この規格ページの目次
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T 9241-7 : 2015
附属書JA
(参考)
表示・添付文書
JA.1 表示・添付文書
JA.1.1 製造業者が提供する情報
用具に適用し,また,提供される情報は,次による。
a) 安全上の注意 情報には,用具単体の情報及びその他の用具又は形式の用具と組み合わせて使用でき
るかの助言並びに使用者の安全性を確実にするために必要な注意事項又は制限として,少なくとも次
の事項を含まなければならないが,これらに限定するものではない。
− 高温,低温表面に関する注意事項についての警告及び助言
− 可動部分と固定部分間との安全距離に関する注意事項についての警告及び助言
− 用具の折り畳み方法,調整法の説明,並びにリスク要因を避けるために必要な注意事項についての
警告及び助言
− 安全なつり上げ及び扱いに関する助言
− 液体の浸入に対する電気機器の保護レベル。意図した使用環境及び関連した安全推奨策に関する助
言。
− 危険な器具の組合せについての情報。
b) 字を読むことが困難な人の使用を意図している場合,提供する情報は,それらを理解できる形で行わ
なければならない。視力障害のある人が使用することを製造業者が意図している用具については,触
知可能(例えば,点字)又は可聴様式でなければならない。
c) 情報には,点検・保守及びクリーニングに関する指示,又は依頼先を含めなければならない。用具が
クリーニングされることを想定している場合,腐食を避けるのに必要な方法及び適切なクリーニング
剤。用具が消毒されるようになっている場合,腐食を避けるのに必要な方法及び適切な薬剤。
d) 用具の強度及び耐久性が,使用者又は介助者の体重に関連している場合,製造業者の情報及びラベル
には使用限界値としての質量を記載しなければならない。
e) 用具が防炎性ではない場合,使用者又は介助者の安全性を確保するための注意事項が必要であり,器
具が不燃性でないことを示すラベルをその用具に貼付しなければならない。
f) 用具が電磁気エミッションの影響を受ける可能性のある場合,その情報には次の事項を含めなければ
ならない。
− 意図した使用環境及び危険であると分かっている環境(例えば,無線送信機の至近距離)について
の助言及びリスク要因の説明
− 動作不良を是正する方法についての指針
g) 用具がリスク要因となる騒音を発生する可能性がある場合,高出力騒音レベルに関する注意事項につ
いての警告及び助言
h) 洗浄方法及び洗浄後の管理方法,並びに使用する洗浄材料
i) 消毒方法及び消毒後の管理方法,並びに使用する消毒材料
j) 取扱説明書に用具の目的,強度,耐久性,安全性などの仕様を記載し,機能特性,使用条件及び使用
例を記載する。
――――― [JIS T 9241-7 pdf 26] ―――――
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T 9241-7 : 2015
注記1 この情報を準備するときには,JIS S 0137を考慮することが望ましい。
注記2 製造業者は,使用,処方,技術的見地,医療関連,その他の補完情報などを個別の形で提供
することが望ましい。
参考文献 JIS L 0001 繊維製品の取扱いに関する表示記号及びその表示方法
JIS S 0137 消費生活用製品の取扱説明書に関する指針
CISPR 14-1,Electromagnetic compatibility−Requirements for household appliances, electric tools and
similar apparatus−Part 1: Emission
CISPR 14-2,Electromagnetic compatibility−Requirements for household appliances, electric tools and
similar apparatus−Part 2: Immunity−Product family standard
――――― [JIS T 9241-7 pdf 27] ―――――
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T 9241-7 : 2015
附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS T 9241-7:2015 移動・移乗支援用リフト−第7部 : 浴槽設置式リフト ISO 10535:2006,Hoists for the transfer of disabled persons−Requirements and test
methods
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 の評価
1 適用範囲 1 全てのリフトの性能及び 変更 一つの国際規格をJISは五つのパーJISは適合性評価に資するため
試験方法について規定 トに分けて規定した。 に分割した。
2 引用規格
3 用語及び 3 JISとほぼ同じ 追加 JISは共通な用語であるJIS T 0102実質的な差異はない。
定義 を追加し,この規格で必要な用語
(最大質量及び留め金具)を追加し
た。
4 種類及び区分 追加 JISでは,種類及び体重による区分日本の実情に合わせたが,実質
をした。 的に差異はない。
5.1 リスク リスクマネジメン 4.1.1 リスクマネジメント 変更 ISO規格が引用するISO 14971への 実質的に差異はない。
マネジメン ト 言及を削除し,具体的事項を規定。
トによる設
計
5.1 f) 難燃性 9.1 難燃性の表示 変更 EN規格への言及を削除。 実質的に差異はない。
5.1 h) アームのたわみ 4.1.1 リスクマネジメント 追加 実施項目として具体的に明記。 実質的差異はない。
5.2 b) 塗装面の品質 4.3.1.8 外観 追加 外観として具体的に規定。 実質的差異はない。
5.3.1 c) セルフロッキング 4.3.1.5 セルフロッキング方式 変更 JISではロックを解除できる機構を利用現場の事情に配慮した。
方式 認めた。
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6 性能 4.3.1.2 電気安全 削除 ISO規格はIEC 60601-1で規定して 実質的に差異はない。
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いるがJISは電気用品安全法を前提
1-
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に規定しない。
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――――― [JIS T 9241-7 pdf 28] ―――――
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T 9241-7 : 2015
T9
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
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国際 の評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
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規格
-
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箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
: 2
番号
及び題名 の評価
01
6.1 g) 最大質量の負荷持 4.3.1.1 最大質量 変更 ISO規格は最大120 kgだがJISは製 日本の実情に合わせた。
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ち上げ 持ち上げ 造業者が表示する最大質量とした。
6.7 騒音 4.1.3 騒音 変更 JISでは騒音の限度値を規定,測定日本の実情に合わせた。
方法をJISに規定されている方法に
変更。
7.2 方法C 4.3.2.7 引き抜き方法を規定 追加 ISO規格の方法では試験できない 実質的に差異はない。
製品の試験方法を規定した。
7.9 騒音の試験方法 4.1.3 騒音 変更 試験方法を簡易的試験に変更した。 実質的に差異はない。
9.1 表示一般 4.13.1 表示一般 変更 引用EN規格を相当するJISに変 実質的に差異はない。
更。
9.3 取扱説明書 4.13.3 取扱説明書 削除 ISO規格は製品寿命の記載を求め 日本の実情に合わせた。
ているが,JISはリスクマネジメン
トファイルで扱う。
附属書A 油圧装置・空圧装置 4.11 油圧装置 変更 引用EN規格を相当するJISに変更 実質的に差異はない。
(規定) 4.12 空圧装置 し,試験方法を削除した。
附属書B 附属書B
(参考)
− − 附属書A ISO 10535の構造 削除 JISは不採用とした。
附属書JA
(参考)
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 10535:2006,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
JIS T 9241-7:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 10535:2006(MOD)
JIS T 9241-7:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具 > 11.180.10 : 移動用介護用具
JIS T 9241-7:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0641-1:2020
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―製品及び測定装置の測定による検査―第1部:仕様に対する合否判定基準
- JISB8360:2015
- 液圧用の鋼線又は繊維補強ゴムホースアセンブリ
- JISB8361:2013
- 油圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB8364:2000
- 液圧用繊維補強ゴムホースアセンブリ
- JISB8370:2013
- 空気圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISS0101:2000
- 消費者用警告図記号
- JIST0102:2011
- 福祉関連機器用語[支援機器部門]
- JIST0601-1-2:2018
- 医用電気機器―第1-2部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項―副通則:電磁妨害―要求事項及び試験
- JIST9241-3:2015
- 移動・移乗支援用リフト―第3部:設置式リフト