JIS T 8125-5:2010 手持ちチェーンソー使用者のための防護服―第5部:脚半の試験方法及び要求性能

JIS T 8125-5:2010 規格概要

この規格 T8125-5は、手持ちチェーンソーによる切断に対する脚半の抵抗性の評価を行うための試験方法及び要求性能について規定。

JIST8125-5 規格全文情報

規格番号
JIS T8125-5 
規格名称
手持ちチェーンソー使用者のための防護服―第5部 : 脚半の試験方法及び要求性能
規格名称英語訳
Protective clothing for users of hand-held chain-saws -- Part 5:Test methods and performance requirements for protective gaiters
制定年月日
2010年5月25日
最新改正日
2015年10月26日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 11393-5:2001(MOD)
国際規格分類

ICS

13.340.10, 65.060.80
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
労働安全・衛生 2019
改訂:履歴
2010-05-25 制定日, 2015-10-26 確認
ページ
JIS T 8125-5:2010 PDF [16]
                                                                                  T 8125-5 : 2010

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 要求事項・・・・[3]
  •  4.1 留め具・・・・[3]
  •  4.2 防護領域・・・・[3]
  •  4.3 チェーン速度による分類・・・・[3]
  •  4.4 切断抵抗性の要求事項・・・・[4]
  •  5 前処理・・・・[4]
  •  6 切断抵抗性の試験・・・・[4]
  •  6.1 原理・・・・[4]
  •  6.2 試料・・・・[4]
  •  6.3 試験器具・・・・[4]
  •  6.4 手順・・・・[6]
  •  7 足底ストラップの強度試験・・・・[9]
  •  7.1 原理・・・・[9]
  •  7.2 試料・・・・[9]
  •  7.3 試験装置・・・・[9]
  •  7.4 手順・・・・[10]
  •  8 試験報告書・・・・[10]
  •  9 表示・・・・[11]
  •  10 取扱説明書・・・・[11]
  •  11 図記号・・・・[12]
  •  附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[13]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 8125-5 pdf 1] ―――――

T 8125-5 : 2010

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本保安用品協会(JSAA)及び財団
法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業
標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,
このような特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確
認について,責任はもたない。
JIS T 8125の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS T 8125-1 第1部 : チェーンソーでの切断抵抗性試験に用いるフライホイール駆動式試験装置
JIS T 8125-2 第2部 : 脚部防護服の試験方法及び要求性能
JIS T 8125-3 第3部 : 履物試験方法
JIS T 8125-4 第4部 : 手袋の試験方法及び要求性能
JIS T 8125-5 第5部 : 脚半の試験方法及び要求性能
JIS T 8125-6 第6部 : 上半身防護服の試験方法及び要求性能

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 8125-5 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
T 8125-5 : 2010

手持ちチェーンソー使用者のための防護服−第5部 : 脚半の試験方法及び要求性能

Protective clothing for users of hand-held chain-saws- Part 5: Test methods and performance requirements for protective gaiters

序文

  この規格は,2001年に第1版として発行されたISO 11393-5を基に,我が国での使用状況の多様性及び
品質向上に対応するため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
この規格は,手持ちチェーンソーの使用によるリスクから,身を守るように設計する個人用防護装備に
関連する規格である。
個人用防護装備は,手持ちチェーンソーによる切断を完全には防護できないが,経験からある程度の防
護機能を満たす個人用防護装備の設計が可能である。
これらの機能は,次による。多くの場合,これらを併用する。
a) チェーンスリッピング : ソーチェーンが防護材料の表面を滑って人体を切断しないことによる防護効
果。
b) クロッギング : 繊維,糸,その他の材料などがソーチェーンによってソーユニットに引き込まれ,ソ
ーチェーンの動きを停止させる効果。
c) チェーンブレーキング : 繊維,その他の材料などがソーチェーンの速度を大幅に低下させてその前進
を阻む効果。

1 適用範囲

  この規格は,手持ちチェーンソーによる切断に対する脚半の抵抗性の評価を行うための試験方法及び要
求性能について規定する。脚半の足底ストラップの強さを評価する性能要求事項及び試験方法も含まれる。
この規格は,JIS T 8101に適合する金属製先しん付きの安全靴と合わせて用いる脚半に適用する。これ
は,脚半だけではチェーンソーによる切断に対し部分的な防護しか得られないためである。
この規格は,木登り,森林内での使用などの踏み外す危険が非常に多い状況での使用を意図した脚半に
は適用しない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 11393-5:2001,Protective clothing for users of hand-held chain-saws−Part 5: Test methods and
performance requirements for protective gaiters (MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

――――― [JIS T 8125-5 pdf 3] ―――――

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T 8125-5 : 2010

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 7215 プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 868,Plastics and ebonite−Determination of indentation hardness by means of
a durometer (Shore hardness) (MOD)
JIS L 1018 ニット生地試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 3175-2,Textiles−Dry cleaning and finishing−Part 2: Procedures for
tetrachloroethene及びISO 6330,Textiles−Domestic washing and drying procedures for textile
testing(全体評価 : MOD)
JIS S 5037 靴のサイズ
JIS T 8101 安全靴
注記 対応国際規格 : ISO 8782-2,Safety, protective and occupational footwear for professional use−Part
2: Specification for safety footwear (MOD)
JIS T 8125-1 手持ちチェーンソー使用者のための防護服−第1部 : チェーンソーでの切断抵抗性試験
に用いるフライホイール駆動式試験装置
注記 対応国際規格 : ISO 11393-1,Protective clothing for users of hand-held chain-saws−Part 1: Test rig
driven by a flywheel for testing resistance to cutting by a chain-saw (MOD)
JIS T 8125-3 手持ちチェーンソー使用者のための防護服−第3部 : 履物試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 11393-3,Protective clothing for users of hand-held chain-saws−Part 3: Test
methods for footwear (MOD)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
脚半 (gaiter)
足,足首及び下たい(腿)部の前面を,手持ちチェーンソーによる切断から防護することを意図した取
外し式の足覆い。
3.2
防護材料 (protective material)
手持ちチェーンソーの切断作用に対し,着用者を防護するように設計された材料。
3.3
カットスルー (cut through)
防護材料の切断試験で,最も身体側に近い防護材料面において,切断長さが10 mmを超えること。
注記 試料が単層又は複数層からなる素材で,それが例えば,脚半などの最終製品を構成したとき,
動いているソーチェーンを着用者の身体から見て外側になる試料の面に当てる。ソーチェーン
が試料の層を切りながら減速して止まったときに,ソーチェーンを当てた面と反対側になる面
に,10 mmを超える切断が生じることを意味する(JIS T 8125-1参照)。

――――― [JIS T 8125-5 pdf 4] ―――――

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T 8125-5 : 2010

4 要求事項

4.1 留め具

4.1.1  一般
脚半の留め具は,面ファスナ方式であってはならない。
4.1.2 足底ストラップ
個々の足底ストラップは,箇条7によって試験したとき,250 Nの力で壊れてはならず,また,25 Nか
ら250 Nまで負荷をかけたとき,フックの動く距離は,50 mm未満でなければならない。
注記 足底ストラップがないタイプの製品の場合は,この要求事項は不要である。

4.2 防護領域

  脚半の防護材料は,模擬ブーツ(6.3.2.1参照)の図1に示す網掛部分を覆わなければならない。
a) 水平方向 模擬ブーツ先端の14 mm未満の位置から,模擬ブーツの表底面から上に225±2 mmの高
さの位置で,ブーツ正面の中心線から模擬ブーツの表面に沿って左右にそれぞれ80 mm以上を覆う。
b) 垂直方向 下限は,模擬ブーツ表底面から25 mm未満,上限は,模擬ブーツ表底面から225 mm以上
の高さまでを覆う。
単位 mm
図1−防護領域

4.3 チェーン速度による分類

  チェーンソーによる切断に対する防護性は,次に規定する防護性クラスによる。ただし,防護性クラス
1は,チェーンソー防護服として要求される最低限の性能に対応する速度である。
防護性クラス1 : 20.0±0.2 m/秒
防護性クラス2 : 24.0±0.2 m/秒
防護性クラス3 : 28.0±0.2 m/秒
防護性クラス4 : 32.0±0.2 m/秒

――――― [JIS T 8125-5 pdf 5] ―――――

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JIS T 8125-5:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11393-5:2001(MOD)

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