JIS T 8024:2020 熱及び火炎に対する防護服―火炎及び放射熱ばく露時の熱伝達性測定方法 | ページ 4

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銅熱量計を試験片固定板の正方形の孔にはまるようにして試験片の上に置く。
9.6 熱防護指数(TPI)及び熱伝達指数[HTI(DE) x]の両方を測定する場合の試験片のばく露
複合熱源の上にシャッターを置き,対流熱及び放射熱を遮断する。試験片支持台の上に試験片ホルダを
置き(9.5.1又は9.5.2),その上に中心を合わせて銅熱量計を置く。シャッターを開き,試験片を複合熱源
にばく露し,同時にデータ収集・解析・制御システムを起動して銅熱量計からの出力を記録する。
試験が終了したら,シャッターを閉じて複合熱源を遮蔽し,ばく露を終了する。試験終了の温度は,24 ℃
上昇を記録したか,又は銅熱量計の温度上昇がストール曲線[表1及び式(1)]との交点を記録したときと
する。
銅熱量計を取り外し,冷却を開始する。試験片ホルダを取り外し,冷却する。銅熱量計を31 ℃まで冷や
し,次の試験片の試験の前に,少なくとも1分間持続して±1 ℃に安定化するようにする。必要に応じて,
試験片の上に置く直前の銅熱量計に手のひらを当ててほぼ体温まで再加熱する。
試験片をホルダから取り外し,10.4に規定する変化を観察する。残りの試験片を試験する。
9.7 熱伝達指数[HTI(DE) x]だけを測定する場合の試験片のばく露
複合熱源の上にシャッターを置き,対流熱及び放射熱を遮断する。試験片支持台の上に試験片ホルダを
置き(9.5.1又は9.5.2),その上に中心を合わせて銅熱量計を置く。シャッターを開き,試験片を複合熱源
にばく露し,同時にデータ収集・解析・制御システムを起動して銅熱量計からの出力を記録する。
銅熱量計の温度が24 ℃以上上昇したら,シャッターを閉じて複合熱源を遮蔽し,ばく露を終了する。
銅熱量計を取り外し,冷却を開始する。試験片ホルダを取り外し,冷却する。銅熱量計を室温まで冷や
し,次の試験片の試験の前に,少なくとも1分間継続して室温±1 ℃に安定化するようにする。
試験片をホルダから取り外し,10.4に規定する変化を観察する。残りの試験片を試験する。

10 結果の評価

10.1 評価方法の選択

  試験片を通って銅熱量計に伝達される熱は,10.2及び10.3に示す二つの方法の両方,又はいずれか一方
によって評価する。防護服の性能は,熱防護指数(TPI)又は熱伝達指数[HTI (DE) x又はHTI-Tx]によっ
て評価する。

10.2 熱防護指数(TPI)の求め方

10.2.1  熱傷の開始時間ti
熱傷の開始時間tiは,銅熱量計の温度上昇及び式(1)によって得られる経験的性能基準に合致したとき決
まる。ばく露開始から,生地内の熱伝達による温度上昇曲線と第二度熱傷を生じると予測するストール曲
線とが交差する点(熱伝達による熱傷の交点)までの時間(s)で,0.1秒単位で表す。
.0290 1
Q 50.204 t (1)
ここに, Q : 熱傷が開始する総熱量(kJ/m2)
t : シャッターを開き熱ばく露を開始してからの経過時間
(s)
10.2.2 熱防護指数(TPI)
熱防護指数(TPI)を,式(2)を用いて計算する。
TPI F it

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ここに, TPI : 熱防護指数(kJ/m2)
F : ばく露熱流束(kW/m2)(9.1.4参照)
ti : 熱伝達による熱傷時間(s)
銅熱量計の温度上昇及び式(1)によって得られる交点ま
での時間(s)である。
同じ材料又は材料の組合せについて,行った試験の熱防護指数(TPI)及び平均熱防護指数を計算する。

10.3 熱伝達指数の求め方

10.3.1  熱伝達指数(複合熱源ばく露)[HTI(DE)   x]
熱伝達指数(複合熱源ばく露)[HTI(DE) x]は,銅熱量計を用い,12 ℃及び24 ℃上昇が生じた時間(0.1
秒単位)を求める。
10.3.2 熱伝達指数(HTI-Tx)
熱伝達指数(HTI-Tx)を,式(3)を用いて計算する。
HTI - Tx F tx (3)
ここに, HTI-Tx : 熱伝達指数(kJ/m2)
F : ばく露総熱量(kW/m2)(9.1.4参照)
tx : 熱伝達指数(複合熱源ばく露)[HTI(DE) x]
[x ℃までの時間(s)]
x : 12又は24
同じ材料又は材料の組合せについて,行った試験の12 ℃及び24 ℃上昇が生じた時間から算出する熱伝
達指数(HTI-Tx)及び平均熱伝達指数を計算する。
注記 ここで規定する熱伝達指数(HTI-Tx)は,JIS T 8021で規定する熱伝達指数(HTI)とは定義が
異なるので,注意を払う必要がある。

10.4 試験片の外観変化

  試験者は,積層試験片の各層の試験片を含むばく露後の試験片の状態を記録する。試験片の状態は,亀
裂及び孔,炭化,滴下,ぜい(脆)化,着火,溶融,収縮,固着などがその一例である。

11 試験報告書

  次の事項を試験報告書に記載する。
a) 試験実施機関名
b) 試験日
c) 規格番号及び発行年
d) 試験材料の名称
e) 試験材料及び試験材料の積層順序の説明,必要に応じて一般名,単位面積当たりの質量
f) プロパンガス以外の代替ガスを使用した場合,使用した燃料
g) 校正した総熱流束
h) 試験片,センサ構成などの試験条件,接触法又は非接触法の試験方法
i) 使用した熱伝達評価の方法(熱防護指数評価及び/又は熱伝達指数評価)
j) 熱防護指数評価を行った場合,各試験片の熱伝達熱傷時間,熱防護指数(TPI)及びそれらの平均値
k) 熱伝達指数評価を行った場合,各試験片の熱伝達指数(複合熱源ばく露)[HTI (DE)12,HTI (DE)24]
及びそれらの平均値
l) ばく露熱によって試験片に生じた外観変化(10.4参照)

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m) 試験結果と実際の火炎との相違に関する説明
例 “この試験による結果は,生地の積層構成による防護又は遮熱性能を評価する測定方法によって
得た結果であり,実際の火災又はフラッシュオーバの状況に適用できるとは限らない。”

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附属書A
(参考)
試験装置の構成材料の入手に関する情報
A.1 一般
この規格で規定する材料を供給可能な業者に関する情報を提供する。他の供給業者から,同等な代替品
を入手してもよい。この情報は,この規格の使用者の利便性を向上させるために提供するものであり,こ
れらの製品の使用を規定するものではない。
A.2 試験装置
MYAC Consulting Inc.
23046 Township Road 514,
Sherwood Park, Alberta,
Canada, T8B1K9
Phone (780-916-2231)
KAS Technical
4 FARMINGDALE LANE
NEWARK, DE USA 19711
Phone: (302) 292-1409
Thermetrics
4220−24th Avenue West
Seattle, WA, USA 98199
Phone: (206) 456-9119
Precision Products, LLC
7400 White Pine Road
Richmond, VA, USA 23237
Phone: 804-561-0777
Govmark
96 Allen Blvd., Suite D
Farmingdale, NY, USA 11735-5626
Phone: +1 (631) 293-8944
Segundo Vargas
Custom Scientific Instruments, Inc.
1125 Conroy Place

――――― [JIS T 8024 pdf 19] ―――――

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T 8024 : 2020
Easton, Pennsylvania, USA 18040
Phone: +1-610-923-6500
Fax: +1-610-923-6543
A.3 ガスバーナ
Fisher Burner LP Gas Model Mller-Scherr
Catalog No. S49122 Laborausrustungsgesellschaft m.b.H. & Co. KG
Fisher Scientific Company, Leopold-Hasner-Strasse 36,
A-4020 Linz,, Austria and
711 Forbes Ave.
Ptiisburg PA USA 15219
A.4 ハロゲンランプ
Phillips Lighting Company
500 W T3 120 VAC lamps
Product number 21651-1
A.5 銅熱量計取付けブロック用断熱ボード
Monolux 500 (a calcium silicate board with some fillers) vailable from
Cape Boards & Panels Ltd.
Iver Lane, Uxbridge U80 2JO,
England, UK
http://www.promat-ap.com/htiMOX500tech.htm
A.6 黒塗料
Krylon #1618 BBQ and Stove; Krylon #1316 Sandable Primer; or Krylon #1614 High Heat and Radiator paints.
Thurmalox Solar Coating
吸収係数が0.96,耐熱温度182 ℃(350 F)のメドサーモ黒塗料は,次のところから入手可能
Medtherm Corporation
P. O. Box 412
Huntsville, AL 35804
A.7 銅熱量計洗浄剤
1,1,1-トリクロロエタン及びエタノールの体積割合3 : 1の混合物が適切である。
A.8 黒塗料除去剤
アセトン

――――― [JIS T 8024 pdf 20] ―――――

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  • ISO 17492:2019(MOD)

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