JIS T 9254:2015 在宅用電動介護用ベッド | ページ 4

                                                                                             13
T 9254 : 2015
記号b : 130 mm以下となる領域 a : 常に120 mm以上
注記 寸法aは,床から測定する。寸法bは,ベッド外端から測定する。適用可能ならば,常時固定される全ての附
属品(例 サイドレール)も含める。
a) 可動部と床との間の足とつま先の隙間領域
記号b : 130 mmから180 mmとなる領域 c : 常に50 mm以上
注記 寸法cは,床からだけ測定する。寸法bは,ベッド外端から測定する。適用可能ならば,常時固定される全て
の附属品(例 サイドレール)も含める。
b) 可動部とつま先との隙間領域
図7−隙間領域
7.3.2 代替えのリスク低減手段
トラッピングゾーンとみなす部分に7.3.1の寸法を満たさない場所が存在し,接近不能にすることが非現
実な場合は,これに代えてリスク低減手段を適用し,残留リスクが受容できるレベルとしなければならな
い。
なお,次の全てを満たせば受容できないリスクは,存在しないとみなす。
a) トラッピングゾーンとみなす部分のベッドの動きが操作者の視界内にある場合。
b) ベッド又はその部品の動作は全て,制御装置の作動によってだけ可能である場合。
c) 制御装置がベッドの構成部品を始動し,動作を継続するのは,手動制御が作動している間だけで,手
を離したときに手動制御が自動的に“ストップ”又は“オフ”の位置に戻る場合。手動ベッド及び足
で作動する動作のように,質量と速度が受け入れられないリスクを生じることなく適度な位置制御を
可能にする場合には,これに適合するものとみなされる。
d) 手元スイッチなどの連続的な操作システムの単一故障状態によって,受容できないリスクが生じる可
能性がある場合は,一つ以上の緊急停止装置をベッドに備えている場合(6.2.1.4参照)。

――――― [JIS T 9254 pdf 16] ―――――

14
T 9254 : 2015

7.4 ボトムの角度

  背上げ及び膝上げ機能をもつボトムの角度は,次による。
a) 背ボトムとベッドフレームとのなす角度(図8のAの角度)は,0度(水平)から70度以上の範囲で
調節できることが望ましい。
b) 図8のAの角度について,最大角度85度までは,利用者を移乗のために直立座位に起き上がらせる
ことを意図した場合にだけ到達できることが望ましい。
c) 背ボトムと腰ボトム間との屈折点,及び膝ボトムと足ボトム間との屈折点を結ぶ直線が水平面となす
角度(図8のBの角度)は,0度から上方向に12度以上の範囲で調節できることが望ましい。
d) 背ボトムと腰ボトム間との屈折点及び膝ボトムと足ボトム間との屈折点を結ぶ直線が背ボトムとなす
角度(図8のCの角度)は,全てのベッドについて90度を超えていなければならない。
e) 足ボトムと水平面とのなす角度(図8のDの角度)は,水平面である0度から下方向にできることが
望ましい。
f) 膝ボトム上面と足ボトム上面とのなす角度(図8のEの角度)は,全てのベッドについて180度以上
でなければならない。

――――― [JIS T 9254 pdf 17] ―――――

                                                                                             15
T 9254 : 2015
図8−ボトムの異なる部位との推奨及び要求角度

7.5 ハンドル,ペダル及びボタンの寸法

  ハンドル,ペダル及びボタンの寸法は,次による。
a) 全てのハンドル,ペダル及びボタンは,人間工学的配慮に基づき配置され,通常の作業姿勢から安全
かつ容易に操作ができることが望ましい。
b) 全てのボタン,スイッチ及び/又はアクチュエータの位置及び構成は,意図しない作動が発生するリ
スクを最小限に抑えなければならない。
c) ボタンの表面は,最低でも直径15 mmの円を含むことが望ましい。ボタン間の距離は10 mm以上離
すことが望ましい。ボタンの形状は,円形である必要はない。
d) 10 Nを超える操作力を要するハンドル(握ることを想定した部品)と構造部との間には,35 mmを超
える自由な空間があることが望ましい。
e) ペダル(踏むことを想定した部品)上面と構造部との間には,75 mmを超える自由な空間があること
が望ましい。
f) 10 Nを超える操作力を要するハンドルの直径は,19 mm43 mmの間が望ましい。
g) ペダルは,床面からの高さが300 mm以内の位置が望ましい。

――――― [JIS T 9254 pdf 18] ―――――

16
T 9254 : 2015

8 性能

8.1 ベッド及びサイドレールの性能

8.1.1  人の荷重による静的な力に対する強度
磨耗,腐食,材料疲労又は劣化による損失が予想される場合,関連する支持部品は安全動作荷重を載せ
たときに安全率4以上が望ましい。9.2の試験を行ったとき,受容できないリスクを生じる機能喪失を生じ
てはならない。
注記 安全率は,支持部品の材料に対する計算値から求める。
8.1.2 安定性
ベッドは,バランスを失っては(転倒しては)ならない。試験は9.3によって確認する。
8.1.3 水平荷重に対するサイドレール及びボードの強度
水平荷重に対する強度及び信頼性は,次による。
a) サイドレールの強度及び信頼性 固定式サイドレールのラッチ及び/又はロック機構は,正常な使用
の力にさらされても安全性を保たなければならない。固定式サイドレールのラッチ及び/又はロック
が解除されるほか他のいかなる受容できないリスクも生じてはならない。サイドレールは,そのライ
フサイクル中予測可能な誤使用によって与えられる荷重に対して,受容できないリスクを生じること
なく耐えなければならない。試験は,9.4 a) 及びb) による。
b) ヘッドボード(フレーム)・フットボード(フレーム)の強度 ベッドへの不要な水平方向の動きに
よって受容できないリスクを生じてはならない。試験は,9.4 c) による。
8.1.4 ベッドの耐久性
正常な使用において利用者を支持及び/又は懸垂することを意図した部品に動的荷重が掛かる可能性が
ある場合(座る動作,立ち上がる動作,利用者の処置など),その結果が受容できないリスクに至ってはな
らない。耐久性は,正常な使用で利用者を支持及び/又は懸垂することを意図した部品の最も不利な位置
に関して考慮しなければならない。9.5の試験を行ったときに正常に機能し,荷重パッドの除去後に受容で
きないリスクを生じてはならない。
8.1.5 ベッドの耐衝撃性
ベッドは,正常な使用の間にボトムに負荷される衝撃の影響に対して受容できないリスクを生じてはな
らない。試験は,9.6による。
8.1.6 ボトムのたわみ
8.1.6.1 端部への荷重負荷の影響
9.7.1の試験を行ったとき,ベッドのどの部分にも緩み及び破損がなく,受容できないリスクを生じては
ならない。荷重除去後のたわみは荷重を加える前の床からの測定値との差が10 mm以下でなければならな
い。
8.1.6.2 ボトムの調節可能な部分(装備している場合)の耐久性
9.7.2の試験を行ったとき,ベッドのどの部分にも緩み及び破損がなく,受容できないリスクを生じては
ならない。
8.1.7 昇降機構の動的耐久性
ベッドの高さ調節は,9.8によって試験を行ったとき,受容できないリスクを生じてはならない。
8.1.8 騒音
9.9の試験を行ったとき,ベッドは,聴覚アラーム信号を除き,正常な使用時に利用者,操作者及びその
他の人を,次のレベルを超える音響エネルギーにさらしてはならない。

――――― [JIS T 9254 pdf 19] ―――――

                                                                                             17
T 9254 : 2015
a) 24時間中の累積暴露時間が24時間の場合は,80 dB(A)以下とする。ただし,累積暴露時間が半減
するごとに3 dB(A)を加算する[例えば,24時間中に12時間暴露する場合は,83 dB(A)となる。]。

8.2 ベッド用グリップの性能

  ベッド用グリップの性能は,JA.3によって試験を行ったときJA.2の性能を満足しなければならない。

9 試験方法

9.1 前提条件及び試験条件

9.1.1  前提条件
前提条件は,次による。
a) 実施する試験は,箇条5の要求事項及び次の事項を考慮して決定する。
1) 複数の条件で試験する場合,他の試験又は条件で十分に評価したことを分析によって示した場合は,
その試験を行う必要はない。
2) 同時故障のどの組合せを試験する必要があるかを決めるためにリスク分析の結果を使用する。
b) 試験する機器の代表的なサンプルを使用して試験を行う。
注記 結果の妥当性に著しく影響しない場合は,複数のサンプルを同時に使用してもよい。
9.1.2 試験条件
試験条件は,次による。
a) 床面 床面は,水平で平たん(坦)な面とする。
b) 状態調節 寸法調節機構をもつ試験体は,試験を行うときには,事前に最大使用寸法に調節する。
c) 周囲温度及び湿度は,次による。
1) 試験するベッドを正常な使用状態に設定し,附属文書[12.1 c) 参照]で示した環境条件の範囲内で
試験を行う。
2) ベッドは,試験の妥当性に影響する可能性のあるその他の影響から遮蔽する。
d) この規格に特に規定がない限り,ベッドは,附属文書で指定され,さらに,リスク分析の中で特定さ
れた最も不利な使用条件下で試験する。
e) 一連の試験中に故障が発生するか又は故障発生が予測でき,修理又は改良が必要になった場合には,
新しいサンプルを準備して結果に影響する試験を全て再度行うか,又は必要な修理若しくは改良を行
った後に,関連する試験だけを行う。いずれにするかについては,後者の方が望ましいが,試験機関
と試験を依頼するベッドの供給者とで協議してもよい。
f) 特に指定がない限り,この規格の試験は,試験結果がいずれもその後に続く試験結果に影響を及ぼさ
ないような順序で行う。

9.2 静荷重試験

9.2.1  試験荷重
試験荷重は,次による。
a) 安全動作荷重は,最低でも1 700 Nでなければならない。これは,次の最低荷重の合計である。
− 1 350 N,利用者の体重約135 kgに相当
− 200 N,マットレスの質量約20 kgに相当
− 150 N,附属品及び附属品によって支えられる安全動作荷重(うち,利用者体重を除く。)の両方の
質量約15 kgに相当
b) 製造業者によって定められた安全動作荷重が,1 700 Nより大きい場合には,試験はその荷重に基づい

――――― [JIS T 9254 pdf 20] ―――――

次のページ PDF 21

JIS T 9254:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60601-2-52:2009(MOD)

JIS T 9254:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 9254:2015の関連規格と引用規格一覧