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X 0525 : 2013 (ISO/IEC 29133 : 2010)
ために,そのロットを切り離すことが望ましい。
あるセンサ(ISO/IEC 24753でシンプルセンサと呼ばれているセンサ)によっては,センサに関連する
アラームが起動したときに,再設定できないものもある。RHMに含まれているRFIDシンプルセンサのア
ラームが起動してしまったものは,破棄されなければならない。
8 異なるデータキャリア技術の統合に関する適合性留意事項
8.1 概要
箇条8では,RFIDデータキャリアに一次元シンボル体系及び/又は二次元シンボル体系を統合させる
場合に適用する。この統合では,それらの技術の本質的な違いに対応しなければならない。この規格に関
連する光学画像(一次元シンボル体系及び/又は二次元シンボル体系)は,完全に各サイクルで消去され
書き換えられる。一方,RFIDは,選択的読取り機能,選択的書込み機能及び選択的ロッキング機能を利
用可能にしている。RFIDを用いるときは,連続的なサイクルごとに,基本的なアプリケーション要求事
項への適合を確実にする追加的な管理手順が必要になる。
8.2 データメモリの割当てに関する留意事項
一次元シンボル,二次元シンボル及びRFタグに符号化されたデータが同じでも,それぞれの符号化規
則は異なる。さらに,ISO/IEC 18000規格群に規定されている,特定の種類及びモードに適合する様々な
RFタグ基本設計概念によっても符号化は異なる。
これらの基本的な違いが,技術の異なる側面も結び付けて,アプリケーションによって利用されること
を考えると,アプリケーション設計者は,要求事項及び統合に関する技術的な課題を考慮する必要がある。
ISO/IEC 15962に規定されている符号化規則のセットは,ISO/IEC 18000規格群のエアインタフェース
手順及びRFタグ基本設計概念の多くに適用できる。データ要求事項がアプリケーションにおいて特定さ
れるべきことを考えると,RFID符号化規則は,選択された種類のRFタグへの代表的な符号化を形づくる
ために用いることができる。この形づくるためのプロセスは,“ロックされるデータ要素”,“可変長にする
データ要素”及び“任意に選択できるデータ要素”のためのアプリケーションからの要求を考慮すること
が望ましい。
なお,このプロセスでは,符号化するバイト数及び符号化されたメモリ容量の,どのような変動にも対
応できる,標準的な一連のメモリマップを作成することが望ましい。この情報は,プロセス設定及びRHM
としての適合要求を決めるために用いることができる。その詳細を8.3及び8.4に示す。
8.3 RFIDエアインタフェースコマンドの処理
ISO/IEC 18000規格群中の一つの規格のモード又はタイプにおけるコマンド及び機能は,その他の
ISO/IEC 18000規格群と大きな違いがある。明らかではないが,ISO/IEC 18000規格群中で,関連する部
分での特定モード及びタイプ中での違いである。これらの違いは,個別のRFタグ上で起動できるような
コマンドのセットに応用できる。
エアインタフェースコマンドを選択できる場合は,合計処理時間が最小になるように,それらを選択す
ることが望ましい。それによってRFIDの読取り及び書込みサイクルの処理時間を決定できる。
注記 ISO/IEC 18000規格群の中では,コマンド及び機能が統一されていない。
8.4 RFタグのデータロック
商業用途では,ある種のデータ要素を,ロック対象として特定できる。符号化規則は,元データを,一
連の符号化されたバイト列に変換し,ブロック状に配列させることによって,RFタグ基本設計概念の要求
を満たす。ロックされたブロックは,上記の作成手順を用いて特定できる(8.2参照)。
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書換手順の中で,通常は,ロックされたブロックは,書き換えられない。1枚のRHMの一部であるRF
タグが再利用されるとき,決められたブロックだけがロックされなければならない。もし,他のメモリブ
ロックがロックされたときは,RFタグは誤りとみなさなければならず,RHMシステムの一部としての,
更なる利用から除外しなければならない。
8.5 消去及び書換えサイクル : RFIDへの影響
画像全部が消去されそして書き換えられるような光学的媒体のプロセスとは異なり,この方法をRFID
構成要素に用いるのは,おそらく最も非効率である。RFIDの消去プロセスは,実際にはヌルビット“0”
でRFタグを書き換え,次のプロセスでは,データが次の書換えサイクルに関するアプリケーションの要
求を満たすように書かれる。
データがロックされているかいないかに関係なく,RFIDに採用できる最も効率的な手順は,変更が必
要な実際のブロックを特定し,これらのブロックだけを変えるためのエアインタフェースコマンドを起動
することである。RFIDデータを次の書換えサイクルに向けて符号化するために,これを果たすためには,
読込み及び書込みのサイクルを一つの流れの中に入れ,近くにあるのが好ましい。RFタグのデータを全て
読み込むことで,アプリケーションは,どの情報を変える必要があるのかを決めることができる。それに
よってISO/IEC 15962に規定されているような符号化規則は,アドレス可能なブロックだけを特定するこ
とができる。
8.6 RFID及びセンサ
新たに標準化を検討している選択肢として,センサをRFIDデータキャリアに組み込むというものがあ
る。ラベルをデザインするときは,RFIDセンサの詳細な形成要素を考慮する必要がある。
RFIDセンサは,消去及びパラメタ再配置のために,独自の符号化規則及び手順をもっている。RHMに
組み込まれたRFIDも,一般的に再配置可能であるという想定ができる。そのようなセンサは,過去の事
象記録が消去されることを求め,そのようなプロセスは,RM上の光学データの消去及び書換えプロセス
とは独立して行うこともできる。もし,アプリケーションが消去及び書換えサイクル中でのセンサの再構
成を求めるのであれば,これに必要な処理時間を,全体の処理時間に含むように考慮しなければならない。
RHMプロセスの一環でセンサを再構成することは,アプリケーションで明確に求めている場合だけで
なければならない。なぜならば,一度,センサが再構成されると,環境のサンプリングを始め,監視する
ように設計されている特性を検知し始めるからである。構成が早すぎると,誤ったセンサ履歴が残ること
になる。
注記 センサの再構成に関する一般的な規則は,移動中の制御されていない環境の中で監視をするの
に,より適した環境である生産地点又は配送地点のいずれかで,再構成を行うことである。
8.7 データフローの調整
RFタグの再符号化プロセス及び光学データキャリアの消去及び書換えプロセスは,統合されたプロセス
で調整することが望ましい。このプロセスは,箇条6及び箇条7で規定しているような品質検査を含むこ
とが望ましい。
この規格は,RFIDの読取り及び書込みを,バーコードシンボル体系の消去及び書換えプロセスの前で
行うか又は後で行うかについては,制約を設けない。これは,商品設計及び実装の領域である。ただし,
附属書Dは,幾つかの代表的な手順をフローチャートで示す。装置製造業者は,自動的に適用されるよう
な方法で,手順を組み込むことを考慮することが望ましい。
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附属書A
(参考)
RHMの例
A.1 技術の位置付け
RMは,光学データキャリアに,消去及び再書込みサイクルを繰り返して,異なるデータを符号化する
ことを可能にする。これは,過去に印字されたバーコードシンボルを完全に消去し,新しいシンボルに書
き換えることで実現される。さらに,RHMは,RFIDが,この商品構成に加わる。RFID構成要素は,特
定のエアインタフェースプロトコルの性能によっては,選択的に書き換えることができる。
この技術(リライタブルハイブリッド技術)は,光学的及びRFIDで読み取れるデータに対応するAIDC
技術群の一部である。図A.1は,この規格が対象とする二つの領域(網掛けをしている領域)を示す。
図A.1−JIS X 0525に関連する書換技術及びAIDC技術
A.2 サーマルリライタブル技術
広義において,RHMは,持ち運びのできる入出力基材であり,機械読取り可能なディジタルデータキ
ャリアとしての機能に加え,目視可能な書換技術の機能が融合されている基材である。書換え可能な基材
には,サーマルリライタブル,電気泳動,液晶などの電子ペーパがある。
これらの中で,バーコードを印字するサーマルリライタブル技術及びRFIDを組み合わせたものがRHM
として知られている。図A.2は,一般的な印字消去過程を示し,消去及び印字間の状態変化を表している。
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図A.2−RHMでの状態変化
サーマルリライタブル技術の例は,ロイコ染料に基づいている。図A.3は,その過程を示し,一連の各
状態において,画像形成層で生じる変化を表している。
図A.3−ロイコ染料を活用したサーマルリライタブル印字及び消去プロセス
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附属書B
(参考)
インライン品質評価の方法
B.1 概要
この附属書では,書換えサイクルごとに交互に再生成する二つの品質評価パターンを示す。また,この
附属書は,これらのパターンに基づいたインライン品質評価プロセスも示す。
図B.1に示すパターン(B.2参照)及び手順(B.3参照)は,符号器付きプリンタにこの評価方法を(こ
の規格に)適合する方法で組み込むことを推奨している。もし,異なるパターン,又は異なる反射率がア
プリケーションの要求を満たすために規定されるのであれば,専用の符号器付きプリンタが必要となる場
合がある。
B.2 品質評価パターン
品質評価パターンを,図B.1に示す。
パターンE
パターンO
図B.1−品質評価パターン
図B.1は,パターンをそれぞれの長辺に置くことで,消去及び書換え時に,挿入方向の制約を受けない
ことを示している。最初の黒ブロックは,両方のパターンの同じ位置にある。これによって,交互に印字
するサイクルごとに,前回印字されなかった部分が黒く印字され,黒く印字されていた部分が消去される。
何度もサイクルを繰り返すと,基材の反射率が下がることが想定され,様々な箇所の反射率を測定するこ
とで,与えられたしきい(閾)値を用いて品質を評価することが可能になる。
B.3 符号器付きプリンタにおける評価手順
消去プロセスの直前に設けられている,簡易的な反射率センサ又はシンボルコントラストセンサを用い
た配置を図B.2に示す。RMが前に搬送されると,黒い部分及び白い部分の反射率が測定される。もし,
白い部分の反射率(又は計算されるのであればシンボルコントラスト)がしきい(閾)値を超えない場合,
この媒体は拒否される。拒否された媒体を取り除くプロセスは,この規格の適用範囲外となる。
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JIS X 0525:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 29133:2010(IDT)
JIS X 0525:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 0525:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0500-1:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第1部:一般
- JISX0500-2:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第2部:光学的読取媒体
- JISX0500-3:2009
- 自動認識及びデータ取得技術―用語―第3部:RFID
- JISX0520:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル印刷品質の評価仕様―一次元シンボル
- JISX0523:2007
- バーコードのディジタル方式画像化及び印刷性能試験