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T 9254 : 2015
9.6 ボトムへの衝撃性試験
ボトムへの衝撃性試験は,次による。
a) 製造業者の指定する最も不利なマットレスをボトムに置く。ボトムの可動部分は,支持部分から離れ
たポジションとし,傾きを水平面より7度以下とする。高さ調節可能である場合,床高は可能な調節
範囲の中間位置とする。
b) ボトムの上方180 mmの高さから,図17に示すBの各位置に,インパクタ(図18参照)をベッドに
各20回落とす。インパクタは自由に落下させなければならないが,推奨位置にできる限り近く衝撃が
加わるようガイドを用いてもよい。
c) インパクタ本体は直径約200 mmで,圧縮ばねによって衝突面と分かれている。インパクタ本体は,
衝突面の中心部の面に対して垂直な軸に沿って自由に動く。インパクタの総質量は25 kg±0.1 kg,イ
ンパクタ本体及び関連部品(ばねを除く。)の質量は17 kg±0.1 kgとする。
d) インパクタの合成ばね定数(システムの)は6.9 N/mm±1 N/mm,可動部品の全摩擦抵抗は0.25 N
0.45 Nの間とする。ばねシステムが1 040 N±5 Nで圧縮されたとき,最低でも更に60 mm圧縮され得
る距離が残されていなければならない。
e) インパクタ衝突面は,直径200 mm±5 mmの円形の硬い物体とし,表面が半径300 mmの凸形の球状
で,端部はR12 mmとする。
単位 mm
記号
円B : 9.6の衝撃性試験に適用。
円C : 9.7のたわみ試験に適用。
図17−衝撃試験の負荷エリア
――――― [JIS T 9254 pdf 26] ―――――
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図18−インパクタ
9.7 ボトムのたわみ試験
9.7.1 端部への荷重負荷の影響試験
ボトム端部への荷重負荷の影響試験は,次による。
a) ベッドをフラットなポジションにし,製造業者の指定する最も不利なマットレスを置く。
b) 高さ調節を最も不利な位置にする。
c) 図17に示すボトムCの位置に荷重パッドを介し,それぞれ荷重パッドを含めて750 Nの荷重を1個
ずつ合計3個負荷する。
d) 荷重を加えている間と加えた後に供試品のたわみを測定し,たわみによって受容できないリスクが生
じていないか確認する。
9.7.2 ボトムの調節可能な部分(装備している場合)の動的耐久性試験
ボトムの調節可能な部分(装備している場合)の動的耐久性試験は,次による。
a) ボトムに9.2.1(図9参照)に示すように安全動作荷重を載せる。
b) ボトムのそれぞれの可動部を,正常な使用における全可動範囲で操作する。
c) 1 000サイクル実施する。
d) 操作を終了してから5分後にベッドを点検し,受容できないリスクを生じていないか確認する。
9.8 昇降機構の動的耐久性試験
昇降機構の動的耐久性試験は,次による。
a) ベッドをフラットなポジションにする。
b) ボトムに,9.2.1(図9参照)に示すように安全動作荷重を分布させて負荷する。
c) 正常な使用状態で,ベッドを3 000回完全に昇降させる。
d) 試験荷重及びマットレスを除去し,受容できないリスクを生じていないか確認する。
9.9 騒音試験
騒音試験は,正常な使用における音響エネルギー源から最短距離だけ離れた利用者,操作者及びその他
の人がいる位置で,次の条件で最大音圧レベルを測定して確認する。
――――― [JIS T 9254 pdf 27] ―――――
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a) ベッドは,正常な使用状態の最も不利な条件で作動させる。
b) 附属文書で要求した全ての防護手段は,音響測定中に用いる。
c) 測定には,JIS C 1509-1に規定するクラス2,周波数補正回路A特性及び測定平均時間Fastの騒音計
を用いる。
d) 試験室は硬い床とし,壁又は他の物体とベッドの表面との距離は,3 m以上とする。
9.10 サイドレール及びベッド用グリップの形状・寸法試験
9.10.1 頭及び体の閉じ込め回避確認試験
頭及び体の閉じ込め回避確認試験は,次による。
a) 最大となる隙間を探す。
b) 円すいツール(図19)を直径60 mmのシリンダー端の方からベッドの内側からa) の隙間に差し込む
(図4参照)。
1) 円すいツール(図19)に50 Nの力を最も不利な方向に負荷し,円すいツールのコーン部が隙間を
通り抜けないことを確認する。
2) リスクアセスメントによって隙間に足から体がずり落ちるリスクが存在する場合は,1) の負荷に代
え,250 Nの力で試験を行う。
c) ロック機構のない差込式サイドレールの場合は,A1を除き,力を負荷せずに円すいツールが通り抜け
ないことを確認する。A1の試験は,b) によって実施する。
単位 mm
説明
1 総質量 5.13 kg±0.05 kg
2 中央線
図19−円すいツール
9.10.2 けい部の引き込まれ回避確認試験
9.10.2.1 サイドレール及びベッド用グリップとマットレスとのけい部の引き込まれ回避確認試験
製造業者の指定する最も薄いマットレス上面5から20 mm低い平面6及び最も厚いマットレス上面か
ら20 mm高い平面6の間において,直径60 mmの円柱を図20に示すとおり,サイドレールと直行する方
向に置き,サイドレールと接する点8でのサイドレール外端形状の接線とボトムとのなす角度が最も小さ
くなる位置における角度を図面から読み取る。
――――― [JIS T 9254 pdf 28] ―――――
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単位 mm
記号
1 サイドレール
2 ボトムとの隙間
3 ボトム
4 サイドレール外端とボトムとのなす角度
5 マットレス上面
6 マットレス上面から20 mm低い平面及び
20 mm高い平面
7 直径60 mmの円柱
8 サイドレール外端と7の接点
9 マットレス
図20−サイドレール及びベッド用グリップとマットレスとの隙間試験
9.10.2.2 サイドレール及びベッド用グリップとボート又はサイドレールとのけい部の引き込まれ回避確
認試験
けい部の引き込まれ回避確認試験は,次による。
a) 円柱ツール(図21)を床に対して平行に,上方から見て最も望ましくない角度で隙間の上に置く(図
22参照)。また,ベッド用グリップは,閉じた状態(グリップ部の角度0度)で試験を行う。
b) 円柱ツールの質量を含めて50 Nの力が隙間の上にかかるように,隙間をまたいで置く。
c) 円柱ツールを使ってベッド部品をこじ開けてはならない。
d) 円柱ツールがボード又はサイドレールのいずれか低い方の上面から60 mm以上入り込まないことを
確認する(図23参照)。
e) 分割式サイドレール(差込式サイドレールは除く。)の場合,ボトムを動かして最大となる隙間を探し,
試験を行う。
単位 mm
説明
1 総質量 3.34 kg±0.05 kg
図21−円柱ツール
――――― [JIS T 9254 pdf 29] ―――――
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T 9254 : 2015
a) 適切な円柱ツールの当て方の例 b) 不適切な円柱ツールの当て方の例
図22−円柱ツールの当て方
a) 適合例 b) 不適合例
図23−不適合の判定基準
9.10.3 サイドレール及びベッド用グリップとマットレスとの隙間試験
サイドレールとマットレスとの隙間試験は,次による。
a) マットレスを,サイドレールが止めるか,又はマットレス止めに当たるまで,一番遠くへ押す。
b) 水平方向の遊びがなくなるまでサイドレールを外側に引き,円すいツール(図19参照)をサイドレー
ルに沿って脇のマットレス上に置き,サイドレールとマットレスとの間にできる水平方向の隙間に置
く。
c) 円すいツールのφ120 mmの側面の線が水平になるよう円すいツールを回転させ,コーンを自重によ
って隙間に沈み込ませる(図3及び図4参照)。
d) マットレス,サイドレール支持部品又は他の構造物が円すいツールの沈み込みを妨げる場合には,円
すいツールの位置をずらす。
e) 直径120 mm端のツールの半分以上がマットレスの上面より下に沈み込まないことを確認する(図A.4
図A.7参照。)。
注記1 ヘッドボードとボトムとの間の隙間は,9.10.1で扱う。
表3のAの箇所,すなわち,附属品とサイドレール,ヘッド又はフットボード,及び/
又はボトムとの間にできるその他の開口部の項を参照。この部分はベッドの構造によって
異なるため,図3及び図4には含まれていない。
注記2 ヘッドボードとマットレス上端との間の隙間 : 製造業者が指定するマットレスの通常の仕
様では,ヘッドボードとマットレス上端との間には,頭の挟まれの可能性を考慮するほど
の隙間が空かない。
9.11 その他の試験
――――― [JIS T 9254 pdf 30] ―――――
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JIS T 9254:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60601-2-52:2009(MOD)
JIS T 9254:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具 > 11.180.01 : 心身障害者用介護用具一般
JIS T 9254:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JIST0102:2011
- 福祉関連機器用語[支援機器部門]
- JIST0601-1:2017
- 医用電気機器―第1部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項