JIS T 8024:2020 熱及び火炎に対する防護服―火炎及び放射熱ばく露時の熱伝達性測定方法 | ページ 5

18
T 8024 : 2020
附属書B
(参考)
センサ校正の原理
B.1 銅熱量計の校正
銅熱量計の校正は,次による。
m 10 3 C dT
I
1 6 dt
A 10
2
ここに, I : 入射熱流束(W/m2)
dT/dt : 銅熱量計の温度上昇速度(℃/s)
m : 銅熱量計の塗装済みの質量(g)。検出表面上の銅板及び
黒塗料の質量を含むが熱電対の質量を引いたもの
C : 純銅の熱容量(25 ℃において385 J/kg・℃)
A : 試験熱流束にばく露した銅熱量計の前面の表面積(1 257
mm2)
ε : 銅熱量計の前面に用いる黒塗料の放射率又は吸収率。通
常は0.94以上の値。
これらの銅熱量計を用いた校正計算に使用される物理的定数は,質量及び/又は放射率の値の変化に敏
感である。熱源の50 %が放射熱であるため,理想吸収体からの放射率の変化の1/2だけが示されているこ
とに注意が必要である。
B.2 銅熱量計
この試験で用いる銅熱量計について,打ち抜かれて孔をあけられた銅板の質量は,10秒で既定の温度上
昇が得られるように17.95 g18.05 gの間でなければならない。銅熱量計の物理的定数は,上記の検討に
基づいて計算することができる。修理された銅熱量計を校正熱量計と置き換えることによって修理された
銅熱量計の性能を確認する。十分な性能が確認できた後に,再度試験用熱量計として用いる。

――――― [JIS T 8024 pdf 21] ―――――

                                                                                             19
T 8024 : 2020
附属書C
(参考)
研究室間の試験データ
C.1 この附属書は,研究室間の試験データについて記載するものであって,この規格の一部ではない。
合計三つの積層構成の試料を7か所の異なった研究室で測定した熱しきい値指数(TTI)の結果を,示
す(表C.1参照)。
注記 熱しきい値指数(TTI)は,旧規格の評価指標であり,この規格の熱防護指数(TPI)と等しい。
C.2 積層構成Aは,254 g/m2のケブラー(Kevlar)・PBI表地,透過性膜をもつ132 g/m2のノーメックス
(Nomex)E89防水層及び綿状の詰め物とノーメックス(Nomex)III生地とをキルティングした275 g/m2
の裏地(最内層)から成る。
C.3 積層構成Bは,254 g/m2のノーメックス(Normex)III A表地,非透過性膜をもつ331 g/m2の防水層
及び綿状の詰め物とノーメックス(Nomex)III生地とをキルティングした315 g/m2の裏地(最内層)から
成る。
C.4 積層構成Cは,5層の203 g/m2のノーメックス(Nomex)生地から成る。
表C.1−研究室間データ測定結果
積層構成 TTI 研究室 平均値
1 2 3 4 5 6 7
A 平均値 19.2 20.7 20.7 19.4 22.2 18.4 20.1 20.1
標準偏差 0.3 0.6 0.4 0.6 0.4 0.4 0.2 1.1
B 平均値 24.6 24.8 25.4 24.3 25.9 23.4 25.4 24.8
標準偏差 0.3 0.5 0.5 0.6 0.9 0.4 0.5 0.8
C 平均値 20.9 20.6 19.5 18.2 20.7 15.9 17.8 19.1
標準偏差 0.2 0.8 0.3 0.5 0.4 0.1 0.1 1.7
注記 標準偏差の平均値は,研究室間の標準偏差である。
参考文献
[1] STOLL. A.M. and CHIANTa, M.A., Method and Rating System for Evaluation of Thermal Protection.
Aerospace Medicine, 40, 1969, pp. 1232-1238
[2] Torvi D.A. Heat transfer in Thin Fibrous Materials Under High Heat Flux Conditions, Ph.D. Thesis, University
of Alberta, 1997
[3] JIS T 8022 熱及び火炎に対する防護服−火炎伝ぱ性試験方法
[4] JIS T 8023 熱に対する防護服及び装備品−熱風循環炉を使用する対流耐熱性試験方法

――――― [JIS T 8024 pdf 22] ―――――

    20
T 8024 : 2020
T8
7
附属書JA
02
(参考)
4 : 2
JISと対応国際規格との対比表
0 20
ISO 17492:2019,Clothing for protection against heat and flame−Determination of heat
JIS T 8024:2020 熱及び火炎に対する防護服−火炎及び放射熱ばく露時の熱伝
達性測定方法 transmission on exposure to both flame and radiant heat
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
序文 序文 変更 総ばく露熱量の許容差を±2 kW/m2ISOにおいて審議されている箇所
から±4 kW/m2に変更した。 であること及び旧版の結果の整合
性を維持するため。次回ISOに提
案する。
変更 熱しきい値指数(TTI)を熱防護指ISOにおいて審議されている箇所
数(TPI)に変更した。 であるため。
変更 熱伝達指数(HTI)を熱伝達指数 ISOにおいて審議されている箇所
(HTI-Tx)に変更した。 であるため。
追加 熱防護指数(TPI)評価の概要を追ISOにおいて審議されている箇所
加した。 であるため。
追加 ISOにおいて審議されている箇所
熱伝達指数(HTI-Tx)評価の概要を
追加した。 であるため。
1 適用範囲 1 適用範囲 変更 ISO規格では,対流熱及び放射熱が国内装置で一般的に可能な条件に
それぞれ50 %と規定されているの 変更した。
に対し,JISでは数字の規定はして
いない。
2 引用規格
3 用語及び 3.3 炭化 3 用語及び定義 変更 熱及び火炎に対する防護服の関連
技術的差異はない。定義の表現を変
定義 更した。 規格のJIS T 8022における表現に
整合させるため。

――――― [JIS T 8024 pdf 23] ―――――

                                                                                                                                          21
T 8024 : 2020
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
3 用語及び 3.9.1 熱伝達指数(複 3.9.1 JISとほぼ同じ 変更 技術的差異はない。3.9として熱伝熱伝達指数という用語の評価指標
合熱源ばく露)
定義(続き) 達指数を定義し,3.9.1 熱伝達指数
をまとめ違いを分かりやすくする
(複合熱源ばく露)[HTI (DE) x]と
ために変更及び追加した。次回
ISOに提案する。
新たに3.9.2 熱伝達指数(HTI-Tx)
を配置した。
3.9.2 熱伝達指数 − − 追加 本文で使用している用語を新たに 熱伝達指数という用語の評価指標
(HTi-Tx) 定義した。 をまとめ違いを分かりやすくする
ために追加した。次回ISOに提案
する。
3.13 着火 3.13 JISとほぼ同じ 変更 熱及び火炎に対する防護服の関連
技術的差異はない。定義の表現を変
更した。 規格のJIS T 8023における表現に
整合させるため。
− 3.14 素材固有の耐炎性 削除 用語及び定義を削除した。 本文で使用していないため。次回
ISOに提案する。
3.14 溶融 3.15 JISとほぼ同じ 変更 熱及び火炎に対する防護服の関連
技術的差異はない。定義の表現を変
更した。 規格のJIS T 8023における表現に
整合させるため。
− 3.16 熱ばく露に対する変化 削除 用語及び定義を削除した。 本文で使用していないため。次回
ISOに提案する。
3.15 収縮 3.17 JISとほぼ同じ 変更 熱及び火炎に対する防護服の関連
技術的差異はない。定義の表現を変
更した。 規格のJIS T 8023における表現に
整合させるため。
3.18 熱防護指数 3.20 熱しきい(閾)値指数 変更 技術的差異はない。用語を変更し ISOにおいて審議されている箇所
た。 であるため。
4 原理 4 原理 変更 総ばく露熱量の許容差を±2 kW/m2ISOにおいて審議されている箇所
から±4 kW/m2に変更した。 であること及び旧版の結果の整合
性を維持するため。次回ISOに提
T8
案する。
024
変更 非接触法における試験片とセンサ ISOにおいて審議されている箇所
: 2
との間の距離及びその許容差を変 であるため。
0 2
更した。
0
7

――――― [JIS T 8024 pdf 24] ―――――

    22
T 8024 : 2020
T8
7
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
0
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
24
規格
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
20
4 原理 − 追加 総熱流束の設定方法を記載した。 この規格の利用者の利便性を向上
(続き) させるため。
5 試験装置 5.1 一般 5.1 − 追加 試験装置の構成材料に関する注記 この規格の利用者の利便性を向上
を追加した。 させるため。
5.2 複合熱源 5.2 JISとほぼ同じ 変更 バーナの設定角度に範囲を規定し ISOにおいて審議されている箇所
た。 であるため。
変更 ハロゲンランプのタイプを規定し ISOにおいて審議されている箇所
た。 であるため。
5.5 試験片支持板 5.5 試験片支持板 変更 ISOにおいて審議されている箇所
試験片支持板の寸法を変更した。さ
らに重量についても規定した。 であり,国内での使用実態を考慮
したため。
削除 JISでは,支持板四隅のフランジが国内で実運用している試験機を考
ないものを許容した。 慮し変更をした。
5.6 試験片固定板 5.6 JISとほぼ同じ 変更 ISOにおいて審議されている箇所
試験片固定板の寸法を変更した。さ
らに重量についても規定した。 であり,国内での使用実態を考慮
したため。
5.7 スペーサ 5.7 JISとほぼ同じ 変更 ISOにおいて審議されている箇所
スペーサの寸法を変更した。さらに
重量についても規定した。 であり,国内での使用実態を考慮
したため。
5.8 銅熱量計 5.8 銅熱量計 変更 銅熱量計の銅板の質量の許容差を ISOにおいて審議されている箇所
変更した。 であり,測定精度を向上させるた
め。
変更 銅板と熱電対の接続箇所を1か所 ISOにおいて審議されている箇所
に変更した。 であるため。
− 追加 熱電対の種類を規定した。 ISOにおいて審議されている箇所
であるため。
− 追加 銅熱量計を取付けブロックに固定 ISOにおいて審議されている箇所
する方法を規定した。 であるため。
JISとほぼ同じ 変更 国内での調達実状を考慮し,変更
技術的差異はない。センサ部の黒塗
をした。
料の吸収率を0.94以上に変更した。

――――― [JIS T 8024 pdf 25] ―――――

次のページ PDF 26

JIS T 8024:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 17492:2019(MOD)

JIS T 8024:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8024:2020の関連規格と引用規格一覧