JIS T 8141:2016 遮光保護具 | ページ 5

                                                                                             19
T 8141 : 2016
附属書JA
(参考)
使用標準及び透過率測定方法
JA.1 使用標準
表JA.1に,遮光度番号に対するフィルタレンズ及びフィルタプレートの使用区分の標準を示す。ただし,
諸作業の条件に応じ,適宜使用することができる。
JA.2 ガラスの肉厚管理によるフィルタの透過率測定方法
低い透過率をもったフィルタの透過率の測定は,まず,同一ロットのフィルタから十分に薄くした試料
を作ってその分光透過率を測定し,ガラス肉厚の測定によって次の式から計算する。
l2
l1
T1
T2 k (JA.1)
k
ここに, l1 : 薄くして測定したときのガラス肉厚
l2 : 測定試料のガラス肉厚
T1 : 肉厚l1における分光透過率
T2 : 肉厚l2における分光透過率
k : 表面反射係数
なお,kは次の式によって与えられる。
k=(1−P)2 (JA.2)
2
ここに, 1
P
1
n : 計算波長におけるガラスの屈折率
nを1.52とすればk=0.92となり,普通のガラスではこの値を
使ってよい。

――――― [JIS T 8141 pdf 21] ―――――

    20
T 8141 : 2016
T8
7
表JA.1−使用標準
14
遮光度 アーク溶接・切断作業 アンペア ガス溶接・切断作業 高熱作業 その他の作業
1 : 2
番号 被覆アーク ガスシール アークエア 溶接及びろう付けa) 酸素切断b) プラズマジ
0 1
溶接 ドアーク溶 ガウジング 重金属の溶接 放射フラックスc)に ェット切断
6
接 及びろう付け よる溶接(軽金属) アンペア
1.2 散乱光又は側射光を受ける作業 散乱光又は側射光を受ける作業 − − 雪,道路,屋根又
1.4 は砂などからの
1.7 反射光を受ける
2 作業,赤外線灯又
2.5 高炉,鋼片加 は殺菌灯などを
3 熱炉,造塊な転炉又は 用いる作業
どの作業 平炉など
4 − − − 70以下 70以下(4d) − − − の作業 アーク灯又は水
5 30以下 70を超え 70を超え 900を超え 銀アーク灯など
200まで 200まで(5d) 2 000まで を用いる作業
6 200を超え 200を超え 2 000を超え 電気炉の − −
800まで 800まで(6d) 4 000まで 作業
7 35を超え 800を超えた 800を超えた場合 4 000を超え
75まで 場合 (7d) 8 000まで
8 − − −
9 75を超え 100以下
10 200まで 125を超え −
11 100を超え 225まで 150以下
12 200を超え 300まで 225を超え 150を超え
400まで 350まで 250まで
13 300を超え 250を超え
500まで 400まで
14 400を 350を −
超えた場合 超えた場合
15 − 500を 350を − − − − − −
16 超えた場合 超えた場合

――――― [JIS T 8141 pdf 22] ―――――

                                                                                                                                          21
T 8141 : 2016
表JA.1−使用標準(続き)
注記 遮光度番号の大きいフィルタ(おおむね10以上)を使用する作業においては,必要な遮光度番号より小さい番号のものを2枚組み合わせて,それに相当させ
て使用するのが望ましい。1枚のフィルタを2枚にする場合の換算は,次の式による。
N=(n1+n2)−1
ここに, N : 1枚の場合の遮光度番号
n1,n2 : 2枚の各々の遮光度番号
例 10の遮光度番号のものを2枚にする場合 10=(8+3)−1,10=(7+4)−1など
注a) 1時間当たりのアセチレン使用量(L)
b) 1時間当たりの酸素の使用量(L)
c) ガス溶接及びろう付けの際にフラックスを使用する場合,ナトリウム589 nmの強い光が放射される。この波長を選択的に吸収するフィルタ(dと名付ける)
を組み合わせて使用する。
例 4dとは,遮光度番号4にdフィルタを重ねたもの。
T8 141 : 2
0 16
7

――――― [JIS T 8141 pdf 23] ―――――

    22
T 8141 : 2016
T8
7
附属書JB
14
(参考)
1 : 2
JISと対応国際規格との対比表
0 16
JIS T 8141:2016 遮光保護具 ISO 4007:2012,Personal protective equipment−Eye and face protection−Vocabulary
ISO 4849:1981,Personal eye-protectors−Specifications
ISO 4850:1979,Personal eye-protectors for welding and related techniques−Filters−Utilisation and transmittance requirements
ISO 4854:1981,Personal eye-protectors−Optical test methods
ISO 4855:1981,Personal eye-protectors−Non-optical test methods
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
規格番号 評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 目の遮光保護具についISO 4007 JISとほぼ同じ 変更 JISは,有害光線の発生現場に適用。JISは,適合性に用いる規格であ
て規定。 ISO 4849 ISO規格は,全ての作業現場に適用。るため,複数のISO規格を取り入
ISO 4850 れている。特に提案はしない。
ISO 4850は溶接関連現場だけに適用。
ISO 4854
ISO 4855
2 引用規格
3 用語及び 主な用語及び定義 ISO 4007 3 JISとほぼ同じ 追加 用語の追加。 実質的な差異はない。
定義
4 種類,形 保護具の種類及び形式− − − 追加 種類,形式及び区分の箇条を追加。 製品規格を構成する必要事項なの
式及び区分 オキュラの区分 で追加。
5 品質 5.1 フィルタレンズ及ISO 4849 7.1 JISとほぼ同じ 変更/ 表現は異なるが基本的には同じ意味 国際規格に整合化するよう努め
びフィルタプレート ISO 4850 4 追加 合い。 る。
5.1 d) 光学的性質 ISO4849 7.1.2 JISとほぼ同じ 変更/ 屈折力も求め方を主経線に変更した。
国際規格に整合化するよう努め
削除 非点収差度を削除した。 る。
5.2 カバーレンズ及び− − − 追加 カバーレンズ及びカバープレートの ISO規格に規定はないが,光学的
カバープレート 品質規定を追加。 性能など,最小限の規定は必要。
5.3 耐食性 ISO 4849 7.1.7 一致 −
5.4 難燃性 ISO 4849 7.2.2.1 一致 −

――――― [JIS T 8141 pdf 24] ―――――

                                                                                                                                          23
T 8141 : 2016
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
規格番号 評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
5 品質 5.5 完成品 ISO 4849 6 JISとほぼ同じ 追加 スペクタル形の把持性及びヘッドバ 完成品の品質を満足する管理項目
(続き) 7.1.4.2 ンド取付部の強度を追加。 として必要。
7.1.8 耐消毒性 削除 保護具の使用が個人レベルになり,一
つの保護具を使いまわすことが少な
くなってきていること,保護具の素材
も多岐にわたるようになり,均一の消
毒方法では対応できなくなる場合も
想定されるので削除した。
6 構造 ISO 4849 6 JISとほぼ同じ 削除 ISO 4849の6.4に容易に交換できる構容易に交換できる構造のめがねだ
造とあるが,JISでは市場で容易に部けに限定されるのでユーザには誤
品を交換して間違った使用を避ける 使用がないように情報提供する。
ため削除した。
7 オキュラ ISO 4849 7.1.1 JISとほぼ同じ 変更/ 円形オキュラの寸法を45 mm又は50 円形オキュラは標準規格の寸法が
の寸法 追加 mm(ISO規格は40 mm以上)と規定 必要なので追加。
し,オキュラ全てにおいて寸法の許容
差を追加。
8 材料 ISO 4849 6.1 JISとほぼ同じ 変更 ISO規格はメタルフレームを認めて 現状,我が国の遮光保護具につい
6.2 いないが,JISはメタルフレームを認てはメタルフレームなどの需要が
めている。 多いため変更。
9 試験 9.1 フィルタレンズ及ISO 4854 JISとほぼ同じ 変更/ JISは遮光保護具として必要な試験項ISO規格はJIS以外の使用目的に
びフィルタプレート ISO 4855 選択 目をISO規格から採用し,試験の一部必要な試験項目も含んでいる。
表現の違いや試験方法に違いはあ
を変更。また,別の試験方法を追加し,
いずれかの試験方法を選択。 るが,試験結果で同等の品質にな
るため,実績のあるJISの方法を
選択肢として加えた。
9.2 カバーレンズ及び− − − 追加 カバーレンズ及びカバープレートの 5.2の(V)欄参照
カバープレート 試験を追加。
T8
9.3 耐食性試験 ISO 4855 7 一致 −
1
9.4 各部の難燃性試験ISO 4855 6.1 JISとほぼ同じ 変更 赤熱部の当て方を明確化,評価方
表現が曖昧なところがあり,表現を変
41 : 2
更した。 法を明確にし,5秒以上燃え続け
ないとした。
0 16
7

――――― [JIS T 8141 pdf 25] ―――――

次のページ PDF 26

JIS T 8141:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4007:2012(MOD)
  • ISO 4849:1981(MOD)
  • ISO 4850:1979(MOD)
  • ISO 4854:1981(MOD)
  • ISO 4855:1981(MOD)

JIS T 8141:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8141:2016の関連規格と引用規格一覧