JIS X 8341-1:2010 高齢者・障害者等配慮設計指針―情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス―第1部:共通指針 | ページ 7

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X 8341-1 : 2010 (ISO 9241-20 : 2008)
附属書C
(参考)
利用者の要求
(対応国際規格のAnnex CはJTC1で検討途中の技術資料との対応関係を示すものであるが,検討途中
のものを掲載するとかえって誤解を生むおそれがあったため,この規格では掲載しなかった。)

――――― [JIS X 8341-1 pdf 31] ―――――

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X 8341-1 : 2010 (ISO 9241-20 : 2008)
附属書JA
(参考)
JIS X 8341-1:2004との対応表
JIS X 8341-1: 2004 JIS X 8341-1: 2010

序文

       1. 適用範囲
2. 定義
3. 一般的原則
3.1 基本方針
a) 情報通信機器,ソフトウェア及びサービスを企画・開発・設計するときに,可能な限り高 4.1 一般的原則
齢者・障害者が操作又は利用できるように配慮する。 a) 最も幅広い利用範囲に対する適切性
b) 提供する情報アクセシビリティにかか(関)わる機能について,利用者の安全性を確保す 4.1 一般的原則
る。 b) 公平な利用
3.2 基本的要件
a) 視覚による情報入手が不自由な状態であっても操作又は利用できる。 7.2.1 見ることができない利用者
7.2.6 視覚に制限のある利用者
b) 聴覚による情報入手が不自由な状態であっても操作又は利用できる。 7.3.3 聞くことができない利用者
7.3.7 聴覚に制限のある利用者
c) 発話が不自由な状態であっても操作又は利用できる。 7.4.3 発話できない利用者
7.4.4 発話に制限がある利用者
X8
d) 体格にかかわらず操作又は利用できる。 7.5.1 動作に制限のある利用者
3
7.5.2 コントロール類の調整可能な配置の提供
41
e) 力の強弱及びその制御能力にかかわらず操作又は利用できる。 7.5.4 力に制限のある利用者
-
1 : 2
f) 下肢が不自由な状態であっても操作又は利用できる。 7.5.1 動作に制限のある利用者
0
g) 車いすを利用する状態であっても操作又は利用できる。 7.5.2 コントロール類の調整可能な配置の提供
10(
10.2 環境の設計
ISO9
b) スペースの配置及び利用
例 十分なスペースが,車いす利用者の移動の
241
ために提供されている。
-20
h) 任意の片手で操作又は利用できる。 7.5.3 片手操作への対応
: 2
i) 手,足,指又は義肢の限定された動きだけでも操作又は利用できる。 7.5.1 動作に制限のある利用者
00
7.5.2 コントロール類の調整可能な配置の提供
8
5
)

――――― [JIS X 8341-1 pdf 32] ―――――

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9241-20 : 2008)
X 8341-1 : 2010 (ISO
X8
5
JIS X 8341-1: 2004 JIS X 8341-1: 2010
34
3.3 推奨要件
1-
1
a) 認知及び記憶能力への過度な負荷をかけないで,操作又は利用できる。 7.6 認知能力
: 2
7.6.1 認知能力に制限のある利用者
01
7.6.2 不必要に高い認知負荷の回避
0(I
b) 文化の差異及び言語の違いがあっても,操作又は利用できる。 7.6.10 文化及び言語の違いへの対応
SO9
c) 初めて操作又は利用する人にとっても,操作又は利用できる。 7.6.9 学習の最小限化
24
4. 操作に関する共通要件
1-2
4.1 アクセス可能な機能・仕様の適用範囲
0 : 2
9.1.1 基本機能及び附帯的な機能への対応
基本機能は,情報アクセシビリティを実現しなければならない。その他の附帯的な機能は推
0
a) 情報通信機器又はサービスの基本機能は,最大限
奨範囲とし,更に,この規格に準じて個々の分野の製品カテゴリー別に指針を作成し,その
08)
中で製品のアクセス可能な機能・仕様に関する情報を提示する。 すべての利用者が利用できる。
b) 基本機能を支援するか又は拡張する附帯的な機
能は,ほとんどの利用者が利用できる。
例 テキスト入力は,文書作成ソフトウェアの
基本的な機能であるので,テキスト入力の
様々な方法ができる限り幅広い層の利用
者に提供されている。
4.2 同等の情報アクセシビリティ事項
対応なし
この規格が規定する仕様・機能・技術と実質的に同等又はそれ以上に,高齢者・障害者に対
し情報アクセシビリティが確保・向上できるものであれば,この規格が規定しない仕様・機
能・技術の使用を妨げない。
4.3 操作に関する要件
4.3.1 操作に関し配慮すべき要件
情報アクセシビリティ開発者は,アクセス可能な情報通信機器,ソフトウェア及びサービス
を企画・開発・設計するに当たり,利用者が意図したタスク(仕事・作業・課題など)が達
成できるように次の作業要件を考慮しなければならない。
a) 操作前の準備作業に関する要件 利用者の状態にかかわらず,操作前の準備作業が容易にで7.5.2 コントロール類の調整可能な配置の提供
きるように配慮する。 7.5.3 片手操作への対応
9.5.1 設置情報の提供
b) 操作中の作業に関する要件 利用者の状態にかかわらず,利用者が容易に操作できるよう情
報通信機器,ソフトウェア及びサービスを利用する場合に必要とする機能要素については,
次の事項について配慮する。そのとき,情報通信機器,ソフトウェア及びサービスの機能要
素と利用者の心身の機能(感覚,認知及び身体機能)とを対応させて検討を行う。

――――― [JIS X 8341-1 pdf 33] ―――――

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X 8341-1 : 2010 (ISO 9241-20 : 2008)
JIS X 8341-1: 2004 JIS X 8341-1: 2010
7.6.3 理解の支援
1) 提示情報の入手のしやすさ 必要な情報に注意を向け,情報の内容を明確に取得できる
ように,検知の容易性,明りょう(瞭)さ,簡潔さ及び区別のしやすさに配慮する。
7.6.3 理解の支援
2) 分かりやすさ 把握しやすいように,簡潔さ及び明りょう(瞭)さに配慮する。また,
7.6.6 適切な手がかりの提供
利用者が理解しやすいように,分類(論理的,慣習的,探索時間などによる分類),順
序付け,階層分け,手がかりの提示,図解などを行う。
9.1.2 一貫性の確保
3) 一貫性 ある心身の機能だけを用いることによって,すべての情報の取得,把握及び操
作が可能とする。
8.2 仕事を実行する代替手段の提供
4) 代替手段の可能性 特定の心身の機能での操作が困難な場合,これを補うために他の心
身の機能によって操作が可能とする。
7.1.4 個別設定への対応
5) 個人への適応性(カスタマイズ) 個々の心身の機能の特性に対応するため設定変更が
できる。 7.1.5 設定の変更
7.1.6 初期設定への復帰
7.1.7 カスタマイズされた設定の保存及び回復
7.1.6 初期設定への復帰
6) 分かりやすい手順及び復帰の可能性 簡単で習得しやすく,また,分かりやすい理にか
なった手順とするように配慮する。誤操作した場合には,誤操作前の手順又は初めの状
態に復帰できる。また,操作終了後は,操作が終了したことを適切に提示する。
9.1.6 誤操作の許容
7) 安全及び警告 利用者の不用意な動きによって,利用者の意図しない機器の動作が生じ
ない。場合によっては,製品及びシステムを安全に停止するか,又は利用者が混乱若し
くは困惑しないよう警告提示を行う。
7.5.4 力に制限のある利用者
8) 物理的負荷 操作要素の位置及び物理的負荷(ボタンの加重,表面のざらつきなど)が
7.5.2 コントロール類の調整可能な配置の提供
適切となるように配慮する。また,物理的負荷の軽減が困難な場合は,支援する機能を
検討する。
X8
9) 時間の適切な配分 操作時間などを適切に配分する。 7.5.7 利用者による応答時間の調整の提供
341
9.1.7 やり直し又は確認の提供
10) 誤りに対する許容度 誤操作をした場合でも,利用者が訂正作業を最小限行うだけで,
-
1 : 2
意図した効果が得られるように配慮する。 a) 利用者は,利用者のコマンドに応答してシステム
0
が実行した処理を元に戻す(“やり直す”)ことが
10(
できることが望ましい。
ISO9
b) やり直しできない処理については,システムが処
理を実行する前に,本当に実行してよいか利用者
24
が確認を求められることが望ましい。
1-2
c) 操作後の終了作業に関する要件 操作後の終了作業に関する要件は,次による。
0 : 2
1) 安全に操作を終了し,電源の切断及び機器の収納が自分でできるように配慮する。 9.5.3 機器の停止
00
9.5.4 機器の収納
8
5
)

――――― [JIS X 8341-1 pdf 34] ―――――

    32
9241-20 : 2008)
X 8341-1 : 2010 (ISO
X8
5
3
JIS X 8341-1: 2004 JIS X 8341-1: 2010
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2) 操作を終了するときに利用者が残しておきたいデータがあれば,データを容易に保存で
-
1 : 2
きる。
0
3) 周辺機器及びネットワークへの接続解除などが容易にできるよう配慮する。 9.5.5 機器の切離し
10(
4.3.2 心身の機能に関する注意事項
ISO9
情報アクセシビリティ開発者は,アクセス可能な情報通信機器,ソフトウェア及びサービス
を企画・開発・設計するに当たり,情報通信機器,ソフトウェア及びサービスを利用すると
241
きに,高齢者・障害者が容易な操作を可能とするために,次の事項に対して配慮しなければ
-20
ならない。
: 2
a) 感覚能力に関する配慮 感覚能力に関する配慮は,次による。
008
7.2.7 ディスプレイ上にあるオブジェクトのコント
1) 識別の容易性 操作部の位置,操作する機能の表示,キー,機器の状態などが容易に識
)
別できる。 ラストの調節
利用者が,色及びコントラスト設定を調整できる製品の場合,広い色選択範囲を提供
する。
7.1.2 多数のインタラクション手段への対応
2) 代替手段による識別の可能性 主要な操作要素について,利用者にとって識別可能であ
7.1.3 代替インタラクション手段の同時利用の対応
るものを,複数の手段から選択できる。音声だけであったり,ランプの点滅及び色の違
いだけを唯一の手段として,情報の伝達,動作の指示,応答を求める表示又は表示の識
別などに利用してはならない。
3) 設定条件の変更保存の可能性 利用者は,必要な場合には設定条件を変更できる。 7.1.7 カスタマイズされた設定の保存及び回復
なお,利用者が設定した設定条件の内容を保存できる場合,利用時に保存した設定条
件で操作できる。
b) 認知能力に関する配慮
1) 理解・把握の容易性 記憶能力・学習能力に過度な負担をかけなくても利用できる。 7.6.1 認知能力に制限のある利用者
7.6.2 不必要に高い認知負荷の回避
7.6.3 理解の支援
7.6.4 分かりやすい用語の利用
7.6.5 記号又は図による情報の提供
7.6.6 適切な手がかりの提供
7.1.7 カスタマイズされた設定の保存及び回復
2) 設定条件の変更保存の可能性 利用者が変更した設定条件の内容を保存できる。また,
利用時に保存した設定条件で操作できる。
7.1.6 初期設定への復帰
3) 復帰の可能性 いつでも初期状態,及び利用者が設定した状態又は保存した任意の設定
条件に復帰できる。 7.1.7 カスタマイズされた設定の保存及び回復
7.6.8 一時停止又は停止
4) 表示の停止・中断 表示情報が移動,点滅,スクロールなどする場合,それを停止させ
ることができる,又は一時停止することができる。

――――― [JIS X 8341-1 pdf 35] ―――――

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JIS X 8341-1:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9241-20:2008(IDT)

JIS X 8341-1:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 8341-1:2010の関連規格と引用規格一覧