9
T 8026 : 2018
附属書B
(規定)
PVCセンサーフィルムの性能確認試験
この試験は,この規格で使用するPVCセンサーフィルムの妥当性を判定するための方法を規定する。
B.1 原理
規定の温度に加熱したアルミニウムブロックをPVCセンサーフィルム上に置く。規定の時間後にアルミ
ニウムブロックを取り除き,PVCセンサーフィルム表面の型押しの平滑化度合を観察する。
B.2 装置
B.2.1 円柱状のアルミニウムブロック 直径75±2 mm,高さ70±2 mm,質量880±50 gのもの。アルミ
ニウムブロックの底面の一端は平たん(坦)に加工し,角は面取りする。JIS C 1602に規定する温度測定
0.2 mm)に差し込
用熱電対を接地面に対して平行かつ中心位置は加工面から3 mmの高さに開けた穴(6.1+
−
0
む。
アルミニウムブロックの温度測定用熱電対は,JIS C 1602で規定したK熱電対(1.6 mm)のシース型を
用いる。
B.2.2 鋼板 JIS G 3101に規定する直径100 mm以上,厚さ10 mm以上のもの。片方の表面は平たん(坦)
に加工する。
B.2.3 炉 アルミニウムブロックを185 ℃まで加熱できるもの。
B.2.4 ストップウォッチ 0.1秒まで測定できるもの。
B.3 手順
手順は,次による。
a) VCセンサーフィルムから直径100 mm以上の円形の試験片2枚を切り出す。
b) VCセンサーフィルムの型押し面を上にして鋼板の加工面の上に置く。
c) アルミニウムブロック(B.2.1)を温度166±2 ℃に加熱する。
d) アルミニウムブロックを炉(B.2.3)から取り出し,PVCセンサーフィルムの型押し面に接するように
置き,試験を開始する。試験開始5秒後に,アルミニウムブロックを外す。アルミニウムブロックで
覆われていた領域の中央部に,型押しの平滑化又は変形がないか観察する。
e) アルミニウムブロックの温度を183±2 ℃として,別の試験片について手順を繰り返す。
f) 各々の試験の開始前にアルミニウムブロックの加工面を清浄にする。
B.4 記録
それぞれのアルミニウムブロック温度において,中央領域に型押しの平滑化又は変形が起こったかどう
かを記録する。
B.5 妥当性の評価
得られた試験結果によってPVCセンサーフィルムの性能を満たしていないものは使用してはならない
――――― [JIS T 8026 pdf 11] ―――――
10
T 8026 : 2018
(5.2参照)。
参考文献
[1] JIS T 8025,防護服−溶融金属の飛まつ(沫)に対する防護服材料の測定方法
[2] EN 373,Protective clothing−Assessment of resistance of materials to molten metal splash
――――― [JIS T 8026 pdf 12] ―――――
11
T 8026 : 2018
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS T 8026:2018 防護服−溶融金属に対する評価方法 ISO 9185:2007,Protective clothing−Assessment of resistance of materials to molten
metal splash
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価及
国際 びその内容 技術的差異の理由及び
規格 今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 1 JISにほぼ同じ 削除 次回ISOに提案する。
溶融金属の種類の適用範囲について,規定以
外のものに対しても作業者の安全が確保され
るならば,範囲を広げてもよいとなっている
が,具体性に欠けるため削除した。
鉱さい(滓)についての記載があるが適用範
囲の規定から逸脱するため削除した。
3 用語及び定 3.1 損傷 3.1 損傷 追加 ISO規格では注記であるが,損傷の定義であ次回ISOに提案する。
義 るため,本文に追記した。
5 試験装置 5.1 金属及び氷晶石 5.1 金属及び氷晶石 削除 ISO規格では注記であるが,経験的な内容の次回ISOに提案する。
ため,本文中からは削除した。
5.2 PVCセンサーフィ 5.2 PVCセンサーフィルム 削除 ISO規格では注記であるが,経験的な内容の次回ISOに提案する。
ルム ため,本文中からは削除した。
5.3 るつぼ 5.3 るつぼ 削除 ISO規格では注記であるが,経験的な内容の次回ISOに提案する。
ため,本文中からは削除した。
5.5 炉 5.5 炉 削除 ISO規格では注記であるが,経験的な内容の次回ISOに提案する。
ため,本文中からは削除した。
6 試料調整 試料調整の温湿度 6 試料調整の温湿度 追加 次回ISOに提案する。
JIS L 0105で規定している標準状態を採用し
た。
7 試験片の採 7 試験片の採取 削除 ISO規格では注記であるが,経験的な内容の次回ISOに提案する。
T8
取 ため,本文中からは削除した。
026 : 2
0 18
2
――――― [JIS T 8026 pdf 13] ―――――
12
T 8026 : 2018
T8
2
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価及
0
国際 びその内容 技術的差異の理由及び
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規格 今後の対策
: 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
18
9 試験手順 9.1 試験環境 − − 追加 ISO規格では,試料調整の項に環境条件が記次回ISOに提案する。
載されていたが,理解しやすくするために,
新たに試験環境に関する記載を追加した。
9.8 繰返し試験 10 繰返し試験 変更 次回ISOに提案する。
連続した試験手順の一部分であるため,分か
りやすくするために,手順内容を記載する箇
所を変更した。
11 試験報告 b) 試料の仕様 − − 追加 他の防護服規格との整合から追加した。 次回ISOに提案する。
書
c) 試験実施日及び試 − − 追加 他の防護服規格との整合から追加した。 次回ISOに提案する。
験環境温度
附属書A 表A.1 − − 追加 次回ISOに提案する。
炉から流下装置までの移動する間の温度低下
(規定) を考慮した炉の設定温度について,ISO規格
試験金属及び では本文中に記載されているが,より分かり
氷晶石に対す やすくするために表A.1として表記した。
る試験条件
附属書B B.2.1 円柱状のアルミ B.2.1 円柱状のアルミニウム 追加 次回ISOに提案する。
温度を測定するための測定方法について,よ
(規定) ニウムブロック ブロック り具体的にするために追加した。
PVCセンサー B.2.4 ストップウォッ B.2.4 ストップウォッチ 追加 ISO規格には性能に関する記載がないので,次回ISOに提案する。
フィルムの性 チ 追加した。
能確認試験 B.5 妥当性の評価 − − 追加 ISO規格には校正をした後の妥当性に関する次回ISOに提案する。
記載がないので,追加した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 9185:2007,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
JIS T 8026:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9185:2007(MOD)
JIS T 8026:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8026:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則