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X 6177 : 2006 (ISO/IEC 22051 : 2002)
7.15 電気抵抗
7.15.1 要求事項 磁性層の電気抵抗は,106 Ω50×1012 Ωとする。
裏面の電気抵抗は,100×106 Ω未満とする。
7.15.2 試験方法 試験方法は,次による。
a) テープ試験片を試験環境条件に24時間放置する。
b) 24カラットの金めっきした半径が(r) 25.4 mmで粗さをN4(ISO 1302参照)以上で仕上げてある二つ
の半円の電極に,記録面が接するように置く。
c) 二つの電極は,グランドに対して平行に位置し,その距離(d)は,12.7 mmとする。
d) 試験片の両端に,力(F) 1.62 Nを加える。
e) 電極に100 V±10 Vの直流電圧をかけて電流を測定する。
f) この値から,表面電気抵抗を算出する。
g) この測定を一つのテープ試験片の5か所について行い,これらの平均を算出し,表面電気抵抗とする。
h) 裏面についてもこの試験を行う。
試験片を電極に置くとき,電極の間には,テープ試験片以外の導電性のものがあってはならない。
備考 試験前に電極の表面を清掃する。
図 3 電気抵抗の試験方法
7.16 不良テープ
この規格では,テープが不良であるか否かを評価するパラメタは,規定しない。不良
テープに関する参考情報は,附属書Hによる。
7.17 テープ及びリーダテープの光透過率
テープ及びリーダテープの光透過率は,5 %未満とする。光
透過率の測定方法は,附属書Aによる。
7.18 研磨性
テープの研磨性は,磁性塗布面による磁気ヘッドの摩耗を表す。フェライトバーの摩耗量
は,45 μm65 μmとし,測定方法は,附属書Bによる。
7.19 動摩擦係数
動摩擦係数は,テープ両面とカルシウムチタンセラミックとの間で測定する。
7.19.1 要求事項
磁性面対裏面 : 0.15以上
磁性面対カルシウムチタンセラミック : 0.050.35
裏面対カルシウムチタンセラミック : 0.050.20
7.19.2 磁性面と裏面との摩擦試験方法
a) 裏面を外側にして巻付け角度が90°以上になるように,直径25.4 mmのカルシウムチタンセラミック
――――― [JIS X 6177 pdf 11] ―――――
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X 6177 : 2006 (ISO/IEC 22051 : 2002)
筒(Ra=0.05 μm)に,第1のテープ試験片を巻き付ける。
b) 磁性面を内側にして,第2のテープ試験片を第1のテープ試験片に90°巻き付ける。
c) 外側のテープ試験片の端に力F1=0.64 Nを加える。
d) 別の端に張力ゲージを取り付ける。
e) ゲージを速度1 mm/sで引っ張って,張力F2を測定する。
f) 次の式によって,動摩擦係数γを計算する。
1Φ n1 F2 F1
ここに, Φ : 巻付け角度(ラジアン)
7.19.3 磁性面又は裏面とカルシウムチタンセラミックとの摩擦試験方法
a) 磁性面又は裏面を内側にして巻付け角度が90°になるように,直径25.4 mmのカルシウムチタンセラ
ミック筒(Ra=0.05 μm)に第1のテープ試験片を巻き付ける。
b) テープ試験片の外側の端に力F1=0.64 Nを加える。
c) 別の端に張力ゲージを取り付ける。
d) ゲージを速度1 mm/sで引っ張って,張力F2を測定する。
e) 次の式によって,動摩擦係数γを計算する。
1Φ n1 F2 F1
ここに, Φ : 巻付け角度(ラジアン)
7.20 サーボ
サーボは,各々17サーボトラックをもつ4サーボバンドとし,サーボトラックは,016
の番号を付与する。サーボトラックは,テープ裏面に記録したサーボマークとする。
7.20.1 サーボバンド(図4参照) サーボバンドは,光学系で記録した4本とし,03の番号を付与す
る。
サーボバンド0のサーボトラック0の中心線位置は,基準縁から2.43 mm±0.05 mmとする。
隣接したサーボトラックバンドの距離は,各サーボトラック0の中心線間で測定したとき,2.794 0 mm
±0.018 0 mmとする。
サーボバンド0からサーボバンド3の累積誤差は,±0.001 80 mmを超えてはならない。
――――― [JIS X 6177 pdf 12] ―――――
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X 6177 : 2006 (ISO/IEC 22051 : 2002)
単位 mm
2.794 0±0.018 0
2.794 0±0.018 0
2.794 0±0.018 0
2.43±0.05
基準縁
図 4 サーボバンド
7.20.2 サーボトラック サーボマークの直径は,12.0 μm±0.6 μmとする(図5参照)。隣接するサーボマ
ーク間の距離は,141.0 μm±2.0 μmとし,サーボトラック間の距離は,24 μm±1 μmとする。隣接するサ
ーボトラックのサーボマークの距離は,70.5 μm±2.0 μmとする。サーボバンド内でサーボトラック016
の距離の累積誤差は,1 μmを超えてはならない。
7.20.3 サーボ信号 サーボマークからの連続するパルスは,光学ピックアップからの光線が走行するテー
プ裏面に焦点があったとき,検出器が検出する。包絡線の振幅値を2√2で除した数値を信号と呼ぶ。測定
は,分光計から試料面に垂直から10°以内の入射光線によって行う。光線の波長は,250 nm1 100 nmと
する。
7.20.4 信号対雑音比 集束光がサーボ信号のないゾーンを走査すると,検出器による反射光は,雑音を含
んでいる。雑音信号は,4 kHz,3 dBカットオフの低域フィルタを通過しなければならない。通過したRMS
値は,雑音とし,信号対雑音比は,24.5 dB±1.5 dBとする。
7.20.5 ミッシングサーボマーク 7.20.4による信号対雑音比の要求を連続する3サーボマークで満足しな
いとき,1ミッシングサーボマークとする。連続する100サーボマークにおいて,2個以上のミッシングサ
ーボマークがあってはならない。ミッシングサーボマークに連続する100サーボマークにおいて,7.20.4
による要求値に満たないサーボマークがあってはならない。4連続ミッシングサーボマークをもつテープ
は,排除する。
――――― [JIS X 6177 pdf 13] ―――――
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X 6177 : 2006 (ISO/IEC 22051 : 2002)
141.0 μm±2.0 μm
70.5 μm±2.0 μm
240μ
. m±1. m
0μ
12.0 μm±0.6 μm
図 5 サーボトラック
8. 磁気記録特性
磁気記録特性は,次に示す試験条件による。
これらの試験を行うときには,出力信号及び残留信号の測定は,主基準テープで校正したテープ及び被
試験テープともに同じ走行系(記録時再生をするか,又は記録時再生機能がないときには,1回目の再生
時に読み取る。)を使用する。
すべての磁気記録特性の試験は,特に規定がない限り次による。
− テープの状態 : 平均信号振幅の2 %以下まで交流消去
− テープ速度 : 2.946 m/s±0.029 m/s
− 再生トラック : 記録トラック以内
− ギャップアライメント : 再生ギャップ及び記録ギャップが2.54 μm 以内に平行
− 記録ギャップ長 : 1.00 μm±0.10 μm
− 記録ギャップ幅 : 23 μm±1 μm
− 再生ギャップ : 0.376 3 μm±0.037 6 μm
− 再生ギャップ幅 : 14 μm±1 μm
− テープ張力 : 0.83 N±0.01 N
――――― [JIS X 6177 pdf 14] ―――――
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− 記録電流 : 試験記録電流
− 物理的記録密度 : 5 400 ftpmm±100 ftpmm
− 再生増幅器の帯域幅 : 25.0 MHz
8.1 ティピカル磁界
ティピカル磁界は,基準磁界の85 %125 %とする。
主基準テープの基準磁界の特性値は,二次基準テープの校正値を用いて代えることができる。
8.2 信号振幅
平均信号の振幅は,SRAの85 %115 %とする。
主基準テープのSRAの特性値は,二次基準テープの校正値を用いて代えることができる。
8.3 分解能
分解能は,記録密度2 700 ftpmmでの平均信号振幅を記録密度1 350 ftpmmで除した値とし,
その値は,主基準テープの分解能の85 %125 %とする。
主基準テープの分解能の特性値は,二次基準テープの校正値を用いて代えることができる。
8.4 重ね書き
重ね書きは,675 ftpmmの記録をした後に,5 400 ftpmmで重ね書きし,残留する675 ftpmm
の平均信号振幅と5 400 ftpmmの平均信号振幅の比率とする。
8.4.1 要求事項 重ね書きは,主基準テープの重ね書きの110 %未満とする。
主基準テープの重ね書きの特性値は,二次基準テープの校正値を用いて代えることができる。
9. テープの品質
9.1 ミッシングパルス
ミッシングパルスは,再生信号振幅の欠損であり,再生した電圧の0 Vを基準
にしたピーク値が,その直前のトラック長25.4 mmの平均信号振幅(8.2参照)の1/2の40 %未満のとき,
25.4 mmをミッシングパルスとする。この測定は,25.4 mm間隔で行う。
9.1.1 要求事項 ミッシングパルスの平均発生率は,任意100 m長のトラック当たり,20未満とする。
9.2 ミッシングパルス領域
ミッシングパルス領域は,100 mmを超えるミッシングパルスの連続とする。
9.2.1 要求事項 ミッシングパルス領域は,発生してはならない。
9.3 テープの耐久性
この規格では,テープの耐久性を評価するパラメタは,規定しない。
なお,テープの耐久性は,附属書Jによることが望ましい。
10. 概要
テープカートリッジは,次の構成要素からなる。
− ケース
− 磁気テープ用リール
− リールのロック機構
− リールハブに巻いた磁気テープ
− 書込み禁止機構
− テープリーダ
構成要素の寸法の規定は,カートリッジを用いたときの情報交換上及び互換性上必す(須)のパラメタ
を表す。それ以外の箇所は,設計に自由度をもたせるため,機能的特性だけを示す。
寸法は,三つの直交する基準面A,基準面B及び基準面Cに基づく。カートリッジを装着した場合,寸
法は,カートリッジの他の面を基準としてもよい。
カートリッジの具体図は,次による。
図6 カートリッジの外観
図7 基準面A,基準面B及び基準面C
図8 カートリッジの底面
――――― [JIS X 6177 pdf 15] ―――――
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JIS X 6177:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 22051:2002(IDT)
JIS X 6177:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.220 : データ蓄積装備 > 35.220.23 : 磁気テープ用カセット及びカートリッジ
JIS X 6177:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX0601:2014
- 情報交換用磁気テープのラベル及びファイル構成