JIS S 2048:2006 携帯用クーラーボックス | ページ 2

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の高さから1 回落下させ,割れ及びひびの有無を目視によって調べる。
6.6 耐荷重性試験 耐荷重性試験は,次による。
a) 測定装置 測定装置は,次に適合するものを用いる。
1) 荷重試験装置 規定の荷重を垂直に加えられる試験装置。
2) 荷重用当て板 表面が硬く,滑らかで,かつ,堅ろうな木製などの直径200mm,高さ50mmの円板
状のもの。
b) 操作 クーラーボックスに附属品を取り付け,ふたを固定具で締めて,ほぼ水平な台上に置く。次い
で,ふたの中心部に荷重用当て板を当て,1 300 Nの垂直荷重を10秒間加える。この操作を10回繰り
返した後,荷重を取り除き,割れ及び著しい変形,並びにふた,固定具,水抜き栓などの機能の異常
の有無を目視によって調べる。
備考 荷重を加えるとき,厚さ25 mmのウレタンフォームを荷重用当て板のクーラーボックス側に取
り付けるか,又はクーラーボックスのふたの上に置く。
6.7 耐熱性試験 耐熱性試験は,次による。
a) 測定装置 測定装置は,次に適合するものを用いる。
1) 恒温槽 空気かくはん装置付きで,温度を60±2 ℃に調節できるもの。
2) 試料保持板 材質は,木製合板,スレート板などで,表面が平滑なもの。
b) 操作 クーラーボックスに附属品を取り付け,ふたを固定具で締めて,あらかじめ60±2 ℃に調製さ
れた恒温槽の中に,試料保持板の上に載せたクーラーボックスを入れ,1 時間加熱した後に取り出し,
室温になるまで放冷後,著しい変形及び固定具,水抜き栓などの機能の異常の有無を目視によって調
べる。
6.8 ベルト及びハンドルの強度試験 ベルト及びハンドルの強度試験は,次による。
a) 測定器具 測定器具は,次に適合するものを用いる。
1) はかり はかりは,最小単位50 gまで測定できるもの。
2) おもり 質量が調節可能なもの。例えば,金属球,ガラス球,砂などを用いるとよい。
3) つり下げ具 水を満水(4) にしたクーラーボックス及びそれと同じ質量のおもりをつり下げること
ができる構造のもの。
b) 操作 クーラーボックスの中の附属品を取り除いた後,その中に水を満水(4) にし,その質量 (m1) を
測定する。次いで,クーラーボックスの中の水を除去し,クーラーボックスの中に質量 (m1) の2倍
のおもりを入れた後,つり下げ具を用いて垂直につるして5分後,ベルト及びハンドルの異常,並び
にベルト及びハンドルの取付け部の異常の有無を目視によって調べる。この場合,ベルトの長さが調
節できるものでは,最長で試験を行う。
6.9 耐候性試験 耐候性試験は,JIS K 7350-4に規定する方法によって,次の条件で行う。
a) 促進暴露試験装置 促進暴露試験装置は,JIS K 7350-4に規定するもので,フィルタはIII形を用いる。
b) 試験槽内温度 試験槽内温度は63±3℃とし,ブラックパネル温度計によって確認する。
c) スプレーサイクル スプレーサイクルは,120分中18分とする。
d) 試験片 試験片は,JIS K 7350-1に規定する方法によって,クーラーボックスの本体及びふたの外側
に面するプラスチックの平たん(坦)な部分から切り取る。ただし,本体及びふたが,同一材料で同
一色の場合は,本体だけについて試験する。
e) 試験時間 試験時間は,8時間とする。
f) 色差 色差は,JIS K 7105の5.4(色差)に規定するL*a*b* の式によって求める。

――――― [JIS S 2048 pdf 6] ―――――

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6.10 ベルトの色落ち試験 ベルトの色落ち試験は,次による。
a) 測定器具 測定器具は,次に適合するものを用いる。
1) 添付白布 JIS L 0803 に規定するもので,通常,繊維の種類は綿とする。
2) 汚染用グレースケール JIS L 0805 に規定するもの。
b) 操作 ベルトの色落ち試験は,JIS L 0848による。ただし,添付白布の汚染の判定は,汚染用グレー
スケールを用いて,視感法による。
7. 検査 クーラーボックスの検査は,衛生性,外観,構造,性能及び材料について行い,4.,5.及び8.
の規定に適合しなければならない。
なお,検査は合理的な抜取検査方式を用いてもよい。
8. 表示 クーラーボックスには,本体の見やすい箇所に,容易に消えない方法で,次の事項を表示しな
ければならない。ただし,a) ,b) 及び c) の表示は,下げ札の添付又はシールをはり付けてもよい。
a) 規格番号
b) 容量及び内寸法(縦・横・高さ)
c) 本体,ふた及びベルトの原材料名
例 本体 : ABS樹脂,ふた : ポリプロピレン,ベルト : ポリエステル
d) 製造業者名若しくは販売業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号
9. 取扱い注意事項 クーラーボックスには,本体の見やすい箇所に,次の注意事項を表示しなければな
らない。
a) 温度の高いところに放置したり,火に近づけると変形するおそれがある。
b) 直射日光下,自動車内などの高温になりやすいところでは,保冷効果が下がることがある。
c) ドライアイスを使用すると過冷却又は圧力の上昇によって破損することがある。
d) 激しく揺らしたり,倒したりすると水が漏れることがある。
e) 強い衝撃を与えると破損することがある。
f) 保冷専用であり,熱いものを入れると保冷効果が下がるおそれがある。
g) その他必要な事項。

――――― [JIS S 2048 pdf 7] ―――――

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附属書(参考) 簡便法による保冷試験方法
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
1. 適用範囲 この附属書は,保冷を目的として断熱機能をもつ,魚釣りなどのレジャー用及び冷蔵品な
どの運搬用として使用する容量35 L 以下のプラスチック製携帯用クーラーボックスの保冷試験の簡便法
について記載する。
2. 保冷試験 保冷試験は,次による。
a) 測定器具 測定器具は,次に適合するものを用いる。
1) 恒温槽 空気かくはん装置付きで,温度を40±2 ℃に調節できるもの。
2) はかり はかりは,最小単位10 g まで測定できるもの。
b) 氷 試験に用いる氷は,クーラーボックスに投入するのに適切な大きさの角氷とする。
c) 操作 操作は,次による。
1) クーラーボックスの本体容量を,本体の6.2 によって測定する。
2) 本体容量の約25 %に相当する氷の質量(M1)を測定し,クーラーボックスに入れてふたをする。
なお,氷の質量測定は,温度23±5 ℃の室内で行う。
3) あらかじめ40±2 ℃に調節された恒温槽の中にクーラーボックスを入れる。
4) 8 時間後にクーラーボックスを取り出して,氷の質量(M2)を測定し,氷の残存率を求める。氷の残
存率(R)は,次の式を用いて算出する。
R = M2 / M1 × 100 (%)
5) 操作は,2 回繰り返して,その平均値を求める。

――――― [JIS S 2048 pdf 8] ―――――

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