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T 8101 : 2020
5.3.2.3.2 非金属製先芯の高温耐熱性,低温耐熱性,耐酸性,耐アルカリ性及び耐燃料油性
安全靴に使用される非金属製先芯は,JIS T 8107の5.2.3.2(非金属製先芯の高温耐熱性,低温耐熱性,
耐酸性,耐アルカリ性及び耐燃料油性試験)に従って,高温耐熱性試験,低温耐熱性試験,耐酸性試験,
耐アルカリ性試験及び耐燃料油性試験を実施するが,衝撃試験前の試料に目視で分かるような著しい外観
の変形があってはならず,衝撃試験後の試料には二つに分断されるような割れを生じてはならない。
5.3.2.4 耐衝撃性
安全靴は,JIS T 8107の5.3(耐衝撃性の試験方法)によって試験したとき,表2の作業区分による種類
に対応する衝撃エネルギーを加えた場合の先芯と中底との隙間(油粘土の最低部の高さ)は,表6に適合
しなければならない。
また,先芯が二つに分断されるような割れを生じてはならない。
表6−先芯と中底との隙間
靴のサイズ 先芯と中底との隙間 mm
23以下 12.5以上
23.524.5 13.0以上
2525.5 13.5以上
2627 14.0以上
27.528.5 14.5以上
29以上 15.0以上
5.3.2.5 耐圧迫性
安全靴は,JIS T 8107の5.4(耐圧迫性の試験方法)によって試験したとき,表2の作業区分による種類
に対応する圧迫力を加えた場合の先芯と中底との隙間(油粘土の最低部の高さ)は,表6に適合しなけれ
ばならない。また,先芯が二つに分断されるような割れを生じてはならない。
5.3.2.6 着用耐久性
中間層にゴム,ポリウレタン以外の素材を使用する安全靴のつま先部の防護性能の着用耐久性は,JIS T
8107の5.5(着用耐久性の試験方法)に従って試験したとき,耐衝撃性及び耐圧迫性の中底と先芯との隙
間(油粘土の最低部の高さ)は表6に適合しなければならず,先芯が二つに分断されるような割れを生じ
てはならない。また,試験後の試料には目視で分かるような著しい変形があってはならず,フェザーライ
ンに試験に起因するがれがあってはならない。
5.3.3 漏れ防止性
クラスIIの安全靴の漏れ防止性は,JIS T 8107の5.6(漏れ防止性の試験方法)によって試験したとき,
空気の漏れがあってはならない。
5.4 甲被
5.4.1 厚さ
甲被の厚さは,JIS T 8107の6.1(厚さの測定方法)によって測定したとき,表7に適合しなければなら
ない。
――――― [JIS T 8101 pdf 11] ―――――
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表7−甲被の厚さ
材料の種類 厚さ mm
超重作業用・重作業用・普通作業用 軽作業用
革 1.50以上 1.20以上
ゴム 1.50以上 1.20以上
高分子材料 1.00以上
・ クラスIIの安全靴において,裏布としてメリヤス又はストッキングを使用している場合の厚さは,これ
らの材料を含んだ厚さとする。
5.4.2 引張特性
クラスIIの安全靴の甲被の引張特性は,JIS T 8107の6.2(引張特性の試験方法)によって試験したとき,
表8に適合しなければならない。
表8−甲被の引張特性
材料の種類 引張強さ N/mm2 伸び %
ゴム 10以上 350以上
高分子材料 6以上 200以上
5.4.3 加水分解性
クラスIIの安全靴において,ポリウレタン製の甲被の加水分解性は,JIS T 8107の6.3(加水分解性の試
験方法)によって試験したとき,引張強さの変化率は−50 %+50 %でなければならない。
5.4.4 銀面割れ
クラスIの安全靴の甲被の銀面割れは,JIS T 8107の6.4(銀面割れの試験方法)によって試験したとき,
高さは6.0 mm以上,力は150 N以上でなければならない。床革については,高さ6.0 mm,力150 Nを加
えたときの表面に異常があってはならない。
5.4.5 耐老化性
クラスIIの安全靴の甲被の耐老化性は,JIS T 8107の6.5(耐老化性の試験方法)によって試験したとき,
引張強さの変化率は−20 %+20 %でなければならない。
5.5 表底
5.5.1 クリート
表底には,クリートがあるものとないものとがある。表底の接地面側の高さ2.5 mm未満の突起は,“ク
リートなし”とみなす。また,先芯の下辺折り曲げ部分を除いて,少なくともJIS T 8107の図23(クリー
トの範囲)に示す斜線部分には,横側に開放されたクリートをもたなければならない。
5.5.2 厚さ及びクリートの高さ
表底を含む靴底は,単層又は幾つかの層(重層)で構成されている。JIS T 8107の7.2(厚さ及びクリー
トの高さの測定方法)によって測定したとき,靴底の厚さd1及びクリートの高さd2は,表9に適合しなけ
ればならない。
――――― [JIS T 8101 pdf 12] ―――――
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表9−靴底の厚さ及びクリートの高さ
表底の種類 靴底の厚さ及びクリートの高さ mm
クリートなし表底 d1 6以上
クリート付き表底 d1 3以上 d2 2.5以上
・重層底の場合,靴底の厚さd1は中間層を含む。
5.5.3 引裂強さ
クラスIの安全靴の表底の引裂強さは,JIS T 8107の7.3(引裂強さの試験方法)によって試験したとき,
表10に適合しなければならない。
表10−表底の引裂強さ
表底の材質 引裂強さ N/mm
ゴム 35以上
ポリウレタン 25以上
5.5.4 引張特性
表底の引張特性は,JIS T 8107の7.4(引張特性の試験方法)によって試験したとき,表11に適合しな
ければならない。
表11−表底の引張特性
材料の種類 引張強さ N/mm2 伸び %
クラスI ゴム 14以上 300以上
ポリウレタン 6以上 300以上
クラスII ゴム 8以上 300以上
高分子材料 8以上 300以上
5.5.5 加水分解性
ポリウレタン製の表底及び表底の一部にポリウレタンを組み込んだ底の加水分解性は,JIS T 8107の7.5
(加水分解性の試験方法)によって試験したとき,引張強さの変化率は−50 %+50 %でなければならな
い。
5.5.6 耐老化性
表底の耐老化性は,JIS T 8107の7.6(耐老化性の試験方法)によって試験したとき,引張強さの変化率
は−20 %+20 %でなければならない。
6 付加的性能
6.1 一般
安全靴は,作業場で遭遇する危険要因に応じて付加的な性能が必要となることがある。
付加的な性能を付与する場合,安全靴は表12の適切な付加的性能及び対応する表示記号に適合しなけれ
ばならない。
――――― [JIS T 8101 pdf 13] ―――――
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表12−特殊用途のための付加的性能及び表示記号
要件 条項 作業区分 記号
超重作業用, 普通作業用,
重作業用 軽作業用
クラスI クラスII クラスI クラスII
靴完 耐踏抜き性 6.2.1 P
成品 − 踏抜き防止板の構造 6.2.1.1 ◎ ◎ ◎ ◎
− 金属製踏抜き防止板の耐食性 6.2.1.2 ◎ ◎ ◎ ◎
− 踏抜き防止板の耐屈曲性 6.2.1.3 ◎ ◎ ◎ ◎
− 金属製踏抜き防止板を装着した 6.2.1.4 ◎ ◎ ◎ ◎
安全靴の耐踏抜き性
− 非金属製踏抜き防止板を装着し 6.2.1.5 ◎ ◎ ◎ ◎
た安全靴の耐踏抜き性
電気絶縁特性 6.2.2 ◎ ◎ I-600
I-3500
I-7000
耐熱伝導性 6.2.3
− 靴底の高温熱伝導性 6.2.3.1 ◎ ◎ ◎ ◎ HI1,HI2
− 靴底の低温熱伝導性 6.2.3.2 ◎ ◎ ◎ ◎ CI1,CI2
かかと部の衝撃エネルギー吸収性 6.2.4 ◎ ◎ ◎ ◎ E
耐水性 6.2.5 ◎ ◎ W
足甲の保護性 6.2.6 ◎ ◎ ◎ ◎ M
耐切創性 6.2.7 C
− デザイン 6.2.7.1 ◎ ◎ ◎ ◎
− 耐切創性をもつ靴の構造 6.2.7.2 ◎ ◎ ◎ ◎
− 耐切創性 6.2.7.3 ◎ ◎ ◎ ◎
耐滑性 6.2.8 ◎ ◎ ◎ ◎ F1,F2
甲被 耐燃料油性 6.3 ◎ ◎ UO
表底 耐高熱接触性 6.4.1 ◎ ◎ ◎ ◎ H
耐燃料油性 6.4.2 ◎ ◎ ◎ ◎ BO
注記 ◎は,当該クラスに付加的要件が適用されることを示す。
6.2 製品性能
6.2.1 耐踏抜き性
6.2.1.1 踏抜き防止板の構造
踏抜き防止板は,安全靴を損傷しない限り取り出せないような方法で靴底内部に装着されなければなら
ない。中底の機能も兼ねる非金属製の踏抜き防止板を除いて,踏抜き防止板は,先芯の下辺折り曲げ部分
の上に設置してはならない。また,これに取り付けてはならない。
注記 踏抜き防止板を先芯の下辺折り曲げ部分の上に設置又は取付けた場合に,踏抜き時及び衝撃,
圧迫時に靴のつま先部の足指に影響を与えないことが実証できる場合は,設置又は取り付ける
ことができる。
6.2.1.2 金属製踏抜き防止板の耐食性
金属製踏抜き防止板を装着した安全靴については,JIS T 8107の5.7.3.1(金属製踏抜き防止板の耐食性
の試験方法)及び5.7.3.2(試験手順)によって試験したとき,金属製踏抜き防止板の腐食域が五つ以上あ
ってはならず,そのいずれも2.5 mm2を超えてはならない。
――――― [JIS T 8101 pdf 14] ―――――
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6.2.1.3 踏抜き防止板の耐屈曲性
全ての安全靴のタイプにおいて,装着した踏抜き防止板は,JIS T 8107の5.7.3.3(踏抜き防止板の耐屈
曲性の試験方法)によって試験したとき,1×106回の屈曲後に目に見える亀裂又は離の跡が生じてはな
らない。
6.2.1.4 金属製踏抜き防止板を装着した安全靴の耐踏抜き性
金属製踏抜き防止板の耐踏抜き性能は,JIS T 8107の5.7.1(金属製踏抜き防止板を装着した靴の耐踏抜
き性の試験方法)によって試験したとき,底部分に貫通したときの力は,1 100 N以上でなければならない。
6.2.1.5 非金属製踏抜き防止板を装着した安全靴の耐踏抜き性
非金属製踏抜き防止板の耐踏抜き性能は,JIS T 8107の5.7.2(非金属製踏抜き防止板を装着した靴の耐
踏抜き性の試験方法)によって試験したとき,1 100 Nの力において,試験用くぎの先端が試験片を貫通し
てはならない。この試験で合格するためには,試験用くぎの先端が試験片から突き出ていないことを目視,
X線撮影又は電気的な検知方法で確認する。
6.2.2 電気絶縁特性
電気絶縁特性をもつ安全靴(以下,絶縁安全靴という。)は,JIS T 8010に規定する試験方法によって試
験したとき,絶縁用保護具の種別に応じて表13の試験電圧を印加したとき,1分間は通電してはならない。
表13−絶縁安全靴の種別及び試験電圧
絶縁用保護具の種別 記号 試験電圧 対応する電気的等級
交流の電圧が300 Vを超え600 V以下である電路 I-600 3 000 V 電気的等級00(AC 500 V,DC 750 V以上
について用いるもの の公称電圧の設備用)
交流の電圧が600 Vを超え3 500 V以下である電I-3500 12 000 V 電気的等級00(AC 500 V,DC 750 V以上
路又は直流の電圧が750 Vを超え3 500 V以下で の公称電圧の設備用)
ある電路について用いるもの
I-7000
電圧が3 500 Vを超え7 000 V以下である電路につ 20 000 V 電気的等級0(AC 1 000 V,DC 1 500 V以
いて用いるもの 上の公称電圧の設備用)
・絶縁安全靴に使用する先芯は,非金属製先芯でなければならない。
6.2.3 耐熱伝導性
6.2.3.1 靴底の高温熱伝導性
靴底の高温熱伝導性は,(150±5)℃の熱盤を使用し,JIS T 8107の5.9.1(靴底の高温熱伝導性の試験
方法)によって試験したとき,安全靴の中底の上側表面の温度は,初期温度より22 ℃上昇する時間が表
14に適合しなければならない。
表14−靴底の高温熱伝導性
高温熱伝導性区分 記号 温度上昇時間 min
1 HI1 20以上 30未満
2 HI2 30以上
試験後の安全靴は,JIS T 8107の附属書A(熱特性試験における靴の評価)の要件に適合しなければな
らない。
なお,中敷以外の断熱材は,安全靴を損傷しない限り取り出せないような方法で組み込まれなければな
――――― [JIS T 8101 pdf 15] ―――――
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JIS T 8101:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 20345:2011(MOD)
- ISO 20346:2014(MOD)
JIS T 8101:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.50 : 足の保護
JIS T 8101:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISS5037:1998
- 靴のサイズ
- JIST8010:2017
- 絶縁用保護具・防具類の耐電圧試験方法
- JIST8107:2020
- 安全靴・作業靴の試験方法