この規格ページの目次
3
T 1021 : 2019
6 性能
6.1 医用コンセント
6.1.1 保持力
刃受の保持力は,8.1によって試験を行ったとき,表3に規定する範囲内でなければならない。
表3−定格電流と保持力との関係
定格電流A 試験用プラグ 保持力N
15 接地極付 1560
接地極なし 1060
20 接地極付 20100
接地極なし 1560
注記 形式検査では,保持力の測定は開閉試験の前後で実施することを要求している(9.1参照)。
6.1.2 接地刃受の保持力
8.2によって試験を行ったのち,標準接地ピンが落下してはならない。
6.1.3 耐異常引抜性
8.3によって試験を行ったのち,次による。
a) 図4に示す質量115 gの標準接地ピンを,下向きにした供試医用コンセントの接地刃受に差し込んだ
とき,標準接地ピンが落下しない。
b) 2極接地極付の試験用プラグを用いたときの保持力は,8.1によって測定したとき,定格電流15 Aの
医用コンセントは1060 N,定格電流20 Aの医用コンセントは15100 Nとする。
c) 使用上有害な異常がない。
6.1.4 温度上昇
刃と刃受との接触部及びねじなし端子の温度上昇値は,8.4によって試験を行ったとき,次による。
a) 刃と刃受との接触部は,定格電流15 Aの医用コンセントは30 ℃以下,定格電流20 Aの医用コンセ
ントは40 ℃以下とする。
b) ねじなし端子は35 ℃以下とする。
6.1.5 接地極温度上昇
8.5によって試験を行ったとき,温度上昇値は30 ℃以下でなければならない。
6.1.6 接地極接触抵抗
8.6によって試験を行ったとき,接触抵抗値は10 mΩ以下でなければならない。
6.1.7 開閉
8.7によって試験を行ったとき,極間短絡その他の使用上有害な異常を生じてはならない。
6.1.8 絶縁抵抗
8.8によって試験を行ったとき,絶縁抵抗値は100 MΩ以上でなければならない。
6.1.9 耐電圧
8.9によって試験を行ったとき,1 250 Vの試験電圧に1分間耐えなければならない。
6.1.10 耐過電流
8.10によって試験を行ったとき,使用上有害な異常がなく,かつ,2極接地極付の試験用プラグを引き
抜き,再び差し込んだとき,接地刃と接地刃受との導通に異常を生じてはならない。
――――― [JIS T 1021 pdf 6] ―――――
4
T 1021 : 2019
6.1.11 耐熱性
8.11によって試験を行ったとき,10 %を超える寸法変化,外郭突合せ面に0.8 mm以上の隙間を生じる
反り,その他の使用上有害な異常を生じてはならない。
6.1.12 ねじ端子及びリード線付端子の強度
8.12によって試験を行ったとき,端子又は端子ねじの破損,リード線の外れ,その他の異常を生じては
ならない。
6.1.13 組立強度
8.13によって試験を行ったとき,本体のひび割れ,破損,その他の使用上有害な異常を生じてはならな
い。
6.1.14 衝撃強度
8.14によって試験を行ったとき,破損,その他の使用上有害な異常を生じてはならない。
6.1.15 アンモニアガス耐久性
8.15によって試験を行ったとき,刃受,端子ねじ,その他の黄銅製部材に破損又はひび割れを生じては
ならない。
6.1.16 ねじなし端子の性能
6.1.16.1 一般事項
ねじなし端子の性能は,6.1.16.26.1.16.5による。
なお,試験に使用する電線は,JIS C 3307又はJIS C 3612の軟銅単線とする。また,特に規定する場合
を除き,二つ以上の太さ(呼び)の電線を接続できる端子の場合は,最小及び最大の太さ(呼び)の電線
で,それぞれ別個の試験品について試験を行う。
6.1.16.2 引張強度
8.16によって試験したとき,電線の外れ,端子の破損,その他の使用上有害な故障を生じてはならない。
6.1.16.3 曲げ強度
8.17によって試験したとき,電線の外れ,端子の破損,その他の使用上有害な故障を生じることなく,
かつ,6.1.4 a)及びb)による。
6.1.16.4 ヒートサイクル
8.18によって試験を行い,25サイクル目における温度上昇と125サイクル目における温度上昇との差が
8 ℃以下でなければならない。
6.1.16.5 耐過電流
8.19によって試験したとき,端子部に使用上有害な故障を生じてはならない。
6.2 医用差込プラグ
6.2.1 絶縁抵抗
8.8によって試験を行ったとき,絶縁抵抗値は100 MΩ以上でなければならない。
6.2.2 耐電圧
8.9によって試験を行ったとき,1 250 Vの試験電圧に1分間耐えなければならない。
6.2.3 耐熱性
8.11によって試験を行ったとき,10 %を超える寸法変化,外郭突合せ面に0.8 mm以上の隙間を生じる
反り,その他の使用上有害な異常を生じてはならない。
6.2.4 ねじ端子強度
8.12.1によって試験を行ったとき,端子又は端子ねじの破損,その他の使用上有害な異常を生じてはな
――――― [JIS T 1021 pdf 7] ―――――
5
T 1021 : 2019
らない。
6.2.5 コード引止部強度
6.2.5.1 一般事項
コード引止部強度は,6.2.5.26.2.5.5による。
6.2.5.2 引張り
8.20.1及び8.20.2によって試験を行ったとき,コードがコード引止部から1 mm以上移動してはならな
い。
6.2.5.3 ねん(捻)回
8.20.1及び8.20.3によって試験を行ったとき,コードがコード引止部から1 mm以上移動してはならな
い。
6.2.5.4 衝撃張力
8.20.1及び8.20.4によって試験を行ったとき,コードがコード引止部から1 mm以上移動してはならな
い。
6.2.5.5 繰返し引張強度
8.20.1及び8.20.5によって試験を行ったとき,接続部のずれが2 mm以下でなければならない。
6.2.6 コード引出部強度
一体成形の医用差込プラグに適用し,8.21によって試験を行ったとき,線間短絡を生じることなく,か
つ,素線の断線率が20 %以下でなければならない。
6.2.7 押圧
8.22によって試験を行ったとき,破損,その他の使用上有害な異常を生じてはならない。
6.2.8 衝撃強度
8.23によって試験を行ったとき,破損,その他の使用上有害な異常を生じてはならない。
6.2.9 外郭強度
8.24によって試験を行ったとき1 000回までに曲がり,ひび割れ,部品の外れ,その他の使用上有害な
異常がなく,かつ,6.1.9による。
6.2.10 刃取付部強度
8.25によって試験を行ったとき,JIS C 8303の5.9(刃取付部強度)による。
6.2.11 アンモニアガス耐久性
8.15によって試験を行ったとき,刃,端子ねじ,その他の黄銅製部材に破損又はひび割れを生じてはな
らない。
6.2.12 耐燃性
一体成形の医用差込プラグは,8.26によって試験を行ったとき,炎を取り去った後,60秒以内に自然に
消えなければならない。
7 構造,材料及び寸法
適否は,目視によって確認する。目視で対応できない場合は,計測又は試験によって確認する。
7.1 構造一般
JIS C 8303の6.1(構造一般)及び6.2(端子)によるほか,次による。
a) 医用コンセントの接地端子は,リード線付きとする。リード線はJIS C 3307又はJIS C 3612に規定す
る長さ約150 mm,公称断面積2.0 mm2以上で絶縁体が緑及び黄のしま模様であって,銅製の圧着端子
――――― [JIS T 1021 pdf 8] ―――――
6
T 1021 : 2019
によって医用コンセント本体の接地導体に堅固に圧着又はかしめによって取り付ける。ただし,やむ
を得ず絶縁体の色が緑の電線を使用する場合は,端子部近傍に図記号 で表示する。また,文字記号
PE,保護アース,保護接地の文字, ,E,G,アース,接地又は接地端子の表示でもよい。
なお,圧着端子には適切な振止めを施す。
b) 医用差込プラグの各端子は,それぞれ絶縁物で分離し,端子部でコードのほつれによる短絡を生じに
くい構造とする。
c) 2極接地極付の医用差込プラグの接地刃は,本体から取り外せない形状とする。
d) 医用差込プラグは,JIS C 8303に規定する複式コンセントに2個同時に差し込むことができる大きさ
とする。
e) 医用差込プラグ(一体成形の医用差込プラグを除く。)には,コードグリップを附属する。
7.2 材料
JIS C 8303の6.1(構造一般),6.2(端子)及び6.3(絶縁体)によるほか,次による。
a) 接地極の刃受及び刃は,すず又はニッケルめっきを施した銅合金とする。
b) 接地極の導電金具の材料は,銅又は銅合金とする。
7.3 刃及び刃受穴の形状及び寸法
JIS C 8303の6.7(埋込コンセントの取付部の寸法)によるほか,刃及び刃受穴の形状及び寸法は,JIS C
8303の図A.1(刃だけ),図A.3(刃だけ),図A.9及び図A.11による。ただし,各図の刃相互間又は刃受
相互間の中心線は,外郭の中心線と一致しなくてもよい。
8 試験方法
8.1 保持力試験
JIS C 8306の6.(保持力試験)による。
8.2 接地刃受の保持力試験
供試医用コンセントの接地刃受へ図5に示す大形試験接地ピンを20回抜差しする。引き続いて,刃受穴
を下向きにして図4に示す質量115 gの標準接地ピンを差し込む。
8.3 耐異常引抜性試験
図1の試験装置に供試医用コンセントを通常の使用状態で取り付け,JIS C 8303の図A.9又は図A.11の
形状及び寸法の銅合金製の刃を鋼製の本体に取り付けた試験用プラグを差し込み,試験用プラグの裏面か
ら出ている棒の先端に垂直方向に衝撃力を加えた後,試験用プラグを引き抜く。この操作を医用コンセン
トの通常の使用状態の位置並びに差込面と平行な面内で90度,180度及び270度回転させた位置で,それ
ぞれ2回ずつ計8回行う。
なお,試験には,2極接地極付の試験用プラグを用い,その刃は毎回取り換える。
――――― [JIS T 1021 pdf 9] ―――――
7
T 1021 : 2019
単位 mm
図1−耐異常引抜性試験装置
8.4 温度上昇試験
刃と刃受との接触部及びねじなし端子の温度上昇試験は,JIS C 8306の4.(温度上昇試験)による。た
だし,容易に分解することが困難な医用コンセントは,刃と刃受との接触部の温度上昇の測定は刃の根元
で行ってもよい。
なお,ねじなし端子の測定は,接続した電線の根元で行ってもよい。
8.5 接地極温度上昇試験
供試医用コンセントヘ試験用プラグを差し込み,接地極へ定格電流が15 Aの供試医用コンセントについ
ては25 A,定格電流が20 Aの供試医用コンセントについては32 Aの試験電流を流し,1時間経過後に試
験用プラグの接地極刃の温度上昇を,熱電対を用いて測定する。
通常通電を目的とする極には,試験電流を通電しない。
8.6 接地極接触抵抗試験
供試医用コンセントの接地リード線かしめ部とこれに差し込んだ試験用プラグの接地端子部との間の接
触抵抗をJIS C 8306の5.2(交流法による接触抵抗試験)によって測定する。
8.7 開閉試験
JIS C 8306の10.(開閉試験)による。ただし,10.1 (2) の定格負荷試験は表5(定格負荷試験条件)の (a)
によって連続10 000回とし,10.1 (1) の過負荷試験は表3(過負荷試験条件)の (a) による。
8.8 絶縁抵抗試験
JIS C 8306の7.(絶縁抵抗試験)による。
極間にパイロットランプなどが取り付けられている供試医用コンセント及び供試医用差込プラグは,パ
イロットランプなどを取り外してから試験を行う。
8.9 耐電圧試験
JIS C 8306の8.(耐電圧試験)による。
極間にパイロットランプなどが取り付けられている供試医用コンセント及び供試医用差込プラグは,パ
――――― [JIS T 1021 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS T 1021:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS T 1021:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC3306:2000
- ビニルコード
- JISC3307:2000
- 600Vビニル絶縁電線(IV)
- JISC3612:2002
- 600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISC8306:1996
- 配線器具の試験方法
- JIST0601-1:2017
- 医用電気機器―第1部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項
- JIST1022:2018
- 病院電気設備の安全基準