JIS X 0812:2012 図書館パフォーマンス指標 | ページ 12

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
ICDS=A/B
ここに, A : 特定の期間の各データベースの費用
B : 同期間の各データベースのセッション数
値は,用いた通貨の慣例に従って丸める。
B.3.1.2.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,上限のない実数とする。この値が通常どの程度の大きさになるかは,使われる通貨によっ
て異なる。
値が低いほど,データベースの費用の効率性が高いことを意味する。しかし,このことはデータベース
が影響を与える値,特にセッション当たりのダウンロードされた資料数又は項目数と関連させて考慮する
ことが望ましい。
セッションのデータは全ての場合において容易に入手はできない。ベンダが異なった又は不完全なデー
タを提供する可能性がある。数人の利用者が次々と接続された同一のセッション内で使うこともあり得る。
利用者への質問紙調査又は聞き取り調査は,指標の価値を立証するのに使うことができる。
この指標は,単独で用いるべきではなく,ダウンロードされたコンテンツ単位当たり費用及び利用者満
足度といった指標と組み合わせて使うことが望ましい。図書館が次のような指標を用いたい場合は,“セッ
ション当たりダウンロードされたコンテンツ単位数”の指標で使用するデータ要素から導き出すことがで
きる。
− データベースごとのセッション数
− 電子ジャーナル,デジタル資料又はデータベースごとのダウンロードされたコンテンツ単位数
この結果の解釈は,締結された使用許諾契約,サービス契約などの図書館それぞれの要因に左右される。
B.3.1.2.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
[3](PI 5)
B.3.1.2.7 関連指標
ダウンロードされたコンテンツ単位当たり費用(B.3.1.3)及び貸出当たり費用(B.3.1.1)を参照。
B.3.1.3 ダウンロードされたコンテンツ単位当たり費用(Cost per Content Unit Downloaded)
B.3.1.3.1 目的
ダウンロードされたコンテンツ単位数との関連から,電子的資源の費用を測定する。
B.3.1.3.2 指標の適用範囲
全ての図書館。
資料収集方針及びサービス対象者の社会的・経済的要因の相違を考慮する場合には,他の電子的資源又
は他の図書館の同一の電子的資源との,経年的な比較に用いてもよい。この指標は,価格のついた電子的
資源だけに適用する。
B.3.1.3.3 指標の定義
それぞれの電子的資源の費用を,特定の期間に当該の電子的資源から一部又は全部がダウンロードされ
たコンテンツ単位数で除したもの。
電子的資源の費用は,そのために図書館が支払った資料収集,購読又は使用許諾契約の費用である。こ
の定義では,“ペイ パー ダウンロード”にかかる費用は,ダウンロードごとの費用が明らかであるため含
めない。
この指標においては,電子的資源又はデータベースの1項目は,一つ以上のデータファイルで構成され,

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ダウンロードできる情報エンティティであり,通常,主要な情報は全文で示されている。ダウンロードは,
通常はウェブブラウザを用いて,サーバにコンテンツ単位を要求することによって,実現する。
B.3.1.3.4 方法
それぞれの電子的資源について,特定の期間(通常,1会計年度)における費用を,当該期間のダウン
ロード数で除したもの。費用の期間とセッションの期間とが異なる場合は,それを正規化することが望ま
しい。
図書館職員によるダウンロード又は閲覧,及び利用者教育のためのダウンロード又は閲覧は,ダウンロ
ード数に含めるのがよい。
印刷形態と一括して取得したコンテンツ単位の電子版は,利用当たりの費用を明確に分けることができ
ない場合,含めないのがよい。一括購入で取得した資源の費用は,案分して配分することが望ましい。
ダウンロードされたコンテンツ単位当たり費用(ICCUD)は,次の式による。
ICCUD=A/B
ここに, A : 特定の期間の各電子的資源の費用
B : 同期間の各電子的資源からダウンロードされたコンテンツ
単位数
値は,用いた通貨の慣例に従って丸める。
B.3.1.3.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,上限のない実数とする。この値が通常どの程度の大きさになるかは,使われる通貨によっ
て異なる。
値が低いほど,電子的資源の費用の効率性が高いことを意味する。しかし,このことは資源への需要,
特にセッション数と関連させて考慮することが望ましい。
利用者のブラウザのキャッシュの設定及びプロキシサーバの利用にもよるが,通常,ダウンロードされ
た資料数は,実際に利用された数よりもサーバの統計が示すものの方が小さい。
利用者への質問紙調査又は聞き取り調査は,指標の価値を立証するのに使うことができる。
この指標は,単独で用いるべきではなく,データベースセッション当たり費用及び利用者満足度といっ
た指標と組み合わせて使うことが望ましい。図書館が,次のような指標を用いたい場合は,“セッション当
たりダウンロードされたコンテンツ単位数”の指標で使用するデータ要素から導き出すことができる。
− データベースごとのセッション数
− 電子ジャーナル,デジタル資料又はデータベースごとのダウンロードされたコンテンツ単位数
この結果の解釈は,締結された使用許諾契約,サービス契約などの図書館それぞれの要因に左右される。
B.3.1.3.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
[3](PI 6)
B.3.1.3.7 関連指標
データベースセッション当たり費用(B.3.1.2)及び貸出当たり費用(B.3.1.1)を参照。
B.3.1.4 来館当たり費用(Cost per Library Visit)
B.3.1.4.1 目的
図書館への来館回数との関連から,図書館サービスの費用を測定する。
B.3.1.4.2 指標の適用範囲
全ての図書館。

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同じ方法で経費を算出する場合には,同様の使命をもつ図書館間の比較に用いてもよい。
B.3.1.4.3 指標の定義
1会計年度の図書館の経常経費総額を,来館及び仮想訪問の総数で除したもの。
経常経費総額は,次の支出の合計である。
a) 資料購入費(製本,使用許諾契約及びペイ パー ビューの費用を含む。)
b) 人件費(プロジェクト職員,学生補助員などを含む。)
c) その他全ての使途にかかる経費,すなわち,コンピュータ及びネットワークの運用・維持費,ソフト
ウェアの使用許諾契約及び通信にかかる費用,不動産の賃借料及び建物維持費,水道光熱費(暖房・
電気・上下水道),既存のじゅう(什)器及び機器の修理費又は交換費,その他の費用(例 目録作成,
複写,郵送,サービスの広報,事務用品,保険,交通,通信,コンサルティング)
資本支出[用地の取得,建物の新築又は増改築,並びにコンピュータシステム,じゅう(什)器及び機
器にかかる経費]は含めない。
この指標において,“来館”とは,人(個人)が図書館の中に入ること又は出ること(入館及び退館の両
方ではなく,いずれかで1回と数える。)を指す。仮想訪問は,図書館の外から,図書館のウェブサイトへ
の利用者の要求であり,閲覧したページ及び要素の数には関係しない。
B.3.1.4.4 方法
B.3.1.4.4.1
図書館に入館又は退館した人を自動的に数えるための入退館計数装置又は類似の装置を用いる。同じ期
間の仮想訪問を数える。会計データを用いて,1会計年度の経常経費総額を計算する。当年度の金額につ
いては,予算データから推定してもよい。
来館当たり費用(ICLV1)は,次の式による。
ICLV1=A/(B+C)
ここに, A : 当該通貨で表した,1会計年度の図書館の経常経費総額
B : 1年間の来館総数
C : 1年間の仮想訪問総数
値は,用いた通貨の慣例に従って丸める。
B.3.1.4.4.2
来館及び仮想訪問の数は,標本調査によっても測定できる。
一つ以上の標本抽出期間を決め,その間に図書館に入館又は退館した人及び図書館のウェブサイトへの
要求を数える。標本抽出期間の数及び長さは,指標の使用者が決める。年間の変動に関して入手し得る情
報を活用し,外挿法によって,1年間の来館及び仮想訪問の総数を推定する。
注記 公共図書館の場合には,通常,1週間の1期間とする。大学図書館の場合には,大学の定期的
な諸行事を考慮し,2期間以上とする。
来館当たり費用(ICLV2)は,次の式による。
ICLV2=A/(B+C)
ここに, A : 当該通貨で表した,1会計年度の図書館の経常経費総額
B : 1年間の来館総数
C : 1年間の仮想訪問総数
値は,用いた通貨の慣例に従って丸める。
仮想訪問の計測については,JIS X 0814:2011のA.5.3を参照。
B.3.1.4.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因

――――― [JIS X 0812 pdf 58] ―――――

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
この指標は,上限のない実数とする。
この指標を単独で用いない方がよい。この指標は,より広い観点から検討する方が有用である。この指
標は,サービスの範囲及び品質,並びに,より一般的には図書館の目標との関連から検討されるのが望ま
しい。目標に照らして解釈される場合,公的な財源からの支出の正当性を判断するために,及び同様の図
書館間での費用の相違を把握するために用いることができる。
計算は,会計方法の違いに影響される。
構内ネットワークなどを経由した,図書館の遠隔利用は,利用者の行動に大きな変化をもたらし得る。
入退館計数装置又は類似の装置を用いる場合には,図書館職員その他の非利用者が含まれるため,数値
は実際よりもかなり高くなる可能性がある。
この指標は,電子的手段若しくは電話による要求が多い図書館,又は他の遠隔利用者サービスの利用が
多い図書館にとっては,あまり適切ではない。
季節変動が大きい場合には,利用が比較的安定している時期に,期間を短めにして数回測定するのが望
ましい。
この結果の解釈は,サービス契約などの図書館それぞれの要因に左右される。
B.3.1.4.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
[4] pp. 52-53[“Cost per user(利用当たり費用)”の別形]
B.3.1.4.7 関連指標
利用者当たり費用(B.3.4.1)及び人口当たり来館回数(B.2.2.1)を参照。
B.3.2 アクセス
B.3.2.1 資料の受入に要する期間(中央値)(Median Time of Document Acquisition)
B.3.2.1.1 目的
図書館資料の供給者が,納入の迅速性の点で有効である程度を測定する。
B.3.2.1.2 指標の適用範囲
全ての図書館。特にモノグラフの受入に有用である。
供給者間で比較してもよい。
B.3.2.1.3 指標の定義
資料の発注日から,それが図書館に到着した日までの日数の中央値。寄贈又は交換で受け入れた資料及
び出版前に発注した資料は除く。
B.3.2.1.4 方法
B.3.2.1.4.1
資料の受入をコンピュータで処理している図書館の場合には,最近,発注した又は受け入れた,全ての
モノグラフのデータを発注ファイルで調べ,次の情報を確認する。
− 発注日
− 受入日
− 供給者名(複数の供給者を使っている場合)
タイトルごとに発注から受入までの日数を計算する。経過日数の順にタイトルを並べる。
資料の受入に要する期間(中央値)は,この並びの中央に位置する日数である。
注記 まだ受け入れていない資料は,処理の完了日を記録できないため,計算から除く。
タイトルの数が偶数の場合には,資料の受入に要する期間(中央値)(IMTDA)は,次の式による。

――――― [JIS X 0812 pdf 59] ―――――

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
IMTDA=(A+B)/2
ここに, A及びBは,並びの中央に位置する二つの値とする。
小数点以下は,四捨五入する。
B.3.2.1.4.2
受入をコンピュータで処理していない図書館の場合には,まず幾つかの主題のモノグラフから無作為標
本を抽出する。図書館が複数の供給者を使っている場合には,供給者ごとに典型的な標本が抽出されるよ
う考慮する。
後は,方法B.3.2.1.4.1と同様に処理する。
結果は,供給者別及び主題別に分析することができる。
B.3.2.1.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,上限のない整数とする。
この指標は,ベンダ(及び出版者)のパフォーマンスの不具合,及び図書館の督促手順の非効率性を指
摘できる。
この結果に対する対策としては,次のものが考えられる。
− オンライン発注の導入
− 一括見計らい納入方式の導入
− 納入遅れに対する督促の改善
− ベンダの変更
− ベンダの改善努力(結果をベンダに通知した場合)
資料の受入までの速さは,ベンダからの注文に対する出版者の応答時間に影響される。注文に対する出
版者の応答を測定するのに十分な大きさの標本(特定の出版者から最近受け入れた資料の標本)を得るの
は困難と考えてよい。
ほとんどの発注を出版より前に行っている図書館では,古い資料,外国資料,灰色文献及び同様の資料
の割合が過度に高い標本を得ることになり,その結果,指標の値が非常に高くなる。
B.3.2.1.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
− [1]
− [19]
− [23]
− [25] pp. 189-192[“Acquisition Speed(受入の迅速性)”]
B.3.2.1.7 関連指標
整理に要する期間(中央値)(B.3.2.2)を参照。
B.3.2.2 整理に要する期間(中央値)(Median Time of Document Processing)
B.3.2.2.1 目的
様々な整理手順が,迅速性という点で有効かどうかを測定する。
B.3.2.2.2 指標の適用範囲
全ての図書館。特にモノグラフについて有用である。資料の様々な種類又は様々な主題に適用できる。
目録記述の水準,件名目録作業,製本方針などに影響を与える,図書館の使命の相違を考慮する場合に
は,図書館間で比較できる。結果を解釈するときには,コンピュータ処理の相違及びコピーカタロギング
の利用の相違に特別な注意を払うことが望ましい。

――――― [JIS X 0812 pdf 60] ―――――

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JIS X 0812:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11620:2008(IDT)

JIS X 0812:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0812:2012の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称