及び仕様
− ホルムアルデヒド濃度分析装置,ガスサンプリング方法,照度計,紫外線放射照度計などの種類
g) その他
− 試験状況及び試験後の試験片に関しての特記事項
JIS R 1751-4:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.060 : セラミックス > 81.060.30 : ニューセラミックス
JIS R 1751-4:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1962:2015
- 室内及び試験チャンバー内空気中のホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の定量―ポンプサンプリング
- JISR1600:2011
- ファインセラミックス関連用語
- JISR1701-4:2016
- ファインセラミックス―光触媒材料の空気浄化性能試験方法―第4部:ホルムアルデヒドの除去性能
- JISR1751-1:2013
- ファインセラミックス―可視光応答形光触媒材料の空気浄化性能試験方法―第1部:窒素酸化物の除去性能
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8806:2001
- 湿度―測定方法