JIS R 3220:2011 鏡材 | ページ 3

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R 3220 : 2011
8.4.1 一般事項
8.4.1.1 耐久性試験の試験片
試験の直前に,鏡材は試験片の寸法に切断する。その寸法は受渡当事者間の協定によるものとするが,
その面積は,例えば,100 mm×100 mm,70 mm×150 mm,150 mm×150 mmなど,10 000 mm2以上でな
ければならない。
8.4.1.2 試験片の位置
試験片は,防護膜側を上にし,それぞれの試験方法で定義された角度に調節する。また,垂直方向の一
辺の長さは最低100 mm以上とする。
8.4.1.3 耐久性試験の評価
試験片は,黒色の背景で拡散照明条件下(鏡材上で最低300 lx,最大1 000 lx)で試験するものとする。
エッジしけの評価は全ての試験で,垂直方向の二辺で実施するものとする。最小目盛0.1 mmの目盛付拡
大鏡を用いてエッジしけの最大幅及び点しけの最大外径を測定する。
8.4.2 中性塩水に対する耐食性試験
鏡材の中性塩水に対する耐食性は,次のいずれかの試験方法による。
a) 中性塩水噴霧試験(NSS) 中性塩水噴霧試験(NSS)はJIS H 8502に従って試験を実施する。120時
間の試験を実施した後,8.4.1.3に従って評価する。
b) 中性塩水浸せき(漬)試験 試験片の面積の半分を3 %の塩化ナトリウム(NaCl)溶液に,室温(23
±5 ℃)で24時間浸せき(漬)した後,8.4.1.3の評価方法に従って評価する。
8.4.3 キャス試験(CASS)
キャス試験(CASS)は,JIS H 8502に従って試験を実施する。120時間の試験を実施した後,8.4.1.3に
従って評価する。
8.4.4 耐湿性試験
試験片を鉛直に近い状態か又は水平に,かつ,試験片の裏面側に適切な間隙を設けて試験室に置く。試
験室の温度を60±3 ℃に加熱し,湿度を飽和状態にして8時間保持した後,常温で16時間放置する。こ
れを5サイクル繰り返した後,8.4.1.3の評価方法に従って評価する。

8.5 防護膜の密着性

  防護膜の密着性試験は,試験片の塗膜又は表面層に,鋭利な刃物で素地に達するように,1 mm間隔で
相互に直交するけがき線を11本ずつけがき,1 mm×1 mmのます目を100個作る。この碁盤目の上に,JIS
Z 1522に規定する幅12 mmのテープ又はそれに相当するテープを完全に粘着させ,直ちにテープを表面に
直角に保ちつつ瞬間的に引きがし,塗膜又は表面層のがれの個数を数える。

9 検査

  鏡材の検査は,合理的な抜取検査方法によって試験片を採取し,箇条8によって試験を行い,箇条5
箇条7の規定に適合したものを合格とする。
なお,原寸鏡については,定寸鏡から切り出されるものであることから,5.35.5については,鏡材製
造業者からの試験結果によって,これに代えることができるものとする。

10 包装

  鏡材には,損傷のおそれのないよう適切な緩衝材を用いて包装する。

――――― [JIS R 3220 pdf 11] ―――――

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11 表示

  鏡材には,一包装ごと又は送り状ごとに次の事項を明記する。
a) 種類
b) 寸法
c) 製造業者名又はその略号
d) 製造年月日又はその略号

――――― [JIS R 3220 pdf 12] ―――――

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS R 3220:2011 鏡材 ISO 25537:2008 Glass in building−Silvered, flat-glass mirror
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
国際 評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 1 JISとほぼ同じ 削除 ISO規格から次の文言を削除した。 具体的な例示は不要と判断した。
“例えば,馬場,プール,医療用浴場,
サウナ,プールの各部,化学研究室,
その他”
2 引用規格 2
3 用語及び 3 JISとほぼ同じ 変更 3.16,3.19及び3.28について分かりや −
定義 すくするため変更した。
追加 3.303.39を追加したが実質な技術的
差異はない。
4 種類 − − 追加 項目を追加したが実質な技術的差異 −
はない。
5 品質 7 JISとほぼ同じ 変更 JIS Z 8301に従い品質と試験方法とに
分割し構成を変更した。
5.2.4 防護膜の欠点 7.2.3 JISとほぼ同じ 追加 ISO規格の表現では,欠点の程度
“防護膜の欠点とは,銀膜に到達し,
が理解しにくかったため。ISO規
銀膜が露出したレベルとする。”を追
加した。 格の見直しの際に提案を行う。
5.2.5 表2エッジ欠点の限 7.2.4 JISとほぼ同じ 変更 はま欠けの図を修正した。 図として修正したほうが理解しや
度 すいため。
追加 ISO規格に存在しなかったが,鏡
エッジ欠点の種類として“そげ”を追
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加した。 材の欠点としては一般的な欠点で
2
あるため。ISO規格の見直しの際
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に提案を行う。
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
国際 評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
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規格
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
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5.3 反射像のゆがみ 7.2.6 JISとほぼ同じ 変更 “実用上支障のあるゆがみがあって ISO規格では全くないこととされ
はならない”とした。 ていたが,全くないことはあり得
ない。
5.4 表3耐久性許容基準 8.1.5 JISとほぼ同じ 追加 注として“欠点数は10 000 mm2当た ISO規格では試験片のサイズが,
りの個数とする。”を追記した。 最小で10 000 mm2となっており,
サイズがこれより大きかった場
合,欠点個数が規格を超えること
があり得るため,単位面積を明確
化した。ISO規格の見直しの際に
提案を行う。
変更 理解しやすいようにした。
項目,要求事項を,項目,要求事項,
許容基準に分割した。
変更 ISO規格の中性塩水浸せき(漬)試験 −
(附属書B)を本体に移した。実質的
な差異はない。
追加 許容基準の点しけの最大数に不可条 許容数量が理解しやすいようにす
件を追加した。 るため。
変更 結露試験を耐湿性試験に変更した。 汎用試験装置が入手困難なため,
採用を諦め,旧JIS試験方法をそ
のまま継承した。
5.5 防護膜の密着性 変更 防護膜の離面積は15 %以下とする。 試験方法が旧JISに比較して大幅
に緩和されるため,エンドユーザ
が品質について不安を感じてお
り,ISO規格は不採用とし,旧JIS
と同等の許容基準とした。

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R 3220 : 2011
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
国際 評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
6 形状及び 5 JISとほぼ同じ
寸法
6.1・6.2 形状及び寸法 追加 形状及び寸法の項目を追加した。 JIS Z 8301の指針に従った。
6.3 長さ及び幅の許容差 変更 ISO規格では,厚み,長さ,幅及び直厚みについては,材料ガラスの厚
角度に対して規定されていたが,JISみ許容差に銀めっき及び防護膜の
厚みが加算されるが,この厚みは,
では,長さ及び幅だけ規定することと
した。 銀めっきメーカによって異なる。
直角度については,材料ガラスの
規定項目に規定がない。
7 材料 4.1 JISとほぼ同じ 変更 “鏡材に使用する板ガラスは,JIS R −
3202及びJIS R 3208に適合するもの
とする。”とした。ISO規格では“国
際規格が公開されるまで使用する板
ガラスは適切な国内規格に準拠する
ものとする。”とされている。
追加 視覚的に構造が分かりやすいよう,図
1を追加。実質な技術的差異はない。
8 試験方法
8.2 板ガラス,銀膜,防護 7.1.1.1 JISとほぼ同じ 追加 具体的な測定方法を明確化した。
“欠点の寸法を測定する場合は,最小
膜及びエッジ 目盛0.1 mmの目盛付拡大鏡又はJIS ISO規格の見直しの際に提案を行
B 7516に規定する最小目盛0.5 mmの う。
金属製直尺を用いて測定する。”を追
加した。
8.3 反射像のゆがみ試験 7.1.2 JISとほぼ同じ 変更 より具体的な表現とし,理解しや
“観察者の背後は格子,ゼブラなどの
規則正しい背景とする。”とした。 すくした。
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――――― [JIS R 3220 pdf 15] ―――――

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JIS R 3220:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 25537:2008(MOD)

JIS R 3220:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 3220:2011の関連規格と引用規格一覧