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図4−透過光による欠点検出のための配置の例
c) 反射光による観察の場合は,投光器の照明の下で,供試ガラスからの反射光によって目視で観察する。
なお,透過光又は反射光に用いる観察環境は,観察目的に適した条件を選ぶことができる。
d) 点状欠点の大きさは,最大外径とし,最小目盛0.1 mmの目盛付拡大鏡又はJIS B 7516に規定する最
小目盛0.5 mmの金属製直尺を用いて測定する。
e) 網又は線からの点状欠点までの距離は,JIS B 7516に規定する最小目盛0.5 mmの金属製直尺又はJIS
B 7512に規定する最小目盛1.0 mmの鋼製巻尺を用いて測定する。
f) 切り口欠点の凹凸の大きさは,図2のa) c)においては,ガラス板の面に垂直に見るときの切りすじ
線からの偏差の寸法を測定する。また,図2のd)においては,切りすじ跡から下ろした垂線と反対面
の切り口との偏差の寸法を測定する。
9.2 網及び線の管理項目
網及び線の管理項目の試験は,次のとおり行う。
a) かく網目間隔は,長手方向に対し任意の網目数の間隔(Yn)を,JIS B 7512に規定する最小目盛1 mm
の鋼製巻尺を用いて測定し,また,幅方向に対して同数の網目数の間隔(Xn)を測定し,その平均値
(Xn/n,Yn/n)を算出する(nは10以上の任意の数とする。)。
b) かく網曲がりは,JIS B 7516に規定する最小目盛0.5 mmの金属製直尺を用いて,任意の網線に直尺を
当て,曲がり量(y)を別の金属製直尺で測定する。
なお,直尺は,製品の辺と平行に当て,(y)は,長さ1 mで測定する。
c) ひし網目間隔は,長手方向に対し任意の網目数の間隔(Yn)を,JIS B 7512に規定する最小目盛1 mm
の鋼製巻尺を用いて測定し,また,幅方向に対して同数の網目数の間隔(Xn)を測定し,その平均値
(Xn/n,Yn/n)を算出する(nは10以上の任意の数とする。)。
d) ひし網伸びは,長手方向に対し任意の網目数の間隔(Yn)を,JIS B 7512に規定する最小目盛1 mm
の鋼製巻尺を用いて測定し,また,幅方向に対して同数の網目数の間隔(Xn)を測定し,その比(Xn/Yn)
を算出する(nは,10以上の任意の数とする。)。
――――― [JIS R 3204 pdf 11] ―――――
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e) 線間隔は,任意の線間隔lを,JIS B 7516に規定する最小目盛0.5 mmの金属製直尺を用いて測定する。
f) 網(線)の露出は,供試ガラスの表面を目視によって観察する。
g) 網(線)の切れは,供試ガラスの正面から目視によって観察する。
9.3 厚さの測定
厚さの測定は,少なくとも1か所以上,辺のおおよそ中央で,かつ,辺縁からの距離が15 mm付近につ
いて行う。これに用いる測定器は,JIS B 7502に規定する一目の読みが0.01 mmのマイクロメータ又はこ
れと同等の精度をもつものとする。ただし,網入,線入型板ガラスで,型模様の大きなものについては,
厚さ約3 mm,直径約20 mmの円形より大きな鉄製平板を用いて測定する。
なお,厚さの測定値は,JIS Z 8401によって小数点以下1桁に丸めた数値とする。
9.4 辺の長さの測定
辺の長さの測定は,JIS B 7512に規定する最小目盛1 mmの鋼製巻尺を用いて,辺縁から15 mm離れた
位置において,隣り合う2辺の切りすじ線について行う。
なお,正方形及び長方形以外の形状の測定は,受渡当事者間の協定による。
9.5 防火性
9.5.1 供試体
供試体は,図5に示すように,網入板ガラス,周壁及び押縁から構成される。周壁及び押縁は鉄製とし,
周壁は表面材で覆うものとする。
網入板ガラスは,寸法1 820 mm×920 mmに切断し,エッジ加工は施さないものとする。ただし,網入
板ガラスの寸法は,2 420 mm×1 220 mmまで拡大してもよい。
網入板ガラスは,加熱炉に対し,長辺が縦になるように,かつ上下,左右それぞれの位置がほぼ均等に
なるように配置し,図6に示すように押縁に全周をかかり代10 mmではめ込む。
供試体数は,加熱を受ける面ごとに1体とし,計2体とする。
供試体各部の詳細は,次による。
a) ガラス面と押縁との間に挿入するはめ込み材は,温度が1 000 ℃以上において加熱減量ができるだけ
少なく,かつ,弾性率ができるだけ高いセラミック繊維の成形品などとし,使用材料は供試体仕様と
して記録するものとする。
b) ガラス下辺の位置を決めるために設置するセッティングブロックの材料は,けい酸カルシウム板など,
1 000 ℃以上で変形することなくガラスを支持できるものとする。
c) 押縁は,断面寸法を30 mm×30 mm,厚さを3 mmとする。
d) 周壁表面材の仕様は,セラミックファイバーブランケット,繊維混入けい酸カルシウム板などとし,
厚さは2枚重ねの場合,1枚の厚さを12 mm以上,単板貼りの場合25 mm以上とする。
――――― [JIS R 3204 pdf 12] ―――――
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単位 mm
図5−供試体
単位 mm
図6−網入板ガラスの取付方法
9.5.2 試験装置
9.5.2.1 加熱炉
加熱炉は,9.5.3 a)に規定される加熱温度の時間的変化を加熱面の全面にほぼ一様に与えられるようなも
のとする。また,加熱炉は,9.5.3 b)に規定される炉内圧力を測定する装置を備えているものとする。
――――― [JIS R 3204 pdf 13] ―――――
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9.5.2.2 加熱温度測定用熱電対
加熱温度測定用熱電対は,シース熱電対とし,その測温接点を供試体から100 mm離れた位置に設置す
る。シース熱電対の面内配置は,供試体の加熱面全面1)にわたり均等に9個以上配置する。
シース熱電対は,先端を開放した鉄,磁性管又は,セラミックの保護管に挿入し,熱電対の測温接点か
ら25 mmを保護管から突出させたものを用いる。
シース熱電対は,JIS C 1605に規定する,ニッケル及びクロムを主とした合金の熱電対素線で,公称直
径1 mm以上の耐食耐熱超合金に粉末状の無機絶縁物を充封入し,一体となった構造に加工されたもの
とする。
注1) 加熱面全面とは,網入板ガラスの面だけでなく,供試体を構成する周壁など,加熱炎に接する
面の全てを含むことをいう。
9.5.3 加熱試験
防火性を確認する加熱試験の条件は次による。加熱終了時点は,経過時間が60分間に達した時点とし,
加熱開始から終了までの間において供試体に現れる現象を,約1 mの距離から目視によって観察する。
a) 加熱温度 加熱温度は,ISO 834-1に規定する標準時間温度曲線に従うようにする。
加熱温度の測定は,9.5.2.2による熱電対の各々について1分以内ごとに行うものとする。
加熱は常温から始め,炉内熱電対によって測定した温度の時間経過が,許容差内で次の式で表され
る数値となるように加熱する。
T )1
345 log10 8(t 20
ここに, T : 平均炉内温度(℃)
t : 試験の経過時間(分)
加熱温度の許容差は,次の値とする。
1) 52) 10 3) 30 ここに,de=100(A−As)/As
de : 加熱温度の許容差(%)
A : 実際の平均炉内時間温度曲線下の面積
As : 標準時間温度曲線下の面積
1)に対しては,1分間を超えない間隔,2)及び3)に対しては,5分間を超えない間隔で合計し,面積
を算定する。
b) 炉内圧力 炉内圧力は,次による。
1) 加熱炉内の高さ方向の圧力勾配は,1 000 mmの高さ当たり平均8 Paとする。
2) 加熱面の圧力誤差は,試験開始から5分間までに±5 Paとなり,試験開始から10分間までに±3 Pa
となるように調整する。
3) 加熱面の圧力は,供試体下端から500 mmの高さで0 Paとなるような勾配をもつものとする。ただ
し,ガラスの上端で20 Paを超えないように中立軸高さを調整する。
10 検査
網入,線入板ガラスの検査は,合理的な抜取検査方式によって,供試ガラスを採取し,9.19.4によっ
て試験を行い,箇条5箇条7の規定に適合しなければならない。
――――― [JIS R 3204 pdf 14] ―――――
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さらに,網入板ガラスについては,9.5によって試験を行い,箇条8の規定に適合しなければならない。
ただし,この検査は,新しい製品を設計するとき,又は製品仕様,製造条件などを変更するとき以外は,
省略することができる。
11 包装
網入,線入板ガラスには,適切な緩衝材を用いて包装する。
12 表示
網入,線入板ガラスには,1包装ごと又は送り状ごとに見えやすい箇所に容易に消えない方法で次の事
項を記載する。
a) 製品名及び種類
例1 P○○
Pは,磨き板ガラスを表わす表示,○は,網又は線の種類を表わすアルファベットなど
例2 ひし網入り磨き板ガラス6.8ミリ
例3 W○○
Wは,型板網入りガラスを表わす表示,○は,網又は線の種類及び型模様の種類を表わすア
ルファベットなど
例4 かく網入型板ガラス6.8ミリ
b) 長さの呼び寸法。呼び寸法は,受渡当事者間の協定による。
c) 製造業者名又はその略号
JIS R 3204:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.040 : ガラス > 81.040.20 : 建築物に使用するガラス
JIS R 3204:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISC1605:1955
- 放射線サーベイ・メータ
- JISC1605:1995
- シース熱電対
- JISG0203:2009
- 鉄鋼用語(製品及び品質)
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方