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X 4003-1989
例 : 7単位符号の場合
ビット列 符号化の結果
010 5/8
11011 7/6
101111110 6/15,7/0
4.4 実数 (R)
実数 (R) の符号化は,次のとおりとする。
(1) 実数を,仮数と2を底とする指数との二つの整数値の組で表す。
(2) 仮数の整数値を,4.2によって符号化する。ただし,最上位の区切りは3ビットとし,その符号化表現
のb4には常にビット“1”を置く。
(3) 指数の整数値を,4.2によって符号化する。
(4) (2)及び(3)の結果を順に並べる。
備考1. 実数は,仮数と指数の組合せによって幾通りにも表現できるから,符号化の結果も幾通りも
ある。
実数0は,仮数の値0によって表す。指数の値については規定しない。
2. 仮数及び指数の値が−0(マイナスゼロ)である表現は,将来の標準化のために確保する。
例 : 7単位符号の場合
実数 仮数 指数 符号化の結果
(小数点付き2進数表現) (2進数) (2進数)
1.0 1 0 4/9,4/0
−0.1 −1 −1 5/9,5/1
1.011 1011 −3 6/8,4/11,5/3
1.011 10110000 −7 7/13,5/0,5/7
4.5 座標 (P)
座標 (P) の符号化は,x座標の整数値及びy座標の整数値を4.2によって符号化し,そ
の結果を順に並べることによる。
4.6 座標並び (nP)
座標並び (nP) の符号化は,その中の座標を4.5によって符号化し,その結果を座
標の出現の順に並べることによる。
4.7 色指標並び (nCI)
4.7.1 一般規則
色指標並び (nCI) の符号化における一般規則は,次のとおりとする。
(1) 色指標並び (nCI) の符号化の形式は,通常形式,圧縮形式,通常繰返し形式又は圧縮・繰返し形式と
する(附属書5表2参照)。
(2) 色指標並び (nCI) の符号化は,その形式を表す符号化表現(附属書5表2参照)に続けて,それぞれ
の形式によって色指標並びを符号化した結果を並べることによる。
(3) 形式の符号化表現は,その形式の番号を4.2によって符号化した結果とする。
――――― [JIS X 4003 pdf 66] ―――――
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X 4003-1989
附属書5表2 色指標並びの符号化の形式
ビット番号 意味
8単位符号の場合,常にビット“0”
b8
7単位符号の場合,無効とする。
b7 常にビット“1”
b6
b5
b4 2進数0(4個のビット“0”)
b3
2進数0 : 通常形式
b2 1 : 圧縮形式
b1 2 : 繰返し形式
3 : 圧縮・繰返し形式
4.7.2 通常形式
通常形式では,色指標並びの中の色指標をそれぞれ符号化[4.1 (5)参照]し,その結果
を色指標の出現の順に並べて符号化する。
例 : 色指標並び“2,3,19,4”の通常形式での符号化(7単位符号の場合)
4/0,4/2,4/3,6/0,5/3,4/4
4.7.3 圧縮形式
圧縮形式では,次の手順によって符号化する。
(1) 色指標並びの中の色指標それぞれの2進数を,色指標の最大値[本体8.2.1 (14)参照]を2進数として
表せる最少のビット数で表す。
(2) (1) の結果を色指標の出現の順に左から並べてできるビット列を,4.3によって符号化する。
例 : 色指標並び“2,3,3,4”の圧縮形式での符号化(色指標の最大値が15で,7単位符号の場合)
色指標の最大値が表現できる最少のビット数 4
2進数を並べたビット列 0010001100110100
符号化の結果 4/1,4/8,7/3,5/0
4.7.4 通常繰返し形式
通常繰返し形式では,次の手順によって符号化する。
(1) 色指標並びを左から見ていき,同じ色指標が続く部分ごとに区切る。
(2) 区切りごとに,色指標を符号化した結果と,色指標の個数を4.2によって符号化した結果とをこの順
に並べる。
(3) 区切りごとに符号化した結果を,区切りの出現の順に並べる。
例 : 色指標並び“2,3,3,3,3,19,19,4”の通常繰返し形式での符号化(7単位符号の場合)4/2,
4/2,4/1,4/3,6/0,4/2,4/4,4/1
4.7.5 圧縮・繰返し形式
圧縮・繰返し形式では,次の手順によって符号化する。
(1) 色指標並びを左から見ていき,同じ色指標が続く部分ごとに区切る。ただし,色指標の最大値[本体
8.2.1 (14)参照]を超えて同じ色指標が続く場合は,色指標の最大値を2進数として表せる最少のビッ
ト数で,その2進数を表せる最大の個数ずつに左から区切っていく。
(2) 区切りごとに,その色指標及び色指標の個数それぞれの2進数を,色指標の最大値を2進数として表
せる最少のビット数で表し,この順に並べてビット列をつくる。
(3) (2) の結果を区切りの出現の順に左から並べてできるビット列を,4.3によって符号化する。
例 : 色指標並び“1,1,1,1,2,2,2,1”の圧縮・繰返し形式での符号化(色指標の最大値が2で,
7単位符号の場合)
――――― [JIS X 4003 pdf 67] ―――――
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X 4003-1989
色指標の最大値を表せる最少のビット数 2
2ビットで表せる最大の数 3
区切り<1,1,1><1><2,2,2><1>
作ったビット列 0111010110110101
符号化の結果 5/13,5/11,5/4
4.8 直接色指定値並び (nCD)
4.8.1 一般規則
直接色指定値並びの符号化における一般規則は,次のとおりとする。
(1) 色指標並び (nCD) の符号化の形式は,通常形式及び圧縮形式とする。
(2) 色指標並び (nCD) の符号化は,その形式を表す符号化表現(附属書5表3参照)に続けて,それぞ
れの形式によって直接色指定値並びを符号化した結果を並べることによる。
(3) 形式の符号化表現は,その形式の番号を4.2によって符号化した結果とする。
附属書5表3 直接色指定値並びの形式
ビット番号 意味
b8 8単位符号の場合,常にビット“0”
7単位符号の場合,無効とする。
b7 常にビット“1”
b6
b5
b4 2進数0(5個のビット“0”)
b3
b2
b1 ビット“1” : 通常形式
ビット“0” : 圧縮形式
備考 表中のb1, b2,···,b8は,JIS X 0201に用
いられているビット番号とする。
4.8.2 直接色指定値のビット列
直接色指定値のビット列とは,次の手順によって得た結果をいう。
(1) 直接色指定値のR,G,Bのそれぞれの値の2進数を,色精度[本体8.2.1 (13)参照]のビット数で表
す。
(2) それぞれの2進数表現の上位から順にビットを取り出してR,G,Bの順に組み合わせ,それらを左
から順に並べる。
備考 直接色指定値は,RGB色彩系の三原色(赤,緑,青)の値を表す[本体8.3.3 (6)参照]。
例 : 色精度が3のときの直接色指定値の構成
符号化前の各原色の値
赤 緑 青
重み 4 2 1 4 2 1 4 2 1
記号 R2 R1 R0 G2 G1 G0 B2 B1 B0
3個一組を再配置した後のビット位置の値
第1バイト 第2バイト
ビット番号 b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1 b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1
値 0 1 R2 G2 B2 R1 G1 B1 0 1 R0 G0 B0 0 0 0
4.8.3 通常形式
通常形式では,直接色指定値並びの中の直接色指定値ごとにそのビット列(4.8.2参照)
を4.3によって符号化し,それらを直接色指定値の出現の順に並べる。
例 : 直接色指定値並びの通常形式での符号化(色精度
――――― [JIS X 4003 pdf 68] ―――――
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X 4003-1989
が3で,7単位符号の場合)
4/0,5/7,5/0,6/12,5/0
4.8.4 圧縮形式
圧縮形式では,直接色指定値並びの中の直接色指定値ごとにそのビット列(4.8.2参照)
を作り,それらを直接色指定値の出現の順に左から並べてできるビット列を4.3によって符号化する。
例 : 直接色指定値並びの通常形式での符号化(色精度
が3で,7単位符号の場合)
4/1,5/15,5/6,4/12
4.9 図形の文字列 (S)
図形の文字列 (S) の符号化は,文字列開始,図形の文字列の図形文字の列及び
文字列終了の順にそれぞれの符号化表現を並べることによる。文字列開始及び文字列終了の符号化表現は,
附属書5表4による。図形の文字列の図形文字の列の符号化表現は,本体6.2による。ただし,追加文字
列[本体8.4.2 (4)参照]の図形の文字列は,直前の文字列[本体8.4.2 (3)参照]又は追加文字列の図形の文
字列の最後での状態で始まる。
附属書5表4 文字列開始及び文字
列終了の符号化表現
7単位符号 8単位符号
文字列開始1/11,5/8 09/8
文字列終了1/11,5/12 09/12
4.10 データレコード (D)
データレコード (D) の符号化は,処理系依存とする。ただし,7単位符号の場合は4/07/15を並べたものに限り,8単位符号の場合は04/007/15を並べたものに限る。――――― [JIS X 4003 pdf 69] ―――――
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X 4003-1989
附属書6 数値データの表現形式
数値データは,JIS X 0210の数値表現第1形式及び数値表現第2形式による。
形式1 数値表現第1形式(暗黙小数点表現)
形式2 数値表現第2形式(明示小数点表現)
一つの幾何学図形データ内では,数値データの表現形式は,形式1又は形式2の方だけを用いる。形式
2を用いる場合,小数点記号の位置は一つの幾何学図形データ内(本体8. 参照)ではそろえる。
1. 数値表現第1形式
数を数字列で表し,小数点記号は明示せず,その位置が固定である10進位取り記
数法とする。
1.1 一般形式
数値表現の一般形式は,次のとおりとする。
符号なし表現 間隔* 数字 数字*
符号付き表現 間隔* (符号/間隔)数字 数字*
備考1. *(アステリスク)の付いた文字は,それが0回以上繰り返されてよいことを示す。
2. 丸括弧でくくられた文字は,一群の構文要素であることを示す。
3. 斜線/は,幾通りかの方法の一つを選択することを示す。
1.2 表現例
数値データ欄の長さを8とし,間隔を△で表したときの表現例を附属書6表1に示す。
附属書6表1 数値表現第1形式の例
日常の記法 符号なし表現 符号付き表現
4906 00004906 +0004906
△△△04906 △△+04906
△△△△4906 △△△+4906
△△△△4906
+4906 00004906 +0004906
△△△△4906 △△+04906
△△△+4906
−4906 表現不能 −0004906
△△−04906
△△△−4906
0 00000000 +0000000
△△△△△△△0 △△△△△△+0
△△△△△△△0
20486144 20486144 表現不能
1.3 意味
意味は,次のとおりとする。
(1) この形式の数値データは,先行間隔列(任意)とそれに続く符号(符号付き表現の場合)及び数字列
で構成する。
(2) 欄内には,少なくとも1個の数字を含む。間隔以外の文字列の途中又は最右端に間隔が含まれていて
はならない。
(3) 間隔の個数と数字の個数の和は,符号なしの表現の場合8,符号付きの表現で符号が存在する場合7
とする。
(4) 符号なしの表現では,数値はゼロより大きいか,ゼロに等しくなければならない。
――――― [JIS X 4003 pdf 70] ―――――
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JIS X 4003:1989の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 4003:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0201:1997
- 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合
- JISX0202:1998
- 情報技術―文字符号の構造及び拡張法
- JISX0208:1997
- 7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合
- JISX0603:2000
- 情報交換用フレキシブルディスクカートリッジのラベル及びファイル構成
- JISX4002:1987
- 日本語文書交換用ファイル仕様(事務用グラフ)