JIS T 9207:2021 車椅子用可搬形スロープ

JIS T 9207:2021 規格概要

この規格 T9207は、段差,段差又は間隙のある部分に設置し,手動車椅子又は電動車椅子が通行可能なようにするために両端で荷重を支える可搬形スロープについて規定。ただし,爪などで固定するスロープは除く。

JIST9207 規格全文情報

規格番号
JIS T9207 
規格名称
車椅子用可搬形スロープ
規格名称英語訳
Portable ramps for wheelchairs
制定年月日
2008年5月20日
最新改正日
2021年12月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

11.180
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2008-05-20 制定日, 2013-10-21 確認日, 2015-05-20 改正日, 2020-10-20 確認日, 2021-12-20 改正
ページ
JIS T 9207:2021 PDF [22]
                                                                                   T 9207 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 各部の名称・・・・[3]
  •  5 種類・・・・[4]
  •  6 要求事項・・・・[5]
  •  6.1 リスク分析・・・・[5]
  •  6.2 人間工学的特性・・・・[5]
  •  6.3 外観・・・・[5]
  •  6.4 構造・・・・[5]
  •  6.5 寸法・・・・[5]
  •  6.6 走行面の滑り止め性能・・・・[5]
  •  6.7 固定性能・・・・[6]
  •  6.8 耐たわみ性能・・・・[6]
  •  6.9 耐久性能・・・・[6]
  •  6.10 耐荷重性能・・・・[6]
  •  6.11 運搬用ハンドルの性能・・・・[6]
  •  7 試験方法・・・・[6]
  •  7.1 試験条件・・・・[6]
  •  7.2 試料の準備及び試験順序・・・・[6]
  •  7.3 目視触覚試験・・・・[7]
  •  7.4 走行面の滑り止め性能試験・・・・[7]
  •  7.5 固定性能試験・・・・[8]
  •  7.6 耐たわみ性能試験・・・・[14]
  •  7.7 耐久性能試験・・・・[15]
  •  7.8 耐荷重性能試験・・・・[15]
  •  7.9 運搬用ハンドルの性能試験・・・・[16]
  •  8 検査方法・・・・[17]
  •  9 表示・・・・[17]
  •  10 取扱説明書・・・・[18]
  •  附属書A(規定)テストブロック・・・・[19]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS T 9207 pdf 1] ―――――

           T 9207 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本福祉用具·生活支援用具協会(JASPA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案
を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が
改正した日本産業規格である。これによって,JIS T 9207:2015は改正され,この規格に置き換えられ
た。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS T 9207 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
T 9207 : 2021

車椅子用可搬形スロープ

Portable ramps for wheelchairs

1 適用範囲

  この規格は,階段,段差又は間隙のある部分に設置し,手動車椅子又は電動車椅子(以下,車椅子とい
う。)が通行可能なようにするために両端で荷重を支える可搬形スロープ(以下,スロープという。)につ
いて規定する。ただし,爪などで固定するスロープは除く。

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS K 6253-3 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部 : デュロメータ硬さ
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS T 0102 福祉関連機器用語[支援機器部門]
JIS T 14971 医療機器−リスクマネジメントの医療機器への適用
JIS Z 8051 安全側面−規格への導入指針
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8703 試験場所の標準状態

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS T 0102による。
3.1
走行面
スロープの上端部及び下端部を含む,車椅子の車輪が通過する側のスロープの面全体
3.2
支持台
スロープの上端部及び下端部を載せる台
3.3
試験面
スロープを支持台の上に置いたときに支持台と接した部分から内側の走行面

――――― [JIS T 9207 pdf 3] ―――――

           2
T 9207 : 2021
注釈1 伸縮機構,折り畳み機構などによる走行面の段差は,一つの試験面とする。
3.4
加圧パッド
荷重を試験面に負荷するもの
3.5
加圧ジグ
試験荷重を受けるジグで,四つ又は二つの加圧パッドからなり,各加圧パッドに均等に荷重を負荷でき
る構造のもの
注釈1 加圧ジグの質量が,予備荷重となる。
注釈2 図1を参照。
3.6
たわみ量
試験面において,予備荷重を加えた状態の試験面のたわみに対して,試験荷重を加えたときのたわみの
増加量を角度で表した量
3.7
残留たわみ量
試験面において,予備荷重を加えた状態の試験面たわみを基準にして,試験荷重を加えた後,これを取
り除いて予備荷重だけにしたときのたわみの差を角度で表した量
3.8
一体形スロープ
1枚以上の分離されない板で構成されたスロープ
3.9
レール形スロープ
2枚以上の分離した板で構成されたスロープ
3.10
側壁
スロープの側端の立ち上がり部分
3.11

スロープ全体の横方向の寸法
注釈1 側壁がある場合,側壁の両外側端間で測り,側壁がない場合は,走行面の両側端間で測る。
3.12
走行面の幅
走行面全体の幅
注釈1 側壁がある場合は,側壁の両内側間で測り,側壁がない場合,両側端間で測る。
3.13
テストラバー

――――― [JIS T 9207 pdf 4] ―――――

                                                                                             3
T 9207 : 2021
テストブロックの試験面に接する部分に貼り付けるゴム板
3.14
最大耐質量
スロープが許容する最大の質量
3.15
キャスタの車輪の見掛け硬さ
キャスタの車輪を構成するタイヤ部外周面の硬さ
3.16
キャスタの車輪の縦振れ
キャスタの車輪を構成するタイヤ部外周面の半径方向の全振れ
3.17
運搬用ハンドル
スロープを持ち運ぶための取っ手
単位 mm
鋼製アングルなど
鋼製アングルなど
600
加圧パッド
加圧パッド
150
a) 試験面の長さが700 mm未満の場合
加圧パッド 鋼製アングルなど
鋼製アングルなど
200 100
鋼製アングルなど
100 200
加圧パッド
320 320
b) 試験面の長さが700 mm以上の場合
図1−加圧ジグの例

4 各部の名称

  各部の名称は,図2による。

――――― [JIS T 9207 pdf 5] ―――――

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JIS T 9207:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 9207:2021の関連規格と引用規格一覧