JIS X 0812:2012 図書館パフォーマンス指標 | ページ 11

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
うものがある。
利用されているワークステーションの数を数える。
ワークステーション利用率(IWUR2)は,次の式による。
IWUR2=(A/B)×100
ここに, A : 利用中のワークステーション数の平均値
B : 提供されている稼働中のワークステーション数の平均値
小数点以下は,四捨五入する。
B.2.3.2.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,0100の整数とする。この指標は,無作為に抽出されたワークステーションが,どの時点
においても又は特定の時点で利用中である確率を推定したものである。値が高いほど,提供されているワ
ークステーションが多く利用されていること及び資源を増やす必要性があることを意味する。
この指標は,ワークステーションの予約規則,接続可能時間,インターネットに接続しているワークス
テーションの数,及び電子的資源の代わりとなり得る印刷されたレファレンス資源の利用可能性に影響さ
れる。
B.2.3.2.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
− [2] p. 83[“Percentage of public access workstations in use(利用者用ワークステーションの利用率)”]
− [3](PI 8)
B.2.3.2.7 関連指標
利用者用座席占有率(B.2.3.1)を参照。
B.2.4 全般
B.2.4.1 ターゲット集団の利用率(Percentage of Target Population Reached)
B.2.4.1.1 目的
ターゲット集団における図書館サービスの到達度を測定する。
注記 ターゲット集団は,その図書館のサービス対象者全体,その中の特定集団,又は図書館が特に
サービスしようとしている,その他の集団としてよい。
B.2.4.1.2 指標の適用範囲
全ての図書館。
同じ方法で指標を算出する場合には,類似のターゲット集団にサービスを提供している図書館間で比較
してもよい。
B.2.4.1.3 指標の定義
ターゲット集団のうち,図書館を利用した人の百分率。
この指標において,“利用者”とは,過去1年間に来館した人,又は他の方法で図書館のサービスを利用
した人を指す。登録し貸出を行った利用者数をターゲット集団中の利用者数の推定値としてもよい。
この指標においては,“利用者”を,個人又は団体(組織,機関又は会社)としてもよい。
B.2.4.1.4 方法
B.2.4.1.4.1
サービス対象者から無作為標本を抽出する。標本中の各人に対して,過去1年間に図書館に来館したか,
又は他の方法で図書館のサービスを利用したかを質問する。
ターゲット集団の利用率(IPTPR1)は,次の式による。

――――― [JIS X 0812 pdf 51] ―――――

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
IPTPR1=(A/B)×100
ここに, A : “はい”と回答した人の数
B : 回答者総数
小数点以下は,四捨五入する。
B.2.4.1.4.2
コンピュータによる貸出システムの記録を用いて,過去1年間に資料を借りた,ターゲット集団中の利
用者数を数える。
ターゲット集団の人数を推定する。
ターゲット集団の利用率(IPTPR2)は,次の式による。
IPTPR2=(A/B)×100
ここに, A : ターゲット集団中の実貸出者数
B : ターゲット集団の総数
小数点以下は,四捨五入する。
全ての利用を数えられるとは限らないため,この方法で算出した値は,実際の百分率よりも低くなる可
能性がある。
B.2.4.1.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,0100の整数とする。高い値は,通常,低い値よりもよいとされる。しかし,ターゲット
集団が,ある種別の人々に限定されるような特定の図書館の場合には,相対的に得点が低くても,要求を
満たしているとみなしてもよい。
ターゲット集団中の利用者の比率は,多くは図書館以外のものを含む幾つかの要因の影響を受ける。例
えば,ターゲット集団の人口統計的構成,都市化の水準,教育水準,サービス対象である機関の特性(例
指導方法,学生への経済援助の水準),書籍購入の習慣,図書館までの地理的な距離,一般的な社会条件,
経済情勢などがある。
数値は,提供するサービスの改善だけでなく図書館サービスの積極的な利用促進活動によっても敏感に
変化するはずである。
B.2.4.1.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
− [6](PI 2.1)
− [20] p. 35[“Percentage of the Population who have Books on Loan(図書借出中の利用者の百分率)”図書
館利用者の百分率の推定に貸出を用いている。]
− [25] pp. 100-104[“Market Penetration(市場浸透率)”]
− [28] pp. 41-42[“Registrations as Percentage of Population(利用者率としての登録)”]
− [30] pp. 88-90
B.2.4.1.7 関連指標
人口当たり来館回数(B.2.2.1),人口当たり館内利用数(B.2.1.5)及び蔵書回転率(B.2.1.1)を参照。
B.2.4.2 利用者満足度(User Satisfaction)
B.2.4.2.1 目的
利用者が,図書館のサービス全体又は個々のサービスに満足している程度を測定する。
B.2.4.2.2 指標の適用範囲
全ての図書館。

――――― [JIS X 0812 pdf 52] ―――――

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
同一の図書館で異なる期間を比較できる。図書館間の比較は,一般的に非常に難しいが,状況,質問及
び手順が同じ場合に限り比較は妥当なものとなる。例えば,この調査が,同じ(自治体内の)公共図書館
の分館(同士)で同時に行われる場合には,意味のある比較が可能である。
この指標は,特定の利用者層(例 学部学生,大学教員,高齢者)の満足度を測定するために用いても
よい。
この指標は,図書館のあらゆる利用者サービスについて,それに対する利用者の認識を測定するのに用
いることが可能である。例を次に示す。
− 開館時間
− 学習用施設
− 資料の利用可能性
− 図書館間貸出サービス
− 質問及びレファレンスサービス
− 利用者教育
− 図書館職員の態度
− 図書館サービス全体
個々のサービスについての幾つかの異なる側面を,同一の調査によって測定してもよい。
B.2.4.2.3 指標の定義
利用者が,図書館のサービス全体又は個々のサービスを段階付けの評価法で採点したものの平均値。段
階付けの点数は,次のいずれかとする。
− 14とし,最も悪い場合を1とする。
− 15とし,最も悪い場合を1とする。
− 17とし,最も悪い場合を1とする。
B.2.4.2.4 方法
測定対象とする特定のサービス及び/又はサービスの側面を列記した簡単な質問紙を作成する。4,5又
は7段階評価の回答欄を質問紙の中に設定する。質問紙は全体を通して,同一基準の段階評価を使用する
ことが望ましい。
利用者の属性に関する設問を質問紙に含めてもよい。利用者の種別によって要求が異なるため,満足度
が利用者の種別にどのように関連しているかを,データの分析によって明らかにすることができる。
利用者を無作為抽出し,質問紙への記入を依頼する。データは,必要に応じて,郵送調査,電子的調査,
対面調査,又は電話による調査によって収集してよい。
それぞれのサービス又はサービスの側面に対する利用者満足度の平均値(IAUS)は,次の式による。
IAUS=A/B
ここに, A : 利用者が示した,それぞれのサービスに対する値の合計
B : 回答者数
四捨五入し,小数点以下第1位まで求める。
調査の設問ごとにこの指標を算出し,報告する。サービスごとに,各得点値の度数を計算し,各々の百
分率を算出する。これは,利用者の認識が取り得る得点の範囲でどのように分布しているかを示す。
不満足の原因を明らかにするため,及びサービス間の相対的な重要性を明らかにするため,特別な設問
を設定できる。
B.2.4.2.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因

――――― [JIS X 0812 pdf 53] ―――――

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
この指標は,各サービス又はサービスの側面ごとに選んだ段階付けの点数に基づき,14,15又は1
7の範囲の小数点以下第1位までの値とする。
利用者の意見は,非常に主観的であり,調査するときの個人的な状況に影響される。重要な要因の一つ
は,利用者の期待度である。利用者が品質の高いサービスを経験したことがない場合には,品質の低いサ
ービスで満足してしまうかもしれない。これが,図書館間の比較を難しくしている一つの要因でもある。
B.2.4.2.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
− [13] pp. 118-122
− [25] pp. 105-111
− [29] pp. 43-53
B.3 効率性
B.3.1 コレクション
B.3.1.1 貸出当たり費用(Cost per Loan)
B.3.1.1.1 目的
貸出数との関連から,図書館サービスの費用を測定する。
B.3.1.1.2 指標の適用範囲
貸出用コレクションをもつ,全ての図書館。
次の比較に用いてもよい。
− 特定の図書館に関するある期間の貸出の単位費用を,他の期間と比較する。
− 特定の図書館に関する貸出の単位費用を,同種の他の図書館と比較する。
B.3.1.1.3 指標の定義
1会計年度の経常経費総額を,同じ期間の貸出総数で除したもの。
経常経費総額は,次の支出の合計である。
a) 資料購入費[製本,使用許諾契約及びペイ パー ビュー(回数に応じた支払い)の費用を含む。]
b) 人件費(プロジェクト職員,学生補助員などを含む。)
c) その他全ての使途にかかる経費,すなわち,コンピュータ及びネットワークの運用・維持費,ソフト
ウェアの使用許諾契約及び通信にかかる費用,不動産の賃借料及び建物維持費,水道光熱費(暖房・
電気・上下水道),既存のじゅう(什)器及び機器の修理費又は交換費,その他の費用(例 目録作成,
複写,郵送,サービスの広報,事務用品,保険,交通,通信,コンサルティング)
資本支出[用地の取得,建物の新築又は増改築,並びにコンピュータシステム,じゅう(什)器及び機
器にかかる経費]は含めない。
国際比較を行う場合には,付加価値税,消費税,その他の国・地方の特有の税は経常経費に含めない。
B.3.1.1.4 方法
会計データを用いて,1会計年度の経常経費総額を計算する。当年度の金額については,予算データか
ら推定してもよい。
貸出当たり費用(ICPL)は,次の式による。
ICPL=A/B
ここに, A : 当該通貨で表した,1会計年度の経常経費総額
B : 同期間の貸出総数

――――― [JIS X 0812 pdf 54] ―――――

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
値は,用いた通貨の慣例に従って丸める。
この指標においては,貸出の代わりに図書館から提供される複写の数を貸出数に含む。図書館間貸出に
かかる支出は,これに含め,その収入は除外する。この指標を図書館間の比較に用いる場合は,何を含め,
何を除外したかを明示しておくことが重要である。
B.3.1.1.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,上限のない実数とする。この値が通常どの程度の大きさになるかは,館種及び通貨によっ
て異なる。
この指標は,図書館の全てのサービスを提供するための費用と貸出数との関係を示すが,通常,この指
標の値を1件の貸出処理に要する平均的な費用とみなすことはできない。特に貸出を中心としたサービス
を行っている図書館では,この指標をサービス全体の効率性を測るために用いてもよい。
この結果の解釈は,締結された使用許諾契約,サービス契約などの図書館それぞれの要因に左右される。
この指標を単独で用いない方がよい。この指標は,より広い観点から検討する方が有用である。
B.3.1.1.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
[13] pp. 50-51[“Cost per use(利用当たり費用)”。この指標は,貸出サービスにかかる費用の推定値を用
いている。]
B.3.1.1.7 関連指標
利用者当たり費用(B.3.4.1)及び来館当たり費用(B.3.1.4)を参照。
B.3.1.2 データベースセッション当たり費用(Cost per Database Session)
B.3.1.2.1 目的
セッション数との関連から,データベースの費用を測定する。
B.3.1.2.2 指標の適用範囲
全ての図書館。
資料収集方針及びサービス対象者の社会的・経済的要因の相違を考慮する場合には,他のデータベース
又は他の図書館の同一のデータベースとの,経年的な比較に用いてもよい。
B.3.1.2.3 指標の定義
それぞれのデータベースの費用を特定の期間におけるセッション数で除したもの。
データベースの費用は,そのために図書館が支払った資料収集,購読又は使用許諾契約の費用である。
この定義では,図書館によって支払われたペイ パー ビュー費用は含め,利用者によって支払われたペイ
パー ビュー費用は含めない。この指標は,価格のついたデータベースだけに適用する。
B.3.1.2.4 方法
それぞれのデータベースについて,特定の期間(通常,1会計年度)における費用を,当該期間のセッ
ション数で除したもの。費用の期間とセッションの期間とが異なる場合は,それを正規化することが望ま
しい。
幾つかの個別のデータベースから構成される複合的なデータベースについては,個々のデータベースに
分けて詳細な情報を示すことが望ましい。
図書館職員によるセッション及び利用者教育のためのセッションは,セッション数に含めるのがよい。
印刷形態と一括して取得したタイトルの電子版は,利用当たりの費用を明確に分けることができない場
合,含めないのがよい。一括購入で取得したデータベースの費用は,案分して配分することが望ましい。
データベースセッション当たり費用(ICDS)は,次の式による。

――――― [JIS X 0812 pdf 55] ―――――

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JIS X 0812:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11620:2008(IDT)

JIS X 0812:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0812:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称