JIS R 3101:1995 ソーダ石灰ガラスの分析方法 | ページ 4

16
R 3101-1995
(1+5) 20mlを加え,二酸化炭素中で液状亜鉛アマルガム (3mass%) と振り混ぜて紫色とする],塩化
バリウム溶液 (50g/L),酢酸亜鉛溶液を入れたガス洗浄瓶及び空のガス洗浄瓶を順次通して精製する。
二酸化炭素の代わりに窒素を用いてもよい。
(2) すず (II) −強りん酸 りん酸500gを石英フラスコ(図1)に入れ,吸引しながら1時間以内に250℃
に達するように加熱脱水した後,冷却する。塩化第一すず(2水塩)80gを加え,二酸化炭素を通じな
がら300℃まで加熱した後,引き続き二酸化炭素を通じながら室温まで冷却する。デシケーター中に
保存する。
図1 強りん酸調整装置の一例
(3) 酢酸亜鉛溶液 酢酸亜鉛(2水塩)40gを水約300mlに溶かし,氷酢酸30mlを加え,水で1 000mlに
薄める。プラスチック瓶に保存する。
(4) 0.01mol/Lよう素標準溶液 よう素1.27gとよう化カリウム10gを水約50mlに溶かし,水で1 000ml
に薄める。褐色瓶に保存する。
(5) 0.0lmol/Lチオ硫酸ナトリウム標準溶液 チオ硫酸ナトリウム(5水塩)2.5gと炭酸ナトリウム(無水)
0.2gを水約100mlに溶かし,水で1 000mlに薄める。イソアミルアルコール1mlを加えて振り混ぜ,
褐色瓶に保存する。この溶液のファクターは2日間放置後,JIS K 8001の4.5(滴定用溶液)に準じて
標定する。
(6) でんぷん溶液 でんぷん(溶性)1gに水10mlを加えてかき混ぜ,熱水中にかき混ぜながら加え,約
1分間煮沸した後,冷却する。必要ならばろ過する。
14.3.3 装置 装置は,原則として図2に示すものを用いる。

――――― [JIS R 3101 pdf 16] ―――――

                                                                                             17
R 3101-1995
図2 分析装置の一例
14.3.4 試料はかり取り量 試料は,0.5gをはかり取る。
14.3.5 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 試料をはかり取って乾いた分解用試験管に入れ,すず (II) −強りん酸15mlを加え,振動させるなど
して分散させる。
(2) 吸収用試験管に酢酸亜鉛溶液50mlを入れ,装置を組み立てる。
(3) 二酸化炭素を通しながら分解用試験管を加熱し,280290℃に約45分間保つ。
(4) 加熱をやめ,引き続き二酸化炭素を約5分間通じた後,吸収用試験管を取り外し,導管を水で洗浄す
る。
(5) 溶液を三角フラスコ (200ml) に洗い移し,0.01mol/Lよう素標準溶液5.00mlを加え,直ちにチオ硫酸
ナトリウム標準溶液で滴定し,微黄色になったときでんぷん溶液4,5滴を加え,滴定を続けて青色が
消えたところを終点とする。
14.3.6 計算 試料中の三酸化硫黄の含有率を,次の式によって算出する。
v−
1 v2 F 0.000 400
SO 3= 100
W
ここに, SO3 : 三酸化硫黄含有率 (mass%)
v1 : 空試験での14.3.5(5)の0.01mol/Lチオ硫酸ナトリウム標準溶液
使用量 (ml)
v2 : 14.3.5(5)の0.01mol/Lチオ硫酸ナトリウム標準溶液使用量 (ml)
F : 0.01mol/Lチオ硫酸ナトリウム標準溶液のファクター

――――― [JIS R 3101 pdf 17] ―――――

18
R 3101-1995
W : 14.3.4の試料はかり取り量 (g)
15. 全ひ素分の定量方法
15.1 方法の区分 全ひ素分の定量方法は,モリブデン青吸光光度法による。
15.2 モリブデン青吸光光度法
15.2.1 要旨 試料を過マンガン酸カリウムの存在で,硝酸,硫酸とふっ化水素酸で分解し,定容とする。
試料溶液を分取し,モリブデン酸アンモニウム及び硫酸ヒドラジンを加えて加熱し,モリブデン青を生成
させる。同量の試料溶液を分取し,臭化水素酸を加えてひ素を揮散除去した後,同様に処理したものを対
照液として前者の吸光度を測定する。
15.2.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 塩酸 (1+1)
(2) 硝酸
(3) ふっ化水素酸 (46mass%)
(4) 臭化水素酸 (47mass%)
(5) 硫酸 (1+1)
(6) 水酸化ナトリウム (50g/L)
(7) 過マンガン酸カリウム溶液 (10g/L)
(8) モリブデン酸アンモニウム溶液 モリブデン酸アンモニウム(4水塩)5gを硫酸 (1+5) 500mlに溶か
す。
(9) 硫酸ヒドラジン溶液 (15g/L)
(10) 標準三酸化二ひ素溶液 (0.05mg/ml) 105110 ℃で約3時間乾燥し,デシケーター中で放冷した三
酸化二ひ素 (JIS K 8005) 0.500gを正しくはかり取り,水酸化ナトリウム溶液 (50g/L) 5mlに溶かし,
水約50mlを加える。硫酸 (1+5) 5mlを加えて酸性にした後,1 000mlの全量フラスコに移し入れ,水
で標線まで薄める。これを正しく10倍に薄める。
(11) フェノールフタレイン溶液(1g/L,エチルアルコール溶液)
15.2.3 試料はかり取り量 試料は0.5gをはかり取る。
15.2.4 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 試料を白金皿(例えば75番)にはかり取り,水約1mlで湿し,硝酸1ml,硫酸 (1+1) 2ml,過マンガ
ン酸カリウム溶液0.3ml及びふっ化水素酸5mlを加え,白金線などでよくかき混ぜ,砂浴上で加熱分
解し,硫酸の白煙が発生するまで蒸発する。
(2) 放冷後,ふっ化水素酸5mlを加え,かき混ぜた後,再び砂浴上で加熱蒸発し,硫酸の白煙が出始めて
から約5分間加熱を続ける。放冷後,少量の水で内壁を洗い,再び砂浴上でシロップ状になるまで蒸
発する。
(3) 放冷後,塩酸 (1+1) 5ml及び温水約50mlを加えてかき混ぜ,水浴上で加熱し,可溶性塩類を溶解し,
冷却後,100mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
(4) 試料溶液20mlを100mlの全量フラスコに正確に分取し(13),フェノールフタレイン溶液1滴を加え,
水酸化ナトリウム溶液を赤色になるまで加え,硫酸 (1+5) を滴加して赤色を消し,モリブデン酸ア
ンモニウム溶液5ml,硫酸ヒドラジン溶液3mlを加え,水で標線まで薄め,水浴中で約10分間加熱し
た後,流水中で冷却する。
注(13) 全ひ素分0.2mass%以上含む試料の場合には,10mlを分取する。

――――― [JIS R 3101 pdf 18] ―――――

                                                                                             19
R 3101-1995
(5) 別に試料溶液20mlをビーカー (100 m1) に正確に分取し,臭化水素酸1 ml及び硫酸 (1+1) 0.5mlを
加えて砂浴上で加熱蒸発させ,ほとんど乾固する。冷却後,塩酸 (1+1) 1ml及び温水20mlを加えて
かき混ぜ,水浴上で加熱して可溶性塩類を溶解する。冷却後,100mlの全量フラスコに移し入れ,以
下(4)と同様に操作する。
(6) (4)の溶液の一部を光度計の吸収セルに取り,(5)の溶液(14)を対照液として波長840nm付近における吸
光度を測定する。
注(14) この溶液の吸光度を測定すれば,試料中の五酸化りんを定量することができる。検量線は標準
りん酸溶液を用い,(4)と同様に操作して作成する。
15.2.5 検量線の作成 標準三酸化二ひ素溶液04ml(三酸化二ひ素として00.2mg)を100mlの全量フ
ラスコに段階的に分取し,水を加えて約50mlに薄め,微紅色を呈するまで過マンガン酸カリウム溶液を
滴加し,以下15.2.4(4)と同様に操作し,吸光度と三酸化二ひ素量の関係線を作成し,検量線とする。
15.2.6 計算 15.2.5で作成した検量線から三酸化二ひ素量を求め,試料中の全ひ素分含有率を,次の式に
よって算出する。
a 100
As 2 O 3= 100
W 20
ここに, As2O3 : 全ひ素分含有率 (mass%)
a : 15.2.4(6)の吸光度の三酸化二ひ素量 (g)
W : 15.2.3の試料はかり取り量 (g)

――――― [JIS R 3101 pdf 19] ―――――

20
R 3101-1995
窯業部会 ソーダ石灰ガラスの化学分析方法専門委員会 構成表(昭和52年3月1日改正のとき)
氏名 所属
(委員会長) 多 田 格 三 東芝セラミックス株式会社
布 施 美智雄 旭硝子株式会社研究所
馬屋原 暉 日本板硝子株式会社
白 石 直 典 財団法人九州環境管理協会
法 貴 修 東洋硝子株式会社技術部
田 端 精 一 佐々木硝子株式会社
松 本 雄次郎 日本硝子製品工業会
栗 原 甲子郎 東京芝浦電気株式会社
灰 田 豆太郎 富士通株式会社
松 本 勲 株式会社資生堂横浜研究所
石 丸 進 麦酒酒造組合
原 重 雄 大阪工業技術試験所
大 場 立 夫 社団法人窯業協会
中 村 清 通商産業省生活産業局
森 川 武 工業技術院標準部
(事務局) 竹 森 文 夫 工業技術院標準部繊維化学規格課
田 辺 修 一 工業技術院標準部繊維化学規格課
(事務局) 吉 村 大 輔 工業技術院標準部繊維化学規格課(平成3年10月1日改正のとき)
小志田 憲 一 工業技術院標準部繊維化学規格課(平成3年10月1日改正のとき)
(事務局) 武 田 尚 志 工業技術院標準部繊維化学規格課(平成7年5月1日改正のとき)
小 川 和 雄 工業技術院標準部繊維化学規格課(平成7年5月1日改正のとき)

JIS R 3101:1995の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 3101:1995の関連規格と引用規格一覧