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X 8341-1 : 2010 (ISO 9241-20 : 2008)
JIS X 8341-1: 2004 JIS X 8341-1: 2010
c) 身体能力に関する配慮 身体能力に関する配慮は,次による。
1) 操作の容易性 利用者の身体機能などの身体的特徴によらずに操作できる。 7.5.1 動作に制限のある利用者
7.5.2 コントロール類の調整可能な配置の提供
7.5.3 片手操作への対応
7.5.4 力に制限のある利用者
7.5.5 運動制御能力に制限のある利用者
7.5.6 こまかい運動を制御する能力に制限のある利
用者
7.5.7 利用者による応答時間の調整の提供
8.2 仕事を実行する代替手段の提供
2) 代替手段の可能性 操作手段にはアクセス可能な,代替機能又は操作支援機能を用意す
る。
7.1.7 カスタマイズされた設定の保存及び回復
3) 設定条件の変更保存の可能性 利用者の設定によって,機器上の物理的な操作機能の調
節ができる。 7.5.7 利用者による応答時間の調整の提供
時間的制限を必要とせずに操作できる。時間的な制約が必要な場合は,時間調節がで
きる,又は事前に警告し延長できるようにする。
利用者が設定した設定条件の内容を保存できる場合,利用時に保存した設定条件で操
作できる。
d) アレルギーに関する配慮 アレルギー性及び毒性のある素材の回避に配慮する。 9.1.4 安全情報の提供
例 有毒な材料,又はアレルギー反応を引き起こ
すおそれのある材料が機器で利用されてい
る場合,利用者が読んで理解できる警告ラベ
ル(例えば文字と点字との併記)が機器にち
X8
ょう(貼)付されている。
34
4.4 用語に関する事項
1-
1
7.6.10 文化及び言語の違いへの対応
操作に関する用語は,文化・言語の違い,専門知識の有無にかかわらずできるだけ分かり
: 2
やすい表現・用語を用い,必要に応じて用語集の解説を提供する。
010(
4.5 高齢者・障害者支援技術との互換性及び組合せ
ISO9
9.1.5 相互運用性の提供
複数の高齢者・障害者支援技術を組み合わせた場合でも,個々の支援技術の機能を妨げな
い。 例 支援機能をもつ幾つかの装置が複数のUSB
24
ポートから接続されている場合にも,それぞ
1-2
れが独立して機能する。
0 : 2
9.3.2 支援技術の組合せへの対応
008
5
)
――――― [JIS X 8341-1 pdf 36] ―――――
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9241-20 : 2008)
X 8341-1 : 2010 (ISO
X8
5
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4.6 代替手段
-
1 : 2
特定の製品機能での操作が困難な場合,これを補うために他の身体機能によって操作が可能
0
な次の代替手段を提供する。
10(
a) 必要に応じて高齢者・障害者支援技術を利用できる。 9.3.1 支援技術の接続
ISO9
b) 代替手段のオンオフができる場合は,オンオフの状態が複数の手段で確認できる。複数の入 8.2 仕事を実行する代替手段の提供
力操作手段及び出力手段の中から選択できる。 9.1.3 ユーザ向け案内の提供
241
7.1.2 多数のインタラクション手段への対応
c) 情報通信機器,ソフトウェア及びサービスの操作に,指先などの接触に対して敏感に反応す
-20
7.6.7 インタラクションの速度の調整
るタッチスクリーンなどの入力装置を用いる場合は,触覚による補助手段又は片手での軽力
: 2
量で容易に操作できる手段を用意し,更に入力リピート操作が可能な場合,入力間隔の待ち
00
時間の調節ができることが望ましい。
8)
4.7 操作環境に関する事項
10.2 環境の設計
情報通信機器,ソフトウェア及びサービスを利用するときに,利用者の状況及び周囲の人々
への影響に対して配慮する。
10.2 環境の設計
a) 情報通信機器,ソフトウェア及びサービスを利用するときに,利用者が容易に機器へ接近で
きなければならない。 b) スペースの配置及び利用
例 十分なスペースが,車いす利用者の移動のた
めに提供されている。
4.8 情報セキュリティに関する事項
4.1 一般的原則
情報通信機器,ソフトウェア及びサービスを利用するときに情報のセキュリティを確保した
b) 公平な利用
アクセス可能な操作方法を提供する。また,利用者の識別及び装置の操作の許可にバイオメ
9.1.9 生体個人認証
トリクスを利用する場合は,利用者の身体的な特徴に頼らない代替の方式を選択できるよう
にする。
4.9 利用者が行う手入れ又は交換などメンテナンスに関する要件
8.3 保守,設定及びその他の支援操作の実行
機器を正常に,かつ,安全に利用するために必要な手入れ,補充部品の交換などがしやすく
する。
5. 企画・開発・設計に関する共通要件
5.1 企画・開発・設計の基本的要件
6.1 情報アクセシビリティ方針
情報アクセシビリティを確保・向上させるために,情報アクセシビリティ開発者は,すべて
6.2 開発に関する責任
の通信機器,ソフトウェア及びサービスがこの規格に規定する基本的要件を満たすよう企
画・開発・設計しなければならない。また,経営者・開発責任者は,アクセス可能な情報通
信機器,ソフトウェア及びサービスの企画・開発・設計に十分な意識をもち,具体的な情報
アクセシビリティ方針をもつ。
――――― [JIS X 8341-1 pdf 37] ―――――
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X 8341-1 : 2010 (ISO 9241-20 : 2008)
JIS X 8341-1: 2004 JIS X 8341-1: 2010
5.2 企画・開発・設計仕様に関する要件
情報アクセシビリティ開発者が,アクセス可能な情報通信機器,ソフトウェア及びサービス
の,企画・開発・設計を行うに当たり,配慮しなければならない企画・開発・設計仕様は,
次による。
7.1.1 利用者特性の対応の範囲
a) 特別な改造,又は特殊な設計をしなくても,すべての人が,可能な限り最大限まで利用でき
るように,情報通信機器,ソフトウェア及びサービスを企画・開発・設計する。
7.1.8 支援技術への対応
b) 複数の企業が協力して,情報通信機器,ソフトウェア及びサービスを,企画・開発・設計し
5.3 プロセス
提供する場合には,情報アクセシビリティの実現方法について,企業間であらかじめ定めて
おく。 c) アクセシビリティに配慮した設計による解決策
を作成する。
注記3 多数の関係者が開発に関与する場合,
アクセシビリティを達成するには交
渉及び合意が重要である。
9.4.3 機器又はサービス更新時の互換性の維持
c) 情報通信機器,ソフトウェア及びサービスをアップグレード,又はモデルチェンジした場合
にも,既に提供されている情報アクセシビリティ品質を損なわない。
7.1.2 多数のインタラクション手段への対応
d) 情報アクセシビリティ技術の企画・開発・設計及び支援機器の活用のために,接続に必要な
7.1.8 支援技術への対応
インタフェース仕様などは公開し,又は接続の手段若しくは技術を提供することが望まし
い。 9.4.1 アクセシビリティ情報の提供
7.1.8 支援技術への対応
e) アプリケーションは,業界基準に従って企画・開発・設計し,また,標準化された情報アク
9.1.5 相互運用性の提供
セシビリティと認められる他の製品の機能を,中断・無効にしてはならない。また,情報ア
クセシビリティと認められるオペレーティングシステム上の開示された機能を,アプリケー
X8
ションは中断及び無効にせずに動作できなくてはならない。
3
5.3 情報アクセシビリティに関する情報の公開
41-
9.4.1 アクセシビリティ情報の提供
利用者が,情報通信機器,ソフトウェア及びサービスを,購入・利用するときに,利用者の
1 : 2
ニーズに適合する情報アクセシビリティをもつ情報通信機器,ソフトウェア及びサービス
01
を,容易に選択できるように,情報通信機器,ソフトウェア及びサービスの提供者は,製品
0(
の情報アクセシビリティに関する情報を公開する。
ISO9
5.4 評価に関する事項
2
5.3 プロセス
情報アクセシビリティ開発者は,必要に応じて,情報通信機器,ソフトウェア及びサービス
41
d) 対象とした利用者グループを代表するような特
のアクセシビリティを評価し,代替入力装置などの支援機器との互換性を評価し,その記録
-20
を提示できる手段で残さなければならない。また,その評価は,高齢者・障害者によって確性をもつ利用者で,情報通信機器及びサービスの
: 2
認された方式が望ましい。 アクセシビリティ設計による解決策を評価する。
008
4.4 適合性
5
)
――――― [JIS X 8341-1 pdf 38] ―――――
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9241-20 : 2008)
X 8341-1 : 2010 (ISO
X8
5
3
JIS X 8341-1: 2004 JIS X 8341-1: 2010
41-
5.5 フィードバックに関する事項
1 : 2
5.3 プロセス
情報アクセシビリティ開発者は,利用者の意見を収集する窓口を用意し,利用者からの意見
01
を,情報通信機器,ソフトウェア及びサービスの情報アクセシビリティの確保・向上に活か注記2 アクセシビリティ設計による解決策の評
0(
すように努めなければならない。 価には,利用者評価の結果及び他の利用
ISO9
できる形の利用者からのフィードバッ
2
クを得ることも含まれる。
41-
5.6 サポートに関する要件
20 : 2
9.4.1 アクセシビリティ情報の提供
情報アクセシビリティ及び互換機能の説明情報を,利用者に適切な手段で提供しなければな
らない。また,サポート窓口を用意し,利用者に適切な手段で知らせるとともに,その窓口
008
には,利用者が複数の手段でアクセスでき,障害のある利用者と十分なコミュニケーション
)
が取れるように配慮する。
5.7 環境負荷に関する要件
対応なし
情報通信機器,ソフトウェア及びサービスに搭載されている情報アクセシビリティに関して
も,他の機能と同様に,その製品の環境負荷を最小化する。
――――― [JIS X 8341-1 pdf 39] ―――――
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X 8341-1 : 2010 (ISO 9241-20 : 2008)
附属書JB
(参考)
試験方法
JB.1
序文
この附属書は,この規格及び個別規格に基づいたアクセシビリティに関する試験の方法,試験の実施,
並びに試験結果の表示及び公開に関する共通のフレームワークを定める。ここで示す共通のフレームワー
クに従って試験方法を定めると,試験の精度を向上させることができる。また,試験の結果を表示し公開
することによって,ハードウェア,ソフトウェア及びネットワーク技術を組み合わせた情報通信機器及び
サービス(以下,機器等という。)を調達又は利用する者が,アクセシビリティの達成度を把握し比較する
ことによって,使用可能かを判断する助けにもなる。
なお,この附属書は参考であり,試験結果が特定の利用者又は利用者群に対して,試験の対象となる機
器等が利用可能であることを保証するものではない。
また,この規格に基づいて開発された個別規格において,新たに試験方法を定める場合には,この附属
書を参照することが望まれる。
JB.2 試験に関する一般的事項
JB.2.1 一般原則
一般原則を次のように定める。
a) 試験の対象 試験は,基本機能及び基本機能を支援する附帯的な機能を対象とする。ただし,附帯的
な機能については,その中から対象を選択してもよい。製品単体,製品群,支援技術及び任意選択製
品との組合せで実現する機能を含む。
b) 対象利用者 機器等の対象利用者は,高齢者及び障害者を含む最も幅広い層の利用者とすることが望
ましい。
なお,評価試験の精度を向上させるために,その幅広い利用者層を分類及び特定することが有効で
ある。
c) 規定(要求事項,推奨事項)の確認 この規格及び個別規格から,対応すべき規定(要求事項,推奨
事項)を選択し,製品がその規定(要求事項,推奨事項)を満たしているかどうかを確認する。でき
るだけ客観的で再現性のある方法を使用する。
d) 公開 試験結果は,公開することが望ましい。
JB.2.2 試験にかかわる利用者の特性及び分類
JB.2.2.1 能力
JIS Z 8071及びJIS S 0024の附属書1を参考にして,感覚,身体,認知及びアレルギーの四つの分類を
設け,それを細分化した11の項目を定めた。JIS Z 8071の(手の動きの)自由さと操作とを合わせて巧ち
(緻)性とした。4分類11項目は,次のとおりである。
注記 JIS Z 8071は食品を含む日常生活用品を対象にしているが,この規格では,基本的に食品は対
象にしていないので,感覚分類の味覚,アレルギー分類の食物は除外した。また,情報通信機器
では移動距離,平衡感覚も大きく影響しないと考えられるので,これも除外した。
a) 感覚 視覚,聴覚及び触覚
――――― [JIS X 8341-1 pdf 40] ―――――
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JIS X 8341-1:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9241-20:2008(IDT)
JIS X 8341-1:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.180 : IT端末設備及びその他の周辺設備
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.180 : 人間工学
JIS X 8341-1:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8515:2002
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―ワークステーションのレイアウト及び姿勢の要求事項
- JISZ8522:2006
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―情報の提示
- JISZ8523:2007
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―ユーザー向け案内
- JISZ8524:1999
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―メニュー対話
- JISZ8525:2000
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―コマンド対話
- JISZ8526:2006
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―直接操作対話
- JISZ8527:2002
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―書式記入対話