JIS X 6144:2000 8mm幅,ヘリカル走査記録,情報交換用磁気テープカートリッジ,DA-2様式 | ページ 9

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X 6144 : 2000 (ISO/IEC 15757 : 1998)

11.2 物理ブロックのフォーマット

11.2.1 概要

 物理ブロックのフォーマットは,32物理ブロックタイプがあり,そのうち10物理ブロック
タイプを表1に示す。残りの22物理ブロックタイプは,将来使用するための予備とする
表1 物理ブロックタイプ
ブロックID 定義
(0) データ
(5) 消去
(8) 診断
(9) PBOP
(A) ロングファイルマーク
(B) ショートファイルマーク
(C) LBOP
(D) セットマーク
(E) ギャップ
(F) EOD
各物理ブロックの情報は,次による。
ヘッダデータ 24バイト
データ 1014バイト
CRCデータ 2バイト
ECCデータ 400バイト
ヘッダデータ領域とデータ領域の内容は,物理ブロックタイプによって異なる(11.2.211.2.12参照)。
情報マトリクスは,1440バイトとし,60列24行の配列とする(図29参照)。情報マトリクスの各セル
は,1バイトとし,列番号及び行番号によって識別する。列番号及び行番号は,列/行の形式で00/0059/23
と表記する。
情報マトリクスの内容は,次による。
・24バイトへのヘッダデータは,00/0000/19及び02/0002/03に順次格納する。
・1014バイトのデータは,最初の16バイトを02/0402/19に格納する。次の20バイトは,04/0004/19
に格納する。以降50/0050/19までの偶数列に順次格納する。次に奇数列0149の行0019まで順次格
納する。最後の18バイトは,51/0051/17に格納する。
・2バイトのCRCデータは,51/1851/19に格納する。CRCデータの生成は,附属書Dによる。
・160バイトの水平ECCは,52/0059/19に格納する。バイトの垂直ECCバイトは,列0059の行20
23に格納する。400バイトのECCデータの生成は,附属書Eによる。

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図29 情報マトリクス

11.2.2 共通ヘッダフィールド

 次のフィールドは,複数のヘッダで使用する。
11.2.2.1 物理ID (PID) PIDは,テープ上の物理ブロックの絶対位置を示し,計数を4バイトで表す。
PID番号は,物理ブロックのタイプにかかわらず,ブロックごとに1を加算する。パーティション間の空
白領域へもPID番号を割り当てる。テープ履歴ログを表す最初の物理ブロックのPID番号は, (0000F040)
とする。テープ上の最初のパーティションにあるPID番号は, (00014B80) とする。
11.2.2.2 ブロックID (BID) IDは,ホストから受信した論理ブロックの順序を示し,計数を4バイト
で表す。BIDは,各パーティションで (00000000) から始まり,ホスト情報を含む最初の物理ブロックは,
(00000001) とし,物理ブロックごとに1を加算する。
11.2.2.3 ストリームID (SID) SIDは,書込み時に連続した物理ブロックの中で無効物理ブロックを示し,
計数を1バイトで表す。SIDは,テープ動作が停止するごとに1を加算する。
11.2.2.4 再書込みステータス (Rwstat) 再書込みステータスは,物理ブロックの再書込み状態を示し,
フィールドを2ビットで表す。その値は,次による。
00 : 最初に書き込んだ物理ブロック
01 : 将来の予備
10 : リードバックチェック (RBC) で書込み不良を検出後,再書込みした物理ブロック
11 : RBCによる書込み不良検出以外の原因で再書込みした物理ブロックで,データ交換時には,無視
する。
11.2.2.5 セットマークID (SMID) SMIDは,物理ブロックが属しているセットを示し,フィールドを3
バイトで表す。SMIDは,パーティションに書かれた最初のセットマークを含む物理ブロックを (000000)
に設定し,各セットマークごとに1を加算する。
11.2.2.6 フィールドID (FID) IDは,物理ブロックが属しているファイルを示し,計数を4バイトで表
す。FIDは,パーティションに書かれた最初のファイルマークを含む物理ブロックを (00000000) に設定
し,各ショートファイルマーク又はロングファイルマークごとに1を加算する。

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11.2.2.7 論理ブロックID (LID) IDは,ホストシステムからの論理ブロックの計数を4バイトで表す。
LIDは,パーティション内の最初の論理ブロックを (00000000) に設定し,各論理ブロック,ファイルマ
ーク又はセットマークごとに1を加算する。ヘッダデータに格納されるLIDは,物理ブロックの一部又は
全体に含む最初の論理ブロックのLIDとする。

11.2.3 データブロック

 データブロックは,ホストからのデータバイトを記録する。データブロックのデ
ータは,圧縮アルゴリズムで圧縮してもよい。論理ブロックは,可変長で,物理ブロックにまたがり,又
は物理ブロックに含んでもよい。
11.2.3.1 データブロックヘッダ
バイト/ 7 6 5 4 3 2 1 0
ビット
00-03 PID
04-07 BID
08 (resv)
09 rwcount
10 SID
11 Rwtstat (resv) 0 0 0 0 0
12 (resv)
13-15 SMID
16-19 FID
20-23 LID
図30 データブロックヘッダ
データブロックヘッダは,図30に示す。rwcountバイトは,物理ブロックのコピーを識別し,計数を1
バイトで表す(図30参照)。物理ブロックの最初の書込み時に,計数を0に設定する。物理ブロックを再
書込みするごとに,計数に1を加算する。LIDは,データブロックの一部又は全体に含む最初とする。
11.2.3.2 データ領域 データ領域は,ホストから送信したデータを含む。2バイトの論理ブロックヘッダ
は,論理ブロックに先行する。論理ブロックが一つ以上の物理ブロックにまたがる場合,論理ブロックヘ
ッダは,連続する論理ブロックに先行するデータブロックのデータ領域の最初の2バイトとする。2バイ
トの論理ブロックCRCは,論理ブロックに続くこととする。
11.2.3.2.1 論理ブロックヘッダ (LBH)
7 6 5 4 3 2 1 0
バイト0 NDB (resv) Appnd Cmprsd Last End Length msb
バイト1 Length lsb
図31 論理ブロックヘッダ
論理ブロックヘッダは,次による(図31参照)。
NDB−全論理ブロックがホストデータを含まないとき,1に設定し,含むとき,0に設定する。
Appnd−論理ブロックが直前のデータブロックから続くとき,1に設定し,それ以外のとき,0に設定す
る。
Cmprsd−論理ブロック内のデータが圧縮アルゴリズムで圧縮しているとき,1に設定し,それ以外のと
き,0に設定する。
Last−データブロック内の最後の論理ブロックのとき,1に設定し,それ以外のとき,0に設定する。
End−論理ブロックがこのデータブロックで終わるとき,1に設定し,それ以外のとき,0に設定する。
Length−論理ブロックがこのデータブロックで終了するとき,2バイトの論理ブロックCRCを含んでデ

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ータブロックにある論理ブロックのバイト数より1小さい数を10ビットの計数で表す。
11.2.3.2.2 論理ブロックCRC 2バイトの論理ブロックCRCの生成は,附属書Fによる。

11.2.4 消去ブロック

 消去ブロックは,テープ上の古いデータに重ね書きするときに用いる。
11.2.4.1 消去ブロックヘッダ 消去ブロックヘッダは,図32に示す。
バイト/ビット7 6 5 4 3 2 1 0
0-3 PID
4-9 (resv)
10 SID
11 (resv) 0 0 1 0 1
12-23 (resv)
図32 消去ブロックヘッダ
11.2.4.2 データ領域 消去ブロックのデータ領域は,規定しない。データ交換時には,無視する。

11.2.5 診断ブロック

 診断ブロックは,テープ装置又は媒体の実行状態を表す装置固有の情報とし,周期
的にテープ上に書き込んでもよい。
11.2.5.1 診断ブロックヘッダ 診断ブロックヘッダは,図33に示す。
バイト/ビット7 6 5 4 3 2 1 0
0-3 PID
4-7 DID
8-9 (resv)
10 SID
11 (resv) 0 1 0 0 0
12-23 (resv)
図33 診断ブロックヘッダ
診断ID (DID) は,テープ上に書き込む最初の診断ブロックを (00000000) に設定し,各診断ブロックご
とに1を加算する。
11.2.5.2 データ領域 診断ブロックのデータ領域は,装置固有の情報で,データ交換時には無視する。

11.2.6 PBOPブロック

 PBOPブロックは,パーティションの開始を表す。
11.2.6.1 PBOPブロックヘッダ PBOPブロックヘッダは,図34に示す。
バイト/ビット7 6 5 4 3 2 1 0
00-03 PID
04-07 BID
08-09 (resv)
10 SID
11 (resv) 0 1 0 0 1
12-17 (resv)
18 TotalParts
19 CurPartNum
20-23 (resv)
図34 PBOPブロックヘッダ
BID− (00000000) に設定する。
TotalParts−テープ上のパーティションの総数をバイトで表し,有効な計数値は, (1) (40) とする。
CurPartNum−現在のパーティションの番号をバイトで表し,有効な計数値は, (00) (3F) とする。
11.2.6.2 データ領域 PBOPブロックのデータ領域は,規定しない。データ交換時には,無視する。

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11.2.7 ロングファイルマークブロック

 ロングファイルマークブロックは,テープ上のファイルの分離及
び追記録点に用い,ホストからの要求によって書き込む。
11.2.7.1 ロングファイルマークブロックヘッダ ロングファイルマークブロックヘッダは,図35に示す。
バイト/ビット 7 6 5 4 3 2 1 0
00-03 PID
04-07 BID
08-09 (resv)
10 SID
11 (resv) 0 1 0 1 0
12 (resv)
13-15 SMID
16-19 FID
20-23 LID
図35 ロングファイルマークブロックヘッダ
11.2.7.2 データ領域 ロングファイルマークブロックのデータ領域は,論理ブロックヘッダ (LBH) の
NDBビットを0に設定する。LBHに続く4バイトのデータは,ロングファイルマークを重ね書きした場
合,使用する追記録点用のPID番号を表す。残りのデータバイトは,規定しない。データ交換時には,無
視する。

11.2.8 ショートファイルマークブロック

 ショートファイルマークは,データの分離に用い,ホストから
の要求によって書き込む。
11.2.8.1 ショートファイルマークブロックヘッダ ショートファイルマークブロックヘッダは,図36に
示す。
バイト/ビット 7 6 5 4 3 2 1 0
00-03 PID
04-07 BID
08-09 (resv)
10 SID
11 Rwt Stat (resv) 0 1 0 1 1
12 (resv)
13-15 SMID
16-19 FID
20-23 LID
図36 ショートファイルマークブロックヘッダ
11.2.8.2 データ領域 ショートファイルマークブロックのデータ領域は,規定しない。データ交換時には,
無視する。

11.2.9 LBOPブロック

 LBOPブロックは,パーティションの特性を規定する。
11.2.9.1 LBOPブロックヘッダ LBOPブロックヘッダは,図37に示す。
バイト/ビット 7 6 5 4 3 2 1 0
00-03 PID
04-07 BID
08-09 (resv)
10 SID
11 (resv) 0 1 1 0 0
12-13 (resv)
14 LBCRC REW (resv) (resv) ClstrSize

――――― [JIS X 6144 pdf 45] ―――――

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JIS X 6144:2000の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 15757:1998(IDT)

JIS X 6144:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 6144:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称