JIS T 9254:2015 在宅用電動介護用ベッド | ページ 5

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て行わなければならない。
c) 安全動作荷重は,支持及び/若しくは懸垂部分の構造配置,又は支持及び/若しくは懸垂部分への附
属品の取付けによって考えられる最も不利な場合を想定して配置する。安全動作荷重は,図9に示す
ように分散させて負荷する。
単位 mm
記号
1 背ボトム
2 腰ボトム
3 膝ボトム
4 足ボトム
5 SWL=安全動作荷重
図9−試験用の安全動作荷重の配分
注記 人体の姿勢は,支持及び/又は懸垂部分の配置によって変化するため,それぞれの部分に作用
する荷重が変化することを考慮に入れるべきである。支持部に負荷される力及びトルクを解析
する場合,各部の安全動作荷重は,3.3に定義した質量を表す。製造業者が別途記載しない場合
は,成人の利用者又は操作者を支持及び/又は懸垂する部分は,最小質量135 kgの利用者又は
操作者,及び最小質量15 kgの附属品を想定して設計する。
9.2.2 人の荷重による静的な力の試験
人の荷重による静的な力の試験は,次による。
a) 製造業者によって指定されたマットレスをボトムに載せる。
b) 安全動作荷重の2倍又は4 000 Nの大きい方の力(ベッド上の載せられたマットレスの質量を除く。)
を,マットレス上に図9に示すとおり荷重配分して鉛直方向に負荷する。
c) 静的荷重は,材料のクリープが問題にならない場合は少なくとも1分間,問題になる場合は1時間以
上負荷しなければならない。
d) 全ての附属品(利用者体重を支えていないものを含む。)は,附属品に対する安全動作荷重の2倍の荷
重を少なくとも1分間(材料のクリープが問題になる場合は1時間)負荷する。この荷重は,附属品
が最も不利な位置で最も不利な方向から負荷する。
e) 受容できないリスクを生じる機能の喪失又は構造の損傷に至らないか確認する。
注記 クリープが問題になる場合は,附属書Aによる。

――――― [JIS T 9254 pdf 21] ―――――

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9.3 安定性試験

  安定性試験は,ボトムの高さ及び長さ,キャスター,サイドレール,並びに安全動作荷重を負荷した他
の附属品を,正常な使用における最も不利な位置にし,製造業者が推奨するサイズ及び型式で最小質量の
マットレス又はそのマットレスの重さを表すおもりをボトムの中心に載せた状態で,次によって確認する。
a) 横方向安定試験 1 350 Nの荷重を平らにしたボトムの側端に負荷する。荷重は,図10の1の範囲の
中で最も不利となる475 mm×250 mmの面積に均一に分布させる。製造業者による最大利用者体重が
1 350 Nを超える場合には,最大利用者体重を用いる。全てのコーナーで同様の試験を行う。
単位 mm
記号
1 荷重を負荷する範囲
図10−横方向安定試験
b) 縦方向安定試験 1 350 Nの荷重をボトム幅全体の長さ250 mmの面積範囲に均一に分布させる(図11
参照)。製造業者による最大利用者体重が1 350 Nを超える場合には,最大利用者体重を用いる。フッ
トボードが工具なしで取り外し可能な場合は,フットボードを取り外して足側で試験する。
単位 mm
記号
1 荷重を負荷する範囲
図11−縦方向安定試験
c) ベッド用グリップによるベッドの横方向安定試験 ベッド用グリップを90度に折り曲げた状態(図
12参照)で先端部から100 mmの位置に,450 Nの荷重を加える。

――――― [JIS T 9254 pdf 22] ―――――

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単位 mm
図12−ベッド用グリップによる安定性試験

9.4 水平荷重試験

  水平荷重試験は,次による。また, サイドレール機能をもつベッド用グリップは,附属書JAによる。
a) 固定式サイドレールの強度及び信頼性試験 試験は,次による。
1) サイドレールの上げ下げを30 000サイクル行う(上のラッチ位置から下の非ラッチ位置まで下げ,
また上に上げてラッチ位置にする。)。
2) 力は,ラッチ及び/又はロックに対しアクセス可能な最も不利な位置に負荷する。
3) 幅方向サイクル荷重試験 図13のE及びFに示すように,サイドレールの上部中央の位置に100 N
の水平方向荷重をかける。反対方向も行う。3 000回繰り返す。
4) 長手方向サイクル試験 図13のC及びDに示すように,サイドレールの長手方向に100 Nの荷重
をかける。反対方向も行う。3 000回繰り返す。
5) 鉛直方向サイクル試験 図13のBに示すように,サイドレールの鉛直方向に100 Nの荷重を負荷
する。3 000回繰り返す。A方向の荷重は必要ない。
6) 上記3)5) を終了後,最も不利なポジションにて,図13に示すように静的荷重を負荷する。サイ
ドレールのラッチ及び/又はロックが解除したり,他のいかなる受容できないリスクも生じないか
確認する。

――――― [JIS T 9254 pdf 23] ―――――

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負荷方向及び荷重
A : 500 N
B : 750 N
C : 500 N
D : 500 N
E : 500 N
F : 500 N
図13−サイドレール試験の力の適用
b) 差込式サイドレール(抜け止めなどの附加機能をもつものも含む。)の強度及び信頼性試験 試験は,
次の順序で行う。
1) 上端部の中で一番条件の悪い点に水平方向外向きに300 Nの力を,30秒間ずつ10回加える。次に
水平方向内向きに300 Nの力を,30秒間ずつ10回加える。
2) 差込式サイドレールの取付部の損傷及び破損を,目視によって確認する。
c) ヘッドボード(フレーム)・フットボード(フレーム)の強度試験 ベッドを床に固定し,ヘッドボ
ード(フレーム)・フットボード(フレーム)は,ベッドの長手方向に,更に取扱説明書に運搬用握り
及び/又は手押し部と定められている場合はその点,又は定められていない場合には,ヘッド・フッ
トボード(フレーム)の最高点の中央部625 mm2の範囲に450 Nの力を負荷して試験する。荷重は,1
回につき30秒間ずつ前後方向にそれぞれ負荷し,これを10回繰り返し,部材の損傷及び破損を目視
によって確認する(図14参照)。
単位 N
図14−ヘッドボード(フレーム)・フットボード(フレーム)の水平強度試験

9.5 耐久性試験

  耐久性試験は,次による。
a) ボトムがフラットな状態で,製造業者によって指定される最も不利なマットレスをベッドに搭載する。
b) 高さが可変の場合には,最も不利な高さに合わせる。

――――― [JIS T 9254 pdf 24] ―――――

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c) 荷重パッド(図15)を用い,図16に示す位置Aで,弱いとみなされる側に,1 350 Nの荷重又は最大
利用者体重のどちらか大きい方を10 000回加える。
d) マットレスを取り除き,次を行う。
− 9.10に従い,挟まれを評価する。
− 7.3に従い,トラッピングゾーンを評価する。
− 9.2.2に従い,静的荷重試験を行う。
単位 mm
図15−荷重パッド
単位 mm
記号
1 ベッドの頭端
2 ベッドの足端
図16−荷重パッドの位置

――――― [JIS T 9254 pdf 25] ―――――

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JIS T 9254:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60601-2-52:2009(MOD)

JIS T 9254:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 9254:2015の関連規格と引用規格一覧