JIS T 0902:2014 高齢者・障害者配慮設計指針―公共空間に設置する移動支援用音案内

JIS T 0902:2014 規格概要

この規格 T0902は、音声及び非音声音の両方又は一方だけを含む音によって,高齢者・障害者(特に視覚に障害のある人)を含む音の案内の利用者の円滑かつ安全な歩行・移動を促進するため,誘導,注意喚起,位置及び状態に関する情報提供を行う移動支援用音案内の音の特性,機器の設計及び使用方法について規定。

JIST0902 規格全文情報

規格番号
JIS T0902 
規格名称
高齢者・障害者配慮設計指針―公共空間に設置する移動支援用音案内
規格名称英語訳
Guidelines for older persons and persons with disabilities -- Auditory guides in public space for mobility assist
制定年月日
2014年5月20日
最新改正日
2019年10月21日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

11.180.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
高齢者・障害者等 2018
改訂:履歴
2014-05-20 制定日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS T 0902:2014 PDF [12]
                                                                                   T 0902 : 2014

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 要求事項及び推奨事項・・・・[3]
  •  4.1 音の種類・・・・[3]
  •  4.2 フレーズの時間長さ・・・・[6]
  •  4.3 繰返し頻度・・・・[6]
  •  4.4 信号発生装置・・・・[6]
  •  4.5 スピーカ・・・・[7]
  •  4.6 周辺環境・・・・[9]
  •  附属書A(参考)参考文献・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 0902 pdf 1] ―――――

T 0902 : 2014

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)
及び独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 0902 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
T 0902 : 2014

高齢者・障害者配慮設計指針−公共空間に設置する移動支援用音案内

Guidelines for older persons and persons with disabilities- Auditory guides in public space for mobility assist

序文

  視覚に障害のある人が単独で歩行・移動する場合,移動支援用音案内は,移動目標の位置(方向及び距
離)及び概要(経路,状態など)を把握するために有効な支援方法である。その目的のために,移動支援
用音案内は,移動及び施設利用に関わる誘導(特定の目標地点に利用者を導く。),注意喚起(利用者の注
意を引く。),位置(誘導はせず利用者に対象の位置だけを知らせる。),及び状態(周辺環境の状態を利用
者に知らせる。)に関する情報のいずれか又は複数の組合せで構成される。
この規格は,主に視覚に障害のある人のための支援技術として使用される公共空間における移動支援用
音案内について,使用される音の特性,音発生装置の性能,スピーカの使用方法などについて規定し,移
動支援用音案内の機器の性能確保に関する指針として作成したものである。

1 適用範囲

  この規格は,音声及び非音声音の両方又は一方だけを含む音によって,高齢者・障害者(特に視覚に障
害のある人)を含む音の案内の利用者(以下,利用者という。)の円滑かつ安全な歩行・移動を促進するた
め,誘導,注意喚起,位置及び状態に関する情報提供を行う移動支援用音案内の音の特性,機器の設計及
び使用方法について規定する。
この規格が規定する移動支援用音案内の機器は,公共空間に設置し,単独又は複数の装置が連携して動
作する。
この規格が規定する移動支援用音案内は,利用者の歩行・移動の円滑及び安全性を高めることを目的と
するが,過度な音案内を行うことによって発生する可能性がある周囲の音環境への影響についても配慮し
ている。
なお,この規格が規定する移動支援用音案内用の機器は,公共空間に設置するものを対象とする。ここ
で公共空間とは,旅客鉄道駅,空港,港,バスターミナルなどの公共交通施設,公官庁,図書館,公民館,
公園などの公共施設,及び公共(交通)施設と公共(交通)施設とをつなぐ公共の経路である。公共交通
施設及び公共施設については,それらの敷地と建物内との双方を含む。
この規格では,非常ベルの音など生命の安全を確保するための警報を目的とする音は含まない。また,
JIS T 0901に規定する,利用者が携帯する情報端末などと通信することによって動作する移動支援用音案
内機器は含まない。

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T 0902 : 2014

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5532 音響システム用スピーカ
JIS T 0102 福祉関連機器用語[支援機器部門]
JIS T 0901 高齢者・障害者配慮設計指針−移動支援のための電子的情報提供機器の情報提供方法
JIS Z 8106 音響用語
JIS Z 8731 環境騒音の表示・測定方法

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 5532,JIS T 0102,JIS T 0901,JIS Z 8106及びJIS Z 8731
によるほか,次による。
3.1
音声
言語的情報を伝える可聴音。
3.2
非音声音
音声以外の可聴音。
3.3
移動支援用音案内
音声及び/又は非音声音によって,利用者が歩行・移動するときの有益な情報を提供する案内。
3.4
音声案内
移動支援用音案内のうち,音声だけで構成される案内。
3.5
非音声音案内(ひおんせいおん あんない)
移動支援用音案内のうち,非音声音だけで構成される案内。
注記1 読み方は“ひおんせいおん あんない”であり,“ひおんせい おとあんない”ではない。
注記2 国土交通省ガイドライン(附属書A [1]参照)では,“音響案内”という。
3.6
フレーズ
移動支援用音案内を構成する音の組合せの最小単位。音声案内の場合,1単文(一組の主語述語によっ
て構成される文)を示す。非音声音案内の場合,連続した音の一塊を示す。
注記 移動支援用音案内は,通常,単一フレーズ又は異なる複数のフレーズの組合せを一定の時間間
隔で繰り返すことによって行われる。
3.7
信号波
移動支援用音案内を構成する音の波形。
3.8
調波音

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T 0902 : 2014
調波によってだけ構成される音であり,基本周波数成分及びその自然数倍の周波数をもつ倍音成分によ
って構成される音。
例 音声のうちの母音,音名をもつ楽音,三角波,く(矩)形波,のこぎり波などのように周期的波
形をもつ音。
注記 “調波”の定義はJIS Z 8106を参照。
3.9
チャイム音
一つ以上の減衰振動する音で構成される非音声音。
例 聴感上,“ポン”,“ピンポン”,“キンコンカン”などの擬音語で表現できるもの。
3.10
自然現象などから類推できる音
聴感上,自然現象として存在する音に類似した非音声音。また,物理特性的に自然現象の音に対する類
似性は低くても,人間の認知特性に基づき,直感的な理解が得られるような非音声音。
例1 鳥の鳴き声に類似した音を用いる。
例2 トイレなど水に関係する場所であることを直感的に理解できるようにするため,水の流れる音
に類似した音を用いる。
3.11
信号発生装置
スピーカに供給する電気的アナログ波形を生成し出力する装置。
3.12
スピーカの放射方向
スピーカの基準軸上の,放射された音波の進行方向。
注記 スピーカの基準軸についてはJIS C 5532を参照。
3.13
主要動線
該当する公共空間内において一般的に想定されている利用者の頭部中心(歩行路面からの高さは1.5 m
とする。)の移動軌跡。
3.14
誘導動線
該当する公共空間内において移動支援用音案内によって誘導が行われた場合に想定される利用者の頭部
中心(歩行路面からの高さは1.5 mとする。)の移動軌跡。
3.15
誘導点
移動支援用音案内によって利用者を誘導する目標となる,誘導動線上の点。
例 階段,エスカレータ,エレベータなどの目標物。

4 要求事項及び推奨事項

4.1 音の種類

4.1.1  一般
移動支援用音案内で使用する音の種類は,音声案内及び非音声音案内の二つがある。

――――― [JIS T 0902 pdf 5] ―――――

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JIS T 0902:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 0902:2014の関連規格と引用規格一覧