JIS X 0812:2012 図書館パフォーマンス指標 | ページ 8

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
人口当たり利用者用ワークステーション数(B.1.3.1)及び利用者用座席占有率(B.2.3.1)を参照。
B.1.3.5 開館時間と利用者ニーズとの一致度(Hours Open Compared to Demand)
B.1.3.5.1 目的
開館時間がどの程度利用者の要求に対応しているかを測定する。
B.1.3.5.2 指標の適用範囲
全ての図書館。
図書館の使命及び利用者の相違が考慮される場合には,図書館間で比較してもよい。
この指標は,異なるターゲット集団(例 学生,研究者,高齢者)に適用することができる。
この指標は,開館時間が標準的ではない分館又は部門に適用することができる。
B.1.3.5.3 指標の定義
利用者が望む開館時間数に対する,図書館の実際の開館時間数。
この指標でいう開館時間とは,主なサービス(例 レファレンス,貸出,閲覧室)を利用者に提供して
いる通常の週における時間をいう。
B.1.3.5.4 方法
開館時間についての満足度を尋ね,かつ,開館した方がよいと思う追加開館時間を挙げることのできる
簡単な質問紙を作成する。特別な集団の必要性を把握する手がかりとするために,利用者の属性に関する
設問を追加してもよい。
例 調査
図書館の現在の開館時間について,あなたの満足度をお聞かせください。
[ ] 全く満足していない
[ ] 満足していない
[ ] どちらかというと満足している
[ ] 満足している
[ ] 大変満足している
現在の開館時間以外に開館してほしい曜日・時間帯に“○”を記入してください。現在開館している時
間帯には“×”が記入してあります。
曜日
時間帯
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
07
78
89 × × × × ×
910 × × × × ×
1011 × × × × × ×
1112 × × × × × ×
1213 × × × × × ×
1314 × × × × × ×
1415 × × × × × ×
1516 × × × × × ×
1617 × × × × × ×
1718 × × × × × ×
1819 × × × × × ×
1920 × × × × ×

――――― [JIS X 0812 pdf 36] ―――――

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
2021 × × × × ×
2122 × × × × ×
2223
2324
利用者を無作為抽出し,質問紙への記入を依頼する。データの収集に当たっては,図書館内で質問紙を
手渡しで配布してもよいし,郵送,オンライン,電話など適宜の方法で行ってもよい。この調査は,図書
館サービスに対する全般的な利用者満足度の調査と併せて行うこともできる。
開館時間が授業期間と休暇期間とで異なる場合は,分けて調査を行う方がよい。
開館時間と利用者ニーズとの一致度(IHOCD)は,次の式による。
IHOCD=A/B
ここに, A : 現在の開館時間数
B : 利用者が要求した開館時間数(現在の開館時間数+追加
開館時間数)
図書館が週60時間開館しており,利用者が追加で10時間の開館を希望した場合は,次のとおりとなる。
IHOCD=60/70=0.86
注記 追加開館時間数については,回答の分布を考慮して,その結果の平均値又は中央値を用いるこ
ともできる。
なお,その場合には時間帯を同一単位にそろえた調査票を用いるのが望ましい。
B.1.3.5.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,利用者が,開館時間の延長を希望しているかどうかだけでなく,どの曜日・時間帯の開館
を望んでいるかをも明らかにする。
回答者の大半が,現在の開館時間に不満があり,開館時間延長,又は,異なる曜日・時間帯の開館を望
む場合,図書館は,開館時間の変更又は延長に対応することが望ましい。ただし,図書館にとってそうし
た対応が難しい可能性がある。特に,利用者が週末又は夜間の追加開館時間を望む場合は困難だろう。
実現可能な解決策は,一部サービスだけに限定しての追加開館時間が考えられる。その場合は,非専門
職員によってそれらの時間に,図書館を運営することができる。
この指標は,閲覧及び学習のために延長開館を行っている近隣の図書館の影響を受ける。
予算及びその他地域の事情が,追加開館時間に関する利用者の要望に図書館が応えられるどうかを左右
する可能性がある。
注記 利用者がどの曜日・時間帯を望んでいるかを把握するためには,例のような,曜日・時間帯が
表現された調査票を用い,その結果をそれぞれに集計する必要がある。
B.1.3.5.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
− [9] p. 15[“Opening Hours Compared to Demand(利用者需要と比較した開館時間)”]
− [25] pp. 54-59[“Opening Hours Compared to Demand(利用者需要と比較した開館時間)”]
B.1.4 職員
B.1.4.1 人口当たり職員数(Staff per Capita)
B.1.4.1.1 目的
サービス対象者数1 000人当たりの図書館職員数を測定する。サービス対象者数は,実施されるべき業
務量に比例すると考えることができる。

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
B.1.4.1.2 指標の適用範囲
サービス対象者が明確な全ての図書館。
図書館の使命及びサービス対象者の社会的・経済的要因の相違が考慮される場合には,図書館間で比較
してもよい。
B.1.4.1.3 指標の定義
サービス対象者数1 000人当たりの学生補助員及びプロジェクト関連のスタッフを含めた職員数。
B.1.4.1.4 方法
学生補助員及びプロジェクト関連スタッフを含めた職員数(フルタイム換算)を算出する。
パートタイム職員のフルタイム換算数は,次の方法をとる。
− 通年雇用者 : 週当たりの勤務時間数を通常の職員の週当たり勤務時間数で除したもの。
− 通年雇用でない者 : 週当たりの勤務時間数を通常の職員の週当たりの勤務時間数で除し,比率(雇用
週数を52で除した値)を乗じる。
人口当たり職員数(ILS)は,次の式による。
ILS=A/B×1 000
ここに, A : フルタイム換算した職員数
B : サービス対象者数
小数点以下は,四捨五入する。
B.1.4.1.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,上限のない整数とする。
通常,高い値がよいとされる。この指標は,サービスの品質及び作業の効率性を測定する他の指標と組
み合わせて解釈する場合にだけ用いるのがよい。
B.1.4.1.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
− [6](PI 1.2)
− [25] pp. 82-87
B.2 利用
B.2.1 コレクション
B.2.1.1 蔵書回転率(Collection Turnover)
B.2.1.1.1 目的
貸出用コレクションの全体的な利用率を測定する。
この指標は,サービス対象者の要求にコレクションが適合しているかどうかを測るために使用できる。
B.2.1.1.2 指標の適用範囲
貸出用コレクションをもつ全ての図書館。
特定のコレクション,主題分野,分館又は新規受入資料に対して用いてよい。図書館内のそれぞれの領
域間で,この指標の結果を比較して,回転率に著しい相違があるかどうかを調べてもよい。
調査期間が同じ場合,同様の使命をもつ図書館間の比較に用いてもよい。
B.2.1.1.3 指標の定義
特定の期間,通常は1年間における,特定のコレクションの貸出総数をそのコレクションの資料総数で
除したもの。

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
B.2.1.1.4 方法
対象としたコレクションに対する特定期間における貸出数を数える。そのコレクションの資料総数を数
える。
蔵書回転率(ICT)は,次の式による。
ICT=A/B
ここに, A : そのコレクションの貸出数
B : そのコレクションの資料総数
四捨五入し,小数点以下第1位まで求める。
資料総数が不明の場合には,その推定値を用いてもよい。推定値は,貸出用コレクションの書架目録の
長さ又は書架棚の長さに,単位長当たりの平均資料数を乗じることによって,算出する。
多くのレファレンス用資料が貸出用コレクションに含まれている場合には,レファレンス用資料は,計
算に含めない。
B.2.1.1.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,上限のない実数とする。この値が通常どの程度の大きさになるかは,館種によって異なる。
この指標は,コレクション中の資料が1年間に平均何回貸し出されるかを推定するものであるが,それ以
外の期間の回転率を測定してもよい。数値が高いほど,利用率が高いことを意味する。
蔵書回転率は,幾つかの要因に影響される。重要なものを次に示す。
a) コレクションの構成が利用者の要求に対応しているかどうか。古くなったもの又は不適切な資料の比
率が高い場合には,蔵書回転率は低くなる。
b) 利用されなくなったタイトル及び不要となった複本の除籍に関する図書館の方針。
c) 需要が多いタイトルの複本数。
d) 貸出に対する館内利用の比率。館内利用が多い場合には,蔵書回転率が低くなることがある。
e) その図書館の通常の貸出期間,利用の多いタイトルの特別な貸出期間,及び同時に借りられる資料数。
f) その図書館の利用促進活動,及び利用促進活動についての図書館職員のスキル。
g) 貸出の更新の容易さ。
貸出システムによって個々の資料に関するデータが入手できる図書館では,次の値を算出し,より詳細
な情報を得てもよい。
− 特定の期間に利用されなかった所蔵資料の比率
− 特定の期間に最低1回は利用された所蔵資料の比率
B.2.1.1.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
− [13] pp. 38-40
− [20] p. 31[“Circulation Rate(貸出率)”]
− [25] pp. 128-131[“Circulation Rate(貸出率)”]
− [28] p. 47[“Turnover Rate(回転率)”この指標は,レファレンス用コレクションの資料も含めている。]
− [29] pp. 54-55[“Circulation(貸出)”の変種としての“Circulation per Volume Held(1冊当たりの貸出)”。
また,p.60における,館内利用を含んだ“Total Materials Use(全資料の利用)”の変種としての“Total
Materials Use by Volume Held(1冊当たり全資料の利用)”]
B.2.1.2 人口当たり貸出数(Loans per Capita)
B.2.1.2.1 目的

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X 0812 : 2012 (ISO 11620 : 2008)
サービス対象者による図書館コレクションの利用率を測定する。コレクションの品質及び図書館コレク
ションの利用を促進する能力を測るのに使用してもよい。
B.2.1.2.2 指標の適用範囲
貸出用コレクションをもつ,全ての図書館。
特定のコレクション,主題分野又は分館に対して用いてよい。図書館内のそれぞれの領域間で,この指
標の結果を比較してもよい。
図書館の使命,社会的・経済的要因及び貸出期間の相違を考慮する場合には,図書館間で比較してもよ
い。
B.2.1.2.3 指標の定義
1年間の貸出総数を,サービス対象者数で除したもの。
B.2.1.2.4 方法
人口当たり貸出数(ILPC)は,次の式による。
ILPC=A/B
ここに, A : 1年間の貸出総数
B : サービス対象者数
小数点以下は,四捨五入する。ただし,10未満の場合は,小数点以下第1位まで求める。
この指標において,貸出の代わりに図書館から提供される複写の数を貸出数に含めてもよい。図書館間
貸出は,除外する。この指標を図書館間の比較に用いる場合には,何を含め,何を除外したかを示してお
くことは重要である。
B.2.1.2.5 指標の解釈及び指標に影響を与える要因
この指標は,上限のない実数とする。
貸出期間及び同時に借りられる資料数の変更は,この指標に大きな影響を与える。主題ごと又は借出者
の属性ごとに,この指標を分析することによって,より詳細なデータを得てもよい。要求件数の低い領域
又は要求が満たされていない領域,及び利用の増加が可能な領域を特定するのにも使用できる。
この指標は,貸出にだけ関わるものであり,図書館が制御できない幾つかの要因の影響を受ける。特に
図書館の閲覧環境,リテラシーの水準,貧困の程度,及びその他の社会的・経済的要因に影響される。
この指標は,コレクションの利用促進に関する図書館職員の能力に強く関連する。
B.2.1.2.6 出典
詳細は,次の参考文献を参照。
[28] pp. 42-44[“Circulation per Capita(人口当たり貸出)”]
B.2.1.2.7 関連指標
人口当たり館内利用数(B.2.1.5)を参照。
B.2.1.3 利用されない資料の所蔵率(Percentage of Stock Not Used)
B.2.1.3.1 目的
一定期間に全く利用されなかった所蔵資料の量を測定する。コレクションがサービス対象者の要求に合
っているかを測定するために使用してもよい。
B.2.1.3.2 指標の適用範囲
全ての図書館。
特定のコレクション,主題分野,分館又は期間に対して用いてよい。
これらのそれぞれの領域間で,この指標の結果を比較して,利用されない資料の割合に著しい相違があ

――――― [JIS X 0812 pdf 40] ―――――

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JIS X 0812:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11620:2008(IDT)

JIS X 0812:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0812:2012の関連規格と引用規格一覧

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規格名称