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4.4 切断抵抗性の要求事項
6.4によって試験したとき,模擬ブーツを覆う皮革(6.3.2.1を参照)のブーツ側に10 mmを超える切断
きずを生じてはならない。
5 前処理
試料は,試験前に洗濯及び乾燥を5回繰り返す。
この洗濯は,JIS L 1018の附属書6(繊維製品−繊維製品試験用家庭洗濯及び乾燥方法)の付表1(前面
投入水平ドラム形A1による洗濯操作)の操作2Aによる。また,乾燥は,回転式乾燥機によって行い,温
度は,70 ℃以下とする。
上記以外の場合は,次のいずれかによる。
a) 脚半に,洗濯及びドライクリーニングに不適との表示がある場合 脚半を10分間完全に水 (20 ℃) に
浸した後,水分の質量が95 %以上蒸発するまでライン乾燥を行う。
b) 脚半の洗濯は不適切であるが,ドライクリーニングには適していると表示されている場合 脚半は,
試験の前に5回ドライクリーニングしなければならない。通常,ドライクリーニングは,JIS L 1018
の附属書3(繊維製品−機械ドライクリーニングに対する安定性の測定)の9.1(普通の繊維製品のた
めの操作)に規定している条件で行う。
c) 脚半が洗濯及びドライクリーニングの両方に適していると表示されている場合 洗濯済み試料及び
ドライクリーニング済み試料(二組の試料)の両方に関して試験を行うか,又は製造業者からの要請
がある場合は,同じ試料の一組について,最初にドライクリーニングを行った上で更に洗濯する。
警告 b)及びc)の試験者は,通常の実験室での作業に精通しているとしても,安全及び健康に対す
る適切な処置を取らなければならない。パークロロエチレンは,吸引などによって,人体に
悪影響を及ぼすおそれがあるので注意して扱う必要がある。
d) 脚半が乾燥機を用いた乾燥に適していないと表示されている場合 脚半は,上記の方法で洗濯し,重
量で水分の質量が95 %以上蒸発するまでライン乾燥を行う[JIS L 1018の附属書6の6.1(操作A−
ライン乾燥)]。
6 切断抵抗性の試験
6.1 原理
脚半を取り付けた模擬ブーツに,所定の速度及び慣性特性で作動するソーチェーンを当てて,脚半にカ
ットスルーが生じているかどうかを判定して,チェーンソーに対する抵抗性を評価する。
6.2 試料
前処理の種類ごとに3組の脚半を準備する。試料のサイズは,JIS S 5037に規定する足長26.5 cmのブー
ツの上に装着するのに適したものとする。
6.3 試験器具
6.3.1 試験装置 試験装置は,JIS T 8125-1による。
6.3.2 脚半取付装置
6.3.2.1 左右の模擬ブーツ 模擬ブーツは,JIS K 7215によるデュロメータA硬さが95,密度が1.1×103
kg/m3である硬質ポリウレタンで成型する。
模擬ブーツの形状・寸法は,図2のとおりとする。これらの図は,ブーツの左足で,右足のブーツは,
同じ寸法で,断面形状は左足のものと鏡像関係とする。また,ブーツは,厚さが1.6±0.1 mmのクロムな
――――― [JIS T 8125-5 pdf 6] ―――――
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めしの皮革で覆う。覆う部分は,少なくとも4.2による防護領域に対応しなければならない。
注記 多数の脚半を試験するため,模擬ブーツが深く切り込まれないような手段を試験装置に付け加
えておくことが望ましい。
単位 mm
a 脚の前側
a) 足部の断面図 b) 脚部の断面図
図2−模擬ブーツの形状・寸法
6.3.2.2 模擬ブーツを取り付けるベース ベースは,JIS T 8125-3による通常のブーツの取付けに使うも
のと同じものとする。
――――― [JIS T 8125-5 pdf 7] ―――――
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6.4 手順
6.4.1 一般
キャリブレーション手順は,JIS T 8125-1の箇条7(試験装置のキャリブレーション)による。ただし,
キャリブレーション後は,次の事項を変更する。
a) チェーンソー試験装置は,JIS T 8125-1の5.3.4(ソーユニット取付器具)に規定する配置とするが,
その負荷は,30.0±0.5 Nでなければならない。
b) 接触点からスプロケットの中心までの水平距離は,300±2 mmでなければならない。
注記 JIS T 8125-1の図3を参照。ただし,JIS T 8125-1の5.3.4に従うと,試料に加わる力が15.0
±0.5 Nとなるため,スプロケットの中心から接触点までの水平距離を上記のように変更する
ことが必要である。
6.4.2 模擬ブーツへの脚半の取付け
模擬ブーツに脚半を実際の装着時と同様に取り付ける。
6.4.3 切断
6.4.3.1 一般
切断試験は,左右両方の脚半について図3に示すポジション1,2及び3で行う。
可能な限り,脚半を取り付けている留め具を切らないようにする。留め具が切れた場合には,試験報告
書に留め具の切断があったことを記録する。
一連の試験は,三つのポジションのそれぞれ左右について,合計6か所の切断試験で構成する。各試験
は,同一のチェーン速度で実施し,一つの脚半で2回以上の試験を行ってはならない。
チェーン速度は,4.3に規定する速度を適用する。
各試験の後に,試料のカットスルー及び模擬ブーツを覆う皮革の切断きず(4.4参照)の有無を調査して,
その結果を試験報告書に記載する。
――――― [JIS T 8125-5 pdf 8] ―――――
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単位 mm
13 ポジション番号 : 切断試験位置
図3−切断試験の位置
6.4.3.2 ポジション1の切断
6.4.2によって脚半を取り付けたブーツを,次のようにベースに固定する。
a) 模擬ブーツの足底が,かかと部分と先端部分とでベースに接触している。
b) 模擬ブーツの中心面が,ベースの中心面とそろっている。
脚半及びその留め具が,模擬ブーツとベースとの間に挟まった状態とならないように十分注意する。
ベースを水平面に対して0°に,そして模擬ブーツの中心面を試験装置の案内板に対して90°に向くよ
うに設置する。模擬ブーツの右側がチェーンソー試験装置の旋回軸に最も近くなるように向ける。
この配置は,図4に示す。
図3に示すポジション1で切断試験を行う。
――――― [JIS T 8125-5 pdf 9] ―――――
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1 手持ちチェーンソー
2 ベース
図4−ポジション1の試験位置
6.4.3.3 ポジション2の切断
6.4.3.2によって,脚半を取り付けた模擬ブーツをベースにしっかりと固定する。
模擬ブーツのかかとが最も低い位置にくるように,ベースを水平面に対して45°傾け,ベースと模擬ブ
ーツの中心面とが垂直方向に向き,試験装置の案内板に対して90°に向くように設置する。
6.4.3.2によって,模擬ブーツの右側がチェーンソー試験装置の旋回軸に最も近くなるように向ける。
この配置は,図5に示す。
図3に示すポジション2で切断試験を行う。
1 手持ちチェーンソー
2 ベース
図5−ポジション2の試験位置
6.4.3.4 ポジション3の切断
6.4.3.2によって,脚半を取り付けた模擬ブーツをベースにしっかりと固定する。
模擬ブーツの脚の前面が最も高い位置にくるようにベースを水平面に対して90°傾け,ベースと模擬ブ
――――― [JIS T 8125-5 pdf 10] ―――――
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JIS T 8125-5:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11393-5:2001(MOD)
JIS T 8125-5:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 65 : 農業 > 65.060 : 農業機械,用具及び設備 > 65.060.80 : 林業設備
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8125-5:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK7215:1986
- プラスチックのデュロメータ硬さ試験方法
- JISL1018:1999
- ニット生地試験方法
- JISS5037:1998
- 靴のサイズ
- JIST8101:2020
- 安全靴
- JIST8125-1:2008
- 手持ちチェーンソー使用者のための防護服―第1部:チェーンソーでの切断抵抗性試験に用いるフライホイール駆動式試験装置
- JIST8125-3:2009
- 手持ちチェーンソー使用者のための防護服―第3部:履物試験方法