この規格ページの目次
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R 3220 : 2011
3.25
きず(scratch)
鏡面上の線状のきず。
3.26
はま欠け(shell chip)
鏡のエッジが破損することによって生じる円状の凹み。
3.27
銀膜(silver coating)
鏡の銀の層。
3.28
面しけ(stain)
銀膜が鏡面全体又は一部の領域にわたり,腐食によって変色・変質まで進んだ状態。
注記 面しけは,ときには銀膜面全体にわたる場合がある。また,点しけが密集して面しけとなるこ
ともある。
3.29
砂利(stone)
鏡に含まれる結晶質の物質。
3.30
異物(inclusion)
異物及び異物に基づく銀膜の変色。
3.31
ピンホール(pinhole)
銀膜又は防護膜の孔。
3.32
ドリップ(drip)
ガラス上にすず(錫)が落下し付着することが原因で発生する点状の欠点。
3.33
そげ(slicing on/off)
鏡のエッジが深さ方向の一部が切りすじ線から飛び出したり,凹んだりしていること。
3.34
逃げ(corners on/off)
鏡のエッジの長さ,幅方向のコーナーが切りすじ線から飛び出したり,凹んだりしていること。
3.35
はがれ(paint peel off)
銀膜又は防護膜の欠落。
3.36
ふくれ うき(brister)
銀膜又は防護膜の遊離。
3.37
やけ(weathering)
――――― [JIS R 3220 pdf 6] ―――――
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R 3220 : 2011
材料板ガラス面の状態に基づく銀膜の変色。
3.38
ガラス鏡
板ガラスの平滑面を利用して反射映像を見るためのもの。
3.39
鏡材
板ガラスの裏面に銀を化学めっきし,その上に防護膜を施したもの。通常の室内で使用されるガラス鏡
の製作に用いられる。
4 種類
鏡材の種類は,材料板ガラスの厚さによって区分し,次の5種類とする。
a) 2ミリ
b) 3ミリ
c) 4ミリ
d) 5ミリ
e) 6ミリ
5 品質
5.1 反射率
鏡材の反射率は,8.1によって試験を行ったとき,可視光反射率が83 %以上でなければならない。ただ
し,熱線吸収板ガラスを用いた鏡材の反射率は,83 %未満でもよい。
5.2 外観
鏡材の外観は,8.2によって試験を行ったとき,次の規定に適合しなければならない。
5.2.1 板ガラスの欠点
板ガラスの欠点の限度は,表1による。
5.2.2 銀膜の点状欠点及び線状欠点
銀膜の点状欠点及び線状欠点の限度は,表1による。
5.2.3 面しけ,銀むら及びやけ
鏡面に面しけ,銀むら及びやけがあってはならない。
5.2.4 防護膜の欠点
防護膜の欠点とは,銀膜に到達し,銀膜が露出したレベルとする。
防護膜の欠点の限度は,表1による。
――――― [JIS R 3220 pdf 7] ―――――
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R 3220 : 2011
表1−板ガラスの欠点,銀膜及び防護膜の欠点に対する限度
欠陥 1 m2当たりの欠点数a)
定寸鏡 原寸鏡
中央部 周囲部
点状欠点b) 0.3 mm未満 あってもよい。 あってもよい。 あってもよい。
0.3 mm以上 0.5 mm未満 あってもよい。 9.0 9.0
ただし,密集はあっ
てはならない。
0.5 mm以上 0.8 mm未満 2.6 あってはならない。 9.0
0.8 mm以上 1.2 mm未満 0.6 あってはならない。 1.0
1.2 mm以上 1.5 mm未満 0.3 あってはならない。 あってはならない。
1.5 mm以上 0.3 あってはならない。 あってはならない。
線状欠点 75 mm以下 0.6 あってはならない。
75 mmを超え あってはならない。 あってはならない。
注a) 欠点数はJIS Z 8401によって小数点以下第2位を四捨五入する。
b) 点状欠点の寸法は,その最大外径とする。
5.2.5 エッジの欠点
エッジの欠点の限度は,表2のとおりとする。
表2−エッジの欠点の限度
単位 mm
エッジの欠点の限度 定寸鏡 原寸鏡
1 欠け,2 はま欠け 長さ 10以下 3.2以下
幅 10以下 1.6以下
深さ 6以下 1.5以下
角(つの) 長さ 10以下 3.2以下
幅 10以下 1.6以下
深さ 6以下 1.5以下
そげ 長さ 10以下 3.2以下
幅 10以下 1.6以下
深さ 6以下 1.5以下
コーナーの逃げ − あってもよい。 ガラスの厚みの
25 %未満であれば
あってもよい。
5.3 反射像のゆがみ
鏡材の反射像のゆがみは,8.3によって試験を行ったとき,実用上支障のあるゆがみがあってはならない。
――――― [JIS R 3220 pdf 8] ―――――
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R 3220 : 2011
5.4 耐久性
鏡材の耐久性は,8.4によって試験を行ったとき,表3を満足しなければならない。
表3−耐久性
単位 mm
項目 要求事項 許容基準a) 試験項目
中性塩水噴霧試験 銀膜の面しけ又は銀むら あってはならない。 8.4.2 a)
(NSS) 防護膜のふくれ あってはならない。 又は
又は エッジしけ 1.5 mm以下 8.4.2 b)
中性塩水浸せき 点しけの最大数 3 mmを超えるもの : あってはならない。
(漬)試験 0.5 mmを超え3 mm以下のもの : 二つ
0.2 mmを超え0.5 mm以下のもの : 五つ
0.2 mm以下はあってもよい。ただし,密集によっ
て面しけ又は銀むらが形成されない場合。
キャス試験(CASS) 銀膜の面しけ又は曇り あってはならない。 8.4.3
防護膜のふくれ あってはならない。
エッジしけ 2.5 mm以下
点しけの最大数 3 mmを超えるもの : あってはならない。
0.5 mmを超え3 mm以下のもの : 二つ
0.2 mmを超え0.5 mm以下のもの : 五つ
0.2 mm以下はあってもよい。ただし,密集によっ
て面しけ又は銀むらが形成されない場合。
耐湿性試験 銀膜の面しけ又は銀むら あってはならない。 8.4.4
防護膜のふくれ あってはならない。
エッジしけ 0.2 mm以下
点しけの最大数 0.5 mmを超えるもの : あってはならない。
0.2 mmを超え0.5 mm以下のもの : 一つ
0.2 mm以下はあってもよい。ただし,密集によっ
て面しけ又は銀むらが形成されない場合。
注a) 欠点数は10 000 mm2当たりの個数とする。
5.5 防護膜の密着性
防護膜の密着性は,8.5によって試験を行ったとき,防護膜の離面積が15 %以下でなければならない。
6 形状及び寸法
6.1 形状
鏡材の形状は,正方形又は長方形の平面板とする。それ以外の形状の場合は,受渡当事者間の協定によ
る。
6.2 寸法
鏡材の長さ及び幅は,ミリメートル(mm)単位で表す。
6.3 長さ及び幅の許容差
鏡材の長さ及び幅に対する寸法上の許容差は,板ガラスに適用される許容差とする。
7 材料
7.1 板ガラス
鏡材に使用する板ガラスは,JIS R 3202又はJIS R 3208に適合するものとする。
――――― [JIS R 3220 pdf 9] ―――――
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R 3220 : 2011
7.2 銀膜
銀膜は,銀を主材料とする(図1参照)。
7.3 防護膜
防護膜は,7.2の銀膜を防護するための材料(例えば,塗料など)を用いる(図1参照)。
図1−鏡材の断面
8 試験方法
8.1 反射率
反射率の測定は,直角から8°以内の光の入射角でJIS R 3106に従って測定する。
なお,反射率の計算には,D65の光源及び2°の視野を使用する。
8.2 板ガラス,銀膜,防護膜及びエッジ
鏡材は,鉛直に設置され,標準的な拡散照明条件下(鏡上で1001 000 lx)で1 mの距離で目視によっ
て全面を観察する。観察方向は,鏡面及び裏面に対して直角とする。欠点の寸法を測定する場合は,最小
目盛0.1 mmの目盛付拡大鏡又はJIS B 7516に規定する最小目盛0.5 mmの金属製直尺を用いて測定する。
8.2.1 板ガラスの欠点
板ガラスの欠点は,8.2の方法で試験し,点状欠点,線状欠点の寸法及び数を記録する。
8.2.2 銀膜の点状欠点及び線状欠点
銀膜の欠点は,8.2の方法で試験し,点状欠点,線状欠点の寸法及び数を記録する。
8.2.3 面しけ,銀むら及びやけ
鏡面の面しけ,銀むら及びやけは,8.2の方法で試験する。
8.2.4 防護膜の欠点
防護膜の欠点は,8.2の方法で試験し,点状欠点,線状欠点の寸法及び数を記録する。
8.2.5 エッジの欠点
エッジの欠点は,8.2の方法で試験し,欠け,はま欠け,角(つの),そげ,コーナーの逃げの測定をす
る。欠点の長さは,欠点の一方の端からもう一方の端までの鏡のエッジ方向に平行な距離とする。幅は,
鏡のエッジから欠点の内端までの垂直距離とする。深さは,鏡表面から欠点の厚み方向への距離とする。
8.3 反射像のゆがみ
鏡材は,一度に500 mm×500 mmの領域で試験する。観察者は検査対象領域の前方2 mの距離で,かつ,
この領域に対して直角な位置に立つものとする。観察者の背後は格子,ゼブラなどの規則正しい背景とす
る。反射像は,窓など別の反射面によって乱されてはならない。
8.4 耐久性
鏡材の耐久性は,次の手順に従い,見極めるものとする。
――――― [JIS R 3220 pdf 10] ―――――
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JIS R 3220:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 25537:2008(MOD)
JIS R 3220:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.040 : ガラス > 81.040.20 : 建築物に使用するガラス
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.040 : ガラス > 81.040.10 : ガラス原材料及びガラス素材
JIS R 3220:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISH8502:1999
- めっきの耐食性試験方法
- JISR3106:2019
- 板ガラスの透過率・反射率・放射率の試験方法及び建築用板ガラスの日射熱取得率の算定方法
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス
- JISR3208:1998
- 熱線吸収板ガラス
- JISZ1522:2009
- セロハン粘着テープ
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方